国防省附属「星園・癒しの館」
 
外伝10・テニス少女・決意

「起立!」
 キャプテン有岡美奈の声で全員が立ち上がった。
 11月から始まる慰問試合に向けて、星園テニス部は特別訓練期間に入っていた。期間中、テニス部員は合宿し、授
業も学年に関係なく全員が一つの教室で受ける。
 特に、新しく来た美奈たち恵聖学園のテニス部員や井上千春は、先に来ていた那珂冴子たちと比べて性欲処理の経
験が不足している。彼女たちに短期間のうちに経験を積ませることが、特訓の最大の目的である。
 体育科の主任教諭である石堂しおりが教室に入ってきた。その後から、士官学校の制服を来た若者たちが次々と教
室に入ってきた。人数は女子と同じ35人である。
「特別訓練期間中、士官学校の皆さんに授業を手伝っていただくことになりました」
 石堂が言うと 女子たちが「よろしくお願いします」と声を揃え、一糸乱れぬ動作でお辞儀をする。こうした礼儀作法も
慰安嬢には欠かせない。
「士官学校の男子の皆さんには、女子の隣に座ってもらいましょう」
 石堂に促されて、男子が女子の隣に来た。一つの座席に椅子が二つ置かれている。美奈の隣にやって来たのは、二
十歳前後の背の高い青年だ。顔立ちは整っているが、美奈を見る視線には見下したような冷たさがある。
「おはよう!」
 青年がそう声をかけて、起立したままの美奈のスカートを捲る。
「キャッ!」
 反射的に悲鳴をあげ、スカートを押さえた途端、石堂の声が飛んだ。
「有岡さん、まだわからないのっ?!」
 そう言うなり、つかつかと寄って来た石堂は、美奈の頬を平手打ちした。パーンという音がやけに大きく教室に響き、
女子も男子も一斉に動きを止めて、二人を見る。
 頬を押さえてよろめいた美奈が、怒りに燃える目で石堂を見る。石堂の方も美奈を睨みつけていたが、やがて、むし
ろ静かな声で言った。
「あなたたちは慰安嬢でしょ。スカートを捲られようが、お尻を触られようが、胸を揉まれようが、男性に対しては、笑顔
で丁寧に挨拶しなければならないはずよ。キャプテンのあなたがそれを理解していなくてどうするの」
「わかりました、申し訳ありません…」
 美奈がそう言って唇を噛むと、青年の手が再び彼女の胸に伸び、制服の上から乳房を揉み上げるようにしてきた。
「お…、おはようございます。私の胸…、揉み心地いいですか…」
 震える声でそう言いながら、美奈はぎごちない微笑みを浮かべた。石堂に叩かれた頬が羞恥に染まり、ヒリヒリと痛ん
だ。
「ああ、最高の揉み心地さ」
 青年が卑猥な笑いを浮かべた。そして、「授業」が始まる。
「フェラチオは、慰安の最も基本的なテクニックです。何度練習しても、しすぎということはありません」
 石堂はそう言って、女子たちを見渡した。「体育理論」が本来の彼女の担当だが、慰安に関する授業は、すべての教
師が必要に応じて行う。
「それじゃあ、フェラチオを始めましょう。最初に、男性にきちんとお願いするのよ」
 石堂が指示すると、男たちが立ち上がり、女子は床に正座した。
「…お願いします。オチ×チ×をしゃぶらせてください…」
 屈辱に耐えながら、美奈は男の前で三つ指をつく。
「よし、しゃぶらせてやる」
 そう言うと、男はズボンのベルトを外し、ブリーフを下げて仁王立ちになった。隆々と反り返った肉棒が、美奈の鼻先
でブルンと脈打ち、ツンとした臭いが鼻孔を刺激する。女の子に舐めさせるからといって、特にシャワーを浴びたり、洗
ったりはしていないようだ。美奈は思わず息を止め、キュッと眉を寄せた。
「うっ…」
 男が腰を突き出した途端、身体が拒否反応を示し、思わず美奈は唇を閉じてしまう。その唇に亀頭が押しつけられ、
美奈は小さく呻いた。
 女性が男性器を口で愛撫する行為があると初めて知った時、美奈は死んでもやりたくないと思ったものだ。その気持
ちは、今も変わらない。オシッコが出る部分を舐めるなど、たまらなく不潔な気がしたし、股間にひさまづいて男の物を
愛撫することは、プライドの高い美奈にとって、まさに屈辱そのものに思えた。
「何をしてるの。ちゃんと舌を出して舐めなさい!」
 石堂が美奈の髪を鷲掴みにし、毛むくじゃらの股間に顔を押しつける。
「いっ、痛い。わかりました。舐めます…舐めます…」
 そう言うと美奈は、目の前で勃起している陰茎に手を添え、腺液を滲ませた鈴口をひと舐めした。
「あなたがお手本を示さなくて、どうするの!」
 石堂の叱責が飛ぶ。
(そうだ、しっかりしなきゃ、私、覚悟を決めたんだ…)
 美奈は心の中でそうつぶやくと、唇で挟むようにして亀頭を舐め、先走り汁をペロペロと舐め取った。
「もっと強く、唾液をまぶすようにして全体を舐めなさい。カリの裏側もちゃんと舐めるのよ」
 少女たちが肉棒を舐める音や吸い上げる音が、教室のあちこちに響いている。石堂は教室を回りながら、フェラチオ
の手順を指示していく。
 美奈は教えられるままに、血管が浮き出た胴の部分に舌を這わせた。肉棒の裏の皺に沿って舐め上げ、カリの裏側
にも舌先を這わせた。男根に美奈の唾液が塗られ、天井を向いて反り返っていく。
「あなたたち慰安嬢は、普通のフェラチオなんてできて当たり前です。慰問試合までに、男性を気持ちよくさせるため
の、ありとあらゆる技とテクニックを習得してもらいますからね。さあ、口に咥えて、根元からカリまで唇で絞めたり緩め
たりしながら吸っていきなさい」
 美奈がふと視線をあげると、優越感を湛えニヤニヤ笑っている男の視線とぶつかった。惨めさに耐えながら男の肉
棒を口に含んでいく。
「す、すげぇ…」
「女子高生がここまでするか?」
 快楽に耐える男たちの声が響く。舌を絡ませ、前後だけでなくねじりを加えながらのバキュームフェラ、喉奥で亀頭を
受け止めるディープスロート、陰嚢のシワを一本一本丁寧に舐め、アナルの中にまで舌を差し入れてくる。石堂が次か
ら次へと出す指示に、少女たちは嫌悪感を堪えながら、その一つ一つをこなしていくのだ。
 時折、男の呻き声が混じるようになってきた。
「ううっ…、もうだめだ…」
 美奈のパートナーになった男が呻き声を漏らす。次の瞬間、美奈の顔にべっとりと生暖かい男の体液がかかった。

「もうすぐ海外トーナメントが始まるのに…」
 美奈は思わずそう呟いた。午後の練習に備えてテニスウエアに着替える彼女の表情には、強い焦りの色が滲んでい
る。
 3か月後にはテニスの海外トーナメントがある。美奈が日本代表に選ばれることは確実だと言われていた。無実の罪
で館に連れて来られたのは、ジュニアや国内で輝かしい戦果をあげ、満を持して世界のトッププレイヤーへの道に踏み
出そうとした矢先の出来事だったのだ。
 美奈の隣で着替えているのは冴子だ。彼女とはジュニア時代からのライバルであり、目標を同じくする親友でもあっ
た。恵聖学園の部員たちには見せない弱さも、つい冴子には見せてしまう。
 しかし、冴子から返ってきた言葉は厳しいものだった。
「トーナメント?何を呑気なこと言ってるのよ!」
「えっ?」
「自分の置かれてる状況が、本当にわかってるの?」
 そう言うと、冴子が周囲に視線を送る。部室の窓は開け放たれ、十重二十重に囲んだ男が彼女たちの着替えを鑑賞
し、手にしたカメラで撮影している。
「…そんなこと言われても…」
「いい、あなたが頑張ってくれないと、どうしようもないのよ。奴らと駆け引きができるのはあなただけ…」
 美奈にだけ聞こえる囁き声で冴子は言葉を続ける。その口調はどこまでも厳しい。美奈は思わずムッとした。
「どうして?どうして私に言うのよ!こんな異常な世界、信じられないっ!」
「あのね…、奴らが本当に欲しかったのはあなたなの。テニス界のプリンセス有岡美奈をコレクションに加えることが望
みだったの。私たちも、恵聖学園の子たちも、あなたのオマケなの。わかる?」
「わかった、わかったわよ!」
 怒りに震える声でそう言って、部室を出ようとする美奈の背中に、冴子は追い打ちの言葉を投げた。
「これは、あなたの問題なの!」
 一瞬、美奈の背中がピクッと震えたが、振り返ることなく、美奈は部室を出て行った。
「もう少し優しく言ってさしあげれば、よかったんじゃありませんか?」
 美奈が出て行った後、冴子に近づいて来たのは、鳥居仁美だ。
 北学園から館に連れて来られたのは、冴子と仁美の二人だけである。国費による強化合宿が行われることになり、メ
ンバーに選ばれたと言われて、テニス部のナンバーワンとナンバーツーが連れて来られた格好になっている。
 日本は諸外国と比べて、悲しいほどに文化やスポーツに対する支援が薄い国だ。冴子のようにプロ・テニスプレイヤ
ーの父の人脈があってもなお、スポーツ選手でトップを目指すには、金銭面での苦労が絶えない。国費合宿と聞けば、
飛びつきたくなるのは当然だ。そこにつけこまれてしまった。
「いいのよ、気持ちは伝わってるわ…」
 彼らが狙っていたのが美奈であることは間違いない。しかし、美奈が連れて来られたきっかけは、先に拉致された自
分や朋美を探し出そうとしたことにある。知らぬ顔をすれば、やり過ごせたのに、そうしなかった美奈の優しさと強さを
冴子はよくわかっていた。
(もちろん、あなただけに無理はさせない、私もチャンスを見つけて、がんばるわよ…)
 面と向かって言えない言葉を、冴子は心の中で繰り返した。

「星園ーっ、ファイト、ファイト、ファイト!」
 テニス部員たちは一列に並んで、街のメインストリートを駆け抜けていく。朝の登校時に加えて、特訓期間は午後の
練習開始前にもランニングがある。しかも、ただのランニングではなかった。
 平日午後の基地の街は、さほど人通りは多くなかったが、政府や軍の関係者、そして、特別区内に住み、経済活動
を営むことを許された住民たちが行き来しており、一見したところ普通の街と変わらない。
 街を行く男たちの視線が美奈たちに注がれた。スコートから伸びる足が若々しく輝いている。通行人の注目を浴びず
にはいられない。
「いたわ…、誰がいく?」
 冴子が言うと、部員たちはお互いにもじもじして顔を見合わせた。防衛隊士官の制服を来た30歳代の男が前からや
ってくる。しかも金バッチだ。
「…じゃあ、最初に私が行くわ。冴子、後はお願いね」
 そう言うと、美奈はランニングの列を抜け出して、士官に近づいた。
「こんにちは…」
 美奈は内心ドキドキしながら、士官に声をかけた。
「こんにちは。うん…? 何か用かね?」
 目の前の美少女が何か言いたげにしているのを見て、士官が表情を和らげて尋ねた。
「お願いがあるんですが…」
「何かな?」
「今、特訓中なんです。ですから…、そのう…、わ…、私と…セックスしてください…」
 思い切って口にした美奈の顔が、耳まで真っ赤になる。心臓の鼓動が早くなり、ドクッ、ドクッと血液が体中を巡ってい
るのが自分でもわかった。
「ほう…、君は癒しの館の女の子なんだな」
 士官の表情が変わる。それまでの優しい微笑に変わって、美奈を蔑むような、それでいて、淫らな期待を含んだ笑み
が浮かんでいる。
「そうか…、じゃあ、私の部屋に来るかね?この近くなんだが…」
「いえ…、あの…、外でしないといけないんです。決められた時間内に10人の防衛隊員の方にセックスしていただい
て、館に戻る訓練なんです…」
「ふーん…、そう言うことなら、そこの壁に手を突いて、お尻をこちらに向けるんだ」
「えっ、ここで?」
 美奈は、さすがにうろたえた。そこは、星園のメインストリートだ。車はひっきりなしに通っているし、さっきから人通り
が途切れることもない。
「外でするんだろ?」
 士官が意地悪く言った。どうやら、そういう趣味の男らしい。美奈はあきらめて、民家のブロック壁に手をついた。形よ
く張り出したお尻が、通りに向けられる。
「いい身体してるな…」
 そう言うと、士官の手が、ウエア越しに美奈の胸に触れてきた。反対の手はスコートの上からヒップを撫で回し、スコ
ートを捲って美奈の腰に掛けた。すらりとした太股とアンスコに包まれたお尻が露わになる。
「おい、見ろよ!」
「何やってるんだ。道の真ん中で!」
 驚き、呆れたような声、好奇心を押さえきれない声があちこちで聞こえる。気づくと美奈の周りに人だかりができてい
た。
「あっ…」
 士官が指をかけて引っ張ると、アンスコは一本の紐のように撚れた。それは、美奈の縦裂を割り、ピンクの秘肉を覗
かせた。
「だっ、だめです、…見られてしまいます」
 美奈は、通行人を気にしながら、身体をよじる。そんなことはお構い無しに、男はアンスコを引っ張り、横に寄せて秘
丘を丸出しにした。
「すげー、オ××コ丸見え!」
 美奈の周りに集まってきた若い男が、目をギラギラさせて歓喜の声を上げる。繊毛に包まれた花弁がわずかに口を
開けている。士官がそれを指でめくった。きれいなピンク色の内側が覗く。
「はぁ、ああ…、あはっ…」
 男は秘孔に指を挿入し、ゆっくりと動かし始めた。もう一方の手は剥き出しになったお尻を撫でている。その時、一人
の男が声をあげた。それは、美奈がもっとも恐れていた声だった。
「おい、あれ…、テニスの有岡美奈じゃないのか?」
 通行人の視線が、いっせいに美奈に注がれる。美奈は自分のからだが熱くなるのを感じた。
「ホントだ!」
 美奈の心臓が激しく脈打ち、冷や汗が流れる。
「確か、テロリストと繋がってたことがわかって、逮捕されたんだよな。ファンだったのに、ショックだよ」
「そうか、慰安嬢になってたんだ」
 いろんな声が美奈を突き刺すように聞こえてくる。
(見ないで…お願い…見ないで)
 心の中で叫ぶ美奈だったが、それを声にすることはできない。
「尻をもっと上げろよ」
 士官はそう言って、美奈のよく引き締まった尻肉をパシッと張った。美奈はお尻をあげ、男に差し出していく。男はそ
れを鷲づかみにして左右に広げ、亀頭をあてがった。
「うっ…」
 男が中に押し入り、美奈は背中を反らして、小さな呻きを発した。美奈の腰を掴み、男は怒張の抜き差しを始める。
バコン、バコンと肉がぶつかる音が響いた。
「うっ、ううっ、うっ…」
 男が身体を揺するたび、美奈の口から短い呻き声が漏れる。卑猥な音を立て、怒張が秘孔を出たり入ったりする。
 こともあろうに、真っ昼間の路上で展開される性交に、見物人たちは口をぽかんと開け、言葉を失って見入っていた。
「…昼間から、よくできるもんだな」
「しかも、こんな人通りのある屋外で」
「それが、慰安嬢だよ」
「あン…、あ、ああっ…」
 美奈の喘ぎ声が響き渡る。士官の下っ腹が美奈のお尻に打ちつけられるたび、テニスウエアに包まれた双乳が揺さ
ぶられる。士官は腰の動きをゆっくりしたものにし、ウエアの裾から手を入れ、ノーブラの胸を揉んだ。
「あ、ああ、ああン…」
 士官は、美奈の胸を潰れるほど強く揉みしだく。腰を激しく突き上げ、蜜壷にありったけの精液を放った。
「気持ち良かったよ。これからもしっかり訓練するんだな」
 そう言って士官が立ち去ると、人垣の中から、一人の男が声をあげた。
「おい、俺もちょっと一発頼むよ」
「わかりました。どうぞ…」
 男が防衛隊の制服を着ているのを見て、壁に手をついた姿勢のまま、美奈が了解した。男は前戯もなしで性器を挿
入したかと思うと、いきなりピストン運動を始めた。すき放題突いた後、当然のことのように射精し、ホーッと長いため息
をつく。
「ああ、すっきりした」
 そう言うと、男は何事もなかったかのように、その場を立ち去った。
 その場で3人の男の処理をした美奈は、駆け足で住宅地への道に入る。少し先を一年生の長畑明穂が夢遊病者の
ような足どりで歩いていた。下半身には何も身につけていない。それを見た美奈の目に思わず涙が滲んできた。

「素振りが終わったら、次は筋トレとダッシュだ。しっかりとオッパイを揺らして走れ!」
 松川の声がグラウンドに響く。彼がコーチになってからの練習は、これまでに経験したことのない程、きついものだっ
た。
 テニスの訓練はきちんとするという諸藤の方針を受けて、松川が始めたのはシゴキと言ってよかった。恵聖学園が科
学的なトレーニングを目指す学校だっただけに、恵聖出身の部員たちは特に辛そうだ。そのうえ、「星園ルール」と呼ば
れる卑猥なルールの特訓が加わる。
「やる気があるのか!」
 松川の叱責が飛んだ。見物客に卑猥な声をかけられて、清水香奈枝がにウエアに映った乳首を見せるのを、一瞬た
めらったのだ。
「胸を捲れ!」
「…はい!」
 プルンと揺れて露わになった乳房に、松川は思いきり平手打ちをくらわせた。
「痛いっ!」
 ピシッと肉を打つ鋭い音に続いて、香奈枝の悲鳴が響く。白い胸の膨らみに赤い手形がついた。
 練習で失敗したり、気合が入っていないと、松川はこの「乳ビンタ」をくらわせる。それはまだ良い方で、ひどい時に
は、剥いた陰核を指先で力いっぱい弾く「クリピン」で、激痛にのたうちまわることもある。
「いいか、セックス以外で男を満足させるテクニックを身につけないと、廃人にされて一生檻の付いた病室生活だぞ」
 残酷な松川の言葉に、面と向かって言われた香奈枝は涙目になっている。テニス界を追放される原因となったセクハ
ラ事件の相手である彼女に、松川は愛憎半ばする思いを抱き続けていた。
 身も心もクタクタになって、合宿所に当てられた体育館に戻った美奈たちを待っていたのは、士官学校の生徒たちだ
った。しかも、朝の3倍ほどの人数がいる。
「お前たちの特訓のために、士官学校生が総勢100名で相手をしてくださるぞ。よかったなぁ」
 先に体育館に来ていた松川がニヤニヤ笑いながらそう言った。美奈の表情が見る見るうちに変わる。そんな狼狽ぶ
りが松川には楽しくてならない。美奈が嫌がればいやがるほどに嗜虐欲は疼き、復讐心は満たされるのだ。
「さあ、しっかり特訓するんだぞ!」
 松川の声が体育館に響き、それを合図に男たちが一斉にテニス少女たちに襲いかかった。

 体操マットを積み上げた上に男が座り、全裸になった美奈が背面座位の形で繋がっている。
「あんっ、あんっ…、あうう…」
 両脚を大きく開いた格好で男の膝に乗せられた美奈は、後ろ手にマットに手をつき、自ら腰を振っていた。愛液でヌ
ルヌル光る男の怒張が曝け出された陰部に出入りしている様子を、数人の男が見入っている。
 男は、プルンプルンと揺れる美奈の胸を鷲掴みにした。吸い付くような肌の感触と、指を押し返す双乳の張りを楽しん
でいる。
「あん。あ、ああん…いい、いいっ」
 男は美奈の胸を弄びながら、腰を激しく突き上げた。美奈は、白い喉を仰け反らせ喘ぎ声を上げる。
「きゃあっ!いやっ!」
 恭子の悲鳴が響く。彼女を取り囲んだ男たちの手にはバイブやローター、電気アンマなどが握られている。寄ってた
かって、恭子の陰部を玩具にしようとしているのだ。
「いやあ、許して…」
 恭子の膝が、男たちの手によって開かれていく。彼女がどんなに力を入れても、男の力には敵わない。両側から力を
込められた男たちの手によって、恭子の太股は限界まで開かれた。
「見えたぞ。オ××コが…」
 愛液を溜めた縦裂が男たちの目に晒される。数本の手が一斉に伸び、その部分をまさぐった。恭子の目から涙が溢
れ、目尻から落ちた。
「いいぞっ、オ××コがぎゅうっと締め付けてくるぞ」
 美奈と繋がった男がそう声をあげた。狭い口膣を抉るように腰を送りつづけながら、両手は胸に、腹に、太腿にと這
わせて張りのある肌に堪能している。
「俺は口でしてもらおうか」
 そう言いながら、別の男が美奈の髪を鷲掴みにして顔を引き上げる。勃起した肉棒が、有無を言わせず口に押し込
まれる。
「うっ…うぐぐぐっ」
 喉の奥まで突っ込まれて、美奈は必死で嘔吐感に耐えた。
 美奈から少し離れたところで、冴子と男が床に転がり、激しい抱擁を交わしている。
「仁美、私たちを気持ちよくして!」
 冴子が隣にいた仁美に声を掛ける。
「はい…」
 従順に答えた仁美は四つん這いになり、冴子と繋がっている肉棒へ、割れ目の中で陰茎に絡みつく媚肉へと舌を這
わせていった。恵聖テニス部のメンバーの負担を減らそうと、男の欲望を人一倍処理しているせいで、さすがに冴子の
性器も悲鳴をあげているのだ。唾液で濡らせば、少しは楽になるだろう。
 そんな仁美自身の陰部にも、男の一物が挿入され、乳房に男の指がくい込んでいる。
「うぐうう…、ううっ、うぐぐっ、むふうン…」
 美奈の方は、上下の口を二人の男に責められていた。
 上下の口から肉棒が出入りするたび、グチュッ、グチュッと音がする。溢れ出る愛蜜と涎が二人の肉棒を濡らしてい
く。
「おい、俺にもやらせろや。もう一つ穴が空いてるだろ」
 美奈の3Pを見物していた男がそう言って立ち上がる。体位が騎上位に変わり、三人目の怒張がお尻にあてがわれ
た。
 男は美奈の腰を両手で押さえ、一気に怒張を繰り出した。勃起した亀頭が菊座を押し広げる。
「ううっ、ううう…」
 既に陰茎で口を塞がれている美奈が、くぐもった声を上げる。肉棒が美奈のアヌスに埋め込まれていく。

 結局、美奈たちが解放されたのは、明け方だった。その間、何人の男とセックスさせられたかも憶えていない。身体
は全身、男たちの体液で汚され、異臭を放っていた。股間の翳りは乾いた精液でバリバリになり、膣内にも注ぎ込まれ
た精液が残っている。
 1年生の青山千花が、虚ろな瞳で座り込んでいる。全身にキスマークをつけて、ぐったり横たわっているのは清水香
奈枝だ。
「もういや、家に帰りたい!」
 そう言うと、2年生の小倉恭子が声をあげて泣き始めた。それが伝染していくかのように、他の少女たちもすすり泣き
始める。
 美奈は、子供のように泣きじゃくっている恭子の肩をギュッと抱き締めた。

 朝早く、美奈は諸藤館長に面会を申し入れた。
 希望する時に館長に会えるのは慰安嬢の中でも、美奈だけである。今まで、会いたくもないと思っていたが、それは
重要な権利だということに気がついた。
「何か用かね?」
 美奈は特訓の実情をつぶさに訴え、諸藤に迫った。
「今実施されている特訓ですが、きつ過ぎます。このままでは、みんな、つぶれてしまいます」
 黙って聞いていた諸藤は、ややあって、口を開いた。
「よろしい、私としても、君たちをつぶしてしまっては、何にもならない。君たちが積極的に慰安の術を身につけるのであ
れば、カリキュラムをもっと緩やかなものにするよう、石堂や松川に伝えよう。そのかわり…」
 諸藤のもとを辞して体育館に戻った美奈は、テニス部員たちを集めて、こう声をかけた。
「みんな、聞いて欲しいことがあるの…」

「お尻をもっと振って!それじゃアンスコが見えないわ」
 美奈の口から卑猥な指示が飛んだ。
「身だしなみにも注意して、食い込みにチェック!」
 美奈は、自ら屈辱的な奉仕を受け入れるだけでなく、恵聖学園の後輩たちをはじめ、他の部員たちが、積極的に淫ら
な行為をするよう指導する役を引き受けたのだ。
(ごめんね、みんな、こんな事させて…)
 美奈は心の中で手を合わせた。彼女が指導を引き受けたことで、特訓は目に見えて緩やかなものとなり、部員たちも
納得している。それでも、それは美奈にとっては、辛い役回りだった。
「レシーブでは、後ろから見た時にしっかりアンスコが見えて、ラケットが割れ目の食い込みに押し当てられているかを
副審が確認してからでないと、無効になるのよ。いい?私を見てて」
 そう言うと、美奈はレシーブの構えをとった。
「ポジションに着いたらお尻がしっかり見えるように、そして割れ目にラケットを押し付ける」
 脚を開き、誘うようにお尻を突き出した姿勢を見せる美奈。女陰の縦裂がはっきりと分かるくらいにアンスコが食い込
んでいる。
「クリトリスからなぞる感じで押し付ければ、オ××コの形が浮き出るわ」
 ことさら強調して、グリップを陰部に擦り付ける。
「しっかりと足を開いて、あらかじめアンスコを食い込ませておくのがポイントよ」
 オナニーのような淫らな姿を模範演技で見せる美奈に、集まった見物客の視線が注がれる。 
「子宮の奥が熱くなってきたらラケットを構える。もちろんギャラリーにも見えるように注意しながら…」
 冴子がサーブを打ち、美奈がそれを返す。大きくスコートが捲くれ、アンスコが全開になりながらショットが決まった。
見物客が拍手と歓声を送る。
 松川は、それを面白くなさそうに見ていた。
(館の中じゃあ、大人しくするしかないが、館長の目が届かない慰問試合に出てしまえば、こっちのものだ。それまで、
お楽しみはお預けだな…)

 慰問試合の2か月前のことである。


 
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