第11話 あと3週間…

 土本創児はパソコンに向かい、URLを入力した。パステルカラーを基調にしたお洒落なデザインの画面の中央で、清
香がニッコリ微笑んでいる。表示されたのは、風見清香の公式ホームページだ。
 彼女のブログ、フォトギャラリー、コンサートやテレビ・ラジオ出演のスケジュール、ディスクグラフィーなどのコンテンツ
が並び、今ヒット中のナンバーがBGMとして流れる。このところ、アクセス数も飛躍的に伸びていた。
 フォトギャラリーにはデビュー当時の写真から、最近のグラビア写真まで、清香の画像が撮影日順に並んでいる。デ
ビュー当時の素人っぽさを残した初々しい姿も可愛らしいが、トップアイドルの仲間入りを果たした最近の写真はとびっ
きりキュートで、輝くばかりに美しい。
「俺の目に狂いはなかったな…」
 そう言って土本は、満足そうな笑みを浮かべる。
 「メンバーズ・オンリー」となっているコンテンツをクリックすると、パスワードを要求するウインドウが開いた。キーボー
ドを叩くと、画面が切り替わり、パンティとブラジャーだけを身につけた清香の写真がディスプレイに表示された。その上
に「カウントダウン・コンサートまであと21日!」という文字がGIFアニメで動いている。
 画面の清香は、昨日まではキャミソールを着ていた。最初はミニのドレスを着ており、一週間に一枚ずつ着ている物
を脱いでいく趣向なのだ。
「あと、3週間か…」
 窓の外を見ると、街はすでに師走の装いであった。

「おはようございまーす。」
 ワゴンのドアを開けて、清香が出て来た。先に到着していたスタッフが、駆け寄ってそれを迎える。
「ホントに素敵な所ね。」
 清香があたりを見渡し、くつろいだ様子で言った。
 ここオンサ・リゾートは首都圏から近く、冬でも温暖な気候を利用した、海岸沿いの観光リゾートである。様々なスポー
ツ施設があることで知られており、学生や社会人の運動部が春夏秋冬を問わず合宿していることで有名だ。そして、こ
のリゾートが特徴的なのは、音楽やダンスのための練習スタジオ、本格的なレコーディングスタジオを完備していること
で、プロのアーティストもレコーディングやリハーサルでよく利用している。
 清香は、忙しいスケジュールの合間を縫って、年末のカウントダウンライブに向けたスタッフとの打合せ、バックバンド
やバックダンサーとのリハーサルのために、ここにやって来たのだ。
「着替えが済んだら、さっそくバックバンドとの音合わせだよ。」
 一緒にワゴンでやって来たマネージャーの伊吹が言った。バックバンドは先に来てリハーサルを重ねていると言う。
「さあ、これに着替えて。」
 控え室で清香に渡されたのは、白いレオタードだった。
「えっ、最初はダンスじゃなくて、歌の練習でしょ?」
「そうだよ。でも、合宿中はずっとレオタードで過ごしてもらうことになってるんだ。」
 忙しそうにスケジュール帳に何かを書き込みながら、伊吹が答える。
「どうして?」
「さあ、私にはわからんよ。土本さんの指示なんだ。」
 風見清香プロジェクトでは、プロデューサー土本創児の指示は絶対であり、誰も異論を唱えることは許されなかった。
もちろん、清香本人であってもだ。
「あっ、下着は着用禁止だよ。」
 伊吹は、当然のことのように言う。清香は深いため息をついた。

「おはようございます。よろしくお願いします…。」
 挨拶をしてスタジオに入ってきた清香を見て、バックバンド・BLOWのメンバーは演奏の手を止めた。そして、あいさ
つするのも忘れて、清香のレオタード姿に見入った。
 薄いレオタードを下着なしで着ているために、乳房の形はおろか、乳首のポッチまで浮き出てしまっている。白い生地
には、ぼんやりとではあるが、乳輪のピンク色や下腹部の陰りも映っていた。
「あの…、あんまり見ないでください…」
 清香が恥ずかしいそうに言う。
「あっ、ごめん、ごめん…」
 ベーシストでリーダーの白坂陽介が慌てて視線を逸らすと、外のメンバーもそれにならった。清香を「羞恥アイドル」と
して扱うことに慣れていないのだ。
 彼らは、つい先日までセミプロで、ライブハウスを回って演奏していたバンドであった。出演していた店をたまたま訪れ
た土本の目にとまり、今回のコンサートのバックバンドに抜擢されたのである。演奏のためのテクニックは確かだった
が、ルックスや全体的な雰囲気は、まだアマチュアっぽさを残している。童顔で人懐っこい顔をしたリーダーの白坂など
は、まるで学生のようだった。
 ここに来るまで、何回かBLOWと一緒にリハーサルをした清香は、彼らとの練習を、学生の軽音楽部のノリで楽しん
でいた。不思議なもので、そういう相手だからこそ、かえって、肌が透けたレオタード姿を見られるのは恥ずかしかっ
た。清香はメンバーの視線が気になって、思わず胸や下腹部に手をやり、さりげなく体を隠す。
「じゃあ、オープニングの曲からいこうか!」
 なんとなく気まずい空気が漂っているスタジオ内のムードを変えようと、白坂がことさらに明るい声を出した。
 練習が始まった。
(また、見られてるわ…)
 清香がキュッと眉根を寄せた。体でリズムを取る度に揺れる乳房に、男の視線を感じる。振り向くと、こちらを向いて
いたメンバーが、慌てて視線をそらした。
「おい、ユウキ、お前のソロだろ!」
「あっ、悪い…」
 白坂が演奏を止めて、ギタリストのユウキに注意する。ユウキは顔を赤くして、しきりに頭を掻いていた。
 彼がソロのパートを忘れた原因は明らかだ。目の前に体のラインを強調するレオタードを着た美少女アイドルがいる
のだ。ついつい、薄布一枚に覆われた乳房や下腹部、尻を視線が追いかけ、演奏に集中できなくなってしまう。白坂に
しても、さっきから、知らず知らずのうちに、純白のレオタードを着た清香の姿を追っていた。後ろ姿のレオタードの尻
に、割れ目がくっきりと浮き出ている。
(ああ…、恥ずかしい…)
 清香は、とうとう視線に耐え切れなくなって、右腕で胸元をかき抱き、左手で股間を覆った。その顔は羞恥で朱に染ま
っている。
「声が出てないぞ!腕を後ろに組んで、胸を張って歌ってみろ!」
 途端に、ミキサー室からトークバックの声が響いた。土本が到着したらしい。

 歌につづいて、振り付けとダンスの確認だ。土本と振り付けを担当している中原伸伍が正面に座り、ズラリとスタッフ
が並んでいる前で、ダンスのチェックが始まった。
「じゃあ、カウントダウン直前のダンスのリハーサル、いきます。」
 スタッフの声が響く。今回のコンサート最大の見せ場は、このカウントダウンである。年が変わると同時に、選ばれた
ファン代表がステージ上で清香にインサートし、ヴァージンを散らすのだ。
 ゆったりとしたスローバラードが流れる。「You're My Heart」、シングルカットはされていないが、ファンに人気の高い
ナンバーだ。この曲を歌い終えた後、カウントダウンに入る演出となっている。
 5人の男性ダンサーが、清香を囲んで優雅にスイングしながら踊り出す。
 ダンサーの一人が踊りながら清香の手を取って、一歩前に出る。チークダンスの要領で手をつなぎ、清香の腰に手を
当てて踊るダンサー。くるっと回って、清香の背後に立ったダンサーの手が、清香の首筋を撫で始めた。
「んっ…」
 ダンサーは清香の首筋から耳の裏を触っていく。ゾクッとする感覚が背筋を走る。さするように触るので、清香はくす
ぐったくてたまらなかった。
「く…、くすぐったい…です…」
 ダンサーに訴える清香。それには答えず、男の手はまるで自然な動きのように彼女の胸にあてがわれる。清香はハ
ッとしたが、振り付けだと思って、ぐっと堪えた。
 白いレオタードの布地に、胸の膨らみが美しいラインを描いて張り出している。ダンサーは、その柔らかな乳房を揉み
しだいた。
「キャアッ!」
 清香が悲鳴をあげて前屈みになり、ダンサーの手を逃れる。
「おいおい、だめじゃないか。」
 中原が厳しい声で言う。しかし、その叱責は、卑猥な行為をしたダンサーに向けられたものではなく、清香に向けられ
ていた。清香はキョトンとした表情で中原を見つめる。
「ここは、踊りながら、ダンサーたちに身体を愛撫されることになってるんだよ。」
 思いがけない言葉に、清香は激しく首を振った。一人でダンスの練習をしている時には聞いていなかった演出だ。
「いやっ、いやです…、そんなの…」
「いいかい、君はステージでファン代表とセックスして、ロストヴァージンするんだよ。セックスの前に、前戯は必要だ
ろ。」
 今にも泣き出しそうな顔の清香に、中原が優しい口調で言った。
「ダンサーたちに身体をほぐしておいてもらわないと、オチ×チ×を入れる時に痛くて、かえって辛いよ。」
「でも…」
「いい加減にしなさい。演出するのは私たちだ。」
 清香がなおも抵抗する姿勢を見せると、土本が強く言い放った。他のスタッフも、一様に厳しい表情で彼女を見つめ
ている。清香はそれ以上、抗弁することができなくなった。
 再び音楽が流れる中、ダンサーが清香の背中に立って腕を回し、乳房を掌で掬う。その手は遠慮無く清香の胸を揉
みしだく。
「う、うう…、あううん…」
 男は薄い布地ごしに乳首を突っついたり、挟むようにして弄んでいる。官能的な刺激に、清香の体がビクンと跳ね上
がる。
 ステップを踏みながら、ダンサーが交替する。白いレオタードの上から男の手が尻を這い回る。中指を割れ目に沿わ
せながら臀部を撫でる感覚に、清香は悲鳴を上げそうになった。
 3人目のダンサーの手が下腹部に当てられた。しっかりと閉じ合わさった太腿を撫で、さらに奥へと手をもぐりこませ
ようとしている。
「清香、脚を開くんだ!」
 必死で太腿を閉じている清香に、土本の容赦ない指示が飛ぶ。
 侵入をがっちりとガードしていた太腿の緊張を緩め、わずかに隙間を作ると、男の指が清香の股間にもぐり込んでき
た。
「ぅ…ぁっ…、いやっ…!」
 思わず腰を引く清香の下半身を男の手が追いかけ、逃れることを許さない。ダンサーは撫でるようにしながら、太腿
をさらに開かせ、ゆっくりと清香の股間を撫でる。指がレオタードの食い込みをなぞり、性器を探るかのようにいやらしく
蠢く。
「あ…、あぁ…、いや…」
 清香が喘ぎ声を漏らした。
「うーむ、どうもイメージが明確にならないなぁ…」
 中原が唸った。
「やはり、本番どおりにやった方がいいな。」
 中原が言うと、土本が頷いて、清香に指示した。
「清香、レオタードを脱いでくれ。」
「ええーっ!」
 清香が叫んだ。レオタードの下は何も身につけていないのだ。立ちすくむ清香を尻目に、中原はダンサーたちに向か
って言った。
「本番では、踊りながら一枚ずつ服を脱がせ、全裸になった清香の身体を愛撫をするんだ。そのとおりにやってみよ
う。」
「ちょ…、ちょっと、待ってください!」
 必死でそう言う清香に、土本が有無を言わせない口調で言った。
「自分で脱げないなら、ダンサーたちに脱がせてもらうか?」
「わ…、わかりました…、自分で脱ぎます…」
 清香はあきらめたようにそう言うと、袖から腕を抜き、レオタードを押し下げる。伸縮する生地に包まれていた乳房
は、解放されると同時に弾みながら飛び出してきた。その先端に小さな淡いピンクの突起が覗く。
「脱いでしまいなさい…」
 躊躇するように腰のところで止まる清香の手を見て、土本が言った。
「…はい…」
 ピッチリと引き伸ばされたレオタードがユルユルと脱ぎ降ろされる。形のいい尻の割れ目が現れ、きれいに生えそろっ
た陰毛がスタッフたちの視線にさらされる。
 清香はレオタードを足首から抜いた。胸を庇い、少しでも身を隠そうと、細い手の指をいっぱいに伸ばして股間をさえ
ぎる。
「ほらほら…、隠してないで」
 中原の指示に従って、背後に立ったダンサーの手が肩、脇腹、腰と清香の肌を這い回る。腰に回した腕がゆっくりと
持ち上がり、清香の乳房に触れた。
「そこでオッパイを揉む!」
 ダンサーの手が、形の良い乳房を包み込み、じっくりと揉みしだく。
「もっと、乳首を刺激して!」
 男は、硬くなった清香の乳首を親指と人差し指でつまみ、転がしていく。
「あ、あぁ…」
 清香はかすれた喘ぎ声をあげ、身体を仰け反らせた。
「よし、左手はそのまま、右手でオ××コを弄ろう。」
 中原が言いい、男は右手を清香の股間に忍ばせていく。清香は思わず身をよじり、内股になる。
「しっかり足を開いて、オ××コを触らせるんだ!」
 中原の声が飛び、清香が肩幅に足を開くと、男の指先が大陰唇の膨らみを左右に押し開いた。
「よし、そのまま…」
 そう言うと、中原が2人の近くに寄って来て、床に腰をおろした。目の前に、柔肉が幾重にも折り重なり、花蜜をたたえ
てつやつやと濡れた女性器が見える。
「奇麗なオ××コだな。色もピンク色で鮮やかだ…。ここは、特大スクリーンにアップで映そう…」
 中原は満足げな表情で、清香の秘部をつぶさに観察し、批評した。
「よし、じゃあ触ってみてくれ。」
 ダンサーは左手で清香の乳房を揉みしだきながら、股間に潜り込ませた指で秘裂をなぞる。
「いやっ!」
 耐え切れず、その場にしゃがみこむ清香に、土本が怒鳴った。
「立ってろ!」
 清香は唇を噛むと、震える足に力をこめて立ち上がり、再び男のいやらしい愛撫にその身を委ねた。
「はぁ…はぁん…、あ…、あ…」
 執拗な愛撫を受けているうちに、次第にとろけるような甘い感覚が流れ出し、快感が清香の身体を支配していく。そ
れは、どうしようもない生理現象だった。
「ほーっ、なかなかのテクニックじゃないか。」
「そりゃあ、そうですよ。ヒデは、仕事のない時はAVのアルバイトをしてるんですから…」
 ダンサーの一人が言うと、ヒデと呼ばれた男は照れ臭そうに言った。
「ダンスだけじゃ、食っていけないですからね。」
「それはいい。君に5人目をやってもらおう。最後に愛撫して、清香をイク寸前まで高めてもらう必要があるからな。」
 ステージの上で全裸にされ、AV男優に身体を弄られて、感じさせられる…、とんでもない会話に清香は目の前が真っ
暗になるのを感じた。
「よし、リハーサルを続けよう。」
 中原が指示をする。ヒデは清香の割れ目の中に指を入れる。性器の中に潜り込んでくる指を拒むことは許されない。
「あっ…、あんっ…」
「よしよし、濡れてきたぞ。」
 中原は清香の秘所に顔を近づけていった。触れんばかりに接近した中原の顔が、満面の笑みを浮かべている。
「ああ…、言わないで…」
 清香が羞恥に震える声で呟いた。
「一度イかせてみよう、ヒデ、そのつもりでやってくれ。」
「はい。」
 中原が言うと、ヒデはニヤリと笑って答えた。 
「いいか、本当に気持ちよくなるよう、しっかり触ってもらうんだぞ。」
 土本が清香に声をかける。
(いやっ!気持ちよくなんか…、なりたくない…)
 清香が心の中で叫んだ瞬間、男の指が花びらの合わせ目にある敏感な真珠を探ってきた。
「いやっ、そこはダメ…。だめえ、やめて…」
 クリトリスの皮を剥いて、指先で敏感な突起を揉み込む。清香は、男の指先に愛液を滴らしていく。
 ヒデは責めのピッチを上げた。全身で力んでいる清香の痙攣が激しくなる。
「あっ…、あっ…、あぁぁっ…」
 清香の呼吸が荒くなっている。意思に反して、身体の感度はどんどん上昇していく。
「あぁ…、はぁ…、はぁ…」
 男の指の動きが、ますます激しさを増す。指の動きは激しく、巧みだった。指が動くたび、清香は喘ぎ声をあげ、腰を
震わせた。
「あっ!いや、いや、いやぁぁ…」
 ぐんっ、と身体を仰け反らせ、清香が達した。なおも痙攣を続ける秘部から愛液がぴゅっぴゅっと噴出し、清香はその
場に崩れ落ちた。



 
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