国防省附属「星園・癒しの館」
 
外伝・8 星園文化祭・茶道部

「そろそろ、一休みされませんか。この近くに、休憩に最適の模擬店がございますよ。」
 南原事務局長が、揉み手をせんばかりの様子で尋ねる。彼が文化祭を案内して回っているのは、野党第一党、政友
会の西沢代議士だ。
 南原は西沢を、一階の、中庭に面した教室に連れていく。
「『星園庵』…か?」
 教室の扉に掛けられた木の看板を読み上げる西沢。それに、南原が答えた。
「茶道部の模擬店なのですよ。我が国の伝統や文化を愛しておられる先生にぴったりでございます。」
 西沢は、愛国心と伝統文化を一体で教育に取り入れるべきだと主張している。それでこそ、いざという時に、お国の
ために死ぬ人間が作れると言うのだ。そのくせ、彼の演説は怪しげな和製英語だらけなのだが、本人はその矛盾に気
づいていない。
「さあ、入ってみましょう。」
 南原に促されて扉を開くと、そこは普通の教室ではなく、日本家屋の造りで、上がり框があり、中廊下の左右に襖が
並んでいる。中に入り、襖の一つを開けると、そこは中庭に面した四畳半の和室になっていた。
「ほう、これは…」
 西沢が驚嘆の声を上げた。立派な床の間がある格調高い茶室だ。部屋の真ん中には炉が切られており、外に見える
のは、本格的な日本庭園である。
「星園高校は、江戸期の藩主の住まいの跡に建てられておりました。随所でそれを生かした造りになっておるんです
な。私どもが引き継いでからも、そうした特徴は、できる限り生かしております。」
 南原が得意げに解説した。
 しばらくすると、襖を開けて、桃色の地に胡蝶蘭をあしらった、艶やかな振り袖を着た女生徒がやってきた。
「いらっしゃいませ。」
 女生徒がしとやかな姿で、三つ指をついて挨拶する。和服の似合う顔立ちの清楚な美少女である。
「では、ごゆっくりお楽しみください。」
 女生徒が道具を持って入室すると、南原はそう言って茶室を後にした。
 そこにお菓子が運ばれて来る。秋の季節を感じさせる紅葉をイメージした上品な菓子だ。
「君は、何と言う名前だ。」
 怪しげな作法で茶菓子を食べながら、西沢が女生徒に尋ねる。
「池田佳乃と申します。」
「佳乃か、ぴったりの名前だな。」
 西沢は喜色満面の笑みを浮かべてそう言った。
 癒しの館の慰安嬢は、風俗店などと違って源氏名を使ったりしない。源氏名というのは、風俗嬢という役柄を演じるた
めのもので、全人格を捧げる施設にはふさわしくないというのが、この館の方針だと言う。
 佳乃が馴れた手つきでお茶を点て始めた。
 しし落としの音が、カコーンと響く。静寂が支配すると、隣の部屋から淫靡な声が漏れてくるのが聞こえた。
「あンっ…、あぁっ…」
 西沢が思わず襖の方を見た。
「はっ…、あ、ダメ…、ああ…」
 あえぎ声がはっきりと聞こえる。
 西沢は、音を立てないよう気をつけながら、襖を1センチほど開け、その隙間を覗き込んだ。
 少女のお尻が目の前にあった。赤い着物を着て、四つん這いになっており、捲れ上がった裾から白い双臀が剥き出
しになっていた。少女の下には男が仰向けになって寝転がり、しきりに少女の股間を嘗め、肛門のあたりを指で弄って
いる。髪を束ねた少女の頭がゆっくり上下しているところを見ると、シックスナインの体位でお互いの性器をなめ合って
いるのだろう。
「お客様、覗き見はお控えください。」
 佳乃が柔らかな口調でたしなめた。
「お客様へのご奉仕は、私が承っております。佳乃のことだけをご覧ください。」
 一瞬ムッとしかけた西沢も、美少女に潤んだ目で見つめられて、そう言われると、腹を立てるどころか、デレデレとニ
ヤけてしまう。
 お茶を点て終えると、佳乃は西沢に茶碗を差し出し、「どうぞ」の意味をこめてお辞儀をする。西沢もお辞儀をして作
法に従い、一服、茶を喫する。
「次は、私が…」
 そう言って佳乃は上品な仕草で抹茶を口に含み、西沢の側ににじり寄った。何をするのだろうとわくわくしていると、佳
乃はふっくらした柔らかな唇を、西沢の唇に重ねた。
 口を少し開くと、佳乃の口から、奥の深いまったりした甘みを含んだ苦みのある液体が、西沢の口に流し込まれる。
 西沢は舌を差し込み、佳乃の口内に残っていた抹茶を唾液と一緒に吸い始めた。佳乃の方も唇を吸い返し、自ら舌
を絡めてくる。西沢は貪るように舌を絡ませた。
「口淫になさいますか?それとも本番がよろしいですか?」
 唇を離して佳乃が尋ねる。言っていることは凄いが、口調はあくまで上品だ。
「両方とも、やってもらっても良いのかね?」
「はい、それでしたら、口淫が100円、本番が500円で、合計600円頂戴いたしますが、よろしいでしょうか?」
「600円!それはまた、安いなぁ…」
 そう言うと、西沢は佳乃が差し出したお盆に小銭を乗せた。
(いくら慰安嬢の模擬店とは言え、たった600円で男の陰茎をしゃぶらせ、セックスの相手までさせるのだから、女の子
を馬鹿にしたような値段だな、この娘も内心さぞ傷ついてるんじゃないか。)
 そう思うと、西沢の嗜虐心が刺激され、興奮が高まってくる。
「それでは、失礼いたします。」
 佳乃が白魚のような指で取り出したペニスは、既に大きく勃起していた。
「口淫させていただきます…」
 振り袖姿で正座した佳乃は、お辞儀をするように身体を曲げて、胡坐をかいた西沢の股間に顔を埋める。
 佳乃の細い指が西沢の肉棒を握った。目を閉じて唇を開き、舌を伸ばしてペニスに触れる。
「なかなか上手いじゃないか…」
 西沢がため息をついて言った。唇をすぼめて亀頭を挟んだり、先端をちろちろ嘗めたり、果ては根本の袋までを口に
含んでフェラチオに耽る佳乃。その舌は的確に西沢に対して刺激を与えていた。
「ありがとうございます…」
 にっこり微笑んで、一通り肉棒に舌を這わせた後、佳乃はそれを咥え込む。西沢がうれしそうな声をあげる。
「おおっ…、気持ちいいぞっ…」
 佳乃は目を閉じ、首を少し傾け、くちゅくちゅと湿った音をたてながら、一心にペニスをしゃぶっている。上品で美しい
横顔の愛らしい唇から、唾液に濡れたグロテスクなペニスが出入りしている。
 西沢の顔がだんだん紅潮してきた。そろそろ限界が近い。
「よし…、そろそろ本番だ…」
 西沢が喘ぎながら言う。ここで出してしまっては、すぐに回復するかどうか、自信がない。せっかくの機会なのだから、
できれば佳乃の膣内で射精したかった。
「ここに、仰向けになっていただけますか?」
 佳乃が畳に枕を置く。言うとおりに仰向けになると、佳乃が彼の腰のあたりに立った。
「失礼いたします…」
 佳乃が着物の裾をからげた。下着は着けておらず、剥き出しの下半身が露わになっている。寝転がった西沢の腰を
またいで少し脚を開くと、陰毛に彩られた割れ目が見えた。
 佳乃はそのまま、西沢の下半身にまたがった。下腹を打たんばかりの怒張に手を添え、角度を調整して股間へと誘
う。
 西沢の肉棒がしっとりと潤った花弁に触れる。佳乃がゆっくりと腰を沈めていく。エラの張った先端がズズッと少女の
体内に潜り込んだ。
「う、あんんっ…」
 肉棒が佳乃の中に完全に収まった。
「…あ、ああっ…」
 佳乃の腰は西沢の肉棒を咥え込むようにうねり、ゆっくりと上下する。お互いの粘膜が擦れ合い、愛液のヌチャリヌチ
ャリという音が聞こえる。
 西沢が佳乃の股間に手を伸ばしてきた。
「クリトリス、こんなに膨らんでるぞ…」
 西沢は指先で、佳乃のクリトリスを弾いた。佳乃の腰がピクンと跳ねる。怒張をヴァギナが締め付け、襞肉が怒張に
絡みついていく。
「ううっ…、締め付けがきつくなったぞ。」
 西沢は嬉しそうに言いながら、クリトリスを指ではさみ、クリクリと揉んだ。
「そ、そこは…、だめです…」
 佳乃が急にうろたえ始めた。予想外の攻撃だったらしい。決められた通りに、淡々と淫らな奉仕をこなそうとしていた
決意がこの一撃でもろくも崩れ去り、素に戻ってしまったようだ。
「いやっ。そ、そこ…いや、いや、いやっ…」
 佳乃の反応を楽しみながら、包皮を剥いて、敏感な芽を指先で転がす。洗練された仕草で柔順に奉仕する姿も悪くは
なかったが、官能と羞恥に身を捩る姿の方が、はるかに西沢の嗜好に合っていた。
「あぁんっ…、はっ…、はぁぁんっ…」
 前のめりになりながら、佳乃は淫らに腰を振っている。もはや、決められた「奉仕」ではない。腰を落とすたびに湧き
上がってくる快感で、無意識に腰を振ってしまうのだ。時折、西沢が肉芽を指で摘み捻ると、膣がいっそう収縮を強め、
愛液が溢れ出した。佳乃の頭がガクンガクンと縦に揺れる。
「お…、おかしくなっちゃうっ…」
 切なげな声をあげて、佳乃が激しく腰を振る。淫靡な粘着音が聞こえてくる。
「感じてるんだろ?いいんだろ?」
 西沢が腰を突き上げる。その動きに合わせて膣がキュッ、キュッと収縮する。佳乃の身体が反り返り、腰が上下して
いる。
「いく…、いくぅ…、いっちゃうっ!」
「おぉっ!…でっ…、出るっ!」
 二人は夢中で腰をぶつけ合い、叫びながら達した。大量の精液が秘孔の中に放たれた。佳乃の頭の中で何かが弾
ける。西沢に跨がったまま、全身をブルブル震わせ、喉を伸ばして呻いた。薄く開いた瞳が、天井を虚ろに見つめてい
る。
 深く結合したまま、佳乃の身体が、ゆっくりと西沢の上に倒れて来た。胸に抱きとめた着物から、品の良い香りが漂っ
てくる。
「イったのか?」
「は、はい…」
 仰向けのまま余韻に浸っている西沢の耳元を甘い呼吸がくすぐる。首を巡らせて佳乃の方を見ると、閉じた睫の間に
涙が滲んでいた。 
「結構なお手前でした…」
 西沢が満足げに笑って、そう言った。


 
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