受賣神社の巫女
 
第3日目 祭


 
 昨夜、明け方まで「夜神楽」が続いたため、昼頃まで泥のように眠り込んでいた那美は、境内が騒がしくなる音で、や
っと目が覚めた。
 笛や太鼓が、昨日の妖しい激しさから一転して、浮き浮きとした楽しげな音色を奏でている。障子を少し開けて外を覗
くと、境内が注連縄などで飾られ、あちこちで夜店が準備をしている。
「お祭り…、みたいね…」
 そう呟いた時、美沙子が現れた。那美はなんとなく美沙子から視線を逸らした。昨夜のことが恨めしくもあり、恥ずか
しくもあった。
「お目覚めのようですね。」
「今日は、お祭りなんですか?」
 視線を障子の方に向けたまま、那美が尋ねる。美沙子は彼女の後ろに座って、優しく髪を梳りながら答えた。
「ええ。16年ぶりに巫女が戻って来られたお祭りですわ。」
 振り向くと、美沙子はにっこり微笑んでいた。どういう形であれ、自分のことを大切にしてくれる相手には違いない。那
美もぎごちない笑顔を浮かべた。
 食事を済ませて社務所の玄関に出ると、そこには3人の娘が控えていた。那美と同じ年頃の娘たちで、いずれも那美
と同様、全裸である。那美が現れると、娘たちは一斉に土間に正座して、深々とお辞儀をした。
「巫女の従者に選ばれた娘たちです。新たな巫女を迎えた時には、村の娘を選び、従者として仕えさせることになって
おります。」
 美沙子が説明した。娘たちは、自宅で着ているものを全て脱ぎ、恥ずかしさを堪えて、神社までの道程を裸で歩いて
来たと言う。従者に選ばれるのは大変な名誉で、村でも指折りの美少女が選ばれるらしい。確かにいずれも甲乙つけ
がたい可愛い娘であった。娘たちは、憧れと尊敬を込めた目で那美を見ている。
「よろしくお願いします。」
 那美が頭を下げると、娘たちは慌てて土下座した。
 社務所の外では、十数人の法被姿の若者が待っていた。若者たちは手に手に、笛や太鼓などの鳴り物や、幟旗を持
っていた。
「おっ、出ていらしたぞ。」
「見ろよ、本当に美しい、可愛らしい巫女様だ!」
 まるでアイドルの追いかけをするファンのように、若者たちは那美を取り囲んで大騒ぎをした。那美は恥じらって体を
丸くしたが、若者たちは彼女の肌をじっと見るだけで、決して手を触れようとはしなかった。彼女はあくまで崇拝の対象
なのだ。
「さあ、参りましょう。」
 「天之宇受賣尊」と書かれたひときわ立派な錦の幟を持って、顔立ちのキリッとした背の高い若者が号令をかけた。
彼らは村の青年団で、錦幟の青年が団長だと言う。ここから、山腹の、宇受賣の社まで行列を組んで歩くのだ。
 幟旗と笛、太鼓に挟まれて、全裸の那美と従者の娘たちが進む。
 笛と太鼓の音を聞いて、お祭りにやって来た氏子や見物客が続々と参道に集まって来た。参道にずらりと並んだ
人々に見られながら、行列はゆっくりと進んで行く。 
(いやだぁ…、ちょっとぉ…、恥ずかしい…)
 胸と下腹部を両手で隠した那美は、消え入りたげに顔を伏せ、羞恥で全身をピンクに染めて歩いていく。いやらしい
目で見られているのでないことはわかってきたが、そもそも見られることに慣れていないし、それに、やはり裸を見られ
るのはどうあっても恥ずかしい。
 従者の娘たちは、那美ほどではなかったが、それでも恥ずかしそうに身体を庇いながら、後に続いた。顔見知りの若
者が多いのか、沿道よりむしろ、一緒に歩いている青年団の視線を気にしている。

 宇受賣の社に着くと、青年団の若者たちは一人ずつ桶を持って、境内の井戸から水を汲む。そして、自分が浴びた
あとで、那美に井戸水を浴びせかけた。氷のように冷たい水をかけられて、思わず那美は悲鳴をあげる。
 濡れて震えていると、若者たちは我先に法被を脱いで、那美に掛けてくれた。彼らは姫君を護るナイトなのである。
 青年団が見守る中で、濡れた法被を脱いだ那美は、社殿に向かって祝詞をあげ、玉串を捧げた。
「それでは、こちらにお掛けください。」
 参拝を終えて青年団長が示したのは、蒔絵で飾られた肘掛け椅子の前後に担ぐための棒が付いた輿だった。彼は
藁で綯った縄を手にしている。
「な…、何をするんですか?」
 那美は不安になって後込みしたが、青年たちが彼女の手を取り、強引に座らせた。
「よし、ご開帳だ!」
「そーれ、よいしょっ!」
 かけ声と共に、那美の左足は大きく広げて持ち上げられ、膝の裏側が椅子の肘掛けに乗せられた。すかさず縄が巻
き付いて縛り付ける。右足にも同じことが繰り返される。
「いや、いやっ!ダメっ、やめてっ!放してっ!」
 青年たちは、激しくもがく那美を押さえ付け、手足を輿に縛って固定した。手を結んだ縄は、輿の背もたれ部分を負う
ように後手に縛られ、体を隠すことができなくなる。
 那美の性器はすっかり露わになってしまった。つるつるに剃り上げられた下腹部の下に、周りの肌とほぼ同じ色のぷ
っくりした大陰唇があり、割れ目からわずかに桃色の花ビラが覗いている。
「お願いです。解いてください。ああ…、恥ずかしい…」
 泣きべそをかく那美に、困ったような顔で、青年団長が優しく言った。
「恥ずかしがる必要はありません。巫女の女陰は豊饒のシンボルであり、破魔の効果もある、我々の信仰の対象なの
です。今日のようなハレの日には、皆にお見せいただかなければ困ります。」
 宥めるつもりで言っているらしいのだが、那美の羞恥心を煽る結果にしかならなかった。どうやら巫女は、折りにふれ
て性器を人目に晒さなくてはならないようだ。
「さぁ、出発だ!」
 青年団長の声にあわせて、神輿が抱え上げられ、ゆっくり鳥居をくぐった。
「ど…、どこに行くの…?」
 那美が尋ねると、神輿を担いでいた青年が答えた。
「お渡りです。村を練り歩いて、村の衆に女陰を披露し、福を授けていただきます。」
 脚を大きく開き、陰部を露わにした格好で村中を練り歩く…。想像しただけで、那美は顔から火が出る思いがし、気が
遠くなりそうだった。

 笛と太鼓が奏でる賑やかな囃子と「ワッショイ!ワッショイ!」の掛け声に包まれて、神輿は集落の中を進んで行く。
「おおっ、巫女様じゃ!」
「見てご覧、あの、ぷっくりして柔らかそうな女陰。魔を退散させ、私達に恵みをもたらしてくれるんだよ。」
「ありがたや、ありがたや。」
 行く先々で、神輿は、大勢の村人や全国各地から集まって来た氏子、参拝者に迎えられた。彼らは手を合わせて那
美の性器を拝み、神輿の後について歩いた。進むにつれて行列は長く伸びていく。
 村の入り口、道祖神の祠の前で、神輿は降ろされた。
 祠には新しい注連縄が飾られ、狩衣姿の村長と主な家系を代表する4人の顔役が待っていた。
「巫女様が、お渡りでございまーす!」
 青年団長が声を張り上げると、村長と顔役が神輿に近づき、恭しくお辞儀をした。
「さっそくのお渡り、恐悦至極に存じます。これより、道祖神の御前にて、地固めの儀式を謹んで執り行いまする。」
 村長がよく通る声で口上を述べ、懐から何かを取り出して、神輿の前にしゃがんだ。それは、昨夜、美沙子が那美に
塗ったあの媚薬である。
「いやっ、それはダメ、塗らないで!」
 那美が必死に哀願しても、聞き入れられることはなかった。村長は、貝殻の中身をたっぷりと指に取り、閉じ合わさっ
た肉丘の溝に沿って、塗り込んでいく。
「あんっ…、だめぇ…」
 陰部が熱くなり、強烈な痒みが走る。陰唇がわずかに開き、ヌルヌルした愛液が滲み出て、村長の指を濡らした。
「あぅぅ…、そこはダメ…」
 敏感な肉芽を二本の指で挟みこむようにして、軟膏を塗り込んでいくと、那美の肢体が身悶えする。溢れ出した愛液
と塗られた媚薬が交じり合い、ヌラヌラと濡れて光っている。
「さあ、巫女が戻られた。喜びの祭を始めようぞ。」
 そう言うと、村長は着ているものを脱いでいく。従者の娘たちがそれを手伝い、男根が露わになると、交互に摩った
り、舐めたりして勃起させる。
 股間の一物が勃起すると、村長は神輿の上の那美に抱きついて、乳房を揉み始めた。同時に、細い首筋に舌を這
わせる。
「きゃあっ!いやぁっ!お願い、やめてっ!」
 那美が悲鳴をあげ、愛撫から逃げようと身をよじる。しかし、彼女を神輿に縛り付けている縄は緩みさえしなかった。
「うっ、ううぅ…」
 村長が那美の唇を奪った。いくら首を振り、身をよじっても、那美は男の接吻をかわすことができない。唇をこじ開け
られ、ヌルッと舌が侵入する。
 村長は深々と接吻しながら、那美の股間を指で探る。那美の腰がブルッと震えた。畳み込まれた肉襞が抉り出され、
花芯を嬲られる。
「あなにやし、えをとめを。」
 村長が厳かにそう唱えた。氏子総代になっている村長は、この日のために禁欲し、朝晩の水行で身を清めて儀式に
臨んでいる。
「あっ…、いやっ!」
 村長は那美の陰部に男根を宛てがい、中に押し入った。狭いとば口が押し開かれ、不快感とも快感ともつかない感
覚が那美の背筋を駆け上る。
 村長の妻も娘も集まった群衆の中にいたが、動じることなく、夫が、父が巫女と性交しているのを見つめていた。この
村出身の彼女たちは、儀式がけっして淫らなものではないと、生まれた時から教えられており、目の前で行われている
行為を神聖な儀式として受け入れているのだ。
 村長が那美と交わっている横で、従者の娘たちは他の顔役の狩衣を脱がせ、その男根を愛撫していた。これも神事
であり、お互いに顔見知りであっても、躊躇する様子はない。
 見れば、集まっている者の中には、年頃の少女も小さな子供もいるし、赤ん坊を抱いた母親もいる。みんなが当然の
ことのように、那美と村長との性交をじっと見つめているのだ。
「いやっ…、こんなの、いやぁっ…」
 那美が泣き声をあげる。いくら神聖な儀式でも、初めてのセックスを、好きでもない相手と、大勢が見ている前でしな
ければならないのだ。彼女にとっては、凌辱以外の何物でもなかった。
 しかし、媚薬の効果は強烈だった。何とも言えない淫靡な疼きが、那美の官能の源を責め立て、湧き出るような火照
りが全身に広がっていく。意識は拒絶しても、媚薬を塗られた身体は、何ともたやすく怒張を受け入れる。
 根元まで陰茎を埋め込んだ村長は、規則的な動きで腰を繰り出していく。肉がぶつかり合う音が響き、那美の可憐な
肢体が上下動する。
「あっ、あっ…、だめ、だめ…」
 那美は、苦痛ではなく快感が湧き上ってくることが怖かった。こんな恥ずかしい状況で感じるなんて、自分はどうなって
いくのだろうと、不安になってくる。
「いや…、恥ずかしいっ…、どうして、ああっ、こんなに…」
 村長の腰の動きに合わせて、自然と那美の腰が動き出した。男が乳房を揉むのに合わせ、那美の膣が収縮する。
官能が支配し始めた身体は、男の愛撫を拒むことが出来なくなっていた。那美の愛らしい顔はみるみる紅潮し、泣き声
ともよがり声ともつかぬ呻きが自然に口から漏れてくる。
「あんっ…、あんっ…、あん…」
 男が激しい動きでずんずんと腰を突き上げる。堅い肉棒が、蜜壷の柔らかい肉壁に当たり、肉襞を刺激する。気が
付くと、那美も快楽を求めて身悶えし、夢中で腰を振りたてていた。
(あぁ、こんな…恥ずかしいのに…、嫌なだけのはずなのに…)
 那美は自分で自分が信じられなかった。
「うっ…」
 村長が小さな呻き声を漏らし、腰を震わせながら射精した。
 それでも、恥ずかしい神事は終わらない。村長に続いて、4人の顔役が次々に那美と交わっていくのだ。村長が男根
を抜くと、さっそく次の男が那美の中に入って来た。
「あっ…、あっ…」
 押し止どめようのない官能の中、那美は自分が怖くなる。このまま犯され続けたら、自分はどうなっていくのだろう。も
う、元の自分には戻れないような気がする。
 そう思って、那美はハッと気づいた。それこそが、「猿女の巫女」になるということではないのか。那美の脳裏に美沙子
の顔が浮かぶ。従者の娘たちの、青年団の若者たちの、村人たちの顔が次々に浮かぶ。そこには、那美を愛し、求め
る人たちがいる。そうだ、自分は神と結婚したのだ。亡くなった母のように、顔も知らぬ祖母のように、代々の猿女の巫
女家の女たちのように…。
(これが、私の運命…?)
 そう思った那美に、もはや抵抗する理由はなくなった。逆らうことなく、官能に身を委ねればいい。
 男が交替し、男根を挿入される度に、新たな快感の波が襲ってくる。那美はそれに翻弄され、自らそれを求めていく。
「あぁっ…、そっ、そこっ…、もっとぉ…」
 もはや那美は、自分が何を考え、何を叫んでいるのか、わからなくなってきた。絶頂が近いのだ。
「あっあっ…あぁ…、あっ、あ、あ…」
 ビクッビクッと身体全体が震え、腰、太ももの痙攣が続く。同時に、那美は熱い液体が体内に噴出してくるのを感じ
た。最後の一人が那美の胎内で果てた。
「これで、村と巫女が固い絆で結ばれた。」
 村人が歓声を上げ、狩衣をつけて身なりを整えた村長が、新たな巫女に声をかけた。
「さあ、猿女の巫女君、神社に戻りましょう。この間、成人を迎えた男子とまぐわって、言祝いでやってくださいませ。宇
受賣神社の氏子は、巫女と交わって初めて成人したと認められるのですが、なにせ、この16年間、巫女がいなかった
のですから…。」



 
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