国防省附属「星園・癒しの館」・外伝
 
テニス少女・遠征 第15章

「慰安って、ホントにあの子たちとやれるのかな…」
「同じやるんなら、ホテルかどこかで、2人っきりで落ち着いてしてぇよな」
 一緒に来た二人がそんな会話を交わすのを、祐也は黙って聞いていた。孝弘と修は同じ部隊に配属された、比較的
気の合う仲間だった。
 午前0時から始まる最終グループの整理券を渡された彼らは、高校を出てすぐに徴兵された新兵だった。3月に卒業
したと思ったら、大学進学に先だって兵役がやってきた。一定の金額を納めて進学することも認められているが、金が
なければ、観念するしかない。
 数か月の訓練期間を経て、いよいよ今週、彼らの部隊はフサインに派兵される。
「緊張するな…、立たなかったらどうしよう…」
「お前、ひょっとして、まだ童貞じゃねぇのか?」
「ば…、バカ言えよ、経験済みだよ!」
 孝弘がムキになって反論する。耳まで真っ赤になっているところを見ると、図星だったのかもしれない。実は、祐也は
まだ童貞だったが、そんな話題を振られるのがイヤで、二人から目を逸らした。
「でも…、ここでちゃんと出来なかったら…、後でイジメられそうだぞ」
 修がぽつりとそう漏らした。それが彼らの共通のプレッシャーになっていた。
「3発以上して来いよ。後で詳しく報告してもらうからな」
 兵舎を出てくる時に、苦手な先輩隊員からそう声をかけられたことを思い出し、祐也の表情が曇る。
「さすが女子高生、若いオ××コは締りが違う。具合が良いから、3発楽勝で出したぜ」
 柔道場から帰って来る男たちとすれ違った時、興奮した様子で話す声が聞こえた。
「肌の弾力が凄いんだよ、オッパイがプニュプニュして。それに、あのピチピチの尻だったら何時間でも突きまくれる」
「俺の相手をした子、高一だって。それなのに、最後はしっかりゴックンしてくれるんだぜ、あんな真面目そうな娘に口内
射精と本番とアナルまで決めて、タダなんて夢みたいだ」
 隊員たちが言い合う生々しい感想を、聞くとはなしに聞いているうちに、祐也の股間も硬くなり始めた。
 やがて柔道場が見えてきた。独立した建物になっている柔道場の周りには大勢の人が集まり、臨時の照明も設置さ
れている。まだ11時30分だったが、すでに午前0時からの整理券を持った隊員たちが、列を作って並んでいた。
「スゴい人数だな…」
「全員、相手してもらえるのか?」
 修と孝弘が唖然とした表情を浮かべている。
 しばらくすると、柔道場から女の子たちが出てきた。これからシャワーを浴びて、次のグループを迎える準備をするら
しい。
「さあ、急いで、あと1グループよ」
 赤いリボンで髪をポニーテールにまとめながら、リーダーらしい少女が、他の少女に声をかけていた。
(なんて…、なんて、きれいな娘なんだ…)
 祐也の視線が釘付けになった。
 最初に目を惹いたのは、モデルのような美しいスタイルだった。照明の具合でシルエットになっている分、スラリとした
脚が印象的だ。
 彼女がこちらを向いた時、祐也は、胸を鷲掴みにされたような息苦しさすら感じた。顔立ちは、まさに「美貌」と言うほ
かなかった。きりりとした目もと、輝くような黒い瞳、気品さえ感じらせる鼻筋、柔らかそうな唇が少し艶めかしい。
 気がつくと、その場にいた他の男たちも、一斉に彼女に視線を注いでいた。なぜだか彼女の周りだけは、空気までが
違っている気がする。
「おい、見ろよ、有岡美奈だぜ…」
 あちこちで、そんな声が聞こえる。
 テニスにそれほど関心がなく、昼間の試合観戦にも行かなかった祐也ですら、耳にしたことのある名前。一時は「国
民的スター」とまで言われた美少女テニスプレイヤー、「テニス界のプリンセス」だ。
 美しさや凛々しさはもちろんのことだが、実際の美奈は写真等で見るよりも、ずっとティーンの女の子らしく、「可愛い」
と感じた。
(ああ…、こんな娘が、ホントにいるんだ…)
 祐也は、思わずため息をついた。
 美奈が近づいて来た。その服装にドキッとして、祐也は思わず目を逸らす。ピチピチの体操服にブルマ姿だ。
 引き締まった身体に、理想的な大きさを見せる乳房が体操服の上からでも形がわかるぐらい、くっきりと強調されてい
る。ノーブラで着ているらしく、乳首の形も乳輪の色も浮き出てしまっていた。
 ブルマもサイズが合わないのだろうか、紺色の生地が太腿にぴっちり食い込みながら官能的なVラインを描き、恥丘
の盛り上がりも、股間の割れ目もはっきり見てとれる。それどころか、後ろを振り返ると、お尻が半分ほどはみ出してい
るのが見えた。
(あの娘も、慰安してるんだ…)
 あの胸がさっきまで、何人もの男たちに揉まれていたのかと妄想する。いや、胸だけでなく、あの形の良い足を割り、
男たちが股間を叩きつけ、割れ目の奥を思う存分突き刺していたのかと思うと、祐也の胸が苦しくなり、同時に股間が
痛いほど膨らみ始めた。

(あと1グループ…、やっと、ここまできた…)
 クタクタになった身体を奮い立たせて、美奈は男たちの列を見た。最初の時間帯に比べると、行列に並ぶ男たちの数
は目に見えて減っていた。
 最初、柔道場の前から建物を幾重にも取り囲んで続く行列を見た時、さすがの美奈ですら恐怖を感じた。恭子は隣で
顔面蒼白になっていたし、1年生などは泣きべそをかいて、ガタガタ震えていた。
「夜の慰安で、男たちを満足させるって約束したんだ。もし一人でも、満足させられなかった男がいたら、それなりの覚
悟が必要になるぞ」
 次から次へと押し寄せてくる男たちを相手に、挫けそうになる度、美奈は捨て台詞のように言った松川の言葉を思い
出した。良宏とともに平沼が待機し、時折、石堂もやってきては、テニス部員たちが慰安嬢の任務をきちんと果している
かどうかを監視している。負けるわけにはいかなかった。
 美奈は必死になって、男のペニスを前後の穴に入れて腰を振り、手で、口で淫らな奉仕をしてきた。彼女ばかりでは
ない。朋美をはじめとしたレギュラーはもちろん、下級生たちも、上級生に守られるばかりではなく、一人でも多くの男を
満足させようとがんばった。部員みんなで協力し合って、ここまで耐え抜いてきたのだ。
(もう少し…、もう少しで、とりあえずは終わる…)
 自らをそう励ましながら、美奈も部員たちに続いて、シャワー室に向かった。

 ガチャッ!
 いきなり、シャワー室のドアが開いた。テニス部員たちが一斉に振り返った視線の先にいたのは、松川だった。
 女子のほとんどが全裸になり、シャワーを浴びようとしているところに、松川は当たり前のように、堂々と入ってくる。
彼女たちが無言で向ける非難の視線などまったく意に介しない。
「どうだ、次から次へと大量のチ×ポを突っ込まれた感想は?」
 少女たちの体を舐めるように見渡しながら、松川が尋ねた。
「施設が整った館での慰安と、設備らしい設備もない所で、大勢の男にマ×コを突かれるのとでは、ずいぶん違うだ
ろ?」
 道場内の監督から外されたことが面白くないらしく、その口調はいつも以上に棘を含んでいる。
「ん?どうした?黙ってちゃあ、分からないぞ。それとも、気持ち良くて、違いなんか、わからなかったか?」
 どう答えていいのかわからず戸惑う部員たちに、絡むように言いながら、松川はシャワーの順番待ちをしていた仁美
の肩を抱き寄せ、いやらしい手つきでお尻を撫で回す。
「くっ…」
 背筋に悪寒が走り、思わず悲鳴をあげそうになるのを、仁美は必死で耐えた。穏やかな性格ゆえに普段は表には出
さないが、根っから真面目なテニス少女だけに、仁美は松川の存在自体が許せないのだ。
「お前らは、男の性欲処理が専門の慰安嬢だ。今回の慰問は、またとない良い経験になるだろう。慰問が終わったら反
省会をするから、それまでに気がついたところをまとめておけよ」
 松川は、シャワーを浴びて出てきた千花を捕まえると、太腿の間に手を割り入れて、がに股に開かせた。
「どうしたら、相手にもっと自分の恥ずかしい部分を見てもらえるか」
 遠慮のない手つきで千花の女陰を目一杯広げた。大陰唇が丸く広がり、ピンクの襞に飾られた膣口までが露わにな
る。
「大勢の男を気持ちよく射精させるには、どんな体位がいいか…」
 千花の背後から腰を押し付け、バックで犯すポーズを取りながら、勃起し始めた股間をお尻に押し当て、ゆっくりと上
下に動かした。千花が身体を硬直させる。
「いくらでも課題はあるだろ」
 嘲るような笑い声とともに千花の身体を放すと、松川は一人一人に声をかけていった。
「派手にキスマークをつけられたなぁ恭子、後で一枚記念写真を撮ってやるよ」
 指摘されて思わず身体を隠した恭子が、悔しそうに唇を噛む。白い乳房や太腿のあちこちに、男に吸われ、歯を当て
られた痕がついている。
「清水、お前、ケツに手形が残ってるじゃねえか、ずいぶん激しかったみたいだな」
 パシーンと音を立てて、松川は香奈枝の臀部に平手打ちをくらわせた。「きゃっ!」と悲鳴をあげた香奈枝のお尻に、
手形が一つ増える。
「長畑ぁ〜、お前、ケツにぶっといのを突っ込まれたんだってぇ?」
 そう言う松川の手が、明穂のお尻に伸びてきた。
「ヒイヒイ泣きながら、イイ味してたって噂になってるぞ。これからはアナル専門の慰安嬢として売り出してやろうな」
 今も違和感が残る肛門をいじられ、明穂が唇をワナワナと震わせた。
 部員たちを次々に嬲りながら、松川は美奈に近寄っていく。最後にシャワー室に入った彼女は、まだ体操服とブルマ
を身につけたままだった。
 美奈の前に立った松川は、いきなりブルマの中に手を突っ込んだ。
「うっ…」
 膣と肛門に乱暴に指を挿入されて、美奈が呻き声を漏らす。
「おまえの穴、なかなか評判いいぞ。締まりと絡み具合が抜群だとさ。前も後ろもな」
 美奈は怒りを抑え、早くシャワーを浴びて準備するよう部員たちに目で合図した。松川の嫌がらせは自分一人が引き
受ける覚悟だった。
「まさかプリンセスの穴が使い放題だとは、誰も思わなかっだろうな」
 松川は美奈のクリトリスを親指で擦りながら、中指は膣壁の感触を楽しんでいた。数え切れないセックスで敏感になっ
ている部分への刺激に加え、言葉による辱めが心に突き刺さる。美奈は思わず平常心を失い、松川を睨みつける。
 その表情を見てニヤニヤ笑いながら、松川はなおも股間を思うままに弄って、鬱憤を晴らす。いつまでも気の強さを
失わない彼女だからこそ、嬲り甲斐があるというものだ。
「臭いぞ、お前、こんなザーメンまみれの体操服、いつまで着てるんだ?」
 裸で外を歩くよりはマシだと我慢して着ていたが、体操服の胸やブルマの股間部分には、順番待ちの間に我慢出来
なかった男たちが精液を放ち、グッショリ湿っていた。
 松川はブルマから手を抜くと、美奈の反応を楽しみながら、濡れた布地を押しつけるようにして、体のあちこちに擦り
つける。不快な感触が肌に広がった。
「早く脱がないと、シャワーの時間が終わってしまうぞ」
 美奈が体操服を脱いだ。松川は、露わになった胸を見ながら、ポケットの中から何枚かの写真を取り出した。
「白昼堂々、自らオッパイを丸出しにして、客席に手を振る有岡美奈…、お前の写真、大人気だぜ」
 写真には胸ばかりでなく、ツルツルの局部も丸出しでコートに立つ美奈の姿が鮮明に写っていた。全て今日の試合中
に撮影したものだ。
「やはりお前には、こんな試合が似合ってるよな」
 そう言うと、精液で汚れた指を美奈の胸のふくらみに擦り付け、乳首を摘む。
「自分でもそう思うだろ?なかなかの美乳だよな、これを大勢に見せたいんだろ?」
 バストを下からすくい上げて揺する。プルプル上下に弾む乳首を見て、松川は卑猥な笑い声を立てた。
「念願が叶って、今日は大勢の男に見られ、揉まれてよかったな。慰問試合を企画した連中に感謝しないと。なあ、有
岡、どうだ?」
「はい…」
 歯を食いしばり、肯定の返事をする美奈に松川が嘲笑を浴びせかける。
 美奈はシャワーを浴びるためにブルマを脱いだ。剥き出しになったヒップを松川がペチペチと叩く。
「相変わらずいいケツだ」
 弾力を楽しみながら、指先を柔肉に食い込ませる。
「胸といい尻といい、男の性欲処理のためにあるような体だな」
 松川の指示で、美奈が上体を倒して、両手を壁についた。後ろに回った松川は、自分の股間を彼女の尻に押し付け
る。
「わかるか?愛情の欠片すらなくても、お前の体はこうして男を勃起させる」
 松川がズボンのジッパーを下ろした。
「愛も何もない、男が出したい時に出す。そのためにお前はいるんだ」
 勃起を割れ目にあてがい、真っ白な美尻を自らの下腹部の隆起に向かって抱き寄せる。松川の亀頭がゆっくりと美
奈の膣口に姿を消していく。
「テニス界のプリンセスなんて呼ばれて、いい気になっていたお前が、今では命じられるまま、淫らなプレーで男たちを
楽しませ、どんな男にもマ×コを差し出す」
「ううっ…」
 美奈が呻き声を漏らした。美奈の腰を押さえた松川が、ズンと自分の下腹部を密着させると、肉棒が根元までめり込
む。そのまま背後から顔を寄せ、美奈の耳元で囁いた。
「堕ちるところまで堕ちたな、プリンセス?」
 嘲笑とともに熱い吐息を耳元に注いだ松川は、桜色に染まった耳殻をしゃぶり、耳の穴までねちねちと舌を這わせ
る。嫌悪感と怒りで顔を真っ赤にする美奈。
「確かに具合のいい穴だな…」
 小刻みに腰を動かし、更に奥まで突き立てる松川。美奈の膣襞がやわらかく、強く松川の肉棒に絡みついてくる。
「これからもお前は、毎日数え切れないチ×ポをしゃぶり、股を開いてこの穴を何人もの男に使わせ、ケツの穴にもガ
ンガン突っ込まれて、性欲を処理する日常が続くんだ」
 そう言いながら、松川は美奈の首筋をいやらしく舐め、本格的に出し入れを始める。両手は後ろから回して乳房を揉
みしだいた。指先で乳首を転がすと、しだいに乳首が勃起し、コリコリに固くなってくる。
「乳首がビンビンに立ってるぞ。感じてるんだろ?」
 膣がきつく収縮し、肉茎をぎゅうっとばかりに食い締めてくる。
「気持いいぜ…」
 松川は、腰を激しく美奈のお尻に打ち付けた。
「あうっ!」
 美奈の背筋がピンとのけ反る。
「腰を振れ!」
 松川が指示すると、美奈はヒップを前後に揺すり、呑みこんだ肉茎を味わうように柔肉で擦りたてた。腰がひねられ、
尻肉がまるでそれ自体独立した生き物のように動き、わななく。
「いいぞっ、慰安嬢としてプリンセスを名乗れる日も近そうだ」
 松川は、美奈の豊かな尻肉がパンパンと音をたてるほど激しく突いた。
「いや、その呼び名と日常こそがお前には本来相応しいんだよ」
「あああっ、ああっ!」
 美奈が首を振り、両手をぎゅっと握る。高まる声が、シャワー室いっぱいにこだまする。
「慰安嬢として生まれ変わったお前の姿、ファンの連中に見せてやりたいな」
「あああっ…」
 美奈の下半身がガクンガクンとうねり、それにあわせて松川が膣内に射精した。

(少し、客質が変わってきたか…)
 良宏は、そう思いながら周りを見渡した。道場の外で待つ男たちは、期待と不安に満ちた表情を浮かべている。
 最初の時間帯には、セックスしたくてたまらない男たちや、他の男よりも先にテニス界のアイドルたちを抱きたいとい
う、「肉食系」の男たちがほとんどだったが、この時間になると、自ら積極的にというよりは、むしろ、各部隊に割り当て
られた整理券でやってくる者が増えてきた。
 フサインとの戦争が長期化するもとで、同盟国アルメイアの増派要求は益々強くなり、当初は横木だけだった出撃基
地が拡大され、この岩口からも防衛隊が投入されるようになった。整理券は、海外派遣を目前に控えた部隊に優先的
に配布されている。
「ここからは、風俗にすら行ったことのない童貞君をうまくリードして満足させることが課題になりそうだな…」
「…はい」
 良宏が独り言のように呟くと、彼の側に立っていた朋美が答えた。
「彼らも、もともと普通の善良な市民だから、いきなり人前でセックスしろと言われても、できないかもしれない」
 見ると、少年っぽさを残した顔立ちの者もいる。学校を出てすぐに徴兵された新兵も多いようだ。
「しかし、これは一種の通過儀礼だから、もしセックスができなければ、『こいつは、女を前にして立たなかった腰抜け』
だと、隊の中でイジメを受ける可能性がある。それを救ってやるのも、君たち次第だが…」
 そこまで言うと良宏は朋美の顔から視線を逸らした。戦略とは言え、愛する少女を積極的な慰安に駆り立てるのが彼
の役割になっている。顔には出さないようにしているが、その苦悩は一向に薄れることはない。
「しっかりと最後までエッチさせてあげるのが一番。それは、美奈ちゃんもわかってると思います。もちろん私も…」
「朋美…」
 良宏は朋美の強さに打たれながらも、いつもどおりのポーカーフェイスを作って、彼女に言った。
「そうだな、君たちとの思い出はきっと、戦場へ送り出される男への餞になるよ」
「行ってきます。良宏さん…」
 そっと微笑んで、朋美がその場を離れた。

 道場前に集められた祐也たちの周りにいるのは、彼と同じような新兵たちだった。入場10分前になると、今回の慰安
試合を企画した松倉少尉が登場し、彼らに向かって説諭を始めた。
「これからお前達は、女子高生の体を思う存分楽しめる!彼女たちにチ×ポをしゃぶらせるのも自由。マ×コはもちろ
ん、アナルにも挿入して構わん。しかし、これだけは忘れるな!これは全て国家のおかげだ。それを忘れず、今後も忠
誠を尽くせ!」
 今回の慰問試合を成功させれば、海外派兵前に偵察隊を離れ、国防大学の教官に昇任するとの噂がある松倉は、
新兵たちを相手に上機嫌で演説を続けた。
 そして午前0時がやってきた。柔道場の扉が開くと、花道を作るようにして、少女たちが並んでいた。
「さあさあ、好きな子を選んで!」
 入り口に立っていた平沼が、隊員たちに声をかける。
「よし、俺、あの子だ」
「こっちの娘にしよう…」
 修と孝弘もそれぞれに相手をみつけ、手をつないで道場の片隅に消えていく。
 祐也は、並んだ女の子の顔をまともに見ることもできず、気後れした様子で、花道を最後まで通り抜けてしまった。す
でに、あちこちで男女が抱き合い、熱い吐息や嬌声、喘ぎ声が聞こえる。
 壁際まで移動した祐也は、手持ちぶさたの様子でしばらく立っていたが、やがて、そのまま畳に座り込んだ。

 同じように畳に座っていても、孝弘の様子は祐也とは相当違っていた。壁に上体をもたせかけ、ズボンを脱いで前に
投げ出した足の間で、美少女が四つん這いになっている。
 大人っぽい美少女は、孝弘の肉棒にローションのように唾液を垂らした。天に向かって勃起している男根をヌルヌル
にしては、美しい指で愛撫する。そうしながら、片手でほつれた髪をかきあげ、甘えるような眼差しを注いでくる。
 気品のある美貌に、蕩けたような表情が浮かんでいる。その色っぽさに、孝弘は背中がゾクゾクするのを感じた。
(すげえぞ…俺、中西朋美にチ×ポ握らせてるんだ…)
 雑誌などで美人アスリートに関心を持っていた孝弘は、朋美のことを良く知っていた。見るからに育ちの良さがわかる
ノーブルな顔立ちに、セクシーな体型。スポーツ誌に載った彼女は、いつしか孝弘のオナペットになっていた。
 もちろん昼の試合はかぶりつきで見ていたし、さっき柔道場の入り口で目ざとく彼女をみつけた孝弘は、喜び勇んで、
相手になってくれるよう申し入れた。
「…はい、よろこんで…」
 優しい微笑みを浮かべて答える朋美に、孝弘は有頂天になった。
 それからは、まさに天国と言ってよかった。舌を絡め合う濃厚なキスの後、畳に座った孝弘に朋美は淫らな奉仕を始
めたのだ。
「オチ×チ×、しゃぶらせていただきます…」
 甘い声でそう言うと、朋美は真上からすっぽりと怒張を口に含んだ。根元に優しく指を添え、規則正しいピッチで顔面
を浮き沈みさせる。
「ううぅ…」
 孝弘はあまりの気持ち良さに、獣のような唸り声を漏らした。
「今度は、朋美のオ××コを楽しんでください」
 そう言いながら、朋美はブルマを脱ぎ、座ったままの孝弘の股間を跨いだ。
「あっ!」
 孝弘の亀頭が朋美の中にめり込んだ。濡れた粘膜の感触だけで射精しそうになり、孝弘は必死で耐えた。

 修が選んだのは、まだ幼い顔立ちを残した、大人しそうな女の子だった。
「1年の青山千花です」
 そう自己紹介した少女を抱きしめ、修は柔らかな唇に唇を重ねた。薄い体操服越しに胸の感触が生々しく伝わり、切
ないようなリンスの香りが彼を包む。
 千花は甘い喘ぎ声を漏らしながら、修の唾液を吸っていく。そして、ゴクリと喉を鳴らした。唾液を燕下した千花は、ト
ロンとした瞳で修を見上げた。その視線に、修の下半身の力が漲る。
「おい、修!」
 いきなり名前を呼ばれ、驚いて振り返ると、同じ隊に所属する先輩隊員が立っていた。
「あっ、牧野さん!」
「当直に当たってたんで、出遅れちまったんだ。おい、どうだ、その子と3Pといかないか?」
「3Pっすか…?」
 少し渋る様子を見せた修に、牧野が拝むような仕草を見せる。
「最初、俺は口でいいからさ、な…?」
 そう言うと、牧野は千花に向かって尋ねる。
「俺のチ×ポをおしゃぶりしながら、こいつのをオ××コに入れていいだろう?」
 あまりに露骨な質問に、千花が嫌がったり泣き出したりするのではないかと、修はハラハラしながら彼女の様子を窺
った。しかし、修の心配は杞憂だったらしい。
「はい…、お二人のオチ×チ×、一緒にいただきます…」
 恥ずかしそうに視線を落としたものの、チラッと時計を見た千花は、文句一つ言わずに3Pを受け入れた。
(なんだ…、見かけによらず、エッチな娘だな…)
 修の顔に、これまでに見られなかった侮蔑の色が浮かぶ。その時、彼の中で何かが壊れた。
 熟れかけの桃のようなヒップをこちらに向けて、千花が修の腰をまたいできた。その手には既に、仁王立ちになった
牧野の肉棒が握られている。
(すごい眺めだ)
 千花はこちらに背中を向けたまま、和式トイレにしゃがみこむ要領で修の上に腰をおろしてきた。上体をやや前に倒
し、ヒップを突き出すようにしているせいで、引き締まった尻肉が、豊かに丸みを帯びて見える。アナルのすぼまりまで
よく見えた。
「うんっ…」
 大きく息を吸い込み、千花はゆっくりと腰を落とし始めた。亀頭がぬるりと柔肉に包まれる。修はその感触に腰をわな
なかせながら、目を見張った。
 自分の肉棒が千花の中に埋まっていく様子が、つぶさに観察できた。花びらを巻き込みながら、亀頭がくわえこま
れ、肉竿が呑みこまれていく。
 肉竿が半分埋まったところで千花はいったん腰を落とすのをやめ、肉と肉とをなじませるように、丸みを帯びた臀部を
小さく回転させた。
「おうっ、気持ちいいぜ!」
 牧野がうれしそうな声をあげた。千花が亀頭を舌で愛撫するのが見える。
 千花は中腰のまま、しばし尻肉を震わせ、やがて背筋を伸ばすと、腰を最後まで落としきった。陰茎をすべて呑みこ
まれた修は、顔を真っ赤にして唸った。
「ううっ、うぅぅ…」
 千花は呻き声を漏らしながら、ゆっくりと下肢を動かし始めた。同時に、牧野の男根を口にくわえ、可愛い唇で挟んで
顔を振る。
 最初はゆっくりだった動きが、徐々にピッチをあげ、振り子を振るように激しく前後し始める。腰の動きに合わせて千
花の股間からは卑猥な音がたち、硬い勃起とトロトロになった柔肉が擦れあって、たまらない快美感を運んでくる。
「うっ、ううっ…」
 思わず呻き声を漏らし、修は早くも最初の射精を予感した。

 はじめは一様に戸惑いを見せ、慰安嬢たちにリードされていた男たちの中にも、30分を過ぎる頃には、徐々に変化
が現れていた。
「もう一回」
「よし、今度はこっちの娘だ」
 何人かで競い合うように、相手を変えてセックスする一団もいる。発射も早いかわりに、若さ故の回復の早さで、とに
かく時間いっぱい、やってやって、やりまくろうという勢いだ。
 道場の隅で歓声があがった。祐也が思わず視線を向けると、一人の男が快感の雄叫びを放ちながら、乱暴に少女
の頭を揺さぶって、過酷なピストン運動を強いている。よく見ると、それは修だった。
 普段の彼からは想像できないこの暴力性は、もともと彼に秘められていた気質だったかもしれないし、入隊以降の
「教育」の効果が、こんな形で現れてきたのかもしれない。
 そんなことを考えながら、祐也はただ一人、為すところもなく、ボーッと畳に座っていた。
 すぐ近くで少女が男のペニスを一心不乱に舐め、しゃぶっている。
「お前、おしゃぶり上手いな。清純な女子高生なのに、ねっとりとした舌使い、油断してたらそのまま口で抜かれちまい
そうだ…」
 少女の髪を撫で回しながら、男が気持ちよさそうな声で言う。少女の表情が一瞬哀しげに曇ったのを目にした祐也
は、思わず目を逸らし、大きなため息をついた。その時だった。
「どうかされましたか?」
 澄んだ声で優しく声をかけられ、祐也が視線をやると、目の前にポニーテールの少女が正座し、心配そうに彼の顔を
のぞき込んでいる。
「あっ…、あっ!」
 驚いた祐也が、慌てて立ち上がった。目の前にいるのは紛れもない、有岡美奈のその人だった。
「お相手が見つからないのなら、私にさせてください」
 そう言うと美奈は、祐也のズボンのベルトに細い指を絡めた。驚いて跳ね上がった心臓が、喉元から飛び出そうにな
る。
 美奈は手際よくベルトを外してズボンを下げ、祐也の脚から脱がす。戸惑いの表情を浮かべている祐也のトランクス
に、美奈が指を絡めた。
「ちょ…、ちょっと、待って…」
 慌てた祐也が思わず腰を捻ったのと、勃起した陰茎が飛び出したのがほぼ同時だった。美奈の顔のちょうど真ん前
に肉棒を突き出す格好になり、その先端が美奈の鼻先にぶつかる。
「あっ、ごめん…」
 祐也が真っ赤になり、慌てて股間を隠した。
「私じゃ…、お嫌ですか?」
 少し寂しそうな表情で小首を傾げる美奈に、祐也は激しく頭を振った。
「と…、とんでもない…、あ…、有岡さんにしてもらえるなんて…、えっと…、こ…光栄ですっ!」
 しどろもどろになりながら、やっとのことで祐也がそう言うと、美奈は大輪の花が開いたような微笑みを浮かべて、祐
也の股間に唇を寄せる。
「失礼します…」
 美奈は祐也の手を優しく握り、股間から外した。勃起しているものの、すっぽりと先端まで完全に皮を被ったペニスが
現れると、それを周囲から隠すように、優しく口に含む。
「うっ…」
 祐也は危うく叫び声をあげそうになるのを、すんでのところで抑えた。風呂に入って洗ってきて良かったと、そんな考え
が頭をよぎる。
 美奈は陰茎に唾液をまぶすと、唇と舌で亀頭を覆う皮を念入りにほぐし、痛みを与えないように徐々に剥いていく。
 亀頭が露出すると、肉棒を指でしごきながら、舌先で雁の付け根から縫い目にかけて、愛しそうに突いたり擦りあげ
たり、しゃぶったりする。片手は玉袋の底をすっぽり包んで巧みにマッサージしていた。
「あ、うあぁ…」
 あまりの快感に、祐也はあられもなく声をあげた。
 肉棒が再び咥えられ、美奈の口の中に消えた。根元まですっぽり包まれ、祐也が呻き声をもらした。美奈の口の中
は、温かくて気持ち良かった。
「うん…、うん、うんっ…」
 美奈がポニーテールの髪を揺らしながら、頭を前後に振って祐也のペニスをしゃぶる。
「どの子もチ×ポを隅々まで舐めてくれるからな。しかも舌使いは絶妙だし、バキュームフェラは強烈、根元から先っち
ょまですっぽり咥えてディープスロートなんて、風俗でもなかなかお目にかかれないって…」先に慰安を受けて寮に帰っ
て来た先輩隊員が、興奮気味にそう言っていたのを思い出した。
 具体的に何をされているのか、経験のない祐也にはよくわからなかったが、濡れた粘膜で擦られる感触、時折感じる
亀頭への圧迫、カリの部分と裏筋に走る刺激がとにかく気持ちよかった。
 ジンと下半身全体が痺れるような感覚があり、あっと言う間に祐也は美奈の口で果てた。
 慌てて陰茎を抜こうとする祐也の腰に手を回すと、美奈は喉をゴクンゴクンと鳴らしながら、祐也の出した体液を飲み
干していく。
「気持ち良かったですか?」
 皮の間に溜まった精液を舐めとりながら、そう尋ねる美奈に祐也は答えた。
「はい、…こんなに気持ちよかったのは初めてです…」
 自らの男根を舐めさせ、精液を飲ませたことで、軽い征服感があり、美奈に対する気後れが少し薄らいだ気がした。
「うれしい…、じゃあ、次は私のオ××コ、見てくださいますか?」
 美奈はブルマを脱ぐと、祐也の前で後ろ手に体を支えて座り、脚をくの字に曲げて腿を大きく開いた。
 つるつるに剃りあげられた大陰唇がふっくらした柔らかさを見せ、折り込まれた狭間から小陰唇が少しだけ顔をのぞ
かせている。祐也は魅入られたように、美奈の秘所を見つめていた。
「ここ…、触ってみてください」
 美奈が祐也の手をとって、自ら股間に導く。興奮に震える指が触れると、柔らかな感触が指先に伝わり、大陰唇がへ
こんだ。
「中も…、見てください…」
 胸がドキドキするのを抑えながら、割れ目を開くと、ピンクの襞が現れた。濡れた鮮やかな果肉が複雑に入り組み、
その奥で口を閉ざした膣孔がヒクヒクと収縮している。その艶めかしさに、祐也は思わずゴクンと唾を飲み込んだ。
「どうぞ…、お好きなように触ってみてください…」
 指で触ると、ヌルヌルと濡れていた。美少女の秘所を思う存分弄ることができる興奮に、祐也は夢中で中指を膣内に
グイグイ押し込み、肉襞の感触を確かめた。ズブズブとかき回すと、「あん、ああん…」と切なそうに眉根を寄せて、美
奈が甘え泣きの声をあげる。
「どうですか?もう十分に濡れてるでしょ…、ここに、あなたのオチ×チ×を入れてください…」
 美奈にリードされるようにのしかかっていくと、自然な形でペニスが彼女の中心部に入り、ぬめった柔肉が肉棒を熱く
包み込んでくる。
「ううっ…」
 美奈が軽い呻き声を漏らした。
(すごいっ、こんな気持ちイイのは初めてだ!)
 祐也が心の中で叫んだ。
 根元まで埋め込んだ肉棒にねっとり吸いついてくる女陰のぬくもりに痺れながら、祐也はゆっくりと抽送を開始した。
美奈の熱く柔らかな肉襞は、その一枚一枚がまるで独立した生き物のように蠢き、肉茎を愛撫してきた。
「あうっ、ああ…、あん…」
 祐也の腰の動きに合わせて、美奈も腰を振り始めた。その喘ぎはどんどん高まり、やがて悩ましいよがり泣きへと変
わる。引き締まった腰が独特のうねりを見せていた。
 胸がプルンプルンと揺れているのが目に入った。祐也は美奈の体操服を捲りあげ、柔らかな双丘を鷲掴みにした。
「あん…、あっ、ああん…、気持ちいい…」
 美奈の切なげな声に誘われるように、祐也は激しい勢いで腰を振り始めた。
 膣は強く収縮し、粘膜と肉茎の密着感をどこまでも高めていく。奥へ奥へ引きずり込まれる感じがする。ぴったりと貼
り付いた柔肉の襞が、男の精を吸い出そうとしている。そろそろ限界が近かった。
「うおお…、で、出るうう…」
 渾身の力を込め、祐也は腰を繰り出した。手は粘土をこねるように乳房を揉みしだいている。
「あ…あっ、イくっ…」
 喘ぎ声とともに美奈の膣が強く収縮し、男の精を吸い出すように、淫らな痙攣を始めた。
「ううっ、もう、ダメだ…」
 みるみる射精の前兆が迫ってきた。肉茎がぐんと膨らむ感じがして、祐也はついに爆発した。
 射精が済んでもしばらくの間、祐也は名残りを惜しむように美奈を抱きしめていた。ようやく身体をほどくと、美奈は仰
向けになった祐也の股間に顔を埋めた。気づかないうちに填められていたコンドームが外され、べっとりと付着した精
液を、舌できれいに舐めとっていく。
「気持ち良かった?」
「うん。スゴく…」
 恋人同士のような雰囲気で会話を交わしながら、美奈が丹念に根元から舐めあげていく。
 敏感になっている亀頭を口に含んで優しく吸い、舌でカリ首の隙間を丹念になぞり、鈴口の内側にまで舌先を差し入
れ、汚れの全てを清め取る。完全に清め終えると、いかにも名残惜しそうに尿道口にキスをした。
「…もうすぐフサインに行くんだ…」
「そう…、身体に気をつけて、元気で帰ってきてね…」
 本当の恋人を送り出すかのような優しい言葉を聞いて、祐也は胸に迫ってくるものを感じた。祐也はがばっと起き上
がると、性交の余韻を残す美奈の身体を強く抱きしめた。
「君のこと忘れない、僕は絶対に忘れない!」
 震える声で言うと、美奈の手が祐也の身体を優しく撫でた。
「おい、いつまでやってるんだ」
「さっさと替われよ!」
 殺気だった声が聞こえた。見ると、数人の男が美奈と祐也を取り囲んでいた。
「すみません、お待たせして…」
 祐也を庇うように、そう言って美奈が立ち上がる。そして彼女は、男たちを導くようにして祐也の視界から消えていっ
た。
 去り際のほんの一瞬、生涯忘れることのできない天使のような笑顔を彼に残して…。

 仁美の周りには、いつの間にか五、六人の男が集まっていた。
 いずれも、もともと真面目なタイプなのだろう。道場に入って来た当初は寡黙で、あまり積極的な動きを見せず、部員
たちがリードして、やっと慰安の輪に加わった面々だった。
 そうした青年たちが、引き寄せられるように仁美の周りに集まってきたのは、前向きで真面目という、同じ波長を彼女
に感じたからかもしれない。
 普通に知り合っていれば、良い友達になったかもしれない青年たちだが、仁美にとって不幸なことには、既に全員が
この異常な状況に巻き込まれ、理性のタガが外れかかっていた。
「これが女子高生の膣…、俺は今…、女子高生とセックスしてる…」
 仁美の体を全て記憶するかのように女陰を見つめた後、男はブツブツ呟きながら、仁美の中に入ってきた。悪い酒に
酔ったかのように、目が据わってしまっている。
「あ、あぁい、いぃ…っ」
 仁美が喜悦の声を上げる。さっきまで童貞だった男の動きは稚拙そのものだが、それでも、仁美の身体は敏感に反
応した。男が腰を動かすたびに、結合部分がヌチャヌチャと卑猥な音を立てている。
 館に来てからの「訓練」のおかげで、彼女の身体は性的な刺激に淫らに反応するものに造り変えられていた。少しの
愛撫で、男をいつでも迎えられるように膣内が潤い、挿入と同時に、まるで全身が性器のごとく身悶える。
 感じている演技を教えたり、男だけをイかせるテクニックを身につけたりすることは、「館」の教育方針ではなかった。
「いっ、い…、い…、だめ、おかしくなっちゃう…」
 仁美の腰が、ガクガクと痙攣する。男が果てると、次の一人が仁美の中に入ってきた。
 男は渾身の力を込めて膣を穿った。最初からフルピッチだった。AVで得た知識で、女の子は激しくする程、気持ちが
いいと思っているのだ。
「あ、…また、イッて…しまい、ま、すぅ…っ」
 そんな無茶なセックスにも、仁美の身体は応えてしまう。焦点の合っていない瞳を潤ませ、達する度にそのことを口に
出して告げる。
 次の男は挿入するなり、感極まって男泣きし、何度も「ありがとう、ありがとう」と呟きながら腰を振る。通常の精神状
態でないのは、それだけでも明らかだった。仁美の「母性」がそれを包み込む。
「またぁ…、またイ…ィク!」
 仁美の頭がガクン、ガクンと揺れる。怒張が打ちつけられるたび、頭が真っ白になり、意識が飛びそうになる。
 冴子の特訓にも耐えてきた仁美だったが、さすがに体力の限界が近いようだ。レギュラー陣は昼の試合を見た隊員
の人気が高く、そのうえ、下級生のカバーを引き受けていたのだから、当然と言えば当然のことだった。
「あっ、うっ…、い…いっ、うう、うあああ…」
 男が果てると同時に、仁美はまたも絶頂に達した。仰け反って、呼吸困難に陥ったように口をパクパクさせている。す
でに、半ば失神している様子だ。
 それでも男たちは、代わる代わる、休むことなく仁美とセックスし続けるのだった。

「左手が空いてるぞ、だれか握らせろ」
「まだか…、もう出そうだ…」
「ガマンしろよ、だいたい、お前、さっき出したばかりだろ」
「お尻の穴がこんなにいいなんて知らなかったんだよ」
「俺だって、舌が当たって気持ちいいのをガマンしてるんだ。堪えろって」
 数人の男が、組体操でもするように恭子に群がっていた。前後の穴を塞がれ、両手に握らされ、さらに口にも二本と、
合計六本のペニスが彼女を犯している。
「よし、これで7P完成だ」
 男たちは胸を張り、腰に手を当てたり、Vサインをしながら得意そうにポーズを取る
「いいぞ、バシバシ撮ってくれ!」
 そこには鈴木がカメラを構えて立っていた。3P、4Pと繰り返し、すっかりテンションが上がった男たちは、プレスの腕
章をした鈴木の姿をみつけて、記念写真を撮ろうと言い出し、それならということで、7P写真の撮影になったのだ。
「撮りますよ。こっち向いて…」
 鈴木の声がした。情報管理の意味もあって、慰安中の撮影は原則として禁止されている。ただし、実行委員からの委
託を受けた鈴木だけは、自由に撮影できる許可を得ていた。
「女の子も、視線ください!」
 鈴木に指示され、恭子も涙目になりそうなのをガマンしてカメラの方を向く。三度、四度とフラッシュが焚かれた。
「ハーイ、OK」
 鈴木がそう言うなり、口に入れていたペニスのうちの一本が射精した。膣内、右手、肛門…と、撮影まで耐えていた男
の肉棒が次々に爆発する。あっと言う間に、恭子は精液まみれになった。
 ヒステリックに泣き叫びたくなる思いをグッとこらえて、恭子が唇を噛む。ナイーブな彼女にはもともと潔癖症のところ
があり、汗をかいただけでも、すぐにシャワーを浴びないと気持ち悪くてしかたなかった。友達から歯磨きが趣味だとか
らかわれたこともある。慰安嬢にされてからも、男の唾液や精液で身体を汚されるのが、何よりも辛かった。
「よーし、次は1人ずつハマってる部分がバッチリ見えるのを撮ろうぜ」
 恭子の気持ちなど関係なく、男たちが上機嫌で盛り上がる。恭子は、それでも頷くしかなかった。

 残り20分になった頃から、美奈の周りに男が集まり始めた。
 これまでのグループでもそうだったが、「せっかくなら、やはり有岡美奈と…」との思いは、訪れた誰の胸にもある。そ
れは、世慣れない者が多い最終グループでも変わらなかった。
 さっきから美奈の膣、肛門、口の三つの穴には、ひっきりなしに男が出入りしている。体操服とブルマはすでに精液を
染み込ませたボロ布のような状態で、畳の上に投げ捨てられていた。
 今、美奈は、立った男の首に手を回し、がっしりした腰に長い足を巻きつけて、しがみついていた。
「これが駅弁スタイルかぁ…」
 そんな呟きが聞こえた。周りには順番を待つ男たちが車座に座って、二人を見つめている。
 その輪を掻き分けるようにして、新たに一人が加わった。祐也だった。しばらくは美奈との初体験の余韻に浸ってい
たものの、どうしても彼女のことが気になり、やってきたのだ。
「あっ!」
 祐也が驚いた声をあげる。美奈が抱きついている体格の良い男は、なんと孝弘だったのだ。孝弘は両手を自分の腰
に当てて、その場に踏ん張るようにして立っている。宙づりの体勢を維持しているのは、美奈が男の首と腰に回した両
手両足、そしてガッチリ結合したお互いの性器のみだ。
「ああっ…、あうっ、あうんっ…」
 美奈は孝弘にしがみつき、甘い声を上げながら、自分から性器を押しつけて、卑猥に腰を動かしている。祐也はあま
りのショックに声も出なかった。
「どんな感じだ?」
 連れの男が尋ねる。こちらは、言わずと知れた修だ。
「この密着感、奥まで入って気持ち良い…」
 孝弘がそう言いながら、美奈のお尻に手を回した。上下に揺すると、結合している部分に快感が走る。美奈の足がピ
クピク動き、一段と高い喘ぎ声が洩れる。
「美奈ちゃんは?」
 手にマイクを握るような仕草で美奈の方を向け、修が尋ねる。
「ああ…、逞しいオチ×チ×がオ××コの奥まで届いて、とっても気持ちいいです…」
 上気した顔に恍惚とも苦痛とも取れる表情を浮かべて答える美奈に、男たちはやんやの喝采を送る。祐也は頭にカ
ッと血が上るのを感じた。
「そのまま歩いてみろよ」
 周りの男が囃す。一歩、二歩…歩くたびにお互いの骨盤がぶつかり、肉棒が秘奥を抉る。美奈が軽いアクメに達し、
ただでも具合のいい膣が、さらに男を締め上げる。
「ううっ…、このまま基地を一周したい気分だ…」
 孝弘の言葉に、ドッと笑いが起きる。
「この前見たAVでは、そのまま後からもしてたぜ」
 そんな声が上がると、修が「よしっ!」と言って、美奈の肛門に無造作に肉棒を挿入する。祐也は思わず、両手で強く
握り拳を作った。



「あうっ!」
 新たに加わった刺激に、美奈の目が大きく開く。
「お!入ってきたのが分かるぜ」
 孝弘が言うと、修が応えた。
「前を塞がれていると、こっちも圧迫感が違うな…、この裏に当たってるのがお前のかよ」
 二人はそう言うと、同時に腰を振って、美奈の顔越しに卑猥な笑い声をあげた。祐也が怒りの表情で飛び出して行き
そうになった時、周りを取り囲んでいた男の一人が叫んだ。
「おい、見ろよ、あの時間!」
 みんなが一斉に壁に掛かった時計を目にやる。時計の針は、0時50分を過ぎていた。
「もうあまり時間がないぞ」
「えーっ、俺まだ、美奈ちゃんとやってないぞ!」
「俺もだ!」
「いけいけ!ラストスパートだ!」
 その声を合図にしたかのように、車座になった男たちが一斉に美奈に襲いかかった。
 前後から犯している孝弘と修ともども、美奈が畳に倒れ込む。結合が外れたと見ると、別の男たちが争うように美奈
の身体にとりついて、膣を、肛門を、口を犯す。
 その間にも、他の男たちが胸といわず、背中といわず、頭の先から足の先まで、ありとあらゆる所を触ってくる。
 とにかく触りたいという男たちの手は、美奈の身体を乱暴に掴み、抓り、握りつぶす。あちこちに痛みを感じて、美奈
の目に涙が滲んでくる。それは、もはや愛撫ではなかった。
「いやっ、お願い、やめてーっ!」
 殺到した男たちに揉みくちゃにされる恐怖と痛みで、さすがの美奈も本気で悲鳴をあげた。その声が、呆然としていた
祐也の耳に届いた途端、考えるより先に彼の身体が動いていた。
「やめろ、やめろ、やめろっ!」
 そう叫んで、祐也は襲いかかる男たちを必死で美奈から引き剥がし、殴りつける。ちょうどその時、午前1時を報せる
アラームが鳴った。
(終わった…)
 深い安堵感とともに、美奈の意識がスーッと遠のいていった。



 
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