遠い春を夢見て



遠い春を夢見て


 「おい!一人こっちに来い!」
 校舎に戻ろうとする私達に、教師の声が飛ぶ。
 生徒の大半はもう校舎の中だ、残っているのは生徒会役員に各委員が数名。
 不安そうに顔を見合わせる少女達。
「先に行ってて。次の準備が遅れないよう、お願い。」
 そう言って1人の少女が踵を返すと、声のする方へ走っていった。

 視界を薄紅色が遮る。
 見上げると、大樹が桃色に染まっていた。
 何十年も前の星園高校の卒業生が記念に植えた桜だと教えられた、それからずっと、ここから校舎を見守ってきた
のだろう。
 思えば、私がこの星園高校に入学した時も、一面の花びらで迎えてくれた。
 それなのに、私はなんでこんな事をしているのだろう。
 今、両脇にいるのは、もう何度目の派遣部隊になるのか忘れたその隊長と副隊長。記憶力には自信があったけど、
覚えようとは思わなかった。
 それより、今脳裏を過ぎるのは、今朝、チラとだけ見かけた光景。
 この基地の住民だろうか、黒塗りのハイヤーで送り迎えされる同い年位の少年。
 礼服で着飾った両親と一緒に楽しそうに笑っていた。
 ああ、そうか。
 外はもう卒業式、あるいは入学式だろうか、そんな季節
 それに引換え私達は・・・



「これが当癒しの館の生徒会長を勤める森脇亜弓、森脇、こちらが今回の派遣軍の隊長と副隊長殿だ、挨拶しなさ
い。」
 先ほどまで慰安に訪れた部隊の歓迎セレモニーが行なわれていた。
 セレモニーの後、後片付けを終え、校舎に戻ろうとしている所に声を掛けられたのだ。
「この子なら知っておる、広報TVに出ていた軍備増強を訴えていた娘だろ、まさに大和撫子、愛国少女の鏡だな。」
「ご存知とは!なら話が早い。一緒に記念撮影などはいかがでしょう?将校の方々には好評頂いておりますが。」
「ふぉ、お、そうだな。しばらく日本から離れるのだ、日本の美少女と記念に撮っておくのもいいか。」
「畏まりました、ちなみにこういう趣向の撮影も可能ですが・・・」
 そう、薄ら笑いを浮かべ懐から数枚の写真を取り出す。



 軍服姿の男達の間に立ってカメラに視線を向ける。
 だが、教師はいつまで経ってもファインダーを覗こうともしない。
「森脇、いちいち説明しなくてもわかるな?」
「・・・はい」
 亜弓はゆっくりとした動作でスカートをたくし上げる、両サイドから視線が集まるのが分かる。
「ほぉ」」
 スカートを腰まで捲り上げると男達から感嘆の声が漏れた。
 亜弓はスカートの下にパンティーを着けていない、晒された下半身にはわずかに揺れる繊毛があるだけ。
 恥かしさでうつむきそうに成るのをどうにか堪え正面を見据えると、教師はまだ何か言いたげにこちらを睨んでいる。
 亜弓は更に、スカートを上げたまま器用に左右の男達の股間に指を這わすと、そのままチャックを開け、男性器を探
り当てる。
「「おおっう」」
 自分の娘ほどの年齢、しかも日本人形の様な無垢な美少女の思いがけない行為に、男達はここが公衆の往来のあ
る正門であることも忘れ、少女の手の中にいきり立った肉根を晒す。
「パシャ」
「パシャ」
 次々に閃く光。撮った映像はそのままメモリーごと隊員に手渡される事になっている。
「隊長、表情が固いですよ」
 目でわかっているな?と亜弓を睨む。
 言われなくても。ここで隊長の心証を良くしておけば、このあとに館で無茶な要求をされずに済む、他の子達の負担を
軽く出来る事は過去の経験から知っていた。
 亜弓は男根から手を離すと、隊長の手を取りそのまま自らの胸の膨らみへと導く。
 上も下着を着けていないので男の指には直に高校生の弾力が伝わる。
 副隊長には裏筋も指でなぞり、熱く脈打つ肉棒を強弱をつけてシゴキあげる。
「パシャ」
「パシャ」
 興奮してきたのか、隊長は尻肉に押当てていた肉棒をプルンとした尻の割れ目に挟み、亜弓の太ももと性器で素股
を始めた。
 下を見ると亜弓の股間からはまるで亀頭が生えているよう。興奮してきたのか股間は先走り液と自らの愛液によって
湿った音を立て、それに伴い股を擦るピッチも早くなっていた。
 左手の副隊長も先端から汁が滲み出、淫靡な音を立てピクピク痙攣を起こしている。
 そして間もなく、まず股間に、次に左手の中で肉茎が痙攣と共に爆ぜた、放出された粘液の熱さが身体に染込んでい
くのを感じた。
「パシャ」

 いっそ、今の現実から逃げられたら、逃避できたらどんなに幸せだろう。
 だが亜弓には出来なかった、厳格な父の教えか、聡明すぎる知性故か、逃げる事より直面する問題を解決する方を
模索してしまう。
 しかし、いくら考えても今の状況を打破する方法は見つからなかった。
 最良の方法と思えたのは犠牲を最小限に食い止める事。
 だから、今は耐えよう。
 止まない雨ははい。
 冬が過ぎれば必ず春が来る。
 そう信じよう。
 そして、嵐が過ぎ去った時、皆で高校生活をやり直し、そして卒業すればいい。
 例え何年かかろうと・・・
(イラスト&小説 by nei)


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卒業の日に
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