「夏だ!!芸能人スポーツ大会」 NO.4
 
アイドル争奪、水着強奪ゲーム
 
 2日目のメイン会場は、ビーチからTyler社長の別荘近くにあるプールに移された。
 本格的な競泳が実施できる50メートルプールを中心に、回遊プールや波のプールなど、レジャープールもひととおり
揃っている本格的な施設である。
「夏だ!! 芸能人スポーツ大会!」
 昨日と同じように草柳しげるがタイトルを絶叫する。司会の3人は昨日と同じく、彼と神崎亜弓、新山慎吾の3人だ。
審判員の紹介や選手宣誓など、開会式の様子は昨日とほとんど変わらない。
「やっぱり、予備の収録なのかしら?」
 プールサイドに置かれたモニターテレビを見ながら、朱美が隣にいた汐理に小声で尋ねた。
「でも、少し変よ。女性の参加者がずいぶん減っているわ。」
 汐理が怪訝な顔で周りを見回して言った。
 人数は昨日の半数程度しかいない。しかも、男性陣は実力派俳優やトップアイドルなどの、いわゆる一流どころが残
っているのに、女性陣は朱美たち新人と、どちらかと言うと売れていないアイドルばかりであった。高杉愛やトルテ・ギャ
ルズといったトップアイドルや人気女優たちは昨日のうちに帰ってしまっている。
「今日は編集用の収録だから、忙しい人たちは昨日で帰ったんじゃない。」
 そう言って、2人の会話に参加してきたのは、松本沙由里という新人女優だ。とびきりの美人というわけではないが、
健康的で元気なイメージの可愛い娘である。半年ほど前にデビューし、今のところ学園ドラマの主人公の友人役とか、
誰かの妹役といった役柄をこなして、それなりに人気を集めつつあった。
「そうかしら…」
 朱美と汐理は不安そうに顔を見合わせた。これまでにいろいろと酷い目に遭ってきただけに、沙由里のように無邪気
に考えることができなかった。
「それでは、男性陣は紅組と白組に分かれてそれぞれのプールサイドの席についてください。」
 開会式の終わりに、神崎亜弓がそうアナウンスすると、男性陣がぞろぞろと左右のプールサイドにあるスタンドに分か
れて行った。
「ねえ、朱美ちゃんと汐理ちゃんは、どちらの組か聞いた?」
 沙由里が2人に尋ねる。
「ううん。」
「私も聞いてないわ。」
 2人が答えると、沙由里も首をひねった。
「私も聞いていないのよね。昨日は始まる前に紅組だって、教えてもらってたんだけど。」
 それに答えるように、司会の草柳が説明した。
「女性陣のチーム分けは、これから行われる最初のゲームで行います。女性のみなさんは全員、プールの中に入って
下さい。」
「なーんだ、そういうことか。じゃあ、行こう!」
 沙由里が朱美と汐理の手を取って立ち上がった。
 女性タレントが次々にプールに入っていく。
「うふん。私をとってねぇ!」
 プールに入る直前、AV女優の椎葉菜摘が甘ったるい声をかけ、スタンドに向かって投げキッスする。
 両方のプールサイドから口笛と歓声がとんだ。彼女に関わらず、昨年も参加したらしいメンバーは、それぞれにプー
ルに入る前に男性陣を挑発し媚を売っている。
「何?あれ。サイテー!」
 その様子を見ながら、沙由里が顔をしかめた。
「私たちは健全にゲームを楽しみましょう。」
「うん…」
「そうね…」
 どこまでも元気な沙由里に、朱美と汐理はすっきりしないまま、うなずいた。
 しかし、次の瞬間、2人の不安が的中していることが明かになったのだ。
「アイドル争奪、水着強奪ゲーム!」
 草柳の声に、プールサイドの男性陣が拍手と歓声で応えた。
 プールの中で、新人たちが呆然としたり、何か聞き間違えたのではないかとキョロキョロ不安そうな顔であたりを見回
しているのに対して、去年も参加したらしいメンバーは「キャーッ!」とわざとらしい嬌声をあげている。
「これは、両チームの男性がプールの中の女性の水着を脱がし、全裸にさせた男性のチームに女性を入れると言う競
技です。」
「ええーっ!」
 プールの中の新人タレントが一斉に、とまどいと抗議の声をあげた。
「ちょっと待って、何よそれ!」
 沙由里も憤慨した様子で声をあげる。
「やっぱり…」
 汐理はぽつりと哀しげな声をもらす。
 
「それじゃあいきますよ。用意、スタート!」
 ホイッスルが鳴ると同時に、男性陣が次々とプールに飛び込んだ。
 プールに飛び込むなり、昨日の競泳自由形の優勝者、男性アイドルグループ・FLUSHの木戸雅也が、清香の所に
泳いできた。そして、いきなりビキニのブラに手をかけると、肩と背中の紐をほどいてしまう。
「キャアッ!」
 清香が逃げながら悲鳴をあげる。雅也は潜水で彼女の前に回り込むと、水着のパンティに手をかけようとする。
「イヤぁっ!」
 清香は、完全に紐がほどけたブラの胸もとを片手で押さえ、片手でパンティを押さえながら、脱がされまいと必死に足
をばたつかせて抵抗を試みる。水面に浮き上がった雅也は、思った以上に激しい抵抗ぶりに、少し手をつけあぐねて
いた。
「なんだ、雅也。手こずってるじゃないか。」
 ふいに頭のすぐ後ろで、男の声がした。清香があわてて振り向くと、軽薄そうな笑みを浮かべた若い男が水面から顔
を出している。雅也と同じFLUSHのメンバーの井上紀之だ。
「こんにちは!」
 おどけた調子でそう言うと、清香の一瞬の隙をついて、紀之は彼女を背中からはがいじめにした。
「ああっ!」
 ブラが外れ、乳房が露わになった。形の良い膨らみの頂点には、ピンク色の乳首も見えている。
「水着、半分いただきっ!」
 もう1人のFLUSHのメンバー、伊東弘敏が水面に漂うブラを掴んでガッツポーズをした。
「サンキュー、ノリ。しっかり押さえててくれよ。」
 そう言うと、雅也は清香の腰に手をかけた。
「いやっ!やめてっ!」
 そして、今度は清香の抵抗を楽しみながら、両手で腰の線を撫でるように、じわじわと水着をずり下ろしていった。
 男性の人数は女性の約3倍いる。女性達は必死で逃げ回っても、数人の男性に取り囲まれ、否応なく水着を脱がさ
れていくしかなかった。新人たちがパニックになり、泣き叫ぶ声がプールのあちこちで聞こえる。そして、プールサイドに
置かれた5台のカメラに、5台の水中カメラを加えた10台のテレビカメラが、その様子を克明に撮影していった。それ
がステージ中央に設置された大型スクリーンとプールサイドのあちこちに置かれたモニターテレビに映し出される。
 朱美は、俳優の大久保潤二とベテラン歌手吉田宗典に、前と後ろから挟まれてしまった。昨日の騎馬戦の時から2人
は朱美を狙っていたのだ。
「ほらほら、逃げないと、捕まえちゃうぞ!」
「へへへ、水着を脱がすぞ。」
 2人は、美しい獲物の狩りを楽しむように間合いをとって、じりじりと朱美を追い詰めていく。
「キャアッ!」
 とうとう赤いビキニが潤二の手に握られ、こぼれ出た豊かな胸の膨らみが水面でプルンと揺れた。
 泣きべそをかきながら逃げ回っていた汐理は、あと少しでプールサイドにたどり着くという所で、背中から抱きすくめら
れた。
「汐理ちゃん、そっちじゃなくて、白組においで。」
 それは、演歌の帝王と呼ばれるベテラン歌手・西郷公彦だった。
「どうして、こんな酷いことするんですか…」
 水着を肩から外された汐理が涙声で訴えると、西郷はニヤニヤ笑いながら答えた。
「そうか、新人さんには教えていないからね。教えてあげよう。このスポーツ大会の2日目はね、業界の一部にこっそり
流すシークレット番組の製作と、俺たち一流芸能人の慰安を兼ねた芸能人スポーツ大会のHなパロディなんだ。でも悪
いことばかりじゃないんだぜ。ほら、隣を見てごらん。」
 昨年デビューしたアイドル歌手の桑森由梨が、コメディアンとして名高い勝正宗に水着を脱がされていた。
「形のいいオッパイだな。触りたくなったよ。」
「…触ってもいいですわよ。」
 そう言うと、由梨は顔を真っ赤にしながら、勝の手を掴んで自分の乳房にあてがった。
 その様子を指差しながら、西郷は汐理に言った。
「デビューしたものの、泣かず飛ばずの状態が続いている彼女としては、ここでぜひともレギュラーの仕事を掴みたいと
ころなんだ。君も、このスポーツ大会でいろいろサービスしてくれたら、俺の口利きで、いい仕事を回してやるよ。」
 そう言うと、西郷は両手を汐理の水着にかけ、清楚な紺のワンピースを一気に脱がせた。
 
「全裸にしたら、女性たちを水から出して、それぞれの席に連れて行ってください。」
 草柳のアナウンスが響く。
 水着を脱がされた女性たちは、男性に抱きかかえられるようにして、プールから出され、全裸のまま、それぞれの組
の男性陣が待つスタンド席に連れて行かれる。
「おおっ!潤二さん、火山朱美ちゃんを捕まえたんですね。」
 胸と下腹部を両手で隠して歩いている朱美の背中を押すようにしてスタンドに戻ってきた大久保潤二に、FLUSHの
伊東弘敏が声をかけた。
「お前達も、風見清香を捕まえたようじゃないか。」
 FLUSHのメンバーに囲まれた清香は両手で胸を抱いて両膝を立て、身体を丸くして男達の視線に耐えるようにしゃ
がみ込んでいた。
「今年の目玉のスター・ハント3人娘のうち、2人までを紅組がゲットしたっていうわけだな。」
 吉田宗典が満足そうな笑みを浮かべて言う。
「できれば、3人ともゲットしたかったんっすけどね。」
「しかたないさ。何しろ、西郷のオヤジが抱え込んじまったんだから。オレ達ごときじゃあ太刀打ちできないよ。」
 井上紀之が相変わらず軽薄な調子で不満を言うのに対して、大久保があきらめたように答えた。
 朱美や清香のように羞恥心からなんとか身体を隠そうとする新人たちに対して、最初からチャンスを掴もうというつも
りで参加している売れないアイドル達は、男性陣やカメラの前でポーズを取ったりして、ここぞとばかりに自分を売り込
もうとしていた。中には、M字開脚で秘所を見せてサービスしている娘までいる。
 

 
 しかし、事情がわからないまま連れて来られて、全裸でプールサイドに引き出された新人たちは身体を必死で隠し、
逃げようとして暴れたり、泣きじゃくったりしていた。
「キャアーッ!いやっ、やめて!下ろしてっ!」
 プールから上がって、ひときわ大きな叫び声をあげたのは栗田麻由だ。子役から芸能界に入った彼女は、14歳に成
長した今年、改めて歌手としてデビューし、人形のように整ったルックスで次代のトップアイドルの呼び声も高い。その
麻由の両太腿を4人の男が左右から抱え、赤ちゃんがおしっこをするような格好にして、プールサイドを練り歩いている
のだ。4人は暴走族あがりだという噂のロックグループ・ハーケンのメンバーだ。
 肩に手をかけさせられているため、膨らみ始めた胸が露わになり、開かされた太腿の間から、やっと生え揃った淡い
恥毛に覆われて、陰部の割れ目が覗いている。
「ワッショイ!ワッショイ!」
 両サイドの男性陣が一斉にかけるかけ声に乗って、麻由は泣きじゃくりながら恥ずかしい御神輿になって、プールサ
イドを何周も練り歩く。
 カメラマンがそれを追いかけ、麻由の股間にカメラを向けた。ピタリと閉じ、スッと刷毛で引いたような下腹部の縦線
と、そこからあわあわと渦を巻いて左右に広がる産毛に似た柔らかい毛がモニターテレビとスクリーンにアップで映し出
される。
「いやーっ、やめてーっ!そんなとこ撮しちゃいやーっ!」
 麻由の絶叫が響いた。それは、恥辱のスポーツ大会のオープニングを飾るにふさわしい見せ物だった。
 


 
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