「夏だ!!芸能人スポーツ大会」 NO.10
 
競泳水着の罠
 
「50メートルプールで競泳が始まります。各種目の参加者は、メインステージに集まってください。」
 神崎亜弓のアナウンスが流れた。
「おやっ?亜弓ちゃん、水着を着替えたの?」
 台本に書いてあるにもかかわらず、草柳がわざとらしく尋ね、亜弓がにっこり笑って答える。
「はい。これが、競泳で女の子が着る水着です。裸の子はこれを着ることができますし、今、水着を着ている子もこれに
着替えてもらいます。しかも、競技が終わっても、着替える必要はないんですよ。」
 亜弓が着ていたのは、紺色の普通のワンピースの水着だった。競泳用なので布地は薄いが、体が透けて見えるとい
う程ではなく、ハイレグではあるが、それも、よほどの清純派で売っているのでない限り、多くのアイドルが写真集で着
る程度のものだった。
「あたし、出ます。」
「私も…」
 羞恥衣装から普通の水着に変えてもらえるというので、騙されたり、十分説明されずに連れて来られたアイドル達を
中心に、各チームとも希望者が殺到した。貝殻を身につけている朱美も、褌を締めている清香も当然のことながら、参
加を希望した。
 汐理は西郷の顔をチラッと見た、キャプテンが了解しない限り、競技には出場できないのだ。汐理の表情はどちらか
と言えばあきらめが強かった。全裸から解放されて水着を着たかったが、ターザンロープの時の反応からして、西郷は
「うん」とは言わないだろう。
 しかし、西郷の反応は意外なものだった。
「出たいんだろ、汐理。出てもいいぞ。」
「えっ、本当ですか!」
 予想外の反応に汐理は喜び、胸と下腹部を両手で隠しながら、いそいそとステージの所に進んでいった。そこには、
水泳に自信のある男性参加者と水着が欲しいと思っているアイドル達が集まっていた。
「それじゃあ、女性参加者のみなさんに水着を渡しますから、1人ずつステージに上がって、水着を着替えてください。」
 草柳がそう言うと、亜弓が参加者の名前と所属事務所を呼び上げていく。
「最初からビッグ・ネームでちょっともったいない気もしますが、しかたないですね。ATプロモーション、火山朱美ちゃ
ん!」
 ホタテ貝の貝殻で乳房と股間を隠しただけの朱美が上手からステージに上がった。素晴らしいプロポーションに貝殻
の水着が芸術的であり、同時にたまらなく扇情的であった。特に、豊かな胸の膨らみは小ぶりの貝殻では覆いきれず、
半分近くはみ出ているのが妙に男心をそそる。
 拍手と歓声、それに卑猥なヤジを浴びながら、朱美は草柳と亜弓が待つステージの下手端まで20メートルほどの距
離を歩いていかなければならない。
「はい、そこでちょっと立ち止まって、観客のみなさんに水着姿を見せてあげてください。」
 ステージ中央まで来たあたりで、草柳が言った。
「なんですって!」
 朱美は草柳を睨んだが、司会者は余裕の表情で言った。
「ちゃんと言うことを聞かない子には、水着はあげませんよ。」
 言うとおりにするしかないと理解した朱美は、ステージ上でセクシーな貝殻水着スタイルを男達の視線に晒した。もち
ろん、何台ものテレビカメラがその様子を撮影し、ステージ上の大スクリーンをはじめ、会場内のあちこちにあるモニタ
ーに映しだしていく。
「そうです、ゆっくりターンしてね。」
 朱美がためらいながら背中を向くと、身に着けているものは、細い紐だけだった。
「おおっ!」
「いいぞっ!」
 男達のリアクションを背中で感じて、朱美は頬を染めた。剥き出しになった理想的な形のヒップが男達を楽しませる。
それは、さながら羞恥水着のファッションショーだった。
 ステージ下手の端まで来ると、やっと水着が渡される。
「おっと、ここで着替えちゃあダメですよ。舞台の中央まで進んで。」
 参加者が見守る中で全裸になって、水着を着替えなければならないのだ。朱美は意を決して貝殻の紐を外すと、サッ
と渡された水着に着替えた。
「えっ、もう終わり…、うーん、さすがの早業でしたね。」
 草柳が少し残念そうに言った。実際、朱美の見事な裸身は、チラッとしか見ることができなかったのだ。ステージを駆
け下りた朱美は、さほど長い間晒し者にならずにすんだことに、ホッと安堵のため息をついた。
 朱美に続いて全裸にエプロン姿のアイドルがステージに上がった。その後も、申し訳程度の布が胸と股間だけをかろ
うじて隠している水着、逆に乳房と股間だけが剥き出しになった水着、スケスケの白い競泳用水着と、羞恥水着を着た
アイドルたちがステージに上がってくる。中には全裸にボディペイントだけを施した娘もいた。騙されて、あるいはよく説
明を受けないで水泳大会に参加したアイドルたちが、まともな水着欲しさに、恥ずかしさをこらえてファッションショーを
繰り広げた挙げ句、男達の視線を浴びながら全裸になり、水着を着替えていくのだ。
「清香、その褌姿、恥ずかし過ぎるぞ!」
「ホントに、年頃の娘が、よくそんな格好できるよな。」
 ステージ中央に立ち、草柳に何度も脅されてやっと隠していた手を下ろした清香を、FLUSHのメンバーが容赦なくか
らかい、清香はとうとう泣き出してしまった。
 松本沙由里がステージに上がった。着ているのはごく普通の白いビキニだが、その悪魔のしかけはすでに全員が知
っている。白組の男達に水着にしかけられたバイブで何度もイカされたらしく、沙由理にはいつもの溌剌としたところが
なく、ぐったりと疲れたような表情を浮かべている。
「おやおや、沙由理ちゃん、目がとろんとしちゃってますよ。」
 ステージの中央に立った沙由理を見て草柳が言う。
「あ、あ、あああぁっ!」
 いきなり沙由理がステージにうずくまって身悶えし始めた。
「イエーッ!」
 歓声が上がった方向をカメラが向くと、ハーケンのメンバーがリモコンのスイッチを無茶苦茶に弄んでいる姿がモニタ
ー画面に映し出された。
 羞恥水着を着ていたアイドル達が終わると、汐理や栗田麻由など、全裸のままでいるアイドル達がステージに呼び上
げられた。
「汐理ちゃんはこっちを着てね。」
 草柳を遮って、亜弓が水着を渡した。レギュラー番組の先輩パーソナリティの親切そうな顔つきに、一瞬、意地悪い
光がまたたいた。
「ありがとうございます。」
 亜弓が自分のことを面白く思っていないことを感じていた汐理は、むしろ丁寧にお礼を言って水着を受け取った。渡さ
れた水着は、色も形も他の物と同じワンピースの競泳用水着だったが、違うところは、何本ものラインの模様が入って
いるところである。
 汐理がステージを下りる時、亜弓はチラリと西郷に目配せをした。すると、西郷も大きくうなづいて見せる。汐理自身
は全くそれに気づかなかった。
 
 男子の競技が2、3続いた後、女子の最初の競技となった。女子自由形50メートル。清香、朱美、汐理の3人ともこ
れに出場する。
「よーい、スタート!」
 ホイッスルが鳴って、選手が一斉にプールに飛び込んだ。
 清香は20メートルを過ぎた辺りで、ふいに体が自由になる感じがした。まるで水着が緩んだかのような感触だった。
(まさか!)
 清香は不安になったが、競泳用プールは2メートル近い水深があり、途中で立っても足がつかない。泳ぎがそれほど
得意とは言えない彼女は、立ち泳ぎで水着の様子を確認することもできず、不安を抱えながらも、とにかく、ゴールまで
泳ぎ切るしかなかった。
 決意して泳ぎ続けたものの、体を覆っている布の感触はどんどん頼りなくなる。脇腹や背中に直接水が触れるのを感
じた。
 やっと、ゴールにタッチした清香は、プールサイドに掴まり、水着を確認した。
(ああ…、やっぱり…)
 水中の体を覆っている物は何一つなかった。
 少し遅れて隣のコースに朱美が着いた。その時、草柳の声が響く。
「タッチしただけではゴールになりません。プールサイドに上がってきて、初めてゴールですよ!」
 それを聞いた朱美が、勢いよくプールを上がる。
「朱美ちゃん!水着っ!」
 清香が注意を促そうと声をかけたが、ワンテンポ遅かった。朱美は、水着が無くなっていることに気がつかず、全裸
のままプールを上がってしまったのだ。裸でいることに気付かないのか、豊かな胸もツルツルに脱毛された下腹部も露
わにして、プールサイドに立っている。普段、事務所の方針で裸でいることが多い朱美は、少し鈍感になってきているの
かもしれない。
「朱美ちゃんっ!」
 清香が再び声をかけると、朱美はやっと自分が全裸でプールサイドに立っていることに気がついた。
「きゃあっ!」
 そう叫び声をあげて、朱美はプールサイドにうずくまる。とたんに会場を揺らすほどの男達の拍手と笑い声が響いた。
「そうです、参加者の水着は、特殊な繊維でできており、なんと、一定時間水に浸かっていると溶けてしまうのでありま
す。」
 新山がそうアナウンスすると、再びプールサイドが大きく湧いた。
「参加者は全員、全裸に逆戻りというわけですか。」
「そう、ただし、完全に溶けてしまわない水着が、何着かだけ混じっているのですが…」
 汐理はまだゴールできずに、プールの3分の2あたりの所で泳いでいた。もともと文系少女なので、スポーツは得意で
はないが、それにしてもスピードが上がらない。
 実は、胸や股間が紐のようなもので締め付けられる感じがして、途中から身動きするのが難しくなってきたのだった。
やっとのことでゴールに着いた汐理を、草柳のアナウンスが早く上がるよう急き立てる。しかし、汐理は何事か異変が
あった様子で、水中で困惑した表情を浮かべ、ただモジモジしている。
「さあ、汐理ちゃんも、プールサイドに上がって下さい。でないと、失格になりますよ。」
「おい、汐理、早く上がれ!」
 白組から男性たちの怒鳴り声がする。西郷が凄い形相で立ち上がった。とうとう、汐理は意を決してプールサイドに上
がった。
「おーっ!」
 男達のどよめきが広がる。
 布の部分が完全に溶け、もとはラインの模様が入っていた部分だけが残っている。
「おおっ!これはっ!これはまるで縄で緊縛されているようではありませんか!」
 新山が興奮した様子で、声を張り上げる。
 細い首筋に紐がかかり、それが伸びて脇から背中へとなだらかなラインを描いている、下半身はビキニラインから腰
のあたりまできた紐が、尻の膨らみが半分ぐらい露出するあたりで肉に食い込み太股の間に入っていく。これらはもと
の水着の縁にあたる部分だ。それに加えて、乳房は上下から挟みつける数本の紐に引き絞られ、楕円形に歪んで突
き出している。紐は体の前面で幾つかの菱形を作って下腹部まで下り、股間の花肉にくい込んでいた。
 こうなってみるとはっきりとわかるのだが、その模様は縄で緊縛した時の縄の位置になっていたのだ。
「そう、何着か混じっているこの水着は、ライン模様以外の部分は全て溶けるですが、ライン模様の部分だけは残るん
ですよ。しかも、この部分の繊維は水に入ると縮むので、縄のように体を締め付けるわけです。」
「さあ、こっちへ来い。」
 いつの間にか近くに立っていた西郷が、汐理の手を引っ張った。
「あうっ、ううッ…」
 よろけるように二、三歩前に出た汐理は、つらそうに眉根を寄せて呻き声をあげた。さっきまで水着だった紐は、ぷっ
くりした大陰唇の中に潜り込み、柔肉にくい込んでくる。しかも、ちょうどクリトリスにあたる部分に縫い目があり、身動き
する度にコリコリと敏感な部分を刺激してくるのだ。それに、呼吸するたびに、乳房もギュウギュウ締め付けられ、潰れ
てしまいそうだ。
「きついか?」
「はい…」
 西郷は、小さな声でそう答える汐理の今にも泣きだしそうな顔を見て、満足そうな表情を浮かべると、呻き声をあげ続
ける汐理の手を引いて、白組のスタンドに歩いて行った。
 


 
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