テニス少女・果てなき闘い 第4章

 ガチャリと鍵が開く音がして、一人の少女が部屋に入ってきた。その音で目覚めた日比谷は、入口に顔を向
けた。いつしか眠りに落ちていたらしい。窓のない部屋では、今が昼なのか夜なのかも判然としない。そし
て、どのぐらいの間、ここに閉じ込められているのかも、既にわからなくなっていた。
 少女は手に持った食事を無言でテーブルの上に置くと、日比谷が縛り付けられている椅子に近づいてきた。
近くで見れば見るほど、目を見張るほどの美少女だ。
 少女は日比谷の太腿の間に跪き、その手を彼の股間に伸ばす。
「…なに、いったい、君は何を!?」
 狼狽する日比谷に対して、少女は無言のままニッコリ笑いかけた。長い睫毛が印象的なその表情は、妖艶と
言うよりは清楚かつ可憐で、無垢な天使を思わせる。しかし、その手は慣れた動きで淫らに日比谷の股間をま
さぐり、ズボンのチャックを下ろした。
「何をする!」
 日比谷が思わず声を荒げた。少女はお構いなしに、ズボンの中にほっそりした指を入れて探り、日比谷の陰
茎を取り出した。
 取り出した陰茎を柔らかな掌で包み、優しく扱きあげていく。次第に肉棒が勃起していき、やがて、その先
端から透明な汁が滲み出てきた。
 少女は唇を近づけ、腺液を滲ませた亀頭にキスすると、優しく舌を這わせていった。カリの周りを丹念に舐
め、サオの裏に舌を押し付けていく。手で玉袋を擦ることも忘れていない。
「ダメ、だめだ…。やめなさい、やめろんだ…」
 日比谷が必死で逃れようとする。少女は一向に気に留める様子もなく、その手で竿を擦りながら亀頭を吸っ
た。さらには怒張を口に含むと、唇で強く挟み、舌を絡めながら顔を前後に揺する。
「くっ…」
 日比谷が押し殺した声を漏らす。全身の筋肉がつっぱり、縛られた両手が強く握られた。少女の舌が、怒張
の笠の裏側を舐めていく。時折、上目遣いに見上げながら、少女は味わうように先端から王冠部、笠の裏へと
舌を這わせていく。怒張が少女の唾液にぬめ光っている。
「ううっ、うう…」
 唾液でヌルヌルになった指腹が肉竿をしごき、カリ首の上を這い回る。勃起した肉棒が少女の手の中でピク
ピクと跳ね、先走り液を溢れさせている。すでに限界に達しているようだ。日比谷はなんとか逃れようと、椅
子の上で激しく身じろぎした。
 次の瞬間、少女の手の中で怒張が跳ね、ネバネバの白い液を放った。放たれた精液は、少女の鼻から頬に掛
り、床に滴り落ちた。それを指先で拭い取ると、少女は濡れた唇で指を淫らにしゃぶった。

「理事選挙…?」
 亜弓からの報告を受けた美奈は怪訝な表情を浮かべた。備品倉庫には、美奈と亜弓の他に、朋美と千春が集
まっていた。朋美の「守護者」を自任する岩崎良宏が管理するここだけが、館の中で彼女たちが自由に話をす
ることができる唯一の場所だ。
「それで、テニス連盟のお歴々が一堂に集まっていたわけね」
 朋美が納得したように頷いた。
「そやけど、こんなとこで何してはるん?」
 最近やっと落ち着きを取り戻してきた千春が、独特のはんなりした口調で尋ねる。
「理事選挙について決めるための常任理事会が、ここの会議室で開かれているわ」
「どうして、テニス連盟の理事会が、ここで?」
 首を傾げる美奈に、亜弓が険しい表情で答えた。
「松川が常任理事に立候補するそうよ」
 それを聞いて、美奈はすべてを理解した。松川は理事たちをこの館で接待して、選挙を自らの有利に進めよ
うとしているのだ。それはつまり、美奈たちの肉体が、松川がテニス連盟のポストを買収するための「賄賂」
にされるということだ。これほどの屈辱はなかった。怒りのあまり、美奈の身体が震えてくる。
「ここで常任理事になって、次は理事長を狙っているようだわ」
「そんなの、許せない!」
 亜弓の報告を聞いて、美奈が思わず声をあげた。あまりの語気の鋭さに、朋美と千春が驚いた表情で美奈を
見た。しかし、二人の思いも美奈と同じだ。卑劣で猥褻な松川が、日本のテニス界を率いる立場になるなど、
もはや悪夢としか考えられなかった。
(許せない…、でも…)
 今の自分の立場でそれを阻止する術はあるのだろうか、美奈には有効な手立てが、何一つ思いつかなかっ
た。唇を噛みしめて、松川が勝利するために、自らの身体を男たちに捧げるしかないのだろうか…、美奈は暗
澹たる思いに沈んでいった。

 常任理事会は順調に進んでいた。
「では、最後の案件です。ご案内のとおり、次期理事選挙の際に、あわせて常任理事の補充選挙を行うことと
しております。そこで、当常任理事会といたしましては、松川邦夫君を常任理事候補として推薦することにし
たいと思っております。皆様、ご異議ございませんか?」
 しかし、すぐに返答する者はなく、常任理事たちはお互いの顔色を窺っている。この場にはいない、ある人
物のことを脳裏に浮かべていることはあきらかだ。オブザーバー席に座った松川は、思わず苦笑する。
「しかし…、日比谷さんは、本当に来ないのか…」
 みんなの思いを代表するかのように、新宮が不安そうに呟いた。補充選挙を控えた今回の常任理事会には、
次期常任理事候補がオブザーバーとして招かれている。一人は松川、そして、もう一人が日比谷だ。二人の所
信表明を聞いて、いずれを常任理事候補として推薦するかを決めるのが今日の段取りとなっている。しかし、
その日比谷がいない。
「日比谷先生は先週、ご自宅を出られてから、音信不通になっております」
 議長の赤坂が答える。
「音信不通…?」
「行方不明ということか?」
 常任理事たちは口々に言うが、さほど驚いた様子はない。有事体制のもと、ある分野の有力者が忽然と姿を
消すということは、けっして珍しくはなかった。特にリベラルな考えを持っている人物には常にその危険があ
り、その際、権力側の有力な武器に使われているのが、機密保全法である。政府が国民の反対を押し切って作
ったこの法律によって、国家機密を漏らした、あるいは聞き出した疑いがあると判断されただけで、警察が自
由に逮捕、投獄できる仕組みが作られていた。もちろん、何が機密かは一切、明らかにされない。
「それは、心配ですな」
 そういう新宮の声は、まったく心配そうに聞こえない。むしろ、その表情は一気に晴れやかになったよう
だ。
「もちろん、常任理事候補は松川君で異議なしだ。日比谷氏は欠席したんだからな。自ら権利を放棄したわけ
だ」
 新宮が上機嫌で声を上げた。それに続いて、場内のあちこちから異議なしの声が上がる。
「それでは、常任理事会は、次期常任理事候補として松川君を推薦することと決しました」
 赤坂の声とともに、出口のドアが開いた。そこには、ウエアに着替えたテニス部員たちが全員、顔を揃えて
いた。
 先頭に立った美奈が一歩前に出て、常任理事たちに声をかけた。
「お疲れ様でした。日本のテニスの未来のために、有意義な決定をいただきありがとうございます。それで
は、懇親会の会場にご案内いたします」
 指示された台詞を口にしながらも、心の中では火を噴きそうな怒りが渦巻いている。にこやかな表情を浮か
べる美奈は、極限に近い忍耐で、その感情を押し殺しているのだ。
「さあ、どうぞ」
 朋美と千春が先頭に立って、理事たちを案内していく。卑猥な期待に顔を綻ばせて、男たちが次々に会場か
ら出てくる。入口に立って会釈をしながら、美奈は一瞬、安堵の表情を浮かべた。醜悪な男たちの中に恩師の
姿はなかった。

 懇親会が始まってから30分が経過した。中にはグラス片手にテニス部員たちのお尻や胸にタッチしてセク
ハラ気分を楽しんでいる者もいたが、まだ、全体としては落ち着いた雰囲気のままだ。
(ちょっと火をつける必要があるな…)
 松川はあたりを見回した。彼が望むのは、理性を失った乱痴気騒ぎだ。そこいらのキャバクラや風俗店では
味わえない、ここでしか体験できない酒池肉林の快楽を経験させてこそ、常任理事たちを完全に支配下に置く
ことができる。
(そのためには、やはりトップ・スターにご登場いただくか)
「おい、有岡!」
 部屋中に響き渡る声で松川が呼んだことによって、男たちの注目が一斉に美奈に集まった。
「常任理事のみなさんに特訓の成果を見ていただこう」
「はい…?」
 美奈が怪訝な表情を浮かべた。
「そこに乗って、アンスコを脱げ」
 松川は、ソファに囲まれたテーブルを指さした。ソファの天板は、透明なガラスで出来ている。
 美奈が天板の上に立った。ラウンジ用に作られた大き目のテーブルが、にわか仕立てのステージに変わる。
美奈はスコートの両端を捲くり、心もち中腰になってアンスコをおろし始めた。
「脱いだら、脚は肩幅だ」
 美奈がハッとした表情で松川を見る。ニヤニヤ笑うその表情が語るものは明快だ。男たちが息を飲んで見つ
める中、美奈はアンスコを脚から抜くと、唇をキュッと噛んで、脚を肩幅に開いた。
「おおっ!」
 男たちが声をあげた。床が鏡張りになっているのだ。鏡はツルツルに剃り上げられた美奈の下腹部を映し出
している。凸面鏡になっているのだろうか、映し出された割れ目は実物より少し大きめで、ソファの周囲に集
まった男たちにも、スコートの中が手に取るように見える。
「よし、そこにしゃがめ…」
 美奈が脚を開いた状態で膝を曲げた。剣道や相撲でやる蹲踞の姿勢だ。短いスコートでは隠し切れず、ふっ
くらした大陰唇が男たちの前に剥き出しになった。テーブルの下の鏡にはアナルの窄まりまで映し出されてい
る。
「新宮さん、美奈のマ×コを触ってみてください」
 かぶりつきの席で美奈の股間を覗き込んでいた新宮に松川が声をかけた。最初に松川支持の発言をして、今
日の会議の流れを作った彼に対する、松川からの論功行賞である。
「よし…」
 卑猥な笑みを浮かべた新宮の指が大陰唇の膨らみを撫で、割れ目をなぞる。美奈が反射的に背中をビクリと
震わせた。亀裂の中に指が入ってくる。
「あっ、いやっ…」
 美奈が思わず身体をくねらせる。姿勢を崩しそうになると、松川がポニーテールにした髪の毛を掴んだ。髪
を強く引っ張られる痛みで、美奈の目尻に涙が滲む。
「そんなことでふらついてどうする。足腰に力を入れて、耐えろ!」
「はいっ!」
 反射的に返事をして、美奈は足を踏ん張った。
 蹲踞の姿勢で足を踏ん張って陰部を晒す美奈を見ながら、新宮の2本の指が、亀裂の中に差し込まれた。指
を開いて割れ目を広げると、濡れた粘膜が露わになった。周りにいた男たちも身を乗り出して、一斉に覗き込
む。
 新宮が指先でハート型の花びらを広げると、花びらの合わせ目に真珠のような突起が見えた。
「ああっ!」
 敏感な芽に触れられて、美奈が声を上げて身悶えした。姿勢が崩れそうになると、再び松川にポニーテール
を引っ張られた。
 新宮の指が膣口を大きく開く、その中では半透明のゼリーのような柔肉が幾重にも折り重なり、花蜜をたた
えてつやつやと濡れ光っている。
「きれいなオ××コだな」
「見ろよ奥のほう、濡れてるぞ」
 男たちが口々に感想を漏らす中で、新宮は2本の指を秘孔に挿入した。指はグネグネと蠢きながら、奥へ奥
へと入っていく。
「う、あううっ…」
 膣内を乱暴にかき回されて、美奈が腰を捩らせ、喘ぎ声をあげる。指の動きにあわせて、股間から猫がミル
クを舐めるような音が聞こえてくる。
「おい、中西、あれを持って来い」
 松川は朋美に声をかけた。朋美が持ってきたのは、男根を象った張型だった。持ってはきたものの渡すのを
躊躇っている朋美から、奪い取るようにそれを掴むと、松川は、張型を美奈の目の前にかざした。
「どうだ?ホンモノのチ×ポそっくりだろ?」
 ゴム製で色まで実物に似せたそれは、血管が浮き出ているところまで精巧に作りこまれている。あまりのお
ぞましさに、美奈は反射的に視線を逸らした。
 松川は吸盤になっている張型の根本をテーブルに貼りつけた。ガラスに生えた赤黒い擬似男根は、エラが大
きく反り返り、天井を向いて勃起している。
「さあ、始めなさい」
「はい…」
 松川が声をかける。拒否する術を持たない美奈は、一旦軽く腰を上げ、屹立した疑似男根の先端を割れ目に
あてがった。
 美奈はゆっくりと膝を曲げ、腰を下ろしていった。本物そっくりの張型のカリの部分が、きれいに剃り上げ
られた割れ目を押し広げる。
 グチュッ…。
 張型が半分ほど挿入された。
 美奈が膣口をほぐすように腰を振った。美奈の秘唇が捲れ、濡れた媚肉がヒクヒクと動いているのが鏡に映
し出される。肉の割れ目からは、擬似男根に襞肉が絡み付いているのが見えた。
「ああん…、ああん…」
「お前は今、何をしているんだ」
「テ…、テニスのトレーニングです…」
「オナニーして、いい気持ちになっているだけじゃないのか?」
 松川が嘲笑を浮かべながらそう言う。
「いいえ、違います…、お…オ××コに意識を集中させ、ボールを追うイメージトレーニングをするんです」
 喘ぎ声を漏らしながら、美奈が答えた。
「女の子は存在そのものがオ××コです。テニスもオ××コを中心に考えて、身体が自然に反応するように訓
練すればいいということを、ここに来て学びました…」
「よし、イメージしろ、相手が打ち返そうとしているぞ」
「あ、ああっ…」
 情感たっぷりの喘ぎ声とともに、美奈が腰をグイッと下ろす。鏡を見ていると、濡れた花弁を巻き込みなが
ら、張型が根本まで秘孔に埋まっていく様子が、つぶさに観察できた。
「こ…こうして、奥まで入れて膣に力を入れて、相手の打球に備えます」
「相手が打ち返してきたぞ」
「あんっ…」
 身悶えしながら、美奈は張型で膣壁を擦り上げるかのように、腰を突き出して激しく上下させた。陰部に出
入りする擬似男根が鏡に映り、秘孔に溜まっていた愛液がツーッと糸を引いてガラスの天板に垂れる。
「ち…、膣内のオ×ン×ンの動きを読む感じで、打球に合わせて腰を動かします!」
「ほら、右っ!」
「あうん…」
「左っ!」
「ああぁ…」
 松川の号令に合わせて美奈は上下左右に腰を振る。その度に蜜壷はグチュグチュと音を立てて淫汁を垂れ流
し、天板の上は溢れ出した愛液が水溜りを作っていた。
「すごいな、あそこまでやるのか…」
「腰の動きがいやらしいな」
 テーブルの上で淫らに腰を振る美奈の姿を見て、男たちは口々に驚愕の声を上げた。中には、我慢できなく
なって、自分の怒張を取り出ししごき出す者もいる。
「ううっ…」
 激しく腰を動かしていた美奈が顎を引き、唇をかんだ。官能の波が、ひしひしと押し寄せてくる。額からは
大粒の汗が浮き出ている。身体が熱を帯び、背骨の中を電流が流れたようにビリビリと痺れた。
(ああ…、いや…、い、イきそう…)
 軽蔑すべき男たちに卑猥なトレーニングを見せてイくことに、内心では強い屈辱と嫌悪感を感じていた美奈
だったが、彼女がイかない限り、このショーは終わらない。
「まだまだラリーが続いているぞ」
「あっ、あっ、い、いいいっ…、あっああぁぁ…」
 激しくピストン運動をしていた美奈の身体がビクッ、ビクッと小刻みに痙攣した。理事たちが卑猥な眼差し
で見つめる前で、とうとうアクメを迎えたのだ。
「おい、有岡、どうするんだ、お前がいやらしい姿を見せるから、常任理事のみなさんがたのモノが大きくな
ってしまってるぞ」
 膝をついて、ハアハアと呼吸を整える美奈に、松川が嬲るように言った。
「…申し訳ありません」
「責任をもって、お前のオ××コでみなさんの勃起を鎮めてまわるんだ」
「…はい、わかりました…」
 そう言うと、美奈はテーブルから降りて、真正面で見ていた新宮に声をかけた。
「ほら、お前のせいでこのとおりだ、どうしてくれるんだ!」
 調子に乗った新宮がニヤニヤ笑いながらそう言うと、勃起した股間を突き出す。
「申し訳ありません、私の、…オ××コで鎮めさせていただきます」
「じゃあ、早く鎮めてくれ」
「…かしこまりました」
 そう言うと美奈は後ろを向き、お尻を突き出して、新宮の怒張を割れ目に宛がった。
 ソファにふんぞり返る新宮の腰を跨ぐように、美奈がゆっくりと腰を下ろしていく。ペニスを包み込む温か
くヌルヌルッとした粘膜感。快美きわまる感触に新宮の口元が思わずほころんだ。
「あんっ…、ああっ、ああっ…」
 美奈は喘ぎ声を漏らしながらヒップを揺すり、濡れた肉襞で新宮の怒張を擦り始めた。新宮がじっとしたま
までも、自ら腰と脚を使って下半身をひねり、前後に上下に左右にとお尻を動かして、至上の快感を与えてい
く。
「むううっ!」
 新宮が顔を真っ赤にして唸った。このまま美奈に任せて快楽を貪っても良かったのだが、すぐに果ててしま
うのが惜しいと感じた新宮は、その身体の動きを抑えるように、美奈を背後からギュッと抱き締める。
 スリムな体型で一見華奢に見えても、さすがトップアスリートだ。ウエア越しに伝わる筋肉の感触は予想以
上にボリュームがあって、うねりとしなやかさが素晴らしい。まさに、芸術品と言ってよい身体だ。適度な脂
肪に包まれた柔らかな抱き心地、汗の混じった甘い匂いと体温が男の官能をくすぐる。
 新宮は美奈のウエアの胸を押し上げた。二人の性交を見つめる男たちの前に、美しい盛り上がりを見せる双
乳が露わになった。裾野が豊かなカーブを見せ、先端がツンと上を向いている。頂点に乗った乳首が勃起して
いるのが、誰の目にもわかった。新宮は両手で乳房を揉みしだき、乳首をこね回す。
「こうしてオッパイを揉むと、オ××コがキュッキュッと締まるぞ」
「あうっ…」
 男の握力で力いっぱい双乳を握られ、美奈は痛みに顔を歪める。
「最高の気分だよ。まさか、あの有岡美奈とセックスできるなんて…、そら、そら」
「…う、うぅ…、ああっ…」
 周りに見せつけるように、新宮が乳房をこね回しながら、腰を突き上げる。プリンセスと呼ばれた美少女と
の性交に、男はもう有頂天である。
「あんっ、あん…」
 美奈が、よがり泣きの入り混じった微妙な喘ぎ声を漏らしはじめる。同時に、肉棒を深々とくわえ込んだか
と思うと、形のいいヒップを悩ましくグラインドさせ、トロトロになった膣壁で包むように肉棒を擦りたて
る。
 その動きに合わせて、新宮も腰を突き上げる。激しく貫かれて、美奈の美貌が艶っぽく歪み、喘ぎ声が高ま
る。ポニーテールの髪が跳ねるようにうねる。新宮は、胸元ではずむ双乳を鷲掴みにして、強く揉んだ。
「ああっ、ああん…」
「いいぞ、有岡、すごいぞ…」
 やがて美奈と新宮の二人は卑猥な動きで下半身を揺すり、ぴったりと呼吸を合わせたように昇りつめてゆ
く。象牙のように滑らかな美奈の白い肌が、ねっとりとピンク色に上気している。
「気持ちいい、気持ちいいぞっ!」
「あうぅ、もうダメ、いくっ、いくぅ…」
 新宮は勢いをつけて怒張を深々と食い込ませ、「ううっ…」と呻き声を漏らした。美奈の中に男の体液がた
っぷり注ぎ込まれる。松川の勝負をかけた接待に、避妊具の使用などは考えられない。
「あっ、あっ、ああぁ…」
 胎内に精液を受け入れながら、美奈の全身がビクンビクンと絶頂に震え、切なげな声を漏らす。慰安嬢は男
が射精するタイミングに合わせて、同時にオルガスムスに達する訓練を積んでいる。それもまた、男を有頂天
にさせるテクニックなのだ。
(ふふふ…、さすがだな)
 松川がほくそ笑んだ。
「しかし、問題は地方票をどう獲得するかだな」
 隣にいた赤坂理事長が、松川に声をかけた。膝の上に青山千花を座らせ、ウエアの中に手を入れて、彼女の
乳房をこねまわしている。大人しい性格の千花は何度も声をあげそうになりながら、唇を噛み締めて男の愛撫
に耐えていた。
「対抗馬がなくても、過半数の信任票をとらなきゃいけないし、都道府県の連盟は、その気になれば常任理事
会とは別の候補を立てることもできるからな…」
 赤坂が心配そうにそう言った。その間も、千花の身体を弄り続けている。
「大丈夫ですよ」
 自信たっぷりの様子で、松川が答える。接待する側の彼も、いつの間にか、お気に入りの清水香奈枝を跪か
せ、肉棒をしゃぶらせていた。
 その隣では、早くも全裸にされた小倉恭子の身体に数人の男たちがむしゃぶりついている。首筋、胸、腹、
そして背中、男たちが全身にキスをし、柔肌に舌を這わせる。色白の肌のあちこちにキスマークが浮かび、滑
らかな肌は男たちの唾液でベトベトになっていた。
「ああ…、いやぁ…」
 身震いするような仕草を見せて、恭子が喘いだ。もともと潔癖症の恭子にとって、セックスそのものより辛
い凌辱かもしれない。
 男たちの歓声があがった。気がつくと、部屋のあちこちで男女がもつれ合い、乱交状態になっている。松川
の思惑どおり、美奈のデモンストレーションが呼び水になったようだ。
「この子たちが、全国を回って支持を拡大してくれますからね」
 にやりと笑って、松川が美奈の方を見た。彼女の相手はすでに3人目になっている。松川の視線を受け止め
た美奈は、吐き気がするほどの嫌悪感を感じて、思わず顔をしかめる。その体内に次の男のペニスが侵入して
きた。
 美奈とのセックスを終えた新宮は、吐き出した精液と美奈の愛液で汚れたペニスを千春に舐めさせていた
が、そうしているうちに、また勃起してきたらしく、お掃除フェラをイマラチオに切り替えていた。好き放題
に千春の頭を前後に揺さぶって、過酷なピストン運動を強いている。背後からは、別の男が彼女の膣中に押し
入って腰を揺すっていた。
「ぐっ…」
 男の腰が顔にギュッと押しつけられ、千春が激しく咳き込んだ。思わず逃げたその顔に、容赦なく精液が浴
びせられる。バックから犯している男が千春に向かって叫んだ。
「次は、俺が下の口に飲ませてやる!」
 新宮がテーブル席に戻ってきて、水割りを作っている美奈からグラスを受け取った。すでに何人もの男に陵
辱されたらしく、今や彼女が着ているテニスウエアは汗と男たちが放った精液を吸い込み、ぴったりと身体に
密着している。濡れた生地に肌の色が透け、胸には乳首がくっきりと浮かび上がっていた。ほつれた髪が頬に
かかり、疲れの滲んだ表情が、被虐的な艶っぽさを見せていた。
(いい女になってやがる、あとで、もう一発させてもらおう…)
 新宮がニヤリと笑った時、ソファに座って、長畑明穂と舌を絡ませ合っていた男が声をかけてきた。
「常任理事会の推薦を得て、これで松川が一歩リードだな…」
 新宮がそれに応えて、会議中から抱いていた疑問を口にした。
「しかし、日比谷氏はどこに行ったのかね?」
 突然出てきた恩師の名前に、美奈が耳をそばだたせる。
「そうだな、彼が対抗馬で出てきたら、さすがにみんな無視できないからね」
「先日も、スポーツを国威発揚に使うなと文部教育省に直談判したそうじゃないか」
 そう言いながら、男は手を明穂の股間に入れて、花唇をしきりにまさぐっている。
「い…、痛いっ!」
 敏感な部分を玩具のように弄られ、乱暴に扱われたのだろう。明穂が泣きそうな顔で悲鳴をあげ、切なげに
身体をくねらせた。
「理路整然と詰められて、大臣もたじたじだったらしいよ」
「さすがだな」
「もし日比谷氏が出てくれば、松川など簡単に吹き飛ばされるわな」
 美奈の目頭が熱くなってきた。彼女の師は、こんな時代になっても変わらずに反骨精神をなくさず、どこま
でも偉大な指導者だったのだ。そう思えば思うほど、日比谷の前でテニスを侮辱するような痴態を見せたこと
が恥ずかしく、身を切られるように辛くなる。心配そうに美奈を見つめる真剣な眼差しが脳裏に浮かんだ。
「しかし、このタイミングで行方不明とはね…」
(行方不明…?)
 美奈は耳を疑った。彼女は確かに数日前に日比谷と会っている。しかも、この館でだ。
「松川にしてみれば、天の恵みというところかね」
「本当に、『天の…』なのかね…、それにしては、あまりにタイミングが…」
 男の言葉に、新宮が声を潜めて囁いた。
「しーっ!今の時代、滅多なことを言わない方が賢明ですぞ」
「そうだったな、くわばらくわばら…」
 新宮が大げさに肩を竦めて見せる。
 その瞬間、美奈の表情に精気が戻った。自分が今なすべきことが見つかったのだ。




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