M.Oの物語
(ポーリーヌ・レアージュ『O嬢の物語』より)
 

第1章 城館の恋人たち 1
第1章 城館の恋人たち 1
第1章 城館の恋人たち 2
第1章 城館の恋人たち 2
第1章 城館の恋人たち 3
第1章 城館の恋人たち 3
 
更新情報 第1章3
 亮は彼女の体を起こした。それは男たちが彼女に言うべきことがよく聞こえ、彼女
に見せたいと思うことがよく見えるようにと思ってのことだった。相変わらず両手は
後ろ手に縛られたままである。
「そこに座れ。」
 そう言って館長が指さした椅子には、背の高い男が煙草をふかしながら腰掛けて
いた。まどかがとまどっていると、男が彼女の腰に腕を回して抱き寄せ、肘掛け椅
子の腕木の上に座らせた。
 館長は鞭を手にしていた。その鞭は、先に結び目を作った6本の革紐がついた長
い革の鞭で、バスルームから出て身支度する時に会った男がベルトにはさんでいた
鞭と同じ物だった。
「ここでは、お前は日常的に鞭で打たれることになるが、通常はこの革の鞭が使わ
れる。」
 驚いた表情でみつめるまどかの表情を楽しむように、館長はゆっくりと言葉を続
けた。
「原則として鞭で打たれるのは尻や腿、ウエストから膝までの間だけだ。鞭打ちの
効果は、お前の叫び声や涙の流し具合で判断するのではなく、鞭が肌の上に残し
た、とにかく生々しい、すぐには消えないような痕によって見きわめる。鞭の効果を
見きわめるこうした方法は、それが正確な方法だというだけでなく、お前が憐憫の
情を喚び起こそうとして、わざと大げさにうめき声をあげたりしても、無意味なものに
してしまうのだ。」

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