国防省附属「星園・癒しの館」
 
外伝15 テニス少女・仲間

 他の部員よりも一足先にコートに来た香奈枝は、ネットを張る準備を始めた。
 香奈枝はこの4月で3年生になり、朝練の準備や後片付けなどは後輩に任せておけばいい立場になった。しかし、な
んとなく落ち着かず、何日かに一度は一番早くコートに来て準備をし、一番最後までコートにいて後片付けをする。最初
は驚いたり、戸惑っていた後輩たちも、今は香奈枝と一緒にお喋りをしながら、作業をするのを楽しむようになってい
た。
 地元の公立中学でテニス部のキャプテンだった香奈枝は、高校に入って本格的にテニスをしたいと思い、文武両道
の名門、恵聖学園に入学した。しかし、小さい頃から選手を目指してきた他の部員たちとの力量差は、圧倒的なもので
あった。2年間、彼女がレギュラーになることはなく、練習でも基礎的なトレーニングと玉拾いがほとんどだった。正直言
うと、何度か辞めようかと思ったことはあったのだが、それでも続けてきたのは、やっぱりテニスが好きだったからだ。
「おはようございます、先輩!」
「遅くなりました!」
 着替えを済ませた1年生たちが、急いでやってきて香奈枝を手伝い始める。
「おはよう、今日は暖かくて気持ちいいね!」
 香奈枝がニッコリ笑って答えると、1年生たちに笑顔が広がった。彼女は、年下の後輩からも「清水先輩って、可愛
い!」と噂される「癒し系」の美少女なのだ。
 しばらくして2年生がやってくる。4月から新しくレギュラーになった部員も多く、テニスの技術に関する話題で盛り上が
っていた。その中心になっているのは、一足早く1年生の時からレギュラーに抜擢されている小倉恭子だ。
「そこはグリップの問題ね、たぶん」
 仲間に助言する恭子は、すでに「次期エース」としての貫禄が備わっている。香奈枝は眩しそうに、その姿を見てい
た。部員数の多い恵聖学園テニス部では、特に仲が悪いわけではなくても、あまり話をする機会がない部員がいる。万
年補欠の香奈枝にとって、鳴り物入りで入部したエース候補の恭子は、そんな後輩の一人だった。
「おはよう、香奈枝!」
 ふいに声をかけられ、振り返った香奈枝の表情がパッと明るくなった。恵聖学園にとって、いや、同世代のテニスを志
す全ての少女たちにとって「特別の存在」が、彼女の同級生にいる。
「いつもありがとうね。香奈枝が後輩たちの面倒を見てくれて、ホントに助かってるわ」
 有岡美奈にそう言われるだけで、香奈枝の胸がいっぱいになる。同級生であることに加えて、2年生になったばかり
の頃、香奈枝は当時のコーチからセクハラ被害を受け、それを美奈に相談して、解決してもらったことがある。大きな
事件を一緒に乗り越えたことで、二人は特に親しくなったのだ。
「ううん、私、年下の子と一緒にいるのが好きだし、やりたいようにやってるだけだから…」
 やや下がり気味の目を細めて、香奈枝が笑顔で答える。彼女にとって、美奈を支えることは「目下の生きがい」と言っ
てもよかった。
「有岡センパーイ、おはようございまーす!」
 美奈に気づいた恭子が、うれしそうに駆け寄ってくる。その表情は、まるで恋する乙女のようだ。有岡美奈は、みんな
にとってやはり「特別な存在」なのだと、香奈枝はあらためてそう思った。

 館にやって来た新しいコーチの姿を見た時、香奈枝は悪夢を見たかのように呆然とし、次に全身に震えがくるほどの
恐怖を感じた。かつて自分の恥ずかしい写真を盗撮し、それをネタに身体を要求してきた、あの松川邦夫が再び目の
前に現れたのだ。
「久しぶりだな、香奈枝」
 親しげに肩を叩かれ、香奈枝の心臓がギュっと縮む。エネルギッシュな印象を与える彫りの深い顔立ちは、イケメンと
言っていい。しかし、その瞳の奥には淫らな欲情と、逆恨みによる復讐の炎が燃えていた。
 今日も、練習後に部室に残された香奈枝は、松川の前でスコートを脱いで下半身裸になる。
「よし、こっちへ来い」
 勃起した陰茎を剥き出しにした松川は、椅子に腰を掛けると、その前に香奈枝を立たせた。
「いいか有岡、しっかり撮影するんだぞ。ミーティングで、みんなで見て分析するんだからな」
 松川がニヤリと笑った。今日は、美奈も一緒に残されている。松川から渡されたのは最新式のビデオカメラだ。香奈
枝のフォームに難癖をつけた松川は、足腰を鍛える特訓を行い、他の部員の指導に活用すると言って、彼女とハメ撮
りしようとしているのだ。その撮影を美奈にさせるところが、いかにも、かつて二人がセクハラ被害を訴えたことへの意
趣返しらしい。
「そのまま腰を下ろせ」
 香奈枝が躊躇いがちに、ゆっくり腰を下ろしていく。松川は肉棒を彼女の亀裂にあてがった。
「うっ…」
 香奈枝が小さな呻き声を漏らした。濡れた秘唇は、男の怒張をズブズブと咥え込んでいった。奥まで挿入したのを確
認すると、松川が香奈枝の太腿を抱き抱える。香奈枝の脚は大きく開かれ、背面座位の形で繋がった二人の結合部
が丸見えになった。
「さあ、有岡、香奈枝のオ××コに俺のチ×ポが入ってるのが、よくわかるように映せよ」
 露骨な表現に美奈の表情が曇る。美奈の困惑を楽しみながら、松川は両手で香奈枝の大陰唇を押し開いた。丸く開
いた膣口に松川の陰茎が埋め込まれている様子が剥き出しになる。
「ここをアップで撮るんだ」
 美奈が手にしたビデオカメラに、二人の結合部がアップで写し出された。香奈枝を凌辱する手伝いをさせられている
感じがして、カメラを構えた美奈の顔に哀しげな表情が浮かぶ。
「ほら、見ろよ。有岡がお前の恥ずかしい格好を撮影してるぞ。酷い友達だなぁ…」
 そんな二人を嬲るように、松川が言った。その右手は香奈枝の胸を鷲掴みにし、左手は彼女の性器を弄っている。
「よし、香奈枝、下半身のトレーニングだ。自分で腰を上下に動かしてみろ」
 香奈枝がおずおずと腰を上下させる。松川の肉棒が香奈枝の膣に出入りする様子が、美奈のカメラに記録されてい
く。
「もっといやらしく腰を振ってみろ。後でテニス部員や見学者を集めて、トレーニングの様子を見せてやるんだ。お前、
見られると感じるだろ?」
「そっ、そんなこと…ありません…」
 顔を真っ赤にして否定しながら、香奈枝は自ら腰を振っている。そうしているうちに、肉棒で擦られた性器から愛液が
湧き出てくる。
「そうかな…、じゃあ、これは何だ?」
 性器を弄っていた指先を香奈枝に示す。指先が濡れて光っているのを見て、香奈枝が思わず視線を逸らす。
「見られて感じる変態のくせに、俺のことをハメやがって、この性悪娘が!」
 逆恨みの激情に支配された松川は、香奈枝の柔らかい双乳に指を強く食い込ませ、腰を激しく突き上げた。
「あん、あ、ああん…」
 香奈枝は白い喉を仰け反らせ、喘ぎ声を上げる。松川が立て続けに腰を突き上げ、その度に、華奢な肢体が膝の上
で舞った。
「あっ、あっ、ああっ、あん…」
 突き上げられた腰が落ちるたび、香奈枝の口から切なげな声が漏れる。
「有岡…」
 憑かれたような視線が美奈に向けられた。
「カメラを俺に渡して、床に跪け」
「はい…」
 松川と香奈枝の前で膝立ちになると、美奈の顔はちょうど二人の結合部あたりにくる。香奈枝が恥ずかしそうに両手
で顔を覆った。
「繋がっているところを、舐めろ!」
「えっ…」
 美奈が一瞬、躊躇した。秘孔からは、怒張が出入するたび白い泡となった愛液が湧き出ている。
「どうした、早くしろ!」
「はい…」
 美奈が二人の結合部に顔を近づけていく。
「ああっ…、やめて…恥かしい…」
 香奈枝が思わず声をあげた。美奈の唇が彼女の花唇に触れ、同時に舌が松川の肉棹を這う。
「ううっ、だ、だめえ…」
 香奈枝が細腰をくねらせ、喘ぎ声をあげた。美奈の舌先が肉棒を咥え込んだ膣口の縁をなぞっていく。
「いいぞ、そうして舐めてろよ…」
 松川の亀頭が子宮口を突き上げる。腰を振るたびに秘孔を貫く怒張の角度が変わり、新たな刺激を内壁に加えてく
る。
「はううっ…」
 香奈枝は、電気が走ったように白い喉を伸ばして仰け反った。美奈の舌が、松川の肉棒に掻き出される香奈枝の愛
蜜を掬い取っていく。
「感じるんだろ?どんどん締めつけが強くなってくるぞ…」
 松川が見透かしたように、そう言った。その手にはさっきまで美奈に持たせていたビデオカメラがあり、犬のように舌
を出して、結合部を舐めている美奈の顔を撮影している。
「あっ、あっ、ああっ…」
 香奈枝が喘ぎ声をあげながら、小刻みに腰を上下させる。松川の肉棒で中を擦られ、美奈の舌に敏感な芽を舐めら
れて息も絶え絶えになっている。
「ひい…、いいっ、いいい…。イくう…、あああ…」
 香奈枝は背中をピンと伸ばし、太股をガクガクと痙攣させた。次の瞬間、香奈枝の中で松川が大量の精液を放出し
た。
「よし、有岡、香奈枝の中に出した精液を吸い出してやれ」
 松川は陰茎を抜き取りながら、そう言うと、美奈の後頭部を香奈枝の股間に押しつける。
「教えておいてやるが、今朝、香奈枝のピルをビタミン剤とすりかえておいた。全部吸ってやらないと妊娠するかもしれ
ないぞ」
 美奈と香奈枝の顔色が変わった。嘘か本当かわからないが、万が一、香奈枝が松川の子を妊娠することになっては
大変だ。美奈は、必死で香奈枝の膣に注ぎ込まれた精液を吸い出した。
「ああぁ…」
 陰部を激しく吸われた香奈枝が思わず声を漏らして、腰をブルッと震わせた。美奈の口の中には、ネバネバした男の
体液が溜まっていく。
「さあ、ちゃんと吸い出したか、口を開けて見せてみろ」
 松川が美奈の顎を摘んで上を向かせる。美奈が口を開くと、白濁液が舌の上に大量にたまっていた。ムッとする臭い
が鼻を突き上げ、美奈は思わず顔をしかめる。
「いいか、全部飲み込めよ」
 松川がニヤリと笑った。美奈は吐き気をこらえて、口中に溜まった松川の体液をゴクンと飲み干した。
 やがて、松川が立ち去り、部室には美奈と香奈枝の二人が残された。二人の間には重い沈黙が流れた。外は既に
暗くなっている。そろそろ宿舎に戻る時間だ。そこには、彼女たちの身体を貪ろうと、次の男たちが待っている。
 ふいに、美奈が香奈枝の胸に抱きついてきた。
「美奈…」
 香奈枝はゆっくりと美奈の背中に手を回した。そう、以前からそうだった。テニス界のプリンセス・有岡美奈が、一人
の女子高生として素顔でつきあえる数少ない友人が自分であったことを、香奈枝は誇らしさとともに思い出していた。
「悔しい…」
 美奈は押し殺した声で呟いた。美奈は香奈枝の胸に顔を埋めた。薄いウエアの布地が温かい液体で濡れていくのを
感じて、香奈枝は美奈の肩をギュッと抱きしめた。

「イヤッ!いやですっ!」
 テニスコートに叫び声が響き、張り詰めた空気があたりを支配する。声をあげたのは恭子だった。大きく目を見開き、
全身を震わせている様子は、まさにキレる寸前だ。
 毛むくじゃらの太腿を押し付けるようにして彼女の顔に射精しようとしていた訪問客が、驚いた表情で後ずさる。
 完全主義者でプライドが高く、やや潔癖症の傾向がある恭子は、館に連れて来られてからの凌辱の日々に、精神を
失調し始めているようにすら見える。
「恭子、しっかり…」
 美奈が恭子を抱きしめた。抜群のテニス技術を持つ恭子だったが、メンタル面に弱いところがあり、何かの拍子で簡
単に試合に負けてしまう。そうした彼女の弱点が、ここでも顔を見せているのだ。
 ペニスを手にしたまま憮然とした表情を浮かべている訪問客に気づいた美奈は、恭子を他の部員に任せ、慌ててそ
の前に跪いた。
「申し訳ありません、替わりに私がさせていただきます」
 そう言うと、美奈は陰茎を優しく撫でながら先端にキスをし、ヌルヌルした腺液を吸い、鈴口を舌先で小刻みに刺激す
る。目を見張るような美少女の奉仕に、訪問客の表情が緩み、その場はとりあえず、事なきを得た。
「なんだ、あのざまは!」
 松川の叱責の声が響く。練習後のミーティングで、松川はテニス部員全員を部室に正座させて説教を始めた。
「有岡、これは、キャプテンの責任だぞ!」
「はい!」
 松川が美奈の前に立ち、チャックを開けて陰茎を取り出した。上を向いた怒張は笠が開き、赤く充血している。血管
がくねくねと走り、それ自体が、生き物のようにピクピクと動いている。先端の鈴口からは、透明な先走り汁が、今にも
流れ落ちそうになっている。
 美奈の顔に思わず嫌悪の表情が浮かび、相手にそれを悟られないよう、慌てて下を向く。
「ビンタだ。歯を食いしばれ」
 そう言うと、松川は手にした肉棒で美奈の頬をピタピタと往復ビンタする。頬に、カウパー腺液が付着する。叱責され
る原因を作った恭子はいたたまれず、俯いてしまった。
「分かってるんだろうな!」
 そう言いながら、松川は柔らかな頬に亀頭をぐりぐり押し付けた。濡れた先端をリップのように唇になすりつけ、鼻に
も捻り込む勢いでこすりつける。
「はい!」
 全身に鳥肌が立つような気味悪さを感じ、屈辱を堪えながら、美奈が答えた。
 かつてセクハラ被害を受けた香奈枝は、確かに意趣返しの意味もあるが、そもそも松川の好みのタイプらしく、何か
につけて松川の欲情処理をさせられている。しかし、松川が真の標的にしているのは、むしろ美奈の方だった。
 ただ、美奈は諸藤館長が経営戦略の要として拉致してきただけに、松川と言えども理由なく凌辱することは許されな
い。彼女は慰安嬢としても「特別の存在」であった。
「よーし、今後のことについて俺の部屋で指導するから、そのままついて来い」
 ニヤニヤ笑いながら松川が言う。絶好のチャンスとばかり、これから夜の慰安までの時間、指導に名を借りて美奈の
身体を思う存分弄ぶつもりなのだ。
 部員たちが一様に、心配そうな表情で美奈を見ている。恭子は今にも泣き出しそうな顔で美奈を見つめていた。そん
な部員たちに「心配しないで」と目顔で語りかけると、美奈は静かに答えた。
「…わかりました」
 上機嫌で部室を出て行く松川を追いかけようとして、美奈はふと思い出したように踵を返した。
「ねえ、香奈枝、後で恭子の様子を見てあげて…」
 香奈枝の耳元でそう言い残すと、美奈は部室を後にした。

 寮に戻った香奈枝はさっそく、恭子の部屋を訪ねることにした。
4階にある恭子の部屋に行き、ノックをしたが、返事がない。香奈枝はドアを開けて、中の様子を窺った。慰安嬢の部
屋は、普通とは逆で外から鍵をかけることはできても、中から鍵はかけられない。閉じ込められることはあっても、プラ
イバシーなどないのが、彼女たちの生活だ。
中を覗くと、部屋の電気は消されているが、人がいる気配はある。
「小倉さん…」
 そう声を掛けながら部屋に入った香奈枝の目に飛び込んで来たのは、カッターナイフを手首に当てている恭子の姿だ
った。
「ちょっと、何してるの!」
 慌てて駆け寄った香奈枝がカッターナイフを取り上げようとすると、恭子が激しく抵抗する。
「もうイヤ…、もう…いやなの!」
 正気を失った様子で叫ぶ恭子の頬を、香奈枝が平手で打った。
 恭子が床にペタンと座り、シクシクと泣き出した。その隙にカッターナイフを奪うと、香奈枝は恭子の肩を抱き、まるで
小さな子供に言い聞かせるように、ゆっくりと話しかけた。
「しっかりして、小倉さん…、あなたにもしものことがあったら、みんながどんなに辛いか。そして…、美奈ちゃんがどんな
に悲しむか…」
 美奈の名前を聞いた恭子がピクリと肩を震わせ、子供のように泣いていた声が止まる。
「あなたは恵聖の次世代エースでしょう?みんながあなたを見て、あなたを目標にしてるわ。そんなあなただからこそ、
テニスの技術だけじゃなくて、どんな時でも、みんなを引っ張っていって欲しいの…、お願い、小倉さん、しっかりして…」
 香奈枝も最後は涙声になっている。その声が、恭子の耳に染み透る。これまで、その存在さえあまり意識しなかった
3年生…、以前は顔を合わせても挨拶をする程度の関係だったが、今、この異常な生活の中で、香奈枝の声は硬く縮
こまっていた恭子の心を柔らかく解していく。
「ね、私たちがしっかりして、美奈ちゃんを助けていこうよ」
「…はい」
 恭子が返事をする声を聞いて、香奈枝の胸に、「この子なら大丈夫」との安堵が広がった。それは美奈と同じく、リー
ダーの資質を持った芯の強い声だった。

 全体の練習が終わった後、美奈と恭子は正門の前に正座させられた。松川はテニスウエア姿で座っている彼女たち
の横に立ち、橋を渡ってくる訪問客や、午後早い時刻の慰安を楽しんで、館を後にする客たちに声をかける。
「今、テニス部は慰問試合に向けた特訓中です。みなさん、ご協力をください!」
 何だろうと思って近づいた男たちに、松川が説明する。
「こいつらは、もっと男の精液に慣れる必要があり、その特訓をしています。ぜひ、みなさんの精液をかけてやってくださ
い」
 美奈がチラリと恭子を見た。恭子の表情がすっかり強張っている。潔癖症の恭子にとって、男の精液を浴びせられる
ことは耐え難い凌辱であった。それを特訓で克服させると言うのだ。二人は、ここに3時間正座して、通りがかりの男た
ちの精液を全身に浴び続けなければならない。
「仕方ない、協力してやるか」
 集まってきた男の一人がそう言うと、恭子の前に立った。小便でもするかのように陰茎を取り出すと、血管の浮き上
がった太棹を恭子の顔に近づけてしごきたてる。恭子は固く目を閉じ、息を詰めていた。
「うっ…」
 勃起した肉棒がビクンビクンと脈打ち、発射された精液が恭子の顔を直撃した。生暖かく、ドロッとした液体が眉間に
かかるのを感じ、恭子は思わず顔をしかめる。
「お礼!」
 途端に松川の声が飛ぶ。
「…ありがとうございました…」
 恭子はそう言うと、舌を突き出して男の亀頭に這わせ、尿道に残った体液を吸い取った。
「よし、俺も!」
 次の男が恭子の前に立つと、その後ろに十数人の列ができた。松川に睨みつけられた恭子は、逡巡を断ち切るよう
に右手を伸ばし、目の前に突き出された肉棒に握り締めた。
「なんだ、ここでセンズリしろって言うのか?」
 美奈の前に立った男が、やや不満そうに言った。
「それでもいいですが、手に握らせて擦らせても構いません。もちろん、口でしゃぶらせてもオ××コに入れても結構で
す。ただし、これはあくまで、精液を浴びる訓練なので、出そうになったら抜いて、頭でも顔でも、身体のどこでも構わな
いので、たっぷりかけてやってください」
「じゃあ、しゃぶってくれ…」
 男が言うと、美奈は「はい」と返事をして、ズボンのチャックを下ろした。
 いきりたった怒張を握り締め、しなやかな指使いでしごきだす。反り返った肉棒がますます膨れ上がる。キュッキュッ
としごきながら、美奈は唇を開き、そのリズムに合わせて肉棹を頬張った。
「よし、じゃあ、俺はオ××コで…」
 美奈が四つん這いになる。短いスコートに下着は着けておらず、お尻の間から陰毛に彩られた割れ目が剥き出しに
なった。周囲を取り囲んだ男たちから「おおっ…」と声が上がり、美奈の顔が羞恥の色に染まる。
 男が双臀を鷲掴みにして、荒々しく押しひろげた。亀頭でぬめる膣口をさぐりあて、ゆっくりと腰を進める。狭いとば口
を突破した肉棒が柔らかい内部に潜り込む。
「うんっ…」
 前後から挿入された美奈がくぐもった声を漏らし、テニスウエアの背中が弓なりになった。男たちは、それぞれに欲望
のおもむくまま腰を繰り出していく。
「うう…、うぐっ、うぐぅ…」
 美奈は股間に肉棒を打ち込まれる度に切なげな呻き声を漏らし、それに合わせるようにして、口腔に押し込まれた怒
張を懸命にしゃぶる。
「出そうだ…」
 バックから犯している男がそう呟くと、限界を感じてペニスを抜き取った。ゆで卵のような光沢を放つ尻たぶめがけ
て、白濁液を撒き散らす。
「おうっ…」
 美奈にフェラチオさせていた男が切羽詰った声を漏らした。美奈の口から飛び出したペニスがビクンビクンと暴れ、彼
女の顔を汚していく。
 その横で、恭子もまた二人の男に犯されていた。その間も、他の男たちが自らの陰茎を擦ってテニスウエアに精液を
浴びせ、スコートで濡れた陰茎を拭う。
正門を通りかかる男たちが、次々に松川に呼び止められ、二人に精液をかけて行った。テニスウエアが男たちの体液
でじっとりと張り付き、布地のところどころに肌のピンクが透け出ている。髪の毛はシャワーを浴びたように濡れてい
た。そうして精液まみれになっている姿を見ると、遠慮も何もなくなるらしく、男たちは平気で彼女たちに近づき、容赦な
く白く濁った粘液を浴びせていく。
「大丈夫、恭子?」
「はい…、はい…」
 男たちが入れ替わる合間に、美奈が恭子に声をかけた。恭子が涙を堪えて頷く。二人の顔は男たちが放った白濁液
でベトベトになり、ポタポタと滴が垂れている。もはや目も開けられない。
「…一緒にがんばろう…」
 美奈がそう言った途端、次の男が美奈の口に勃起した肉棒を突っ込んだ。
「…っ、うっ…ううっ…」
 隣で恭子の苦しげな声が聞こえる。それを耳にした美奈の記憶がよみがえる。
(そう言えば、こんなこと前にもあったわね…)
 男の肉棒に舌を絡ませながら、美奈は思い出していた。
 以前も大事な試合の前に苦手なプレーを克服するため、美奈は恭子と二人で、激しい特訓をした。恭子が「恵聖の次
世代エース」と呼ばれるようになったのは、その素質だけではない。美奈と一緒に汗と涙にまみれて練習をしてきたか
らである。そして、美奈もまた、後輩ができ、その指導に当たるようになってから格段に強くなったと言われ、世界を狙
えるポジションにまで来たのだ。
 地獄のような3時間が経過した。最後に美奈の中に入ってきたのは、松川だ。
「テニス界のプリンセスなんて呼ばれて、いい気になっていたお前が、今では命じられるまま淫らなプレーで男達を楽し
ませ、どんな男にもマ×コを差し出し、チ×ポをしゃぶり、全身精液まみれになって腰を振っている」
松川がゆっくりと腰を前後に動かした。グチャッ、グチャッと卑猥な音が周囲に響く。
「堕ちるところまで堕ちたな、有岡。慰安嬢として生まれ変わったお前のその姿、ファンの連中に見せてやりたいぜ」
 美奈の頭にペニスを擦り付けるようにして精液を浴びせながら、嘲笑交じりの言葉を投げつけると、松川は二人を残
したまま、その場を立ち去った。
「くっ…」
 屈辱と怒りで思わず叫び出したくなるのを、美奈は口元を手で押えて必死で耐える。ここで自分が取り乱しては、なん
とか落ち着きを保っている恭子をまた不安定にし、暴発させかねない。美奈が深呼吸をして自分を落ち着かせようとし
ていると、耳元で柔らかな声が聞こえた。
「お疲れさま…」
 全身、精液でどろどろになった二人の手に、濡れたタオルが渡される。ごく普通の練習が終わったかのように、あくま
で自然に差し出されたタオル…、顔を拭いた二人の目に、うっすらと涙を浮かべながらも、以前と変わらぬ可愛らしい
笑顔で立っている香奈枝が映った。
 かつて、恵聖学園テニス部では、アットホームなチーム作りの面で香奈枝が、技術のレベルアップの面で恭子が、そ
れぞれ美奈をサポートしていた。
 そして今、美奈が弱さを見せることができるのは、香奈枝だけであり、美奈の強さを引き出す原動力になるのは、恭
子の役目だった。三人は、誰一人欠くことができない大切な仲間だった。
「…ありがとう…」
 美奈は泣き笑いの表情を浮かべて、静かにそう言った。


 
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