国防省附属「星園・癒しの館」・外伝
 
テニス少女・遠征 第14章

「みんな、聞いて!」
 美奈が声をかけると、部員たちの視線が集まった。
 体中に付着した精液を洗い落とすために、全員がシャワー室にいる。低い声で話をすれば、水音が隠してくれるだろ
う。全裸でミーティングするというのも恥ずかしかったが、打ち合わせをするなら、今しかなかった。
「隊員には整理券が渡されて、一度に殺到することはないわ。1グループにつき1時間慰安した後、20分だけ、身体を
きれいにしたり、新しい体操服に着替える時間が確保できるの」
 朋美が今夜の慰安について、良宏と調整してきた結果を報告する。
「その時に、みんなの様子を聞くから、キツい子は申し出て。なるべく、他の子がフォローできるようにするから」
 美奈がそう声をかけた。
「それに、コンドームが支給されて、中出しは禁止。身体の負担を考えて、ジェルやローションも用意させたわ。あと、ト
ラブルに備えて、良宏さんと平沼が近くで待機。松川は、なんとか外せたわ」
 部員たちから、やや安堵の声が漏れる。ガサツで単純な平沼の方が、陰湿な松川より百倍マシだ。
「中西さん、1グループって、何人?」
 陽子が質問すると、朋美の表情が曇った。
「…100人」
 朋美の答えに部員たちの表情が翳り、数人がため息を漏らした。ここにいる部員は33名、一度に複数の男を相手に
することは避けられない人数だ。
「近々、海外派兵される隊員を中心に、整理券は700枚発行されたの」
 単純計算でも、1人で20人以上の相手をすることになる。とりわけ、3年生にのしかかる負担は重い。松川の悪意に
満ちた笑いが、美奈の脳裏に浮かぶ。
「もっとマシな条件を取りたかったんだけど、これが限界だったの…、ごめんなさい…」
「いいえ、よくやってくれたわ。それに一、二年生は10時までという条件も、朋美のおかげで取れたし…」
 美奈が言うと、一、二年生が素早く、お互いの顔を見合わせた。
「どうかしたの?」
「いえ…」
 怪訝そうな表情で尋ねる美奈に、恭子が首を振る。
「そう言えば、井上さん、遅いですね。どうしたのかしら…」
 ふいに明穂がそう言った。千春を心配していることは間違いないが、話を逸らそうとしているふうにも受け取れる。
 ただ、美奈も千春のことは気になっていた。
「千春ちゃんは、夜の慰安から外れてるわ、森島中尉と基地の外に出たらしいけど…」
 答えた朋美も、それ以上の情報は得ていないらしい。
「そう…。大丈夫かしら…ね」
 美奈が心配そうに呟いた。
 下級生たちの態度に気になるものを感じたが、時間を無駄にすることはできない。ぐずぐずしていれば、松川も平沼
も、たとえシャワー室にでも平気で入ってくるだろう。
「とにかく、冷静に。無茶なことをされないよう、こちらから積極的に誘って、イニシアチブを取ることが大切よ。そして、
何を言われても笑顔で受け流す。カッとなって取り乱したりしたら、余計に相手を興奮させて、集団で輪姦されるだけだ
から…」
 自分に言い聞かせるように、美奈がそう言った。これも冴子の助言だった。
「できるだけ身体に負担をかけず、体力を残すことを考えましょう、こんな生活から脱出する日のために…。館での恥ず
かしい訓練に耐えてきたのは、そのためなんだから」
 そう言いながら美奈は、部員たちが見つめる視線を痛いほど感じていた。自分は、この期待と信頼に応えることがで
きるだろうか…、そんな不安を振り払うようにして、美奈は言葉を続けた。
「私たちは一人じゃない。みんなで助け合えば、きっと乗り越えていける。体に何をされても、心まで汚されるわけではな
いわ」
 それは、彼女自身の思いだった。美奈は最後に力強く言った。
「これも一つの勝負よ。不屈のアスリートらしく、負けずにがんばりましょう!」
 美奈の言葉を受けて部員たちが円陣を組み、テニスの試合に臨む時のように、手を重ね合わせた。
「キャプテン!」
 恭子が促す。美奈は、頷いてその上に手を重ねる。
「恵聖学園…」
 そう言いかけて、仁美や陽子の顔が視線に入った。もはや自分たちは、恵聖学園テニス部ではない。かと言って、慰
安嬢であること認めるつもりなど、全くない。ここに集まった仲間を表すとしたら、これしかないと思った言葉で、美奈が
掛け声をかけた。
「星園高校テニス部、ファイト!」
「オーッ!」
 心を一つにした少女たちの声が響いた。

 6畳ほどの広さの会議室で、千春は床に正座させられていた。制服姿のまま、後ろ手に手錠がかけられ、絶望の色
を全身に表して、悄然とうなだれている。
「デートにかこつけて、男を抱き込もうなんて、悪い子だね」
 富士はそう言うと、床にしゃがんで背後から千春を抱きすくめた。その手が、制服越しに乳房を掴む。
 虚ろな表情のままで、千春の反応はなかった。泣きはらした瞼が腫れぼったくなっているのが、むしろ可憐な風情を
増して、富士の劣情をゾクゾクさせる。
「まあ、私がフォローしておいたから、問題はないはずだがね」
 テニス少女たちが慰安を強要されていることが、口伝えで隊員たちに広がってはまずいと判断した富士は、パーティ
の席上、それをおおっぴらに言ったうえで、美奈たちを反愛国者だと描き出すことで、逆転の手を打ったのだ。論点を
巧みにすり替え、問題の本質をわからなくすることは、官界で昇り詰めた男の得意技であり、自家薬籠中のものであっ
た。
 富士は胸の隆起を荒々しく揉みほぐしながら、千春の黒髪に鼻を押しつけ、甘い香りを貪り、しなやかな首筋を舌で
なぞる。
 ガチャッと音をたててドアが開く。入って来たのは、基地ナンバー2の本橋准将だった。
「悪い子は、准将に教育していただくことにしたからな」
 富士が意地悪い笑みを浮かべて、そう言った。
「じゃあ、まず尻を出してもらおう」
 准将が指示すると、富士は千春の身体をうつ伏せにした。そのまま膝を床につき、お尻を掲げた姿勢にさせる。スカ
ートが捲れあがり、染み一つない双臀が剥き出しになった。当然のように、下着は着けていない。
 千春の背後にまわった准将は、丸く張り詰めたお尻を撫でまわし、その感触を楽しんでいる。
 突然、強烈な平手打ちがヒップに炸裂した。
「ああっ!」
 千春の身体がわなないた。白い臀部にくっきりと赤い手形がついている。
「精神を注入してやろう」
 続けざまにスパンキングをみまわれ、白い尻たぶが見るまに赤く染まっていく。それを見る本橋の表情に、陶酔の色
が浮かんでいた。それは、「人格者」本橋の隠された嗜好であった。
「あっ、あっ、ああっ!」
 打たれる度に千春が叫び声をあげた。灼けるような痛さに、思わず涙がこぼれる。
 同時に深い悲しみと後悔が千春を苛んだ。このヒリヒリする痛みは、森島を巻き込んでしまった自分の罪に対する罰
だと、千春はそう感じていた。 

「はん、はん…うん、うん…はあんっ!」
 男の腰の上で、美奈の引き締まった腰が左右に前後に、また、円を描くように動く。形の良い双乳がタプンタプンと、
大きく上下に揺れる。
 慰安が始まってもうすぐ1時間、美奈はすでに5人目の相手をしていた。
 二人を取り囲み、絡み合う肉体にジッと視線を注いでいるのは、順番待ちをしている男たちだ。
 整理券が効を奏し、女の子たちの必死のサービスもあって、隊員たちは意外と素直に順番を待ち、パーティの時のよ
うな暴力的な輪姦になってはいない。日常生活に戻れば、隊員の多くは普通の青年なのだと、改めて美奈は思い至っ
た。
 そうは言っても、午後8時から始まって翌朝の5時まで9時間ある。この調子では、今夜は何人の男とセックスしなけ
ればならないだろう。気丈な美奈でさえ、考えただけで気が遠くなるような難行苦行だ。
 隣では、香奈枝が男と背面座位で繋がっていた。仕切すらない柔道場の青畳の上で、慰安嬢たちは雑魚寝状態で男
に抱かれている。
「うん…あうん、はあん…」
 香奈枝の喘ぎ声が聞こえてくる。美奈の視界に、香奈枝の性器に出入りしている怒張が目に入った。その胸は大き
な掌に覆われ、五本の指が柔らかい肉球に食い込んでいる。指の間からしこった乳首が飛び出していた。
「私のオ××コ…、いかがですか?」
「気持ちいいぜ…」
 腰を振りながら尋ねる香奈枝に、男が上機嫌で答えた。
「喜んでいただけて…、嬉しいです…」
 そう言う香奈枝の相手は、パーティで彼女に乱暴し、強姦しようとしていた男である。
 香奈枝だけではない、仲間たちはみんな、見ず知らずの、好きでもない男たちと肌を重ね合わせ、性器を結合させ、
身体を玩具のように貪られているのだ。
 美奈の中に入った男が催促するかのように、グイッ、グイッと腰を突き上げてきた。その動きに合わせて美奈も腰を
動かす。
「あっ…ああん…」
 美奈が甘く切なげな声をあげた。子宮がキュッ、キュッと収縮する。
「おおぅ、締め付けてくるぞっ…」
 男が歓喜の声をあげた。襞肉が陰茎に絡みつき、波打つように蠕動する。膣口が根元を押さえ込んでくる。それは、
至福の官能であった。男は手を伸ばし、美奈の胸の膨らみを、激しく揉みしだき始めた。
「あっ、うんっ、はうぅ…イキそうです…」
 美奈の艶めいた唇がほつれ、悩ましげな喘ぎがもれ始めた。激しく擦れ合う二人の結合部からは、淫蜜が白い泡に
なって流れ落ちている。ゴムに包まれた男の怒張を濡らし、玉袋を伝い、畳に大きな染みを作っていた。
「…う、ううっ」
 呻き声ともに、男が果てた。
「お粗末さまでした。美奈のオ××コで感じていただいて、ありがとうございました」
 男の後始末をしながらそう言うと、美奈は濡れた眼差しを向けて、ニッコリ微笑んだ。
「それでは次の方どうぞ。十分にオ××コも濡れて、いつでも準備OKですよ…」
(…6人目…)
 待ちきれない様子の男に声をかけた美奈は、哀しげな吐息とともにまた一つ、先の見えない数をカウントした。

 次の100人が入ってくると、部員たちは、上級生と下級生がチームを組んで互いにフォローし合い、男たちが1人に
集中しないよう誘導する作戦をとった。
「これを使うと、気持ちいいんですよ…」
 美奈はそう言いながら、ペアになった明穂の股を開かせ、ローションを塗る姿を男たちに見せた。ツルツルの女陰が
ヌルヌルした液体で光っている。
「あっ、…あんっ!」
 美奈の指先が敏感な部分に触れ、明穂の口から思わず喘ぎ声が漏れる。男たちは、夢中でそれを覗き込んでいる。
こうして、休息をとりながら、同時に性器の負担も減らすのだ。
 疲労の色が濃い子には、ローションの補充やゴムの配布などの雑用を頼んで、一時的に本番以外の事をさせる緊急
避難の策もとる。
「私でしませんか?」
 すでに別の男とセックスしている明穂に向かおうとした背の高い男に、美奈はそう声をかけた。明穂の負担を減らす
ため、美奈はなるべく自分が男を引き受けようとしていた。そう言う彼女自身も既に騎上位で男とつながっている。
「口と手でいたしますから、オチ×チ×を出してください」
「おっ!有岡美奈か!」
 背の高い男の表情がにわかに輝き、美奈の方にいそいそとやってくる。
「立派なエラ、竿もすごく逞しいですね…」
 顔の前に突き出された男の裏筋を指で優しく擦り、美奈は亀頭にキスをした。
「あぁ、どんどん固くなる…」
 媚びるように男にそう言ってみせると、充血した亀頭部をすっぽり口におさめ、舌先で鈴口を舐め始める。
「うっ!」
 美奈の膣に入っていた男が呻き声を漏らして、ブルッと身体を震わせた。男を包む肉襞がキュンと肉茎を締めつけ
る。その間も、美奈の口は背の高い男の肉棒を含み、ねっとりした舌づかいでしゃぶり続けていた。さらには、両手にも
それぞれ肉棒を握っている。男たちを手と口でギリギリまで追い込んで、最後に挿入させて昇天させるのが狙いだ。
「ふーっ…」
 気持ちよさそうなため息とともに、美奈の膣に入っていた男が陰茎を抜く。たいていの男が、たとえ挿入時間が短くて
も「テニス界のプリンセス」とセックスできたことに満足していた。
「おい、後ろの穴も使っていいのか?」
 突然、美奈にそう尋ねたのは、身長が2メートル近くある巨漢だった。頭をスキンヘッドにした海坊主のような男だ。
 見ると、美奈の隣で明穂が四つん這いになっており、海坊主はその尻たぶをつかんで左右に押し広げていた。丸見
えになった茶褐色のすぼみが、幾重にも皺を集めて蠢いている。
「はい…」
 くわえていた肉棒を口から出して、美奈が躊躇いがちに答える。そう返事をすることは、明穂のアナルを犯す許可を
与えるに等しい。
「チ×ポを入れて、クソまみれになるのはゴメンだぞ」
 海坊主はニヤニヤ笑い、わざと下品な言葉で美奈の反応を見ている。肛門を指先でつつかれて、明穂がくねくねとヒ
ップを揺すった。
「大丈夫です。オチ×チ×を汚さず使っていただけるよう、慰安前に…、きれいにしてますから…」
「いくらケツの穴を洗ったって、いっしょだぜ」
「いいえ…、浣腸で…中もきれいにしています」
 美奈の返事に、周囲にいた男たちのボルテージが上がった。美少女が男の肉棒を受け入れるために、何度も浣腸を
されて、腸を洗浄されているというのだ。
「私もアナルは浣腸済みですから、私に突っ込んでください…」
 関心を自分に向けようとして美奈がそう言ったが、海坊主は首を横に振った。
「よし、試してみるとしよう…」
 海坊主が下半身裸になると、近くにいた男たちが、思わず「おおっ!」と声をあげた。
 現れたのは、直径4cm、長さ20cm以上はあろうかという巨根だ。思わず振り返った明穂の目に、青筋が根っこのよ
うにのたくった長大な肉柱が映る。
(そ、そんなの入らない…)
 明穂が首を左右に振り、今にも泣きそうな表情で美奈を見る。館に来てから、アナル・セックスの訓練はされたが、明
穂の肛門は入り口が小さいらしく、いつも痛みを感じて苦労した。自分の腕ほどもある海坊主の巨根など、とうてい入る
とは思えなかった。
「私の、私のお尻に入れてください!」
 明穂を庇おうと、おねだりしてみせる美奈だったが、海坊主は相手にしない。
「ああ…、ダメ、ダメっ!」
 恐怖にかられた明穂が下半身を右に左によじりたてる。海坊主は悠然と彼女の肩口を押さえ込み、亀頭部を菊座に
押し当てた。
「暴れると、ケツの穴が裂けてしまうぞ」
 そう脅しをかけると、明穂の腰の揺れが止まった。海坊主は、エラの張った頭部をゆっくり埋め込んでいく。周囲の男
たちは、二人の連結の瞬間を興味津々の様子で凝視する。
「い…、痛い、痛い!」
 明穂が半べそをかきながら、悲鳴をあげる。
「明穂っ、お腹の力を抜いて!」
 美奈が必死になって声をかけた。
「まだ頭の半分だぜ、もう少し我慢しな」
 亀頭部分が半分ほど埋まった状態から更に押し込んでいくと、雁の一番太い部分が肛門を通り抜け、腸内に亀頭部
が完全に入り込んだ。
「はうーッ!ううウウ…」
 明穂の喉から、悲痛な声が絞り出された。すっきりした眉を折り曲げ、息をするのもつらいといった様子だ。
「よし、先輩にお手本を見せてもらえよ!」
 そう言うと、一人の男が美奈の後ろに回り、騎上位で男と連結したままの彼女の身体を前に倒した。下になった男
が、胸に倒れ込んできた美奈の身体を抱き止めると、後ろにいる男が尻たぶを両手で押し広げる。
「あふっ…」
 背後から男が覆いかぶさってきた。アナルに肉棒が入ってくる感触に、美奈は息を呑み、身震いした。
「ひぃああっ!あうぅぅ…あああぁ…」
 明穂が悲壮な声をあげた。海坊主がゆっくりと腰を進め、明穂の腕ほども太さがある肉棒が、体内に押し込まれてい
く。
「息を吐きながら…、そう、ゆっくり入れていくのよ…」
 自らも二人の男の間でサンドイッチになり、前後の穴を犯されながら、美奈が懸命に明穂に声をかける。
「ふうっ…、ふうぅ…、ふうう…」
 美奈に励まされ、明穂はどうにか呼吸を整える。巨根はどんどん明穂の中に入っていき、とうとう根元まで埋まった。
「もう、後輩へのアドバイスはいいだろう…」
 そう言うと、美奈の前に別の男が膝立ちになり、勃起したペニスを彼女の鼻先に突き出した。
「き、きつい…」
 脂汗を垂らしながら、明穂は今まで経験したことのない圧迫感と戦っていた。襞の伸びきった肛門が肉棒を飲み込ん
でいる。
「はうあっ!」
 明穂の身体が躍り上がった。海坊主がストロークを開始したのだ。
「ウウッ、い、痛いです。うっ、動かさないで…」
「何言ってんだ、動かさなくちゃ気持ちよくならないだろ」
 海坊主はそう言うと、腰を動かすピッチを早めた。
「ああぁーっ!ウウッ…」
 明穂の身体がもんどりを打ち、凄絶な悲鳴がこぼれた。目からは涙がこぼれ落ちる。
「せっかくのオ××コが空いてるじゃないか」
 そんな声が聞こえたかと思うや否や、明穂は自分の下に男が潜り込み、膣に入ってくるのを感じた。
「うぐ…、ううっ、うぐぐ…」
 美奈がくぐもった声を漏らした。彼女の身体を上下から挟んだ男たちが、思い思いに腰を振っている。二本の肉棒が
美奈の体内で薄い肉壁越しに擦れあった。
「うっ…、ううぅ…」
 上の男の腹がお尻に打ちつけられるたび、美奈の双乳が下の男の胸に押し付けられる。膝立ちで唇を犯している男
が、毛むくじゃらの腿を彼女の顔に擦りつけるようにして腰を揺する。
「うあ、うあっあっ、あああ…」
 明穂が声をあげた。腰を動かす海坊主のピッチが早くなる。ヌチャヌチャと卑猥な音の中、やがて、明穂の表情に少
しずつ変化が現れた。
 痛みをこらえているのは変わらないが、その合間に表情が緩み、口を半開きにし、喘ぎに似た声を上げるようになっ
た。
「どうやら、アナルの味を覚えたようだな」
 海坊主はそう言うと、ここぞとばかりに明穂の尻たぶに腰をぶつける。
「ひいっ、はあっ、あああ…、いやあ、だめえ…」
 明穂が涙を流しながら、くぐもった喘ぎ声を漏らした。その口に新たな怒張が押し込まれた。
「ううっ、うっ…、ううう…」
 美奈は押し寄せてくる淫靡な刺激に腰をくねらせる。太い肉棒がお尻の穴を押し広げているせいで、秘孔に埋め込ま
れた怒張の存在も大きく感じられた。知らず知らずに下腹部に力が入り、膣をキュッと締めつける。
「お、おお…、締め付けてくる…」
「フェラテクも凄いぜ」
「ケツの穴も気持ちいい!」
 男たちが口々に快感の声をあげる。美奈は激しい屈辱を感じて眉を歪めた。
 いつの間にか、美奈と明穂はお互いの姿が見える位置で犯されていた。憧れの先輩が、可愛がっている後輩が、三
つの穴を男の肉棒で貫かれて喘ぎ、身悶えしているのが見える。
 そして、それは、まさしく自分の今の姿でもあった。
「うっ、うっ、うぅぅ…」
 口をふさがれ、秘孔をふさがれ、肛門をふさがれた明穂が、全身を激しく痙攣させた。その姿を見るのが辛くて、美奈
は強く目を瞑った。

「あうゥゥ…」
 会議室に千春の喘ぎ声が響いた。その声に誘われるようにストロークを開始したのは、本橋准将と交替で部屋に入
ってきた岩谷大佐であった。
 岩谷は、四つん這いになった千春のお尻に、下腹部を打ちつけていた。怒張が出入りするたび、愛液の音と肉が打
ち合う音が室内に響いた。
「うっ…、ううっ…」
 千春は歯を食いしばり、背中を反らせて男の打ち込みを受け入れた。溶けた肉襞をかきわけ、男の肉棒が膣内を擦
る。
「気持ちいいぞっ…」
 呼吸を弾ませ、心地よい圧迫感を味わいながら、岩谷が囁いた。千春は、一般の隊員たちに混じって柔道場に行くこ
とをはばかる幹部たちの性欲を処理する役割を担わされたのだ。
「あうっ、あっ、あっ、ううっ…」
 激しく出入りする怒張に合わせ、千春が喘ぎ声を漏らした。床に爪を立て、頭を振っている。
「お前の心がけ次第で、前線での森島中尉の処遇に影響があるかもしれんぞ。しっかり、励め」
 そう言って出ていった富士の言葉が、脳裏をよぎる。
「ああっ、オ×コ、すごい気持ちええわ…、もっと、もっとオ×コしてください…」
 淫らに喘ぐ千春は、我を忘れた様子で腰をくねらせる。その目尻に涙がキラリと光った。

 2グループ目が終わり、時刻は午後10時を越えた。良宏の合図で、慰安を済ませた下級生たちが柔道場を出てい
く。
 13人の3年生だけが残った。慰安嬢の数は大きく減ったが、やってくる隊員の数は変わらない。
 息苦しさを感じて見回すと、いつの間にか、美奈の周りには10人を超す男たちが集まっていた。せっかくなら「テニス
界のプリンセス」の身体を味わってみたいというのは、多くの男が抱く望みである。
 瑞々しく、一分の隙もなく張りつめた美しい肉体は、男たちの激しい愛撫で紅潮し、全身が汗でぬめ光っていた。
「あうう…」
 仰向けになった美奈の股間に、男が怒張を根元まで埋め込む。グショグショに濡れた肉門が、トロリと甘くそれを迎え
入れた。あまりの快感に、男は危うく射精しそうになる。
「うう…うぐぐッ」
 顔面を押さえつけられた美奈の口腔に、別の肉棒が突っ込まれた。条件反射のように頬をすぼめた美奈は、粘膜で
ねっとりと包み込み、肉棒の裏側を念入りに舌で擦る。
「くうっ、たまらん…」
 絶妙のフェラテクに、男が思わず身体を震わせた。
 上下の口を犯されている間も、大勢の手が美奈の肌を這い回り、熱い吐息が浴びせられ、唇や舌が押し当てられ
る。
 既にいたるところにキスマークや歯形がついている左右の乳房を、二人の男が舐め回している。唾液にぬめ光る乳
首を指先でマッサージされ、美奈の身体が小刻みにわなないた。
 しなやかな髪を撫で、首筋をペロペロ嘗める男、美しい曲線を示す脹ら脛を撫でさする男、繊細な指に肉棒を握らせ
る男もいる。
「うっ、出るっ…」
 男が射精する感触が薄いゴム越しに膣内に伝わってくる。男がペニスを抜くと、休む間もなく次の男が、彼女の中に
入ってきた。
 口の中で果てた男にかわって、別の男が美奈の顔を跨ぐ。美奈は嫌悪感を必死で堪えながら、目の前に突きつけら
れた男の肛門に舌先を這わせていく。
「うん、ううん、ううんッ…」
 汗びっしょりになった美奈の裸身がうねり、時折、電流を打たれたように躍りあがった。体中を執拗にいじられている
と、感じたくなくても性感が高められ、生理的反応で、エクスタシーが周期的に訪れる。そのたびに体力が奪われ、凌辱
されて快感を覚えているという事実が、女としてのプライドをズタズタに傷つけていく。
 むせ返るような男の体臭に包まれ、絶え間なく続くセックス地獄に、さすがの美奈も頭の芯がボーッとした霞に覆わ
れ、危うく気を失いかけた。
「ねえ、私としましょ…」
 一人の少女が、美奈の胸を揉みしだいていた男の手を引っ張った。美奈が驚いた表情を浮かべる。それは、休んで
いるはずの千花だった。
 千花が男とキスを始めると、美奈を囲んでいた男が二、三人と離れていく。
 周りをみると、恭子も仁美も、明穂もいる。1年生、2年生が柔道場に戻ってきたのだ。
「先輩たちだけ、朝までがんばらせるわけにはいきません」
 20分の休息が訪れると、恭子が美奈に近づいてそう言った。
「何を言ってるの、朋美や私が試合でどれだけがんばったか、わかってるでしょ?それをムダにするなんて!」
 柳眉を逆立て、本気で腹を立てる美奈に、恭子が言った。
「ムダにはしていません」
 きっぱりした口調で言う恭子に、美奈が驚いた視線を向ける。
「私たちも、3年生も、慰安の時間は全員午前1時までです。私たちの人数が少ないと、男性を満足させるのは難しい
し、睡眠時間は確保しないと、明日の慰安に響きますって、石堂先生にかけあったんです」
「でも…」
「みんなで助け合って、乗り切ろうって言ったのは、先輩じゃないですか」
「恭子…」
 急激にしっかりしてきた後輩を、美奈は眩しげな目で見た。思わず、目尻に涙が滲む。
「良宏さんにも、一緒にお願いしてもらったんですけど…」
 照れ隠しをするように恭子が言った。
 石堂は良宏に好意を寄せているらしく、彼には甘いところがある。そう言えば、乱交パーティを避けるよう石堂に直訴
した時にも、良宏が側にいた。館のスタッフとなり、目立たないようにサポートしてくれている良宏の存在に、美奈は改
めて感謝した。
 その時、ガヤガヤと騒がしい音がした。柔道場の扉が開いて、屈強な男たちが流れ込んでくる。早くも性臭が漂うよう
なギラギラした空気に、恭子の目に恐怖の色が浮かび、表情が無意識に強ばる。気遣わしげな視線でチラッと見た
後、美奈が稟とした口調で言った。
「さあ、行きましょう!」
「はいっ!」
 返事をした恭子は、迷いを振り切るように立ち上がった。



 
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