国防省附属「星園・癒しの館」
 
外伝14 テニス少女・友情

 早朝、高級住宅地の落ち着いた街並みを、シックな制服を着た二人の女子高生が、仲良く歩いていく。テニス部の朝
練に向かう長畑明穂と青山千花だ。ともに恵聖学園高校の1年生、明るく元気な明穂に少し内気な千花と、性格はまっ
たく逆の二人だったが、入学以来、なぜか不思議と気が合った。
「全国大会に出場するメンバー、今日発表だね。明穂、きっと選ばれるね」
 ニコニコしながら、千花が言う。もともとの才能に本人の努力も加わって、明穂は最近、メキメキと実力をあげており、
1年生の中で最有力のレギュラー候補だと言われている。すでに新人戦の経験はあるが、誰もが将来のエース候補と
認める彼女にとっては、今回の大会が、実質的なデビュー戦になるだろう。
「明穂は、テニスが上手くていいなぁ…」
 うらやましそうに言う千花に、明穂が優しい表情を向けた。
「千花だって頑張ってるじゃない。私、知ってるよ。毎朝、早くコートに来て、一人で練習してること」
「えっ…、だって…私、下手だから、足を引っ張らないように頑張らないと…」
 そう言う千花だったが、普通の学校なら十分に活躍できる力を身につけていた。高校に入ってから本格的にテニスを
始めたのだから、驚異的な成長ぶりだ。それでも、選手層の厚い恵聖学園では、そもそもレギュラーになれるかどうか
微妙である。
 恵聖学園はもともと、優秀なスポーツ選手を別枠で確保してきた学校だったが、とりわけ、天才テニス少女として名高
い有岡美奈が入学して以来、テニス部の実力は国内トップに跳ね上がった。そして、多くのテニス少女たちが美奈に憧
れて、恵聖学園に入ってくる。明穂も千花もそんな一人だった。
「2年、小倉恭子…」
 朝練の終わりのミーティングで、キャプテンの美奈が名前を呼び上げていく。来月に予定されている「全国女子高校テ
ニス大会」に出場するメンバーだ。
「1年、長畑明穂…」
「はい!」
 元気に返事をする明穂に対して、惜しみない拍手が送られる。最初は彼女をライバル視していた他の1年生も含め
て、誰もが順当な人選だと納得しているのだ。
「最後の一人は、1年、青山千花!」
「えっ?」
 千花が信じられないという表情であたりを見渡す。周囲の部員たちも、驚いたような表情を浮かべていた。しかし、笑
顔の明穂が最初に拍手をし、それが他の部員たちに広がっていくと、千花の顔に泣き笑いの表情が浮かんだ。
「今回は補欠だけど、もしレギュラーに何かあったら、出場してもらうから、いつでも出られるよう、しっかり準備しておい
てね。今回で試合の雰囲気を掴んでもらったら、次の北高校との練習試合では、1年生代表で出てもらうからね」
 美奈が優しくそう言った。
「よかったね!」
 明穂が千花の肩を叩いて、自分のことのように喜んだ。そして、しみじみとこう言った。
「千花、ホントに頑張ってきたもの。努力はやっぱり裏切らないんだよ」
「ううん…、励ましてくれた明穂のおかげよ」
 千花がそう言うと、明穂は思わず彼女に抱きついた。

 選抜メンバーの発表があった日の朝練のことを、明穂はなぜか折り触れて思い出す。それは、そこから先の運命を
変えたいという、哀しい思いが彼女の中にあるからかもしれない。
「よーし、オ××コをほぐす準備運動だ!」
 明穂の思いを打ち破るように、コーチの松川の声が響いた。テニス部員たちは、アンスコを膝まで下ろし、がに股にな
った。
「おおっ!」
 男たちの興奮した声が一斉に上がる。今日もコートの周囲に作られた観客席は、館を訪れた「訪問客」で埋め尽くさ
れていた。そんな男たちの卑猥な視線を気にしながら、少女たちは躊躇いがちにラケットのグリップを、自らの陰部に
挿入していく。
「………」
 明穂が悲しげな顔でラケットを見た。それは、行きつけのスポーツ・ショップで買った愛用のラケットだった。学校の近
くにあるその店の店主には、大学を卒業したばかりの息子がいて、インストラクターをしながら店を手伝っている。彼に
密かな想いを寄せていた明穂は、二人で一緒に選んだラケットをとても大切にしていた。
 この館に来た時に取り上げられたラケットは、最初の練習で無残な姿になって返ってきた。グリップの部分が、勃起し
た男性器そっくりの卑猥な張り型に変えられていたのだ。しばらく呆然とした後、明穂は人目も気にせずに泣いた。
「何してるんだ長畑、さっさとオ××コに入れろ!」
 松川の怒鳴り声が響く。
「はい…」
 俯いた明穂の顔に泣き出しそうな表情が浮かぶ。思えば、明穂の身体も、このラケットのように淫らなものに変えられ
てしまった。卑猥なグリップを使って、自らの手で処女膜を破る姿を見世物にされてから、まだ2週間ほどしか経ってい
ない。しかし、セックスさせられた男の数は既に100人を超えていた。15歳の乙女にとっては、地獄と表現する以外に
はない毎日だ。
 なぜ、こんなことになったのか、明穂は未だによくわからない。
 全国女子高校テニス大会の団体戦で京都女学院を下し、美奈がインタビューに答えている時に、それは起こった。何
が何だかわからないうちに、恵聖学園のメンバーは防衛隊員に取り囲まれ、そのまま、強制的にバスに乗り込まされ
た。そして、この淫獄に連れて来られたのである。
「さあ、明穂、入れなさい…」
 心配した美奈が近寄ってきた。気づくと、美奈の後ろで、残忍そうな笑みを浮かべた松川がこっちを見ている。
「はい!」
 明穂はグリップを挿入していく。ショックによる思考停止の状態の中で、彼女がすがるべきものは、彼女にとっての
「永遠の憧れ」、有岡美奈しかなかった。
「よーし、そのまま出し入れして、十分に濡らせ!」
 松川の指示が飛んだ。少女たちは、オナニーをするかのように、自らの手で陰部に入れたラケットを出し入れする。
その様子を、多くの観客が卑猥な笑いを浮かべて、時折、野次をとばしながら鑑賞している。明穂は唇を噛みながら、
ラケットを動かした。館に来るまで、オナニーの経験もなかった彼女だ。屋外で大勢に見られながら、自慰行為をする
のは、恥ずかしくてたまらない。惨めな自分の姿を思い浮かべて、明穂の目頭が熱くなってくる。
「手押し車、用意!」
 松川の声が響いた。
 明穂がラケットを抜き、替わりにL字型をしたダブルディルドを膣に入れた。科学的に膣の形状を計算して作られたデ
ィルドは、手で支えなくても、抜けない形になっている。
 ペニスが勃起した状態を模した淫具をつけた明穂は、ペアを組む相手の背後に立った。その顔に今にも泣き出しそう
な表情が浮かぶ。
「さあ、明穂、早く入れて…」
 四つん這いになり、染み一つない綺麗なお尻を突き出しているのは美奈だ。自分にとっては女神のような憧れの存在
を冒涜する辛さに、明穂の膝がガクガク震える。
「いいのよ、入れて…」
 明穂の躊躇いを察した美奈が優しく言い、さらにお尻を突き出す。顔は振り返り、心配そうに明穂を見詰めていた。
「うっ…」
 美奈が小さな呻き声を漏らす。奥までディルドを挿入した明穂が、美奈の両足を支え持った。美奈もディルドが抜けな
いよう、足を相手の腰に絡ませる。
「スタート!」
 松川の合図で全員が前へ進み出した。観客たちが食い入るように見詰めている。スコートで隠れているせいで、結合
部分はギリギリ見えないが、ペアになった少女たちのお互いの腰の動きに想像が膨らみ、見えている以上の興奮をか
き立てる。
「うっ…、あっ…」
「くうぅ…」
 少女たちの表情が歪み、苦しげな声を漏らし始めた。松川が導入したシリコン製のディルドは、カーブ部分に突起が
あり、動くたびにクリトリスに当たって、敏感な芽を刺激する。中は中で、Gスポットや子宮口を擦って、装着者の体に快
感を与えていくのだ。
「Gスポット!」
 美奈が叫んだ。明穂がディルドを強く押し下げ、恥骨の裏側を擦るように腰を動かす。
「うっ、そこ…」
 美奈がくぐもった声を漏らした。明穂が、ゆっくりと歩きながら、その部分を集中的に擦っていく。他のペアもそれぞれ
に、Gスポットを刺激するように腰を動かす。
 これは、腕や腹筋だけでなくクリトリス、Gスポット、子宮口などの性感帯も鍛える訓練である。2面あるコートを手押し
車で回る間に、指示された部位で絶頂に達していかなければならない。
「有岡美奈、Gスポットでイキます!」
 そう宣言すると、集まった観客が拍手と歓声をあげる。
「あっ、あっ、ああっ…」
 美奈が全身を震わせて仰け反った。観客が一斉に「イッた、イッた!」と囃し立てる。美奈の表情が、悔しさに歯を食
いしばっているように見えて、明穂をドキッとさせる。
「次は子宮口!みんながんばってイクわよ!」
 痙攣が治まった美奈が、上気した顔で言った。目尻にキラッと光るものを見た明穂だったが、それが汗だったのか涙
だったのかは、結局、判然としなかった。

「千花、いる?」
 今夜の慰安スケジュールをこなした明穂が、千花の部屋を訪れた。部屋は灯りをつけることなく、真っ暗なままだ。
「うん…?明穂?」
 ベッドの上で膝を抱えて座っていた千花が顔を上げる。窓から入るわずかな光が瞳に反射し、泣いているかのように
輝いている。
「今日は、有岡さん来れないから、私が替わり」
「そう…、ゴメンネ」
 千花がポツリと言った。
 館に連れて来られてすぐ、些細なことで教師に目をつけられた千花は全裸で拘束され、8時間ぶっ続けで、途切れる
ことなく多数の男に犯された。それ以来、ショック症状が続き、ずっと寮の自室にこもっている。
「じゃあ、寝ようか?」
「うん…」
 そう言うと、二人は裸になって一緒にベッドに入った。美奈の直訴を受けて、館の医療スタッフが処方したリハビリは、
心を許す相手とのスキンシップを続けることであった。毎夜、美奈が千花の部屋を訪れているのだが、今日は夜通しの
慰安スケジュールが入っているらしく、明穂が代役を買って出た。
 明穂が寝返りを打とうとして、肌と肌が触れ合うと、千花の身体がビクンと震えた。
「大丈夫…?」
「うん…」
 明穂が尋ねると、千花が小さな声で答えた。それでも随分とマシになってきたようだ。当初は、憧れの美奈が相手で
あっても、手が身体に触れただけで、全身をブルブル震わせて、泣きじゃくっていたと言う。
(酷いことされたんだ、むしろ、正気を保っていられるのが不思議なぐらいよ!)
 明穂の胸に怒りがこみ上げてくる。
 ふいに千花が、こちらを向き、明穂に抱きついてきた。
「千花?」
「もう…、大丈夫だと思う、試してみたいの…、明穂、手伝って…」
 必死の表情でそう言うと、千花は明穂の唇に唇を押し当てた。
 二人は、胸を重ね合わせて抱き合った。素肌と素肌が触れ合う感触が心地よく、お互いの体温が温かい。
 顔を左右に揺すりながら唇を重ね、舌と舌を絡めあった。身体を揺するたび、乳首がコリコリと擦れあう。
「あん、いい…。もっと強く…」
 千花が悩ましげな声をあげた。相手の太腿に股間に押し当て、刺激を求めるかのように自然に擦り合う。
 千花は明穂の乳房を確かめるかのように揉み、ギュッギュッと指を押し返す弾力を味わっている。明穂が千花の胸に
キスをし、乳首を口に含んだ。舌でコロコロと転がしながら、その手は、千花の胸で円を描くように動いている。
「ああん…」
 千花の口から喘ぎ声が漏れる。明穂は掌に隆起した乳頭を感じ、それをクリクリと転がす。背筋を貫く快感に、千花
は思わず明穂の頭を抱きしめた。
「あんっ…、…あはっ、はうっ……」
 明穂の手と舌が千花の身体を這い回り、性感帯を刺激していく。男たちの欲望のままに行われた荒々しい責めと違
い、気を許した相手の柔らかく優しいタッチが徐々に千花の官能を高めていった。
「いい、気持ちいい…」
 暗い部屋に千花の喘ぎ声が響き渡る。明穂が千花の股間に顔を埋めた。そこは溢れ始めた愛液で、すでにヌルヌル
になっている。明穂の指が、千花の秘裂を左右に割り、真珠色に輝く蕾をペロリと舐める。
「はうっ、はああ……」
 千花が白い首を伸ばして仰け反った。明穂の舌が千花の亀裂をなぞっていく。微妙な舌の動きに、千花が呻き声を
漏らす。
「ああっ…、ううっ、はうっ…。だ、だめ、だめえ…」
 千花は、激しく顔を振りながら仰け反る。明穂は尖り始めている芽を吸い上げ、舌の先で突付き、皮を剥くように転が
した。
「ひい…、いいっ…。イくっ…、ああぁ…」
 頭の芯がボウッとしてきて、明穂の愛撫が、男たちによって加えられた屈辱を忘れさせてくれるような気持ちになる。
千花は、じわりじわりと押し寄せてくる官能が、穢れた身体を清めてくれるように感じた。

「オッパイ!オッパイ!」
 千春との練習試合で、美奈がポイントを取ったと見るや、客席から破廉恥なコールが湧き上がる。ポイントを取る度
に、観客に向かって淫らな仕草で「喜びを表現する」ことが、ここでのルールになっているのだ。
 美奈の目は、観客の中に館の男性スタッフの姿を認めた。群集の中に混じって音頭を取り、観客を煽っているのだ。
そうして興奮を高めることで、訪問客が早く雰囲気に馴染み、館の慰安を楽しめるようにしているのである。
 そうして仕組まれた歓声であっても、応えて見せるのが慰安嬢の務めだ。
 悔しさで体が震えるのを我慢し、美奈はウエアの胸を捲りあげた。「これでいいでしょ」とばかりに、煽るスタッフに向け
て露出したバストをすくい上げ、揺すって見せる。プルプルと上下に弾む乳房を見て、観客から一斉に歓声があがっ
た。
 明穂たちは、コートのサイドに作られたベンチでそれを見ていた。
小刻みに弾むバストは型崩れすることなく美しい形を保ち、日の光を受けてより一層白さを増す、その膨らみの先端に
はツンと上を向いた乳首が揺れに合わせプルプル踊っていた。
 カメラを向ける者、露骨に指をさし卑猥な言葉を投げかける者、美奈を真似たポーズ取り侮辱する者、客の反応は
様々だが皆一様に美奈を見て笑っていた。明穂はいたたまれなくなって、思わず目を逸らす。
 特に今日の観客は、異様な盛り上がりを見せていた。
「ギャハハハハ…、恥ずかしい奴!」
「見ろよ、あのオッパイ、ぷるんぷるんしてるぞ!」
「みーなチャン!すっごくエッチだぜぇ!」
美奈の正面に固まった十人程の隊員が羽目を外して、ワル盛り上がりしているのだ。さすがの美奈も、怒りと恥辱で顔
を真っ赤に染めているのが見て取れた。
 それを見ていた明穂も、思わず嫌悪の表情を浮かべる。今日は、最近前線から帰ってきた部隊を受け入れていると
聞いた。戦場の殺伐とした空気をまとい、血の猛りが静まらないまま、ここにやってきているのだろう。
「マ×コ!マ×コ!」
 サクラの掛け声にあわせて、歓声がさらにエスカレートする。
 美奈がスコートを捲り上げる、真っ白なアンスコが露わになり、鍛え上げられた美しい脚が付け根まで剥き出しになっ
た。白い布地に包まれた恥丘の盛り上がりは、翳りを薄っすらと透かして見せている。
「マ×コ!マ×コ!」
 破廉恥なコールがギャラリー全体に広がり、そして熱を帯びてくる。美奈はアンスコを指でずらし、陰毛に彩られた下
腹部を観客に示す。
「マ×コ!マ×コ!マ×コ!」
 それでもコールは止まなかった。美奈は天を仰ぐようにして、自らの指でその部分をかき分けた。柔らかな大陰唇が
押し開かれ、ピンク色の唇の裏側と複雑な形をした内部が露わになった。観客が一斉に歓声をあげる。
「オレ、もう我慢できないぜ!」
「ここで一発させろ!」
 悪乗りした例の一団が、他の客を押しのけるようにして美奈に殺到した。人垣が崩れ、あちこちで将棋倒しが起こる。
美奈も身体を強く押され、弾き飛ばされるようにして、地面に倒れ込んだ。
「ピチピチした肌だぜ!この指を押し返すような張りが堪らん」
 仰向けになっても形の崩れない、美奈の胸の隆起を味わいながら、男たちは、ぎらついた視線を投げ掛ける。軽い脳
震盪を起こしたのだろう、美奈は倒れたまま動けないでいる。それでも、男たちは欲望を抑えきれず、彼女に圧し掛か
ろうとした。
「ちょっと待ってください!」
 男たちを押しのけ、美奈を庇うように立ったのは、練習に復帰したばかりの千花だった。
「なんだ、お前!」
「邪魔するのか!」
 獣の形相になった男たちが、千花にくってかかる。
「いえ…、あの…」
 思わず口ごもった千花が、覚悟を決めたように言った。
「先輩だけなんて、ずるいです。私たちの身体も、…触ってください…」
 千花が上目遣いでそう言う。可憐な少女が精一杯の媚態を示すのを見て、さすがの男たちの表情も緩んだ。
「私のオッパイも気持ちいいですよ!」
 明穂が千花の横に並んで立ち、ぎごちない笑顔を浮かべてウエアの胸を捲り上げた。他の部員たちもやって来て、さ
りげなく、美奈と男たちの間に壁を作る。
「へへっ…、さすが慰安嬢だぜ。ホントに好き者揃いなんだな」
 男の一人がニヤニヤ笑いながら、そう言った。
「どうぞ…、私の…オ××コに…、オ×ン×ンを入れてください…」
 アンスコを脱いだ千花は、男たちにお尻を向け、ゆっくりと脚を開いていった。股が開くのにあわせて、閉じ合わされ
ていた亀裂が開いた。ピンク色した花弁がわずかにはみ出している。男の指が柔肉を割り開くと、中はすでに充分に濡
れていた。
「じゃあ、お言葉に甘えて…」
 男の一人が千花の腰を掴み、怒張を奥深くに送り込んだ。
「ああん、ああん…」
 男の手がウエアの中に入り、乳房を丸ごと掴んで揺さぶり抜く。男のピストン運動が次第に激しくなっていく。
「ああぁ、あぁ…」
 男は、千花の腰を両手で支え、怒張を奥深くに繰り出す。千花が顎を仰け反らせた。
「ほら淫乱、これをしゃぶってみろ!」
 別の男が千花の前に仁王立ちになり、半立ちになっている股間の一物を手でぶらぶらとさせる。千花は首を伸ばし、
それを口に咥え込んでいった。
 必死で二人の男の相手をする千花の隣で、明穂は男のズボン脱がせる。はち切れんばかりに膨らんで天を向いた怒
張が現れた。しなやかな指を添えて口に入れ、唇で挟んでしごく。頬をすぼませ、口腔の粘膜で怒張を擦るテクニック
は、泣きながら覚え込まされたものだ。
 他の部員たちも、それぞれに男たちの相手をし始めた。その隙に、朋美が良宏を呼び、美奈を保健室に運んでいく。
「あ…アン、アハン」
 明穂は仰向けになった男の腰を跨ぎ、ゆっくりと腰を下ろしていく。肉棒が根元まで中に入ると、明穂は腰を上下に動
かし始めた。その横では千花が、別の男に組み敷かれている。
 もはや練習が続行されることはなく、その場は、観客とテニス少女たちの乱交の場と化した。

 シャワーを浴びて全身にかけられた精液を洗い流し、やっと人心地ついた千花が部室のベンチに腰を下ろしている
と、隣に明穂が座った。
「がんばったね、千花…、ちょっと感動しちゃった…」
「有岡さんを守らないとって思ったら、夢中で体が前に出ちゃってた」
「思い出したでしょ…、ホントに大丈夫なの」
 明穂が心配そうに尋ねた。なにしろ、最初の輪姦で精神崩壊の寸前までいった千花なのだ。
「そうね…」
 しばらくの間、沈黙があって、千花が穏やかに話し始めた。
「あのね、この前、有岡さんじゃなくて、明穂が私の部屋に来たことがあったでしょ」
「うん」
「私、あの夜、『強くならないと…』って思ったの。私たちも、いつまでも有岡さんに頼るだけではダメだと思うの。ここはと
ても酷い所だから、私たちみんなで努力して、一緒にがんばっていかないと…」
「うん…、そうだね」
「みんな一緒なら、がんばれるよ。ここを出られる日まで…」
 確信を込めた声で千花が言う。頷いた明穂は、友の芯の強さに心から感動していた。
「千花、強いね…」
「ううん…、励ましてくれた明穂のおかげよ」
 以前とまったく変わらない笑顔で、千花はそう答えた。明穂は、千花の手を掴んでギュッと握った。華奢だけど、とても
温かい手だった。


 
 「国防省附属「星園・癒しの館」目次へ
 
 「Novels」へ
 
 「ぷろとこーる・ラボ」トップぺージへ 
動画 アダルト動画 ライブチャット