リレー小説「星達の時間〜アナザー・ガールズ〜」
 
第1章 (By ぷろとこーる)
「やられた…」
 オーディションの様子を呆然と見ていたヒロキは、うわごとのようにつぶやいた。ロックバンド、Super・Dackのリーダ
ーでギタリストの彼は、土本創児とはアマチュア時代からのライバルだった。
 半年ほど前のことになる。ヒロキは久しぶりに土本と酒を飲みに行った。
「羞恥アイドルなんて、面白いと思わないか?」
 ヒロキは酔っぱらって、土本に自分の妄想を話した。エッチなレッスンをして、清純さと卑猥さを兼ね備えたアイドルを
育てるという話である。すべての事に対してクールな反応しか見せない土本は、この時も興味があるのかないのか判断
がつかない様子で、ヒロキが一人で盛り上がっているのをじっと見ていた。
 そんな話をしたことなどすっかり忘れていたある日、ヒロキの所に土本から手紙が届いた。手紙には「スター・ハント2
1最終審査、特別招待券」と書かれたチケットが同封されていた。
 そして、今目の前で繰り広げられているエキサイティングで卑猥なイヴェントは、ヒロキが土本に語った妄想そのまま
だった。審査の間中、ポカンと口を開けてオーディションを見ていたヒロキは、結果発表の前に憤然と席を立って会場を
後にした。
「オレがオリジナルだ。」
 愛車の4DWに乗り込み、エンジンをかけながらヒロキは叫んだ。
「土本なんかに負けてたまるか。オレはもっと強力で、エッチなアイドル・ユニットを作ってやるぞ!」
 そして、4DWはエンジン音を響かせて、走り出した。 
 
 


 
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