リレー小説「星達の時間〜アナザー・ガールズ〜」
 
第8章 (By クルス)
 
「あの娘、面白い事を言うじゃないか」
「ほんと。よっぽどお友達のあそこを晒させたいのでしょう、たいした友情ね。でも、あの娘にパーなんか出せるのかし
ら?」
「さあな。あの娘がどの程度か、ゆっくり見させてもらうさ」
 
 
 
(グ、グーを出すって・・・?)
麻未は梨紗の顔を見る。でも、薄く笑みを浮かべたその表情から彼女の真意を読み取ることはできない。相手がグー
を出すってことはパーを出せば勝てるってことだ。でも、パーを出すということは全てを広げて見せるということになる。
梨紗はそれを知っててあんなことを言ったのだろうか? 私にパーを出させようと。梨紗がそんな意地悪をするなんて。
梨紗は堂々と見せびらかしていたけど、自分にあんなことは出来そうもなかった。
(と、とりあえず相手がグーならこっちもグーを出していれば負けないから)
 そんなことをしても、ただの時間稼ぎにしかならないだろうが、いきなり全て晒して見せるよりも数段ましだと思った。
そして、音楽が終わるのに合わせてお互いの手が出された。
 
 
 
「ひゅー!」
 観客達の野次が飛ぶ。それは梨紗に向けられたものだった。彼女はなんと再びパーのポーズをとっていたのだ。一
度ならず二度までも客席に尻を広げてみせる。改めてさらけ出された少女の秘密の部分に視線が集中した。そして肝
心の勝負の結果を、再び司会に戻った伊井が告げた。
「梨紗パーに対し麻未チョキなので、2本目は麻未の勝利!」
 麻未はグーではなくチョキを出していたのだ。それは、ほんの心持ち尻を広げた程度のものだったが、グーではなく確
かにチョキだった。
「えっー、うそ!」
 その事実が信じられなかったのは当然梨紗だ。
「麻未なら絶対グー出すと思ったのに」
「梨紗との付き合い短くないんだからわかるわよ。それで何度はめられたかわからないんだから」
「でも、麻未もよくグーを出すって言った相手にチョキなんか出すよね」
 
 
 
「ほう、なかなか面白い子達ですね」
「オーナー」
 ヒロキに後ろから語りかけてきたのはこの店のオーナーの坂井だった。
「あそこでチョキを出す度胸と機転の良さ。どうやらただのドジなお嬢様でもないようですな。それにグーを予告しておき
ながら、しゃあしゃあとパーを出すもう一人の娘。なかなか良いコンビだとは思いませんかな?」
「確かになかなかの素材だとは思いますけどね。でも、本当に使い物になるかどうかはこれからを見ないと判断出来ま
せんよ」
 
 
 
「さて、これで勝負は1対1。なかなか盛り上がってきたわね。盛り上がりついでにアンケートの紙が集まったらしいか
ら、いくつか読んでみるわね」
 チーフは手元の紙の束からいくつかを選び出す。
「ええと、ステージ上でオナニーさせる、女体盛りにする、観客全員にお、あっと性器を触らせて周る。なんかいやらしい
のばっかりね」
 その他にもいくつか読み上げられたが、それはどれも普通の少女には到底出来ないような恥ずかしい内容のものば
かりだった。
「うわっ、エグイわね。この店そんなことまでやらせるの?」
「今回は特別よ。約束だからね」
「さすがの私でもそこまでやるのはちょっとね」
「わ、私だって」
「これは、本気にならないとやばいかな。麻未、悪いけど勝たせてもらうわよ」
 梨紗は本気で勝ちにくるつもりらしかった。でも、麻未の方も負ける訳にはいかない。自分にあんな恥ずかしいことが
出来るはずもなかったから。梨紗には悪いけれどここはどうしても勝たなくてはならない。流れ出す音楽の中で麻未は
必死に次の手を考えていた。

 そして3度目の音楽が止まり、二人の最後の手が出された。
「あ、ああ・・・」
「おおー!」
 少女の喘ぐような声と観客の歓声が同時に聞こえた。客達の目は少女の広げられた尻の狭間にあるすぼんだ穴や
その下の陰部にくぎ付けだった。麻未は自分の脚の間に入ってくる視線に耐えながらひたすらパーの姿勢をとってい
た。梨紗は恥ずかしがりやの麻未がパーを出せないことを読んでいるはずだった。だからさっきあんな挑発をしてみせ
たのだ。だからパーに強い手は使ってはこない。麻未は勝利することを選び、自らの意思で全てを晒したのだ。
(は、早く結果を出して。恥ずかしい・・・)
「それでは最後の結果を出します。麻未パーに対し梨紗はチョキ。よって梨紗の勝利!」
 結果を聞き、その場にへたり込んでしまう麻未。それとは逆に梨紗は腰に手を当てて客席に向かってVサインをして
みせる。格好良く両足を開いているせいでその付け根の陰毛や割れ目はまる見えなのだが、そんなことは気にしてい
ないようだった。
「そ、そんなあ・・・」
「へへ、策士策におぼれるってやつね。私だって麻未のことは良く知ってるんだから」
 梨紗は麻未がパーを出すことまで読んでいたのだ。全てを見せ、恥ずかしさにも耐えたのに結局勝利することはでき
なかった。
「でも、これでさっきの弁償がチャラなのよ。代わりにちょっとした罰ゲームを受けることになっちゃったけどね」
 うつむいていた麻未には、この時梨紗が見せた小悪魔的な笑みには気が付かなかった。
 
「あそこでパーを出すとは・・・。少々あの娘を見くびっていたかな」
「そうね。もっとあっさり勝負がつくと思ってたけど、随分健闘したわ」
 戻ってきた伊井がヒロキに感嘆の言葉を洩らした。
「結果は予想通りでしたが、見るべき所は多分にありましたよ。あの土本さんが狙っていたのにはちゃんと訳があった
ようですな」
 オーナーの言葉にヒロキは言葉に詰まる。奴は、土本は最初からそれを見抜いていたというのか。
「さてと、そろそろお楽しみの罰ゲームの時間ね」
 伊井はステージでうずくまる、哀れな獲物に視線を向けた。
 


 
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