逃亡
 
第2章−4
 
「だが、その前に、もう一か所隠せるところがあるからな。そこを調べる準備をしておこう。」
 緋村はカバンの中から、一.八リットル入りのペットボトルと浣腸器を取り出した。
 ペットボトルには白濁した液体が入っている。
「心配しなくてもいい、中に入っているのはただの石鹸水だよ。」
 そう言いながら、緋村は浣腸器いっぱいの量の石鹸水を吸い上げ、液体のしたたる浣腸器を瑞紀の方に向けた。
「さあ、たっぷり入れてやろう。」
「やめ、やめて…」
 瑞紀は身体をよじらせてもがいた。しかし、緋村はボンネットのロープを器用に結び直し、上半身をうつぶせにしてボ
ンネットに乗せ、足は道路についた状態で、お尻を突き出す格好に瑞紀の身体を固定した。
「さあ、カメラマン諸君。集まってくれ。」
 カメラマンが近寄ってくると、緋村は瑞紀に見えるように、ボンネットの上にモニターを置いた。
「これから、早川警部補がお尻の穴を全国の視聴者にお見せするから、しっかりとアップで撮ってくれよ。」
 モニターに、ツルンとしたゆで卵のようなお尻がアップで映る。マシュマロのようなその割れ目を緋村が押し開いた。
「キャアッ!」
 肌色から茶色のグラデーションを示してキュッとすぼまった菊の花が、モニターに大きく映される。
「おおっと、桃のようなお尻の割れ目から、なんとも可愛らしい肛門が露わになりました。」
 新山の実況中継は、もはや瑞紀の羞恥心をあおるために行われているかのようだった。
「ほら、尻の穴が丸見えだぞ。」
 緋村がモニターを指さして、さらに追い打ちをかけるように言う。
「ああぁ…、見ないでぇ…」
 肛門を見られるのは、性器を見られる以上に恥ずかしい。見られたくないと瑞紀が身をよじる度、やや茶色がかった
ピンクのつぼみがキュッ、キュッとすぼまった。
 緋村はおもむろに、細くなった浣腸器の先端をズブリと菊花の中心に突き立てた。
「ああっ!」
 アヌスを襲う奇妙な感触に、瑞紀は背筋を震わせた。
「これは、なんと浣腸です。美人警察官は哀れ、ここで排泄させられてしまうのでしょうか!」
 新山のアナウンスが響いた。
 チューッと、冷たい液体が体内に流れ込んでくる。瑞紀はボンネットの上で顔を伏せたまま、黙って屈辱に耐えていた
が、たっぷり入った液体が半ば以上注入され、さらにググッと、ピストンが押し下げられていくと、たまらず苦痛のうめき
声を洩らした。
「うくうっ…」
「よし、五〇〇cc入ったぞ。次だ。」
 緋村は、さらにペットボトルから石鹸水を吸い上げている。
「や、やめて、もう入らないわ…」
 哀願する瑞紀を無視して、再度、肛門に浣腸器が突っ込まれる。
 石鹸水が腸に送り込まれ、下腹のあたりがふくれていくのがわかる。いままで味わったことのない苦しさだった。
 結局、ペットボトル一本分の石鹸水が流し込まれた。
「よし、たっぷり入ったぞ。」
 緋村は掌で、瑞紀の下腹を撫でた。妊娠しているようにぷっくらと膨らんでいる。
「い…、た…い…」
 大量の石鹸水が、早くも効果を現しはじめた。瑞紀のお腹からグルグルという不気味な響きが起こり、下腹部が圧迫
される。
「それじゃあ、オ××コの中に何も隠してないか、じっくり触診させてもらおう。」
 緋村の指が秘花を襲った。中指で蜜壺の入り口周辺の厚みをはかるように円を描く。
「やめて…、あっ、はうぅ…」
「なんだ、スルリと入ったぞ。」
 瑞紀の秘花がじっとり潤い、新たな淫蜜が花弁を濡らしはじめていた。肛門の括約筋を締め付けることによって、女
陰が反応してしまったのだ。
 緋村は濡れた花弁に中指を押し込み、ヌチョヌチョと音をたてて蜜壺をかきまわす。同時に人差し指でクリトリスを撫
でていく。
「あっ…、ああっ!」
 瑞紀の背中を電気が走り抜けた。
「ほらほら、気持ちいいだろう?」
「くふぅ、ううぁあ…」
 苦しい便意に追い詰められたところに、陰部をいじられる性感が重なりあって、被虐の陶酔感が襲ってくる。しかし、
快楽に溺れる寸前で、瑞紀は理性を取り戻し、お漏らしをすまいと、必死でアヌスの筋肉を引き締めるのだ。
「うう、お願い、やめて! トイレに行かせて…」
 瑞紀の額にじんわり汗が滲み出してくる。緋村はからかうように、痙攣しているアヌスを、指先でコチョコチョと弄び始
めた。
「ヒィッ、いやッ!」
 ただでさえ、緊張の糸が切れて、今にも噴き出しそうになっているのに、神経の頂点を刺激されれば、どうなるかわか
らない。瑞紀は歯をくいしばって、身体全体をブルブル震わせながら、必死で肛門の括約筋を締め付ける。
 その様子の一部始終が、生中継で放送されている。
「さあ、指よりももっと敏感な部分で、触診することにしよう。」
 そう言うと、緋村はズボンのチャックを下げ、男根を露出させた。先走りの液体をネラネラと亀頭にまとわりつかせた
それは十五センチはあった。海綿体は張り切り、ピクンピクンと血流に合わせて首を振っている。
「これだけのカメラの前で処女喪失するんだ。二十三歳までとっておいたかいがあったじゃないか。」
 緋村は硬く勃起した怒張の先端を、お尻を突き出している瑞紀のバックから、濡れた秘花に押し当てた。
「いや…、いやっ!」
 激しくイヤイヤする瑞紀を焦らすように、じりじりと先端を押し進めていく。
「あっ、い、痛いっ…」
 身体を突き抜けて走る破瓜の痛みに、瑞紀は身体を固くする。
「まだ半分も入っていないぞ。少し辛抱すれば、すぐに気持ち良くなるさ。」
 緋村は両手で瑞紀の腰をつかんで、ぐいっと突いた。肉棒の先端が肉襞にめり込んでいく。
「あうっ」
 前後運動が加わった。肉棒は行きつ戻りつしながら徐々に進み、とうとう根元まで秘唇に埋まる。
「ううっ…」
 呻き声とともに、閉じた瑞紀の目から涙が流れ落ちた。
 緋村がピストン運動をするたびに、下腹部が圧迫された。陰茎が肉襞を犯し、内部を刺激するたびに、薄い隔壁を通
してアヌスに言いようのない刺激が押し寄せてくる。
 下腹で嵐が渦巻き、瑞紀は歯をくいしばって耐えた。アヌスに力を入れて、もらさないようにと懸命にこらえた。冷たい
脂汗が額ににじんでくる。
「も、もう…だめ、…トイレに行かせて…」
「漏れそうなのか?」
「は…、はい…」
「そうか、それはまずい。この状態で漏らされると、さすがに困るからな。」
 そう言いながら、緋村は陰茎を引き抜いた。トイレに行かせてもらえるものと期待した瑞紀だったが、それは甘かっ
た。
「これで、出ないようにしてやろう。」
 緋村はカバンの中からアヌスにする栓を取り出した。
「そんな…」
 瑞紀の顔が泣き出しそうに歪むのも気にせず、肛門に栓をすると、緋村は再び剛棒を打ち込み直した。
「あうッ!」
 下腹部と陰部の両方に激しい痛みが走る。瑞紀の可愛らしい顎が突き上がり、手首を縛り付けられた掌がギュッと握
られた。
 開通したばかりの狭い道がピクピク痙攣して、肉棒を締めつけてくる。その感触を楽しむように、緋村は瑞紀の腰を
押さえてつづけざまにえぐった。
「あッ、あッ、あッ…」
 瑞紀の唇から途切れ途切れに、喘ぎが洩れる。
 緋村は次第にストロークのピッチをあげていった。からみついてくる肉層を押し広げるように、剛棒を埋め込む。
「あ…、ああ…、あんっ!」
 膣深く突かれ、瑞紀は体を弓のように反らせながら喘ぎ声をあげている。クチュッ、クチュッと淫裂から音がしてきた。
「どうだ。感じてきただろう?」
「うッ、うッ、うッ…」
 緋村の言うとおり、痛みの奥にジワリと性感が生まれるようになっている。下腹の痛みと便意に快感が入り混じって、
瑞紀はもう何が何だかわからなくなってきた。
「イクぞっ!」
 緋村が叫んだかと思うと、瑞紀は胎内の物がビクンビクンと痙攣するのを感じた。男が中で発射したのだ。
 緋村がペニスを引き抜いた。その瞬間、何度目かの便意の波が襲ってきた。これまで以上の強い痛みが下腹部に走
る。今度は到底、我慢できそうになかった。
「お願いします…。ト、トイレ…」
 泣きべそをかきながら哀願する瑞紀だったが、緋村からは冷たい答えが返ってきた。
「屋外なんだ。ここでやれ」
 そして、アヌス栓を引き抜く。
 それを見つめていたFNCの現場ディレクターが、カメラマンに指示をした。
「おい、肛門をアップで映せ!」
「えっ、いいんですか…」
 そんなことをしたら、肛門から排泄する生理反応がまともに中継されてしまう。そんな映像を電波に乗せることを、さす
がにカメラマンはためらっていた。
「かまうもんか。あの天下のJBCがオ××コのアップを放送したんだぞ。物見高い視聴者はFNCに期待しているさ。な
ーに、ここまでくれば、世論の批判を浴びる時は、マスコミ全社みんな一緒だ。」
 ディレクターの声はすっかり興奮しきっている。
 瑞紀は必死でこらえた。いったん堰を切ったら、とめどなく噴出してしまうということがわかっていた。排便姿を全国に
放送されることを考えると、生きた心地がしない。
「うう…」
 ボンネットに顔を伏せて呻き声をあげる瑞紀を、緋村はニヤニヤ笑って眺めている。
 FNCのカメラは肛門のアップを映し出していた。褐色がかったピンク色の粘膜が懸命に耐え、ピクピク痙攣している
のを日本中が見守っていた。すぼまった襞が盛り上がったり、へこんだりしている。
 しかし、とうとう限界が来た。
「いやーっ、見ないで、お願いーっ!」
 瑞紀は駐車場中に響き渡るような大声をあげた。
 しかし、TVカメラの群れは、彼女の姿をあますところなく中継したのだった。


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