国防省附属「星園・癒しの館」
 
外伝・1 慰安バス
 
「山下少尉入ります」
 木造の丈夫さだけが取柄の扉を開け中に入る。十畳ほどの執務室には中年の男が1人、古ぼけたエアコンが耳障り
な音をたてる中、書類整理に勤しんでいる。
 まあ、エアコンが有るだけましだな、私のところには扇風機くらいしかない、それが上司たるこの男と部下の私との違
いか。
 士官学校を出てからこの上官の下で働いてきたが「平凡」と言う言葉がぴったりの男だ。40代半ばで大尉、小柄で小
太り、頭の上の方は既に薄くなりはじめている。まさに絵に描いたような中年男だ。
 書類に目をやりながら上目使いに私が入るのを確認すると引き出しの中から紙を取り出す。
「ご苦労。」
 形だけの挨拶、私も形式だけの敬礼で返す。
「早速だが、先日の反戦主義者を名乗る売国奴どもを捕らえた功績により、本日付けを持って中尉に任ずる事が決ま
った。」
 そう言って差し出された書類、辞令、を受取る。別段驚きも感慨もなかった。まあ、あちらこちらでそんな噂話を聞いて
いたからだ。
「まあ階級が上がっても業務は今までと変わらないがね、後方部隊は手柄による昇進はめったにないから何も報いる
事が出来なくてすまないな。」
 まあ、そんなものだろう、給料がわずかに上がるだけでよしとするか。それに手柄といっても騒がれているほどたいし
た物でもないしな。
 本部に進入したテロリストを捕らえた、実は憲兵に追われて腕を撃ち抜かれ倉庫の角に出血多量で倒れていた男を
捕まえたというだけだ。多少の格闘はあったが相手はもともと血まみれで失神寸前、話は誇張され大げさな武勇伝とし
て伝わっている様だがそれは私の責任ではない。
 更に憲兵が取り調べた結果、ダイナマイトに火炎瓶、改造銃で武装した過激派リーダーだったと言う。目的は基地本
部に侵入し自爆するつもりだったとか、それを結果的に捕らえたものだから私は一躍基地の英雄となってしまった。
 他に話すことも無いので終わりかと思い、敬礼をして退出しようとすると、そうそうと言った感じで引き止められた。
「君の功績の褒美といっては何だが、例の件、大隊長の方からも内々に押してくれるそうだ、期待していいぞ。本来なら
後方部隊の我々には縁のない話なのだか、今や隊の英雄だからな、そのくらいの配慮はあって然るべきだろ」
 そう言って、よかったなと笑いながら言ってくる。
 能天気なものだ、この男は出世欲とは無縁らしい、20歳以上離れた部下が直ぐ下の階級に成ったというのに特に焦
りはないのか。
 まあ興味は休日行われる、搬入業者との接待ゴルフのスコアだけか。公務員天国の日本で日和見な人生を送るに
は打ってつけの上司かもしれない。
「来週と聞いていたから、遅くても今週末には通達が行くはずだ、楽しみにしていてくれ。ああ、そしてこれがその資料
だ、あとで読んでおくように、私からは以上だ。」
 そういってデスクの未決裁書類の山から何枚か取り、眺め始めた。
 私は渡された書類に目を落とす、表紙にはこう書かれていた。
『「星園癒しの館」モニター概要」』
 
 早朝にも関わらず戦時下と言う事もあり、基地内には所属部署に向かう隊員達に混じり完全武装で歩哨に立つ兵士
の姿も見受けられる。
そんな中、私はいつもの軍服ではなくスーツ姿で集合場所への道を急いでいた。
大通りに出て直ぐの場所、しかし、待ち合せのバス停には女性1人と男性2人が既に立っていた。
 私が1番遅かったか。近づきながら女性に挨拶し遅れた事を詫びる。この女性が今回の案内兼補佐役と聞いてい
る、20代前半スーツ姿が似合う若く綺麗な女性だ。
「まだ時間には早いです、気にしないで下さい」
 聞くと早い人は予定の1時間前からいたらしい。
 周りを見渡し改めて全員揃っている事を確認すると
「それでは皆さん集まったようですし、準備のほうは整っていますのでよろしければ始めますが。」
 そう遠慮がちに聞いてくる、私としても異存はない、他の面々も同じようなのでお願いすることにした。
 彼女はわかりました、と言うとなにやら携帯を操作する。
「今連絡しました。まもなくバスがまいります、皆様方は本日で3回目となりますので、諸注意などは省かせて頂きます。
尚、昨日のアンケートの結果は既に反映させてありますのでそのチェックもよろしくお願いします。」
 女性を囲むようにして男達が聞き入っている、他の男達については何も聞かされていない、まあ年齢的には皆30歳
前後、それ以外はどこの所属なのか、階級は何なのかさえも知らない、そしてこの「業務」が終了すればもう会うことも
ないだろう。
「本日でこの通学バスのチェックは最終となり、皆さんの評価結果を幹部会にかけて採用の是非を問う事になります、
最後までよろしくお願いします。」
 ちょうど説明が終わった頃、向こうのほうからバスがやって来た。
 外見はこれと言った特徴の無い普通の大型バス、4人の前に音もなく止まるとドアが開く、中には運転手だけ、ほかは
誰も乗っていない。
「それではどうぞお乗り下さい。」
 ガイドも兼ねているのか女性の案内に従いバスに乗り込むと各自思い思いの席に着く。
「発車します。」
 陰気そうな低い運転手の声とともにゆっくりとした速度でバスは走り出した。
 私が士官学校に入った当時、まさか本当に戦争が起こるとは夢にも思わなかった。学費は全て免除、卒業後は公務
員扱い、10年くらいで除隊しその間に培ったコネで出入り業者と関連法人を渡り歩き顧問料と退職金で働かなくてもい
い生活を予定していた。
 それが卒業と同時にいきなり戦争である。
 銃弾飛び交う戦場に行って生命の危険と引換えに昇進を狙う気は全くない。
 考えた末狙ったのが資材調達部門、もともと除隊後を考えて会計、経理を専攻していたこともあるが、しかし、実際勤
務すると生命の危険はないものの老後の働かなくてもいい生活にはほど遠かった。私の上司にしても20年以上勤務
し、いまだ大尉、毎日あくせくサラリーマンと同じ様な生活をしている。
 まあ、あの男の場合、単に要領が悪いといえばそれきりなのだが・・・
 そこで新たに見出したのが最近出来た慰安施設「星園癒しの館」。
 隊員達の福利更生施設といえば聞こえはいいが、実際行われているのはつい先日まで普通の高校生だった女生徒
達に奉仕活動の名の下、風俗嬢顔負けの淫技な奉仕を強いていると言う。
 戦時下の超法規的処置、報道管制も取られているらしく基地内では公然の秘密だが一般には一切知らされていな
い。先日の過激派の男もその癒しの館の女生徒の父親で一人娘の変り果てた境地を知って行った決死の行動だっ
た。
 マスコミに訴え、町でビラまき、果ては街頭演説まで画策したらしいが全て当局によって摘発、潰された、その果ての
自暴自棄の犯行だという。
 それだけの権限を持っている部署、出来れば何らかのルートを持ちたかった。
しかし癒しの館は国防省直轄らしく組織構成も公開されていない、諸藤大尉なる人物が館長をしているらしいと言う事
以外は何も分かっていない。
 それだけに今回の報告内容が目に留まればあるいは何らかの接点が見出せるかもしれない。そんな私的な事情も
あり今回の評価、行動には並々ならない思いと期待を持って臨んでいた。
 
 窓から見える風景がわずかに変わった、バスが大通りから脇道に入ったのだ。曲がり道が多いにも関わらず振動は
ない、座席、設備も全て最新式のバスだ。駆動は電気、速度は出ないが静寂性に優れている、基地内のみの運行な
のでこの位の速度も十分なのだろう。一応運転手もいるが無人走行も可能らしい。
 変わったところといえばバスの大きさに比べ座席数が少ない、椅子自体はクッションの効いた座り心地抜群の逸品だ
がデザイン自体は肘掛のない背凭れだけの極々シンプルな物だ、それが3つ、2、3メートル間隔に並んでいる。
 更に車内を見渡せば壁一面と天井からもぶら下がる格好で大型ディスプレイが配置され朝のニュースを流していた。
 今日も派遣部隊のニュースがトップだ、巡回中またゲリラの襲撃にあったらしい。撃退に成功、防衛隊に死傷者は出
ていないというが真実かどうかは怪しい、先日も新たに50人分の遺体袋を追加で発送したばかりなのだ。
 まあ、中東くんだりまで出向く部隊の為にもこの「任務」はしっかり果たさねばならないな。画面でインタビューに答える
隊員を見ながらこれだけの恩恵を受けて出向くのだから彼らも幸せなのだろう、そう思う事にした。
 
 しばらく走るとバスは減速を始める。
 ふと窓の外を見ると制服の集団が道路脇のバス停に集まっている。皆白地に紺のカラー、夏服のセーラー服姿の女
子高生達だ。
 その光景を見ながら女性のほうを向き一度だけ満足げに頷く、向こうも気づいた様子で微笑み返す。
「洗練されたハイセンスな制服もいいが古風なセーラー服もまたいい、特に年配の将校にはこちらのほうが落着くは
ず。」
 そう昨日の評価蘭には記載した、それがどうやら採用されたらしい。
 
「「おはようございます。」」
「おはよう、みんな」
 さわやかな笑顔で乗車してくる少女達、それに応える先程の女性。彼女の本来の所属は癒しの館の教師だという、し
かも「以前」からの。
 挨拶して車内の入ってくる制服の集団、真新しい夏服セーラー服と膝上20センチのプリーツスカート、昔ながらの清楚
さと今風の健康的な瑞々しさ、両者の混在は現代っ子の持つ愛らしさと大和撫子さながらの清楚な雰囲気を持つこの
女子生徒達の魅力をより一層引き立てている。
 次々に乗り込む女生徒、最後の1人が乗り込むと車内は女子高生で溢れかえる、ギュウギュウ詰めという訳ではない
が全ての座席は完全に制服姿の少女達に取り囲まれた。
 私の周りも目の前で仲良くお喋りしている2人組は私の股の間に割り込まんばかりに密着しているし、右側で本を読
みはじめた女生徒の軟らかな下腹部は右肩に押付けられている、反対側でこちらに背を向けたショートヘアの少女は
健康的な太ももはその付け根まで余すところなく見せつけ、私に張り付くようにして立っている。
「発車します。」
 先ほどと同じ声と共に満員の女子高生を乗せたバスがゆっくり走り始め、彼女達も思い思いの「通学」の時間を過ご
しだす。
 
 今日は大当たりだな。
 周りを取り囲む女生徒の人垣、身体に触れる軟らかな感触を味わいながら心の中で呟く。
 バスの中の生徒は皆可愛らしい、だが今日の私の周りには飛びきりの美少女が集まった。特に目の前にいる2人、
学年章から1年生と3年生の組み合わせか。
 1年のほうはまだ少女の域を抜けきっていないポニーテールがよく似合う活発そうな女生徒、利発そうに見える澄まし
た顔つきからは気の強さも感じられる。しかし股下5センチのミニスカートからは日に焼けた健康的な脚線美とつり革に
掴まり上体を伸ばした制服の裾からは引締まったウエストと可愛らしいオヘソが丸見えだ。小柄で細身だがまだまだ成
長期半ばか、それでもこんもり盛り上がった胸は年相応以上の膨らみを持っているようだ。
 一方、その隣の3年生は落着いた雰囲気も合間ってずっと大人びて見える。背中まである艶やかな黒髪と雪のように
白い肌、スラリとした長い足からヒップ、ウエストにかけての素晴らしいラインと形よく膨らんだバストは可憐というより既
に女性の色香を感じさせた。そして、何より目を引くのはその整った顔立ち。つぶらな瞳にスッキリした鼻筋、テレビで
見る人気アイドルのような磨き上げられた可憐さではない、あくまでナチュラルで人を引き付ける魅力が彼女には有っ
た。
 その美少女がいま、私の股の間に太ももを割り込ませる様にして立ち、時折そのミニスカートの縁が胸元をかすめ
る。少しでも屈めばそのスカートの中を覗く事も出来そうなくらいに。
 
「ご乗車ありがとうございます。」
 発車して直ぐ、車内放送に先ほどの女教師の声が響く、見れば車内のディスプレイもスーツ姿の女性に切り替わって
いた。車内にも数箇所、カメラが設置されている。
「当バスは星園癒しの館直通のVIP様専用バスでございます。到着まであと1時間ほどの予定です。その間、皆様には
御自由のおくつろぎ下さい。尚、備え付けの女子高生はお好きなようにお使いになられて結構です。到着までの1時
間、存分に生徒達の身体をお楽しみ下さい。」
 放送終了と同時に女教師の姿は消え、壁に並んだ画面には交互に違う2種類の映像が流れだす。
 1つは制服姿の少女の映像、今着ている昔ながらのセーラー服ではない、モダンなデザインながら落着いたシックな
ブラウスとお揃いのチェックのミニスカート、画面いっぱいに顔のアップ、全身、後ろ姿、画面下にはテロップで名前と学
年、そしてスリーサイズが流れる。
 それはこのバスに乗っている女生徒の映像だった。
 そしてもう1つ、どこかの学校の風景、入学式や文化祭、体育祭と思われる行事や授業風景が映し出されている。緊
張した面持ちで式典に臨む生徒、ふざけ合い陽気に笑っているクラスメート、数ヶ月前までは当たり前だった彼女達の
学校生活、それはかつての星園高校のありふれた日常の光景だった。
 たった1日でよく全員分のビデオテープを集め編集までしたものだな、提案してみたものの本当に実現させるとは、な
るほど大した組織力だ。
 その甲斐あって思った以上のリアクションが得られた。昨日まではなかった演出は少女達にも知らされていなかった
様で皆明らかに動揺している。中には思い出して目に涙を浮かべる子も。
 羞恥に慣れ、黙々と奉仕されるのも興醒めだからな。たまには幸せな頃を思い出して嘆き悲しむのも一興と言うも
の。
 自分のサディスティックな感性を改めて認識させられる、うな垂れる生徒を見ても下半身は萎えるどころかますます熱
く滾っていくのが分かる。
 
 画面ではちょうど目の前にいる3年の美少女の映像が映し出されているところだった。
 体育祭のフィナーレを飾ったのであろう全校生徒によるフォークダンス、皆の中心となって誰分け隔てなく接する彼
女、楽しそうな微笑みと一緒に踊る男子生徒の嬉しそうな表情、周りの女生徒からの羨望にも似た眼差しから彼女の
人気と人望が伝わってくる。
 それとは対照的なのが隣の画面。同じ場所、同じ風景、おそらく癒しの館となった元星園高校のグランドだろう、1年
前と同じ場所でやはりダンスを踊る彼女の姿があった。
 しかし、以前は上下ジャージ姿なのに対し、今はブルマに体操服。その体操服の裾はおヘソが丸出しになるくらい短
く、布地も薄い、ブラジャーの着用は禁止されているのかノーブラの胸は乳房の形も薄紅色をした乳首の色も丸分か
り。さらにブルマも小さく薄地の為か形のいいお尻の肉はハミ出し、やはり下着を許されていないノーパンの下半身は
恥丘のムッチリした盛り上がりとそれに続くワレメの縦スジまでクッキリ浮かび上がっている。
 そんな姿で隊員らしい男にバストとヒップを好き放題揉まれる、屈辱と嫌悪感からか顔は紅潮し、温和だった表情に
は引き攣った笑みと堪忍ぶ必死の形相が混在している。
 それでも更に何人も相手を代えその度に男達に身体を嬲られながらダンスは続いていった。
 
 ふと、視線を前に戻すと画面を見つめる2人の少女、目に涙を溜め鳴咽を必死にこらえ寄り添うようにして立つ痛々
しい2人の姿。
 この少女達に何等罪がある訳ではない、しかし敗者に回った彼女達を見て嗜虐心を刺激こそすれ同情する気はな
い。結局世の中勝ち組と負け組だ。負けたからにはそれ相応の待遇と言う物が待っている。
 さてと、股間はもう痛いほど充血している、それを吐き出すモノも目の前にある。私はゆっくりとした動作で片手をポニ
ーテールが似合う一年生のスカートの中に、もう一方の手を三年生のふくよかな胸に伸ばしていった。
 彼女達が慰安嬢となって数ヶ月、ほとんどの子が今時珍しく男性経験がなかったと聞く。
 望まぬ初体験とその後に憶え込まされた数々の淫技と肉体奉仕。
 本来なら希望に満ちた高校生活を謳歌していたであろう彼女達。
 その彼女達にはこれから本来の目的、VIP用の通学バスの慰安業務が始まろうとしている。見も知らない男達を受け
入れ、その瑞々しい身体の胎内奥深くで獣欲を満足させる
 これも彼女達にとっては過去未来に渡って襲い掛かる限り無い陵辱の1つに過ぎないのだ・・・
 

 
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