国防省附属「星園・癒しの館」・外伝
テニス少女・遠征 第10章
「最終戦、星園テニス部は、有岡美奈選手!」
コートに美奈が登場しただけで、ギャラリーから割れんばかりの拍手と歓声が起こる。それだけの輝きを持ったカリス
マなのだ。このまま普通にテニスをしても、十分に観客を沸かせることができるだろう。
しかし、そんな試合はもはや美奈には許されなかった。
「岩口基地テニス部、小寺選手、乾選手」
コートに出て来たのは2人だった。圧倒的な美奈の実力を考え、最終試合は相手チームだけがダブルスになってい
る。
「順番にキスするのか?」
試合開始のキスのためネットに近づくと、男子チームの一人が尋ねた。小寺と言うその青年将校は学生時代にテニ
スをやっており、基地テニス部では最も実力があると言われている。
「いいえ」
「なんだ、一人だけか…」
石堂の返事に、ペアを組む乾が憮然とした表情を見せる。キスできるのが一人だとすると、彼としては上官の小寺に
譲るしかない。
「お二人同時に…、お一人の方には、下の口にキスしていただきます」
横からそう答えた美奈に、二人は色めき立った。
もちろん、事前のシナリオどおりなのだが、美奈自身、他の部員たちに屈辱的な試合をさせた分、自分はそれ以上の
事をしなければと決意している。
半信半疑の男たちの前で、美奈はアンスコを膝まで下げ、スコートを捲った。つるつるの下腹部に外気を感じ、顔全
体にカーッと赤みがさす。
「キスしてください…」
そう言うと、美奈は足を肩幅に開き、自らの手で花びらをかき分けた。小陰唇がハート形に広がり、ピンク色の粘膜と
その奥の秘孔が露わになる。アイドル並みの人気アスリートが見せるあまりに衝撃的な姿に、観客が水を打ったように
静まり返った。
「どうぞ…」
再び美奈に促され、案の定、下の口へのキスを希望した小寺が地面にしゃがみ、美奈の股間に顔を埋めた。
大陰唇の膨らみに口づけ、美しいピンク色をしたビダ肉を一枚一枚貪るように舐め、膣口に舌を挿入する。
「あっ…はあっ、くぅ…」
クリトリスに吸い付き、ザラザラの舌で舐めながら上目使いでのぞくと、美奈が艶っぽい表情で目を閉じ、可愛い喘ぎ
声を漏らしている。
乾も負けじと美奈の肩に手を乗せる。美奈は上半身を少し前に倒すようにして、乾の唇に自分の唇を重ねた。熱くヌ
ラヌラした男の舌が、美奈の口腔を犯す。唾液と唾液がひとつに溶け合う不潔感に耐えながら、美奈は積極的に舌を
絡めていった。
上下の口に男たちのキスを受ける美奈の姿は、観客たちの欲情をかき立て、その場の空気を変えていった。今ま
で、彼女に向けられていた憧れの視線が、みるみるうちに淫らなものに変わっていく。それは、美奈に対する強烈なア
ゲインストとなるだろう。
「有岡さんへのハンデは、他の人たちのような小さなローターでは不十分ね」
試合開始のキスが終わると、石堂はそう言って手にしたバイブレーターを差し出した。人の手首ほどの太さがあり、形
は男根そっくり、色も赤黒い肌色で、卑猥なイボイボまでついている。
「こんな太いのが、入るのか?」
美奈の方をちらっと見た後、石堂からバイブを受け取った小寺がそう言った。清楚で、見るからに颯爽とした美少女
には、とうてい似つかわしくない卑猥な淫具だ。
「もちろん、難なく飲み込んでいきますよ。ねえ、有岡さんの好きなイボイボつきの大きい奴よ。うれしいでしょ?」
「はい…」
屈辱に耐えながら、美奈はそう答えると、手に持ったクリームの容器を小寺に渡した。特製の催淫クリームである。そ
れを塗られると、どれほど辛いかわかっていながら、自らお願いしなければならない。
「このクリームをバイブに塗って、私のオ××コに入れてください…」
はにかむような表情で言う美奈に、小寺の表情が一気に崩れる。
「…そうか、じゃあ、入れてやろう…」
美奈がM字開脚の姿勢で地面に座ると、小寺はバイブの先端を秘孔にあてがった。注射をされる時のような思いで、
美奈は目を閉じる。
「ああゥ、あんっ!」
小寺がグイッと力を加えた瞬間、美奈が唇を噛み締め、腰を浮かせた。押し込むと、バイブのカリの部分は難なく美
奈の割れ目に入っていく。太いバイブを咥えた膣口は引き伸ばされて、丸く口を開く。
「うっ…、くっ…」
バイブを根元まで挿入され、自分のコートに戻りながら、美奈は太腿をすり合わせた。さっそくクリームが効果を発揮
し始めたのだ。陰部に無数の虫が這い回ってるようなむず痒さが襲ってくる。下腹に手を伸ばしたいのを堪え、もどか
しげに腰をよじった。
試合が始まった。
最初は相手チームのサーブだ。構えのポーズでグリップを股間に当てると、痒みが薄れ、異常な快感が立ちのぼっ
た。我慢できずに、さらに強く押し当てる。人目がなければ、激しく陰部を擦り付けていただろう。
「ああっ…」
美奈は顎を仰け反らせ、呻き声をあげた。バイブが激しく振動を始めたのだ。機械的な振動が性感を否応なく高まら
せる。催淫クリームの疼きはバイブで掻き回され、身体の奥で甘美な刺激に変わっていく。
「はあ、はあ、はあ…」
美奈の息遣いが荒くなる。バイブを埋め込まれての試合は、予想以上にきつかった。下腹から強烈な快美感が湧き
上がってくるのだ。絶え間のない振動は、美奈の気持ちとは関係ないところで性感帯を刺激し、知らずしらずのうちに
腰がうねってしまう。精神力で克服しようとしても、女の生理には勝てなかった。
「ああン…」
悩ましい声を出して、腰をくねらせる美奈に向かってボールが飛んできた。素早く反応したが、股間に異物を挿入して
いるため、動きがぎごちない。強引な体勢から放ったショットがラインをわずかに越えた。
「やったぁ!」
相手チームの二人がガッツポーズを見せた。テニス界のプリンセスからポイントを取ったのだ。ギャラリーからも拍手
があがる。
しかし、さすがに美奈は直ぐに立て直しを図った。
朋美のように八百長を命じられたわけではない。知恵と技術の限りを尽くして、要は勝てばいいのだ。そう考えれば、
スランプや怪我を抱えて臨んだ時のテニスと変わらない。
頭を切り替えた美奈は、性感に喘ぎながらも、それに耐えてラリーを重ね、巧みなショットで相手の意表を突いた。ス
ピードが出せない分、ネットプレーを生かし、ポイントを重ねていく。
「おおっ!」
興奮した観客の声が聞こえる。美奈が、食い込ませたアンスコのお尻を突き出してボールを拾ってみせたのだ。石堂
らにつけこむ隙を与えないよう、要求される以上の破廉恥プレイを試合中に見せ、その上で勝ってやるという意気込み
だった。
「ゲーム、ウォンバイ有岡!」
石堂の声が響く。最初のゲームを取った美奈は、コートの周りをびっしりと埋め尽くした観客席に駆け寄った。
美奈は一つ深呼吸して、吹っ切るようにウエアを捲る。乳房がプルンと飛び出した。歓声が上がれば、それに応え、
むき出しの乳房をプルンプルンと派手に揺すって見せる。
アピール不足でピンクカードを出されないよう、美奈は客席に背中を向け、お尻を観衆に突き出すと、思い切ってアン
スコをずらした。
「おーっ!」
一斉に歓声があがる。
乳房とお尻に外気と視線を感じながら、モデルをしていた頃を彷彿とさせる美しい姿勢で客席の前を歩いていく美奈。
その乳房を、お尻を、観客が次々に手を伸ばして、タッチしていく。
(…そう、これでいい、これでいいんだ。ガンバレ、有岡美奈…)
恥辱で萎えそうになる気持ちを奮い立たせるように、美奈は自分にそう言い聞かせた。
「…う、ううん…」
舌と舌を絡ませ、唾液を送ってはまぶし合う。そんな淫らなキスを繰り返しながら、森島の手は胸を揉み、お尻を撫で
まわす。千春の鼻からは、甘い啜り泣きが漏れ、腰がクネクネと揺れ動いていた。
しなやかな髪を撫で、すべすべした頬に手を伸ばす。そこに涙の滴を感じた森島の手が止まった。
「どうしたん?」
森島の表情が険しくなった。
「ホンマは嫌なんか?」
「ううん、ちょっと恥ずかしいだけ…」
千春はやっとの思いで、そう言った。彼女の答えをどう理解したのか、森島は辺りを見回した。そこは屋外グラウンド
の一角だ。
「確かに、俺も千春ちゃんを抱くんやったら、ちゃんとした所で抱きたいなぁ…、お洒落な一流ホテルとか…」
そう言った森島の表情に、優しい気持ちが戻ってきた。
「素敵やね…、そやけど、私たち、基地のエリアから外に出られへんのです。慰安嬢になってからずっと…」
「えっ、そうなんか?」
森島が、本気で驚いた表情を見せる。外部には、自分たちのことはどう伝わっているのだろう…、千春はそう思った。
「…わかった、千春ちゃん、俺が基地の外に連れていったるわ」
そう言うと、森島は捲くっていた千春のウエアを元に戻して立ち上がった。
(これは、すごいチャンスかもしれへんわ…)
基地の外の様子を直接見ることができるだけで、貴重な情報になるだろう。うまくいけば、協力してもらえそうな人を探
したり、他にもいろいろ可能性が広がるのではないか。千春の胸が躍った。
「森島さんと、岩口の街のあちこちに行ってみたいわ」
「そうか、よし、任せとき!」
千春がねだると、森島が胸を叩いて見せた。
結局、第1セットは美奈が余裕で取った。
「精液を飲ませてください…」
地面に跪いた美奈は、色っぽい表情でギャラリーを仰ぎ見た。卑猥な笑みを浮かべて見下ろす男たちに、毛穴から
血が吹き出しそうな屈辱感を覚える。
「オレから頼むよ…」
「イヤ、オレからだ!」
待ちきれない様子で二人の男が同時にパンツを下げた。
「喧嘩をなさらないでください。お二人一緒にさせていただきます」
そう言うと、美奈は右手で一人の陰嚢を優しくこね回し、もう一方の男の肉棒に舌を絡ませる。早くも男たちの勃起は
グイグイと頂点に達していた。
「ちょっと待ってください」
そう言うと、美奈はカメラを抱えた鈴木を呼んだ。
「記念撮影しましょう…、お二人のチ×ポをくわえてる写真が欲しいんです」
美少女にそう言われると、男たちも嫌とは言えない。
鈴木がカメラを構える前で、美奈は二人の肉棒を左右の手で握り、熱い吐息を吹きかけ、交互にそれをしゃぶった。
カメラのシャッター音が立て続けに響く。
「ウ、ウウッ…」
しっとり唾液に濡れた舌先が充血した肉棒を巧みに愛撫する。男が喉を突き出し、喘ぎ声をあげた。
「…いいぞ、そうだ。うーん」
もう一人の男もすっかり官能を痺れさせている。しゃぶっていない時も陰茎を優しく擦り立てるのを忘れていない。
カメラを構える鈴木も興奮していた。
美奈のフェラチオ姿はなんとも背徳的で美しかった。赤いリボンで結ばれたポニーテールがユラユラと揺れ、おくれ毛
が繊細な頬にまといつく。額には汗が浮かび、頬はポウッと上気し、ペニスを咥えた唇は濡れて艶やかなピンク色を示
している。テニスウエアの中のノーブラの胸が、顔を動かす度にプルンと波打つ。
「うっ、やべえ!」
叫び声と同時に男が精液をぶちまけた。苦みを帯びたしょっぱい濁液が美奈の口にヌルヌルと溢れる。
「もう、だめだ…」
肉棒を摩っていた男の声に、美奈は急いで勃起に吸いついた。間一髪で男の体液を口の中に受け止める。
「いっぱい出ましたね、あら、まだ少し残ってるかしら…」
口一杯の精液を飲み込んでそう言うと、美奈は尿道内に残った精液をチュッと吸い取った。気持ち良さそうな男のた
め息が漏れる。
他の観客が美奈の周りに殺到した。
「順番を守ってください、ちゃんと飲ませて頂きますから」
そう言って、美奈はニッコリ微笑んだ。
「栄養補給」を終えて客席から離れる美奈は、ギャラリーが見ていないことを確認すると、こっそり顔をしかめた。口の
中にまだ精液が残っている感じがして、口に溜めた唾液を飲み込む。試合中に何度もこれを飲まされるというのは、か
なり厳しい。
コートに戻ろうとする美奈に、ベンチから出て来た松川が声をかけた。
「調子、良いようだな」
「はい!」
何かを企んでいる様子の松川に、警戒の色を浮かべながら、美奈が返事をする。
「だが、少し腰の安定が足りないんじゃないか?」
「はい!」
松川からどんな指導を受けても、美奈には「はい」と答えるしか選択枝はない。
「これを付けるといい」
松川が取り出したのはアナルプラグだった。
「…はい…」
さすがに躊躇いを見せたが、これも受け入れるしかなかった。そんな二人の一部始終が、大観衆の見世物になって
いる。
「ベンチに手をついて、尻をこちらに向けろ」
「はい…」
アンスコを膝まで下ろし、美奈がベンチに手をついた。松川の手で、美奈のお尻の割れ目が開かれ、秘められた菊
座が露わになった。ピンク色した皺々の柔肉が、口を窄めている。
松川は、指で美奈の秘孔から溢れ出ている淫蜜を掬い取り、菊座に塗りこんでいく。指が滑るたび、アヌスがイソギン
チャクのように蠢く。愛液を塗られたアヌスは、艶かしくピンク色に輝いていた。
「ケツの穴が喜んで、ヒクヒクしてやがる」
「ううっ、言わないで…」
美奈の顔が、恥辱に赤く染まっていく。館でアヌスの調教をされるようになってから、他の娘と比べても、お尻が敏感
だということに彼女自身も気づいていた。
プラグにもたっぷりとクリームが塗られ、その先端が美奈のアヌスに押し込まれた。
「いやっ、ああ…、あん…」
解すようにぐりぐりと動かしながら、松川は皺の刻まれた肉を割っていく。コーン型のストッパーが、ズブズブと美奈の
中に消えていった。
「よし、これで試合は貰ったも同然だな」
「はい…」
「感謝しろよ」
「ありがとうございました…」
美奈は、無理やり感謝の言葉を言わされる。
「そうだ、ちなみに言っておくが、そのプラグ、俺が持ってる専用工具がないと取り外せないぞ」
松川の残酷な言葉を、美奈は聞こえないふりをして、背中で聞いた。
そして、第2セットが始まった。お尻を意識すればするほど足が縺れそうになる。必死で平静を装いながら、美奈はコ
ートに立った。
「ううっ、……」
審査員席の岩谷大佐が、松川から渡されたリモコンのスイッチを入れる。美奈のアナルに埋め込まれたプラグが振
動を始めた。
「ああっ、うっ、ううっ…、ううう…」
お尻から、淫靡な振動が脊髄を駆け上る。美奈は立っていられなくなり、コートに膝をついた。
直腸に加えられた振動が、薄い肉を通して股間に広がっていく。お尻からお腹の奥へと広がる淫靡な感触が、美奈
の集中力を妨げようとする。
「うっ、くっ、ううっ!」
陰部に挿れられたバイブも動き出した。二つのバイブが、直腸と膣を隔てる柔肉を掻きまわす。
「はあ、はあ、はあ、はあ…」
コートに立った美奈は荒い息を吐き、肩を震わせていた。
秘裂の奥では、二つのバイブの振動が、身体の奥の敏感な部分が裏と表から刺激される。腰が蕩けるような快美感
が耐え切れないほどに膨らんできた。
それでも、美奈は強かった。第2セット第2ゲームを0−40から粘ってキープし、続く第3ゲームをブレークした。
ゲームをとった美奈は客席に駆け寄ると、ぐっしょり濡れたアンスコを客席に投げ入れた。近くの観客が争って、それ
を奪い合う。運よく手にいれた男が、うれしそうに匂いを嗅いでいるのが見えた。
続いて大きく股を開いて座る。観衆の視線が股間に集中する。露出した陰部には極太のバイブが挿入されたままに
なっており、肛門からはプラグの底が顔を覗かせている。
ウエアの胸を捲った美奈は、両手を胸に持っていき、掌で双乳を押さえた。そして、ゆっくりと指を柔肉に食い込ませ
ていく。張りのある膨らみに指が食い込み、形を変える。
「はあ、はあ、はあ…」
美奈は、荒い吐息を吐きながら、自分の胸を揉み、指先で乳首をコリコリと転がしていく。
「はあ、はあ、見てください…、美奈、オ××コも弄ります…」
美奈は、片手で胸を揉みながら、もう一方の手を股間に持って行く。半開きに開いた唇から吐息が漏れる。
指を秘唇に這わせたあと、バイブのグリップを握った美奈は、それを激しく抜き差しし始めた。
「ああっ、ああっ、ああ…、だめ、だめっ、だめぇ…」
髪を振り乱し、狂ったような美奈の喘ぎと、ピチャピチャとバイブが淫蜜を混ぜる音がコートに響く。バイブが出入りす
る度に襞肉がよじれ、愛液が指に絡み付いていく。溢れ出る愛液は割れ目を伝い、地面に流れ落ちて、染みを作る。
「あンン…、い、いい、いくうううう…」
美奈は細い首をのけ反らせ、太腿を痙攣させた。ピクピクと身体が仰け反り、がっくりと肩を落とす。
こうして、ゲームを取ったアピールでイクことは、観客を満足させ、審判たちに隙を見せないことになる。また、一度絶
頂に達しておけば、試合中、しばらくは性感の高ぶりを抑えられる。そう考えた彼女は、さっきから、何度もギャラリーた
ちにイク姿を見せていた。
ただ、その度に体力面でも、精神的にも大きく消耗するリスクがあった。さらに、観客の性欲と獣心を煽ることになる
のも、美奈にとっては大きなマイナスだった。
アナルバイブ責めに耐え、ようやく第2セットを取って勝利に王手をかけた美奈を包んだのは、拍手ではなく、不満を
込めた観客のブーイングだったのだ。
「なんだ、これだけハンデがあっても、勝てないのかね」
基地の代表でもある岩谷が不機嫌そうに言った。さすがに部下たちの様子に、ふがいなさを感じているらしい。しか
も、どうやらこれでは、今夜の慰安は短くなってしまいそうだ。
「はあ、面目ありません…」
小寺が神妙に頭を下げた。その時、彼はふと見た視線の先に一人の人物をとらえた。千春を連れた森島だった。
「この子と一緒に、基地の外に出掛ける許可をもらいたいんやけど…」
森島が話をしているのは、審査員席の近くにいる平沼だった。千春との基地外でのデートを許可してもらおうと交渉し
に来たのだ。
「おおっ、森島だ。そうだ、あいつ、確か。テニスの関西学生リーグで優勝したんじゃなかったか」
小寺がそう言うと、テニス部のメンバーも一様に頷いた。彼を助っ人に起用しようというのである。
「そやけどなぁ…」
小寺に頼まれた森島は難色を示した。そもそも乗り気でないところに、試合の途中で交替など、まともな試合では聞
いたことがない。遊びなら、勝利にこだわる必要などないではないか、との思いが強いのだ。
「勝てば、その娘とのデートを認めましょう」
やり取りを聞いていた平沼が請け合った。その一言で、森島の表情が変わる。
「森島さん、私、基地の外に行けへんでもかめへんから…」
千春が慌てて口を挟んだ。森島が相手となれば、美奈の勝負はさらに苦しくなる。彼は相手が女子だからと言って手
加減するようなことはない。だからこそ、強くなりたいと思った千春が練習相手に選んでいたのだ。
「せっかくのチャンスだ、千春にも基地の外の空気を吸わせてやればいい」
富士局長までが口添えし、岩谷大佐も頷いているとなると、森島も断ることができなくなった。
「わかりました」
こうして、ダブルスのペアがベンチに下がり、森島がコートに登場した。
「プレイ!」
石堂の掛け声でゲームが始まる。
千春とのデートをかけた森島は、立ち上がりからエンジン全開で、けっして手加減をしなかった。チャンスと見ればフ
ォアの強打を叩きつけてくる。形成は徐々に森島に有利になってきた。
「さすが、本格的にやってきた選手は違う」
岩谷が感心して、そう言った。
(あかん、この状態では、有岡さんに勝ち目はない…)
千春は、森島登場のきっかけを作ってしまったことを後悔した。
レベルがある程度釣り合っていれば、体力に勝る男子の方が有利だ。そのうえ、前と後の穴で暴れるバイブは、相変
わらず美奈の官能を刺激して、彼女を悩ませている。一気に森島が巻き返すかと見えた。
しかし、公式戦に勝るとも劣らない気迫で、美奈は戦い続けた。試合はお互いサービスゲームをキープしたままタイブ
レークまでずれ込む。
「フォルト!」
決まったと思った美奈のサーブに、主審がまさかのコールをする。館の暗黙のルールで慰安嬢サイドのオンラインは
アウトにされるのだ。
理不尽なルールにあきらめの表情を見せた美奈がセカンドサーブに移ろうとした時、意外なところから主審に抗議の
声が飛んだ。
「オンラインやろ!」
険しい表情でそう言ったのは、森島だった。さっきコートにやってきたばかりの彼は、この試合の趣旨を完全には理解
しておらず、普通のテニスの試合だと思っている。美奈の体内に埋め込まれたバイブのことすら知らないのだ。
石堂は苦虫を噛み潰したような表情になった。かと言って、森島に注意を与えることもできない。これで、不公平な審
判は封じられてしまった。
結局、第3セットは森島が取った。しかし、美奈の表情は明るかった。森島の攻撃に対する反撃の手応えを感じてい
たのだ。それに、久しぶりにテニスらしいテニスができたのが、何よりうれしかった。
第4セットに入った。
(森島さんも、引退してからブランクがある。それが、勝機につながるかもしれへんわ。有岡さん、頑張って…)
千春は祈るような気持ちで試合を見守っていた。
一方、ベンチの松川は、相変わらず卑劣な策謀をめぐらせている。かつて、恵聖学園で美奈にセクハラを告発された
逆恨みを、今こそはらそうというのだ。
「よーし、そろそろだな…」
美奈がサーブのトスを上げた瞬間、松川がニヤリと笑って、手にしたスイッチを入れた。
チュッという音が体内で響いたような気がした。冷たい液体が腸の中に入ってくる。突然の違和感に驚き、美奈のサ
ーブが見当違いの方向に飛んで行く。
「ひぃ…」
美奈は思わず悲しげな声を漏らしてしまった。直腸に流れ込む冷たい液体の感触に冷や汗をかく。やがて、下腹を鈍
い痛みが襲ってきた。
(いや…これ…もしかして…)
腸内を暴れまわる苦痛と排泄器官が押し広げられていく感触には覚えがある。それは浣腸が仕込んであったのだ。
「ううぅ…」
グルグルグルとお腹が鳴る。薬液は容赦なく美奈を襲っていた。下腹から突き上げてくる重苦しい痛みに、美奈は耐
え切れず呻き声を漏らす。
(おなか…、が…、く、くるしい…)
美奈は唇を噛みしめていた。下腹がグルグルと不快な音をたて、差し込むような痛みが襲ってくる。
「はあ、はあ、はあ…」
美奈の息遣いが荒くなる。吹き出す汗を吸ったテニスウエアが透け、生地の薄いウエアは汗を吸って胸に張り付いて
いた。乳首の形はおろか乳輪の色まではっきりと分かる。
「マ・×・コ!マ・×・コ!」
客席から大合唱の声が沸き上がる。試合後の慰安を期待する基地テニス部員があげ始めた声が、コートの周りを埋
め尽くすギャラリー全体に広がったのだ。エロティックなアトラクションを盛り上げようという軽いノリである。
しかし、美奈にとってそれは、四面楚歌の思いを抱かせるマ×コ・コールだった。
目標にしていた海外トーナメントに挑戦する機会さえ与えられず、男の玩具にされてしまった事実を突き付けられるよ
うで、やりきれなかった。そんな精神的なダメージに、排泄を求める生理的な苦痛が重なる。
(痛い…、痛ぁいぃ…、もうダメ)
そんな状態では、他の選手が相手ならともかく、森島に太刀打ちすることはできなかった。美奈はとうとう、逆転を許し
てしまった。
試合の合間のフェラもますます苛酷になっていく。
待ちきれない男が10人ぐらい、下半身丸出しで、一斉に美奈を取り囲む。両手と口で肉棒に奉仕している間も、頬や
髪にペニスを押し付けられ、目の前は男性器でいっぱい、顔中が男たちのガマン汁まみれになる。
それだけでなく、男たちはウエアの胸を捲り、アンスコをずらして、胸やお尻に勃起を押し付ける。乳房で自らの一物
を挟み、強制パイ擦りで射精しようとする男。尻に回った男は、中腰状態の股間に挟み、素股で射精した。
「あぐぅ、ううう…、うぐうう…」
男の怒張に吸い付いたまま、美奈は、身体をクネクネを揺する。唇からは、唾液に濡れた肉棒が出入りしている。男
たちを誘っているかのような動きに、興奮した男たちは、さらに荒々しく美奈の身体に触れてきた。
その時、全裸の少女が二人、美奈を庇うように男たちの前に割り込んだ。朋美と仁美だ。
「みなさんのお相手は、私たちがします」
地面に正座した朋美が、そう言って三つ指をつく。なんとか美奈の手助けがしたくて、基地テニス部のメンバーに頼み
込んでやってきたのだ。
「ありがとう…」
そう呟く美奈に、仁美が優しい笑顔を見せて頷いた。
いよいよファイナルセットだ。
解放された美奈は、全身に付着したザーメンを拭い取る間もなくコートに戻った。ウエアには青臭い臭いが染み込ん
でいる。股間にもベットリと精液が付着し、太腿にまで垂れている。
「ううっ…」
美奈の表情が歪む。浣腸の影響で何度目かの腹痛が訪れたのだ。寄せて返す波のように、一旦治まってはやってく
る腹痛は、繰り返すごとに強く、切羽詰まったものになってくる。もう限界が近い。
「ああっ!」
そこをバイブが容赦なくかき回す。額や背筋、腋の下にじわりと冷や汗が滲んできた。
「美奈、しっかりーっ!」
ふいに清水香奈枝の声が聞こえた。ベンチに恵聖学園テニス部の仲間が勢揃いしていた。
「有岡センパイ、がんばって!」
今度は長畑明穂だ。青山千花もいる。テニス教室も練習トーナメントも中断して、みんながコートに集まってきたの
だ。
どんなに辱められようと汚されようと、彼女たちの目に映る美奈は美しく、誇り高い憧れのプリンセス、そして自分たち
が目指すべき最高のテニスプレーヤーだった。
「みんな…」
美奈の目に涙が滲んだ。そして、凛々しい笑顔で手を振った。
(私は最後まで、あきらめないわ…)
美奈は表情を引き締めて森島に向き合った。幸い、腹痛の波は少し落ち着いている。この機にポイントを稼いでおき
たかった。
幸先よく森島のサービスゲームをブレイクした。ボールを手に後ろに下がり、サーブを打った。
「あっ!」
その瞬間、美奈は叫び声をあげてコートにうずくまった。ボールは浣腸液が発射された時以上にとんでもない方向に
飛び去って行く。
お腹に力が入らない。体内を直接掻き混ぜられる気持ち悪い感触と、嘔吐感から呼吸が安定しない。自分の体に何
が起こったのかわからず、ただ悶絶する美奈。何度か深呼吸して立ち上がろうとするが、直ぐに膝から崩れ落ち座り込
んでしまう。
「おい、大丈夫か?」
さすがに様子がおかしいと思ったらしく、森島が駆けよって、心配そうに尋ねる。
「何をしたんですかっ?」
ベンチでは松川がリモコンを手に薄笑いを浮かべている。それに気づいた恭子が眦を決して問い詰める。
「これか?これはだな…」
松川が得々と解説を始めた。ローターとバイブに仕込まれた電極によって膣と腸の間に低周波振動を発生させ、強
制的に蠕動運動を促し、腸内を刺激する仕掛けを施していたのだ。
「…体に害はない、逆に明日から大腸の働きが活発になって、便通がよくなるぞ」
悪びれずに言う松川に恐怖と嫌悪の視線を投げつけ、恭子たちはコートに目をやった。
「…続けていいのか?」
森島が尋ねる。
「はい!」
そう言ったものの、試合が始まっても思うように体が動かない。苦痛に耐えようとしても、感覚が慣れないよう振動のリ
ズムが定期的に変化する。いつ襲って来るか分からない振動に、自然と体が強張り、動作も集中力も著しく低下してい
た。もはや、相手のボールを追うのがやっとで、試合にならない。
タイムをとって一旦ベンチに下がり、呼吸を整えた後、フラフラの足取りでコートに出て行こうとする美奈を恭子が止
めた。
「もう試合を棄権してください」
「大丈夫、必ず勝つから」
美奈は、心配そうに見つめる部員たちに短く答え、コートに戻る。それがテニスプレイヤー有岡美奈のプライドだっ
た。
美奈はまだ諦めていなかった。浣腸による便意やバイブの振動も悩ましいが、最大の問題は低周波振動である。し
かし、彼女は、それにパターンがあることに気がついていた。
刺激に慣れさせないように、振動が弱くなったり、途切れるポイントがあるのだ。逆に、そのサイクルに入ったところ
で、チャンスを狙えば、勝機はまだある。
今日はサーブの調子が良い。多少フォームが崩れ、威力が落ちても、振動の間隙を縫ってサーブを放つ、本来の半
分の威力でもコースさえ狙えば美奈の力なら決められる。
果たしてコースを突いた美奈の精確無比なサーブに、さすがの森島のリターンもネットを揺らし、美奈は久々のポイン
トを得た。
「やったーっ!」
星園ベンチで部員たちが歓声をあげる。
緊迫したシーソーゲームが続く。テニス部の仲間たちに、束の間の休息の時間を与えたい一念で、美奈は全力を振り
絞っているのだ。表情は苦痛で歪み、額から流れ落ちる汗はおろか、食いしばった口元から垂れる涎さえ、もう拭う余
裕がない。
「有岡美奈、ガンバレーっ!」
上ずったような男の声が響いた。カメラを首から下げた鈴木だった。プレスパスを持ち、一部始終を撮影してきた彼
は、美奈がどんな状況で闘っているのかを知っている。その頑張りに心から感動していたのだ。その声は、客席を支配
していた淫らで嗜虐的なムードを一変させた。
「美奈、美奈、美奈っ!」
さっきまでマ×コ・コールで美奈を傷つけていたギャラリーが一変して、彼女に声援を送り始めた。星園ベンチの部員
たちも、必死で応援する。
そして、逆転のチャンスが訪れた。大きく曲がった美奈のスライスサーブがコーナーに決まる。森島はラケットに当て
るのが精一杯だった。
ラケットに当てただけのボールは、フラフラと美奈の頭上を大きく越え、反対側のクロスに落ちる。勢いを失ったボー
ルに追いつくのは容易だ、まだ主導権は美奈にある。
大きくバウンドしたチャンスボールをガラ空きのコーナーに狙いを付け、ラケットを振るう、そのインパクトの瞬間。
「きゃあーっ!!」
甲高い、激しい悲鳴とともに、美奈の全身が一瞬飛びずさったように見えた。そして、コートに崩れ落ちる。
「あつぅーっ、あ、あ、あうーっ!」
全身をくねらせてのたうちまわる美奈を、松川がねっとりした視線で見つめている。
(まさか、これを使う事になるとはな…)
松川は、美奈のタフさに半ば呆れながら手に持ったスイッチを弄んでいた。異変の原因がそれだと気がついた恭子
が、松川からスイッチを奪い取る。美奈の苦しみようも潮が引くようにおさまり、ぐったりとコートに倒れた。
「今度は、何をしたんです!」
恭子が松川にかみついた。
「特性バイブには、低周波だけじゃなくって、電極もついているのさ」
「それって…」
美奈の性器と肛門に電流を流したということだ。これはもう、拷問だった。
「酷い…」
松川を睨みつけ、恭子はコートに駆け寄った。他の部員たちも後に続く。
恭子が美奈を抱き起こす。朦朧とした意識の中、美奈はうわ言のように何かを呟いていた。
「何ですかっ?!」
恭子が美奈の口元に耳を当てる。
「ボール…、ボールは…」
意識を失いかけても、必死にボールの行方を探しているのだ。
「せ、先輩っ…」
涙で声を詰まらせながら、恭子は美奈を抱き締めた。
「試合はどうするの?」
冷酷な声で石堂が尋ねた。
美奈の介抱を他の部員に任せると、恭子は無言で立ち上がり、ユニホームを脱ぎ始めた。美奈に代わって棄権の意
思を示す行為だった。
それを見て、千春もウエアを脱ぐ。森島が呆然と見ていた。集まった部員全員が、二人の後に続く。
コートに綺麗に畳んで置かれたユニホームを前に、約20名の全裸の少女たちが並んだ。
千春と恭子が代表して、一歩前に進み出た。
「試合は私たちの負けです」
千春が言うと、恭子が言葉を続けた。
「今夜は夜を徹して、皆様方に私たちの体を楽しんでいただきます」
彼女は2年生だったが、慰安を免除してもらうつもりはなかった。それは、美奈たちだけに負担を負わせることはでき
ないとの決意表明だった。
「私たちの口も、オッパイも、オ×コも、お尻の穴も、身体中どこでも好きなように使っていただいて結構です」
チラリと森島の方を見た後、千春は天を仰ぐようにして、あえて卑猥な言葉を口にした。こうして、慰安嬢である現実
を受け止め、そこから立ち上がる意志を自らに問いかけるのだ。
「どうぞ、よろしくお願いします!」
一斉に頭を下げた少女たちは、観客の拍手と歓声に包まれた。それは淫らな思いだけではない、どこか優しい拍手
だった。
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