「夏だ!!芸能人スポーツ大会」 NO.15
 
淫戯と喪失のビーチ
 
 強い日差しのもと、白く輝く砂浜がアーチ状に広がり、その先に木々の緑に覆われた岬が突き出している。目の前に
広がる小笠原の海は、透き通るようなブルーだ。
 スポーツ大会の参加者たちは、午前中の会場だったリゾートプールを離れて、ビーチにやってきた。
 お昼の休憩ということもあって、ビーチには、カラフルなパラソルの花が数多く咲き、その下に一流シェフが腕によりを
かけて作った料理が、バイキング形式で並んでいる。
 ピンクのパラソルの下にアイドル達が集まっていた。清香、朱美、汐理の3人、栗田麻由子、松本沙由里といった新
人アイドルたちである。相変わらず全裸のままでいなければならなかったが、いやらしい男性たちからはしばし解放さ
れて、みんなホッとした様子だ。
 いや、中に一人だけ暗い表情でうつむいている娘がいる。他でもない、それは午前中の障害物リレーの罰ゲームを
言い渡された汐理だった。罰ゲームは全員が見ている前で処女喪失ショーをすることだったが、その開始は昼の休憩
が終わってからということになっている。
「汐理ちゃん…」
 心配そうに声をかけたのは清香だった。朱美も横に座って、汐理の細い肩に手をかけた。スターハント・オーディショ
ン以来、励まし合ってきた仲の良い3人である。
 うつむいていた汐理の瞳から、ポロポロと涙がこぼれ落ちた。男性との愛についてはまだまだ美化されたイメージし
か持っていなかったのに、生まれて初めてのセックスを大勢の目の前で披露しなければならない。その時のことを考え
ると、恐さと恥ずかしさで胸が潰れそうになる。いっそ一思いに犯されてしまえば、まだマシだったが、昼休みを挟んで
生殺しの状態で置かれているのは、いっそう辛かった。
 清香はすすり泣く汐理の頭を裸の胸に抱いて、自分も涙を流している。
「ホントにひどいわ!きっと、あの狒狒爺が仕組んだのよ!」
 憤慨した口調で言う朱美の視線の先には、パームトゥリーが並ぶ木陰でスタッフたちに囲まれて談笑している西郷の
姿があった。白組の罰ゲームということで、白組のキャプテンが汐理の相手をすることになっている。念願の汐理の処
女を奪えるとあって、西郷はこのうえなく上機嫌だ。
「あら、リードしてたのに、負けちゃったんだもん、しかたないじゃん。」
 そう言ったのは、さっきから、しきりに料理に手を出している栗田麻由だった。14歳ではあるが、子どもの頃からスタ
ーとして芸能界にどっぷりと浸ってきた貫禄からか、こういう状況にあっても堂々とし、ちょっと高飛車な感じがする。今
の発言にしても、自分も白組でリレーに出たのに、そのことはすっかり棚に上げてしまっている。
 カチンときた朱美が睨みつけると、麻由はちょっと首をすくめて、マネージャーを呼んだ。
「ねえ、晋平。何かおいしそうなデザート取ってきてよ。」
 アイドルたちの側には、彼女たちのマネージャーが一群になっている。このパラソルにいるのは、事務所がセックスN
Gと指示している清純派アイドルばかりであり、マネージャーが壁となって、近寄ってくる男達をあしらい、さりげなくセッ
クスNGであることを告げるのだ。丁寧にしかし毅然とマネージャーにたしなめられると、事務所の不興を被るのを怖れ
て、ほとんどの男が渋々立ち去っていく。
「はい、ただいま!」
 小柄で小太り、丸っこい感じの、麻由のマネージャー今谷晋平が、小間使いのように彼女にデザートを運んできた。
「ありがとう」も言わずに果物をつまむ麻由に背を向け、晋平がそっとため息をついたところへ、池尻美津子が声をか
けた。
「晋平クン、ワガママっ子に手を焼いてるようね。」
「いやあ。相手は幼稚園の頃からトップスターですからね…」
 晋平はそう言って、人の良さそうな丸顔に苦笑いを浮かべる。
「でも、そろそろ次の手を打たないといけないんじゃなくて。お姫様、結構発育がよさそうじゃないの。」
 人形のような美貌と着痩せする衣装のおかげで、普段は子役時代の可憐さそのままに成長しているように見える麻
由だが、こうやって裸になると胸の膨らみも人一倍あるし、体つきも女っぽい。
「うーん、そうですね。確かに、そろそろ子役時代のイメージが邪魔になってきてるんですよね。」
 生真面目な晋平はそう言って考え込む。
「そこでちょっと、相談があるんだけどなぁ…」
 そう言うと、美津子はニッコリと微笑んだ。
 
 ビーチに出て開放的な雰囲気になった他の参加者たちは、思い思いに女性参加者たちの体を楽しんでいた。彼女た
ちの方も、有力な芸能人や業界人とつながりをつけ、仕事の手づるを欲しいと思って来ているので、嬉々として、あるい
は事務所に言いくるめられて泣く泣く、男たちの前に体を開いていく。
 愛撫しあったり、セックスしたりするのに加えて、食事時間ということもあって、食べ物を使った遊びを楽しむ者もい
た。弱小事務所のアイドル榎木澄佳などは、女体盛りの皿にされ、数人の男たちに体のあちこちを箸でつつかれ、泣き
べそをかいている。その横では、椎原菜摘が乳首や股間に生クリームを塗って男に舐めさせていた。
 一群の人だかりの中で、男たちのゲラゲラ笑う声と拍手が湧き起こった。その中心で、風俗嬢を思わせるアイドル柏
木亜美が、太くて長いフランクフルト・ソーセージを局部に挿入して立ち、淫らに腰を振っている。
「うふぅ…、あたしのおチンチンたべてぇ…」
 色っぽい声で誘うと、一人の男が股間のソーセージにむしゃぶりつく。すると、いっそう大きな笑い声と拍手が起こっ
た。
「しかし、あの羞恥心のなさはちょっと興ざめですな。」
 芸能評論家大村豊成が眉をひそめて話しかけた相手、小柄ながら鋭い目つきの男は、相良恒。ATプロモーション常
務取締役で、Alfred Tylerの腹心と言われている男だ。最近、忙しくてATプロの仕事に専念できない社長に代わって事
務所を切り回しており、今回のスポーツ大会の運営委員長でもある。
「彼女たちは脱ぎ慣れてるから、仕方ないでしょう。」
 そう言ったのは、午前中はずっとVIPルームにいた土本創児。このパラソルに集まっているのは、スポーツ大会の実
質的な主催者たちなのである。
「それじゃあ、どんなに脱ぎ慣れたオンナでも絶対に恥辱にうちふるえる罰ゲームを考えてやろうじゃあないか。」
 相良はそう言うと、楽しそうに笑った。
 
「さあ、午後のゲームに行く前に、みなさんお待ちかね。前半戦の罰ゲームです。」
 海辺の特設ステージに立った草柳の声が、海辺に積み上げられたPAスピーカーの山から響く。野外コンサートで使う
巨大スクリーンがステージ上の草柳を映しだしている。
「みなさんの前で生まれて初めてのセックスを披露するのは、知的で清純なATプロモーション期待の新人タレント、スタ
ーハント・オーディションの準グランプリ、水沢汐理ちゃん!」
「いやっ!いやです!」
 名前を呼ばれた汐理は、泣きだしそうな顔で、悲鳴のような声をあげる。しかし、許されるはずもなく、スタッフに引き
ずられるようにしてステージに上がってきた。既にステージ上にいた西郷が期待に輝く顔でその肩を抱き寄せると、すぐ
さま彼女の胸に手をやり、片手で尻を撫で回した。その時、
「ちょっと待った。」
 朗々と響くその声の持ち主は島津だ。「ニュースの鉄人」は、いつの真にかステージに登ってきており、西郷と汐理の
所へツカツカと歩いてきた。
「なんだ?」
 西郷が不機嫌そうに島津を睨むが、こちらも大物の島津は、まったくひるむ様子なく、西郷を睨み返した。
「罰ゲームで、処女を捧げるのだとしたら、相手チームの選手に捧げるべきではないか。」
 そう切り出すと、立て板に水の弁舌で、その根拠らしいことを述べ上げる。その口調は、かつて首相を退陣に追い込
んだと言われる伝説のインタビューを思わせる。そう言えば、最近、バラエティに進出した島津はこれだけの迫力ある
追及をしていない。最初は何か言い返していた西郷だったが、島津の迫力にじりじりと押され、とうとう、最後にはたじた
じとなった。
「あっ、運営委員会から連絡が来ました。」
 草柳がそう言うと、二人の大物は揃って彼を注目する。
「島津先生のおっしゃるとおり、処女を奪う権利は紅組に委ねるというのが運営委員会の意見です。」
 草柳の報告に紅組から歓声が上がり、島津がにっこりと満足げな笑みを浮かべた。苦虫をかみつぶしていた西郷だ
ったが、彼も負けてはいない。
「さっきの競技はリレーなのだから、アンカーの汐理だけの責任というのもおかしいじゃないか。」
「往生際が悪いぞ。もう判定は下っただろう!委員会の決めたことに従うというのが、このスポーツ大会に参加する基
本的な条件だろうが!」
 すかさず島津がそう言って西郷の反撃を叩きつぶそうとするが、草柳が二人の間に割って入る。
「運営委員会はその点についても、汐理ちゃんだけの責任にしないことを決めました。」
「えっ?」
「そうだろう。」
 今度は島津が怪訝そうな表情をし、西郷がニンマリする番だった。大物二人が睨み合う横で、草柳が手元に来たメモ
を見ながら説明を始めた。
「では、運営委員会からの指示にもとづいて、罰ゲームを進行します。フォックス・ハント(狐狩)で、処女喪失ショーをす
る子を決めます。さっきの競技に出た女の子全員を狐に見立て、紅組の男性が猟師になって鬼ごっこをし、最初に捕
まった子が処女を失うことになります。もちろん、捕まえた男性がそのお相手です。」
 
「それじゃあ、フォックス・ハント、スタート!」
 草柳の声とともに、ホイッスルの音が砂浜に鳴り響く。
 障害物リレーに出場した白組のアイドルたち10人が砂浜の上を駆けだし、少し離れた位置から二,三十人の紅組の
男性が追いかける。こういう展開になって、プライドを傷つけられたせいか、体力に自信がないせいか、島津は結局参
加せず、ビーチパラソルの下でデッキチェアに寝そべってカクテルを飲んでいる。
 やはり動きがいいのは若いタレントたちだ。すでにFLUSHの3人は、逃げる女の子たちの背中に手が届く距離まで
迫っている。
 FLUSHの前を必死で走っているのは、汐理と麻由だった。
「あっ、汐理ちゃん、麻由ちゃん、ピンチだ。後ろからFLUSHの3人の手が伸びる」
 その時、砂に足をとられて、汐理が転んでしまった。「やはり、汐理は処女を奪われる運命だったんだ」と参加者たち
が妙に納得したその時。
「捕まえたっ!木戸雅也の手が、細くなだらかな肩を掴み、そして、ああ、後ろから抱きすくめてしまいましたっ!」
 ビーチのあちこちで参加者のざわめきが起きた。他のメンバーより一歩前を走っていた雅也は、砂に膝をついている
汐理をそのまま追い越して、栗田麻由の体を抱きすくめたのだった。
「いやっ、イヤッ!」
 麻由はFLUSHの3人に抱えられるようにして、特設ステージに引っ張り上げられた。
「ちょっと待って、私セックスはNGのはずよ!マネージャーに確認してよ!ねえ、晋平!晋平っ、どこにいるのよ!」
 半狂乱になって叫ぶ麻由の目の前に、マネージャーの今谷晋平が立っていた。
「よかったぁ…、何か手違いがあったようなの…、あなた、ちゃんと説明してよ…」
 麻由は泣きじゃくりながら、それでも高飛車にマネージャーに命令する。
「いいえ。手違いじゃないですよ。」
「?!」
「麻由の芸風を広げ、子役時代のイメージを打ち壊すためには、ここで処女を捨てておいた方がいいんです。」
「なに?なに馬鹿なこと言ってるのよ。そんなこと、事務所が認めないでしょう…」
「いいえ、社長にもご了解をいただきました。」
 初めて聞くマネージャーの冷たい言葉に強いショックを受けた麻由は、放心状態のままステージの中央に引きずられ
ていった。
 
 数台のテレビカメラが映し出すステージ上では、全裸になった伊東弘敏が仰向けに寝ころんでいた。標準より大きめ
の股間の肉棒が、すでに垂直に立っている。
「さあ、麻由、まずトシにオ××コを犯してもらえ。」
 雅也がそう言って、幼児におしっこをさせるように麻由の両太腿をぐいと割くようにして抱きかかえる。麻由の初体験
は、FLUSHの3人を一度に相手にするという趣向になったのだ。
「イ、イヤぁ……」
 恥ずかしい格好に麻由はイヤイヤをするが、雅也は一切無視して、反り返って勃起している弘敏の肉棒を目標に、麻
由の肢体をおろしていく。固くなったペニスがピンク色の割れ目に入っていく様子が、巨大スクリーンいっぱいに映し出
された。
「んぁっ!あぁ…、…はぁっ!」
 麻由が破瓜の痛みに激しく喘いだ。それでも容赦なく、その秘苑には弘敏の男根が奥深くまで突き刺さっていく。
「麻由、次はお尻の処女を、いただいちゃうぞっ!」
 おどけた調子でそう言いながら近づいてきたのは、アロハシャツに下半身裸の井上紀之だ。紀之は弘敏とつながって
いる麻由の体を前に倒し、その菊座に剛棒の先端を突きつける。
「ああ、イヤぁ…、汚いっ、そんなとこ、入れないで…」
 麻由の哀願を無視して、きついアナルに肉棒を突き入れる紀之。
「ひあぁ……んっ!」
 肛門が逆の方向から押し広げられる激痛と、前後の穴を同時に犯される衝撃に、麻由は口をぱくぱくさせながら耐え
ている。
「前の方もしっかり感じろよ」
 弘敏がそう言って、ぐいぐいと腰をゆすって麻由に刺激を与える。
「あはぁ…、イヤぁ、こ、こんなのぉ……」
 麻由の喘ぎ声を聞きながら、紀之が直腸の奥までペニスを突き入れた。
「んはぁ……ダメぇっ!」
 麻由が一際激しく喘いだ。だが、男どもは容赦せず、上下からぐいぐいと彼女を揺さぶり続ける。
「よおし、最後は俺だな。」
 そう言うと、雅也はスイムパンツの前を押し下げて、勃起した肉棒を取り出した。
「オラッ、しゃぶりな。」
 肉棒が麻由の唇に押し当てられた。麻由は男性器に対する嫌悪感と屈辱で固く唇を閉ざしていたが、雅也はその顎
をつかみ、無理やり口を開かせると、欲望に張り詰めた男根を喉の奥深くまで突っ込んだ。
 
 ステージを降りてきた木戸雅也は、その人影に気がつき、ファンにはあまりみせることのない、少年のような、はにか
んだ笑顔を浮かべた。
「いやだなぁ、俺がやるとこ見てたの美津子さん。」
「フフフ…。嫌がってる女の子におしゃぶりさせるなんて、悪い子ね。」
「ちぇっ。俺、美津子さんに頼まれたからやったんじゃないか。」
「そうね、ありがとう。約束どおりね。」
「そうさ、美津子さんに頼まれちゃあしかたないよ。何せ、俺の最初の女(ひと)なんだから。」
 そう言うと、雅也は池尻美津子に片手を振ってウインクし、足早に紅組のパラソルに戻って行った。替わって、美津子
の前には、今谷晋平の丸っこい姿が現れた。彼は心配そうな表情で彼女にたずねた。
「ホントに、これでよかったんでしょうか?」
「大丈夫よ。これで、麻由ちゃんは間違いなく一皮むけた大人のタレントに脱皮するわ。私生活でも少し大人になって、
スタッフにも少し優しくなればいいんだけどね。」
 美津子はそう言って、雲一つない夏の空を見上げた。その顔は勝利の予感に輝いていた。
 


 
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