国防省附属「星園・癒しの館」
 
外伝9・癒しの館フィギア選手権

「…星園癒しの館フィギア選手権。この番組は『星の園ネットワーク』受信システムを装備した防衛隊海外派遣部隊の
皆さま、及びネットワーク会員の皆さまを対象にお送りしています。解説は星園癒しの館体育科、フィギア・スケート部顧
問の中津鏡子さんです。」
「さあ、中津さん、いよいよ、村川佳織の登場ですね。」
「はい。彼女はこの選手権には今回が初出場ですが、実力の差は圧倒的ですから、優勝は間違いありません。あとは
演技そのものをお楽しみいただきたいと思います。」
 リンクの上をピンクの衣装を着た美少女が滑って来た。
「ピンクのコスチュームで登場しました、村川。グローバル大会で優勝した時と同じ衣装ですね。」
 それは、高校に進学したのを機に大人っぽい衣装にしたいと佳織が自分で希望して、仕上がった衣装だった。胸元で
シースルーの生地が柔らかな素材の感触を見せながらXの字に交差している。
「よくご覧ください。これまでと違って、癒しの館にふさわしい衣装になっていますよ。」
 中津がそう言った。普通はこの下に肌色のタイツを着るのだが、今着ている衣装はそうではなかった。
「ほう、素肌の上からピンクの衣装を着てるんですね。」
 カメラがアップになる。若々しい身体を包むシースルーの布は、柔肌を透かして見せている。胸で交差する生地は、
乳房を包み込むにはあまりに頼りなく、頂点に可愛らしい乳首を乗せた白い膨らみを映していた。
「確かに違いました。乳首まで映ったセクシーなデザインです。」
(…恥ずかしい…)
 リンクの中央に立った佳織は、恥ずかしそうに腕を胸の前で組み、膨らみを少しでも隠そうとした。かつて氷上で堂々
とした女王ぶりを見せたのとは違い、どこか頼りなげな印象を受ける。その様子もまた可憐で、男心をくすぐる。
「かおりーん!」
 野太い男の声援が飛んだ。
 よく見ると、佳織は膝をきゅっと締め、太ももを擦り合わせている。これも頼りなげな印象を与える一因だった。
(…こんな衣装で滑るなんて、無理よ!)
 会場をびっしりと埋めた観客の視線を浴びながら、佳織は心の中でそう叫んだ。
 スカートも同じピンクのヒラヒラした素材だが、この下には何も着ていないのだ。スカートがわずかでも捲れれば、剥き
出しのお尻や下腹部の陰毛まで見える。そして、演技で大きく脚を開けば、女の子の一番恥ずかしい部分まで露わに
なてしまう。
 場内がシーンと静まり返った。もう逃げるわけにはいかない。佳織は両手を高くあげた。形の良い乳房が衣装ごしに
透けて見え、淡いピンク色をした乳輪が映っている。



「おおっ、乳首丸見え!」
「乳輪まで透けてるよ。」
 会場がざわめき、あちこちでそんな声がする。それを遮断するかのように、佳織は目を閉じた。すぐに音楽が始まっ
た。
(衣装のことは気にしないで、とにかく演技に集中しよう…)
 ここに連れて来られてから既に1か月。それ以外に道がないことは十分わかっていた。
「フリーの演技が始まりました。曲は『蝶々夫人』、これも、グローバル大会で優勝した曲!」
 佳織は、観客の視線も、自らの恥じらいもすべて振り払おうとするかのように演技を始めた。
 しなやかな、バレエを思わせる動きを見せる佳織。膨らんだ胸や腰のくびれ、引き締まったお尻が見事な曲線を見せ
ている。太腿はムッチリと健康的な張りに満ちていた。
「スラリとした長い手足を上手に使っています。動きがなめらかで、優雅ですね。」
 後ろ向きに滑ると、お尻が丸出しになった。17歳のお尻はよく引き締まって、雪のように白く滑らかだった。
「おおっ、これはっ!下は何も着ていないんですね、剥き出しのお尻もキュートです!中津さん、村川選手は館に来て
から、本当に体つきが女っぽく、セクシーになりましたね。」
「毎日たくさんの男性とセックスしていますから、ホルモンをたっぷり注がれている成果だと思います。」
 客席から歓声が上がった。高くジャンプすると、ヒラヒラしたスカートがウエストのあたりまで捲れ、下腹部が丸見えに
なる。
「トリプル・アクセルっ!決まった!そして、陰毛も見えましたっ!」
 客席から拍手が起こる。
「スケートの技術も、全然落ちていませんね。」
 感心したように言うアナウンサーの声に、中津が答える。
「ほとんどのクラブで、体育科の生徒には館に来る前と同じように、きちんと練習をさせています。『一流の女子を集め
る』という諸藤館長のこだわりが、運営方針に強く反映しているんです。特にフィギアの演技は、それ自体がエンターテ
イメントにもなりますから。」
「スパイラル・シークェンス…」
 佳織は客席に向かって大きく脚を開いた。薄い茂みに覆われた柔肌の膨らみが露わになる。割れ目が少し開き、ピ
ンクの肉襞を覗かせている。
「長く伸びた脚を大きく開き、オ××コを観客に見せつけるように、ゆっくりと滑っていきます。」
 客席のあちらこちらでカメラのストロボが一斉に光る。
(いやっ、写さないで…)
 心の中でそう叫びながら演技を続ける佳織。スパイラル、スピン…、脚を上げる度に陰部が観客の視線に晒され、ポ
ーズの違いによって、柔らかな陰唇がぷにゅぷにゅと形を変える。
「軽快なステップ、オッパイがぷるんぷるんと揺れています。」
「このステップも非常にレベルの高いことをしてるんですが、全然、難しそうに見えません。」
「トリプル・ルッツ、ダブル・トーループ、プラグラム終盤でのコンビネーションジャンプ、見事に決まりました。」
「後半は疲れが出てくるところなんですが、スタミナも十分ですね。」
「彼女は毎日大勢の男性のオチ×チ×をしゃぶって、ザーメンを飲んでいます。栄養価の高い蛋白質を摂取していま
すから、その効果もあると思います。」
 根拠のない卑猥な解説をする中津。彼女の解説は、真面目にスケート技術を解説するのではなく、見る者の淫らな妄
想を煽るためにあるのだ。
「ビールマン・スピンで…、フィニッシュ!」
 脚を頭の上まで高く上げた姿勢で回転が止る。お尻を剥き出しにし、女陰を見せたまま静止する佳織に、拍手と歓声
が湧き起った。
「決まりました。見事な演技でした。」
 拍手に包まれてキス・アンド・クライに向かう佳織。その表情は堅く、今にも泣き出しそうに見えた。
「では、今の演技をスローで見てみましょう。」
「えっ?ちょっと、やめてくださいっ!」
 モニターの中でアナウンサーが言うのを聞いて、佳織が思わず叫ぶ。
 それもむなしく、モニターの中ではスロー再生が始まった。佳織は耳まで真っ赤になって、モニターから視線を逸ら
す。
「惜しいですね、もうちょっと衣装の胸のところをゆったりさせて、脇から揺れる乳房が見えた方がよかったと思いま
す。」
 最初のジャンプの後、画面の中の佳織は慌てて捲れたスカートを直している。エッジが流れて、少し態勢を崩す。
「ちょっと動揺が見られるようですね。ちょっと、滑りが乱れましたか?」
「ただ、今のように恥じらいを見せるところは、むしろ、ポイントが加算されます。あけっぴろげに見せられるよりも、恥ず
かしさを我慢しながら見せる方が興奮しますからね。それが、『艶技・構成点』の考え方です。」
「癒しの館フィギア選手権では、技術点と艶技・構成点の合計で争われるんですね。」
「そうです。『演』技ではなく、どれだけエロかったかを競う『艶』技・構成点です。」
「ポイントを稼ぐためには、このスパイラル・シークェンスが最大の見せ場です。」
「うーん、ちょっと太腿の開きが甘いですね。オ××コが十分開いていません。」
「アップの映像で確認してみましょう…」
 繊毛が生えたヴィーナスの丘はぷっくりと丸みを帯び、はみ出した小陰唇は初々しい薄桃色を示している。
「ホントにきれいなオ××コ。あの、村川佳織のオ××コですっ。」
 興奮気味のアナウンサーに対して、中津が冷静な声で指摘する。
「確かに開いて、ビラビラは見えているんですが、膣前庭の見え方が不十分です。」
「なるほど、そうですね。」
「クリトリスが勃起して見えていれば、高いポイントがもらえますが、これも皮を被ったままです。」
 性器のアップから画面が切り替わり、得点を待つ佳織の表情が映った。
「村川佳織の得点が出ます。技術点は65.1と高いポイント。そして、艶技構成点は…、45.1、伸びません!合計11
0.2は、優勝はしたものの、今後に課題を残す結果となりました。」
「そうですね。彼女の場合、スケート技術は十分ですから、あとは、いかにエロく見せるかということを、しっかり磨いてい
って欲しいと思います。」



「中津さん、今日はどうもありがとうございました。それでは、これで中継を終わります。」
 画面が変わって、マイクを向けられる佳織が画面に映し出された。インタビューである。
「試合に出てみて、エッチさが足りないんだなって思いました…。これから、しっかり練習して、お、オッパイや、お…、×
×コの見せ方を身につけて…、男の人に興奮してもらえるようがんばります…」
 真っ赤になり、淫語に口ごもりながら、決められたとおり答える佳織。その表情は、かつて試合後のインタビューのい
ずれで見せたものとも違う、哀しげな表情だった。


 
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