国防省附属「星園・癒しの館」
 
第4章 非日常の中の日常 1
 
「生徒達は?」
「美咲、彼女たちはもう生徒ではなく慰安嬢よ。慰安嬢たちは今、視聴覚教室で愛国心教育のビデオ学習を受けている
わ。」
 篠原美咲は、露骨に嫌そうな顔をして、麗奈を睨んだ。「お客」たちが来ない時間帯、女生徒たちには、いくつかのカ
リキュラムが用意されている。その中の一つ、愛国心教育は、ビデオで戦場の悲惨さとともに、そこで活躍する防衛隊
員の勇敢な姿を見せ、慰安嬢たちの兵士に対する憧れと同情をかきたてるのだ。美咲ら以前からいる教師たちは、密
かに「洗脳」と呼んでいる。
 美咲は去年大学を卒業して、この学校に赴任し、2年A組の担任を持っていたのだが、星園高校が国防省に「収用さ
れた」と同時に、2年生の副担任に降格になっていた。
 美咲は防衛隊から赴任した麗奈と一緒に、今、職員室でパソコンを使ってスケジュールをチェックしている。
 フサイン派遣部隊が出発して既に約2か月が経つ。寮をはじめ、予定していた施設も完成し、そろそろ「癒しの館」は
本格稼働し始めたのだが、オープン早々から「お客」を迎えるスケジュールが連日結構詰まっているのだ。
 憲法が「改正」され、「集団的あるいは個別的自衛権を行使するために防衛隊を配備する。」と銘記されたことによ
り、現在、防衛隊はアルメイア軍の一部として全世界に派兵されている。フサイン派遣部隊ほど大規模なものではなく
ても、海外派兵は日常茶飯事となっていた。その中には危険な地域も多く、死傷者もそれなりの数出ている。そうした
危険な任務に従事する防衛隊員を慰安するのが、「館」の主な役割である。
「あらあら、またセンセイ方がお越しになるのね。」
 ディスプレイを見て、麗奈があきれたような顔で言う。そこには国防族議員たちの名前がズラリと並んでいる。国防省
附属施設である「館」は、海外派兵される防衛隊員の慰安の他にも、国防省上層部の軍人や官僚たちの遊び場とし
て、また、国防族議員たちの接待の場、軍需企業との打ち合わせの場として利用されているのだ。
 いつものことながら、美咲は強い憤りを覚え、表情が強張った。女生徒たちの体が好色な政治家の玩具にされる度
に、人を殺すための爆弾一つ、銃を一丁買う予算が計上される。予算がつけば、莫大な金が官僚や軍需企業に流れ
ていく仕組みだ。その金はすべて国民から搾り取った税金であることは言うまでもない。
「ところで、あなた、今日もしてないでしょ。」
 いきなり麗奈がそう言うと、美咲の目を覗き込んだ。美咲は力無く、視線を逸らした。
「…ええ…」
「ダメよ。昨日、館長から業務命令を出されたでしょう。有事態勢下の業務命令違反は、懲役刑もありうるのよ。さあ、し
なさい。」
 そう言いながら、麗奈が取り出したのは、男根そっくりのバイブとそれより二まわりほど細いアナルバイブだった。
「女教師は全員、館にいる間ずっと、アソコとお尻の穴にこれを入れていなきゃ駄目だって、言われてるでしょう。」
「…でも…」
「大丈夫、最初は少し抵抗があるけど、慣れると気持ちいいわよ。」
 そう言って、麗奈は自分のスカートをめくって見せた。スカートの下にはむっちりと熟した太腿が隠されていた。その太
腿の間から美咲が渡された物よりも太いバイブが顔をのぞかせている。
「こうして、いつでも男の人に全てを捧げて尽くしている自分をイメージするのよ。」
『そんな馬鹿なこと、できるわけないでしょ!』
 美咲は心の中で叫んだが、実際に口をついて出たのは、まったく逆の、力のない一言だった。
「わかったわ…」
「じゃあ、入れるわよ。」
 麗奈は美咲に近づき、有無を言わさずスカートを捲る。股間の翳りが覗いた。股下10センチ足らずのミニスカートの
下は、何も身につけていない。それが副担任となった女教師に定められた服装でなのある。
「ちょ、ちょっと待って。その前にトイレに行って来るわ。」
 美咲は慌てて言った。それは言い訳ではなく、実際、さっきから尿意をもよおしていたのだ。
「大きい方なの?」
「いいえ。」
「小さい方なら、入れたままするように言われているでしょう。」
「でも…」
 尿で汚れたバイブを拭く自分の姿を思わず想像して、美咲は眉を寄せる。それを見て、麗奈は軽い笑い声を立てた。
「まあ、いいわ。今日のところは見逃してあげる。早くいってらっしゃい。」
 その場を逃げるように職員室を後にした美咲は、廊下の端にあるトイレにやってきた。
 トイレは男女ともに改築され、これまでとは比較にならないほどきれいになっている。男子トイレは、もちろん癒しのサ
ービスを受けるために訪れた「客」たちが、快適に用を足すために改築されたものだ。そして、女子トイレは…。
「ふう…」
 美咲はトイレの前に立って思わずため息をついた。ドアを開けて中に入ると、そこは不自然なぐらい広々しており、男
子トイレに勝るとも劣らないぐらいきれいだ。しかし、それは女子が快適に用を足すためではなく、そこが「客」が見物す
るスペースだからである。女子が入って用を足す個室にはドアがなく、奥の壁はガラスになっている。ガラスの向こうは
廊下になっており、「客」はトイレに入ってきてもいいし、廊下からでも女生徒が排泄する姿を見ることができる。便器は
もちろん和式だ。
「先生、篠原先生…」
 美咲の背後で男の声がした。一瞬ギョッとして振り返ると、モップを手にした初老の清掃員が立っている。癒しの館の
女子トイレは男性が自由に出入りできる場所だ。清掃員もけっこう男性が多い。
「驚かせて申し訳ない。あなたに声をかけるには、ここしかなかったものですから。」
 男が申し訳なさそうに言う。ドギマギしていたために一瞬気がつかなかったが、あらためて見ると、その清掃員は1年
A組の担任だった岩田耕一である。
「い、岩田先生!」
「シッ!静かに、気づかれてはいけません。私は掃除を続けますから、知らん顔をして、耳だけ私の言うことを聞いてい
てください。」
 岩田が小声で言う。
 美咲はうなづいた。その時、下腹にキュウッと痛みを覚えた。我慢してきた尿意が限界にきている。
「あ、あの…、後ろを向いていてくださいませんか。」
 美咲が耳まで真っ赤になって言った。一瞬、不思議そうな顔をした岩田だったが、美咲の落ち着かない様子を見て、
やっと思い当たったらしく、「あっ、失礼。」と声をあげると、慌てて美咲に背中を向け、床のモップ掛けを始めた。
 美咲は岩田の存在を気にしながらも、便器にまたがる。すると、後ろの壁にかけられている鏡に美咲の股間が映っ
た。便器にも角度を計算して鏡が仕掛けられており、陰部も肛門もあますところなく映し出されてしまうのだ。
 鏡に映った美咲の陰部から黄金色の液体がチョロチョロとこぼれ出す。
「ああ…」
 美咲が哀しげな声を漏らした。尿のしずくが便器に当たって、ピチャピチャと音を立てている。排尿の音をかつての同
僚に聞かれることは、耐え難い恥ずかしさだった。その辛さがわかり、同情しながらも、岩田はつい美人女教師の排泄
する音に耳をそばだててしまい、股間が固くなるのを感じた。
「今、私たちが行動する時だと思っています。」
 岩田が発したのは用心深い、低く小さな声だったが、強い意志のこもった声だった。彼は教職員組合の委員長で、校
長からは睨まれていたが、教員仲間の信頼は厚かった。
「今夜、校長と連絡をとります。段取りができたら、篠原先生にも加わっていただきたい。」
 岩田は仲間たちとともに、かつては対立した星園高校校長の渡部と連絡をとりあって、癒しの館の実態を世間に公表
しようと準備を進めているのだった。
「わかりました。でも、岩田先生、相手は国家権力です。十分、気をつけて…」
 美咲が小さな声で答えた時、ちょうど「授業」開始のチャイムが鳴った。
 
「それでは、給食の時間にします。」
 教壇の上で、ピンクのエプロンをした姿で亜弓が言った。それを合図に、制服にエプロン姿の女生徒たちが、「お客」
に給食を配っていく。この時間の「お客」は、アルメイア軍が旧政権の残党を一掃するとして空爆を続けている地域に派
遣される防衛隊員である。「戦争」はとっくに終わったはずなのに、未だに敵味方の死傷者が後をたたず、防衛隊員の
死者も二桁にのぼろうとする危険な地域だ。
「俺はやっぱり、全裸にエプロンの方がよかったなぁ…」
 隊員の一人が不満そうに言った。給食のサービスをする女生徒たちのスタイルには、制服にエプロンと全裸にエプロ
ンがあり、そのどちらかが選べる。このグループは制服にエプロンを選んだのだ。
「そうか。ここへ来て、心残りがあってはいけないな。これから君たちは、危険に臆することなく、困難な任務を果たしに
行くんだからな。」
 担任の平沼が言うと、別の隊員が自嘲気味に言った。
「そうそう、ここで楽しんどかなきゃ。なにしろ、最初の犠牲者は新聞の一面で英雄扱いだったが、だんだん扱いが小さ
くなって、オレ達が死んでも、新聞の隅に3行載るだけだぜ。」
 教室中に乾いた笑いが響く。そんなムードを振り払うように、平沼が大声で言った。
「女生徒を脱がせばいいんだよ。誰か気に入った子を指名しなさい。」
 すると、全裸エプロンにこだわった男がニヤニヤ笑いながら、パンを運んできた琴美を指名した。
「よし、芦辺。制服を脱いで、全裸エプロンになりなさい。」
「えっ!そんな…」
 琴美は困ったような顔をしてもじもじしていた。他の女生徒が曲がりなりにも服を着ている中で一人だけ全裸になるの
は、やはり抵抗がある。
「裸になるのは初めてじゃないだろ、ぐずぐずするなっ!」
 平沼に叱責され、琴美はあきらめたような表情でエプロンを外し、ブラウスを脱いだ。ブラをしていないたわわな乳房
がこぼれ出る。しょっちゅう愛撫されているせいか、以前よりもさらに大きくなったようだ。
「うひょーっ!巨乳だぜ、巨乳っ。」
「揉み心地良さそうだなぁ」
 男達が一斉に歓声をあげた。その声を聞くと、琴美はいつもながら、恥ずかしさで消えてしまいたくなる。
 次に、紺色のプリーツスカートを下ろす。こちらもその下には何も身につけていない。
「おおっ、ノーパン、ノーブラだぜ!」
「他の子も同じさ。」
 そう言うと、数人の男達が手近にいた女生徒のスカートを捲る。「キャッ」という悲鳴とともに、下着を着けていない少
女たちの、下腹部の黒い翳りや白いお尻が剥き出しになった。
「スケベな女生徒たちは、こうして、いつでも男の物を入れられるよう準備してるんだ。」
 平沼がそういうと、卑猥な笑い声が教室のあちこちから響き、女生徒たちの羞恥心を苛む。
 男達の注目を浴びながら、琴美が素肌にエプロンを身につける。白いソックスと黒のローファーは履いたままだ。胸
が大きく童顔という琴美がそんな格好をすると、はまりすぎるぐらいにはまっている。
「お約束の格好だなぁ」
「でも、やっぱりいいよなぁ!」
 琴美を指名した男はもちろん、他の隊員達もうれしそうである。
 そうこうしているうちに、他の女生徒たちが給食を配り終えた。
 給食の時間の楽しみ方は、女子のスタイルだけではなく、メニューもサービスもバラエティに富んでいる。ゆったりと楽
しもうという者は、一流ホテルなみのグレードの高いメニューを頼んで、女生徒の給仕で食事を楽しむこともできる。女
生徒に食べさせてもらったり、食べさせたりということはもちろん、注文すれば女体盛りのコースも用意されている。しか
し、今日のグループが選んだのは、もっと即物的な楽しみ方だった。
「いただきます。」
 亜弓の号令とともに、女子はそれぞれ男の前に跪き、ズボンのチャックを降ろした。もちろん、男のペニスを取りだ
し、口にくわえるためである。
 茉莉は剣のある顔立ちの痩せた男の前に膝をつくと、慣れない手つきで肉棒を取り出し、おそるおそる唇をつけた。
グループの中では一番上官にあたるらしい。男はしばらく茉莉の奉仕を受けていたが、チッと舌打ちして、彼女の髪を
鷲掴みにすると、ぐいと自分の方を向かせた。
「お前、可愛い顔してるけど、フェラは下手だな。隣を見て見ろよ。」
 茉莉が横を見ると、吉崎佳奈が小太りの男の股間で濃厚な口唇奉仕を行っている。
「おぅ…、そこだ、いいぞっ…」
 小太りの男がそう呻き声を漏らした。佳奈はの男の一物を舐めしゃぶり、一時も休まず剛棒をしごき立てる。もともと
は清純で、「姫」とあだ名されるぐらいのおしとやかな少女だったが、この間、徹底してフェラチオを仕込まれたらしい。
彼女のような儚げな美少女の可憐な唇に陰茎を突っ込むのは男にとって、たまらない興奮を覚えるのだろう。
「ううっ、出るっ!」
 由香の相手をしていた童顔の男が、いきなり果ててしまった。発射直前に慌てて陰茎を抜いたらしく、白いネバネバし
た精液が由香の顔中にかかる。
「おいおい、石川、ちょっと早いんじゃないか?給食は、まだ始まったばかりだぜ。」
 茉莉の相手をしていた上官がからかうように言うと、教室内が爆笑に包まれた。由香が泣きたい思いを堪えて顔を拭
うのを見ながら、石川と呼ばれた童顔の男は、照れくさそうに頭をかいている。
 破廉恥な給食が始まると、亜弓は「ゴメンね、みんな…」と小さな声で言って、スッと教室を抜け出した。次は、1年生
の水泳の授業を手伝うことになっている。ここのところ、恥ずかしい格好を見せることはあっても、直接、男の相手をす
るのは免除されているのだ。もちろん、父の森脇哲行が新聞社各紙に配信している「フサイン派遣部隊、従軍記録」の
おかげである。
 フェラチオしていた肉棒にいつの間にかコンドームがかぶせられている。最初にフサイン派遣部隊を受け入れた時
は、女生徒たちも処女が多かったし、管理が行き届かなかったこともあって、ナマで挿入されることが多かったが、癒し
の館も本格稼働するようになって、避妊や性病対策が重要になってきた。したがって、セックスをする時は原則として、
コンドームを着けることが徹底されている。そこで、男の気分を損ねることなく、サックを着けることが彼女たちには要求
されるようになったのだ。
 準備が整うと、女生徒たちは椅子に座っている男の膝に跨がって、肉棒を挿入していく。
「ああっ…」
 男たちは女生徒を抱きかかえて自分の膝上に乗せ、性交を始めた。琴美以外の女生徒は制服を着ているので結合
部分は見えないが、卑猥な腰使いと女生徒が漏らす喘ぎ声が行為の激しさを物語る。
 石川の男根は、派手に射精した後もしぼむことはなかった。由香は丁寧にティッシュで拭いた肉棒にコンドームをか
ぶせ、自分の局部にあてると、ゆっくりと腰を落としていった。
「いいぞ、お前、いいオマンコしてるじゃないか…」
 茉莉を抱いた男が、今度は満足げにそう言った。
「よし…、最初は牛乳を飲むか…」
 男は牛乳ビンを手に取って牛乳を口にふくむと、そのまま茉莉の唇を塞いだ。茉莉の口の中に牛乳が流し込まれる。
今日は男の口移しで給食を食べなければならないのだ。茉莉は嫌悪感を必死でこらえながら、牛乳をのみ下した。溢
れた牛乳が唇の端からこぼれ落ちる。
「むうう…」
 茉莉が呻き声をあげた。牛乳の後から男の舌が入ってきて、口腔の粘膜をヌラヌラ愛撫するのだ。ついには舌先を
からめとられる。
「うぐぐ…」
 石川が咀嚼した食べ物を口移しで送り込んできた。なま暖かい感触と、ぐちゃぐちゃした舌触りに、由香は思わず嘔
吐しそうになる。その途端、腰を突き上げられ、その勢いで口に入れられた汚物を飲み込んでしまった。
 男が女生徒に食べさせるだけでなく、男の方も女生徒から口移しで食べ物を食べさせてもらう。しかし、しばらくすると
ほとんどのカップルが食事どころではなくなっていった。
「む、むむぅ…」
 目を閉じた琴美はぼおっと頬を朱に染めて、呼吸を荒くしている。彼女を抱いた男は、エプロンの横から手を突っ込
み、豊かな乳房を弄びながら、すでに十数分間もキスをつづけているのだ。舌を入れたディープキスから、いったん舌
を引抜いたかと思うと、琴美のぷっくりした愛らしい唇をヌチャヌチャと粘っこく舐めあげ、唇と唇を軽く触れ合わせて弄
び、また再び口腔へ舌を差し入れる。
 茉莉は口の中に食べ物を入れたまま、喉の奥から短いうめき声を発した。男が腰を突き上げる度に、ずんずんと快
感が沸き上がり、意識が遠のきそうになる。とびきりの美少女である彼女は、遊び慣れた政治家や官僚に気に入られ
ることが多かったせいか、円熟した性技ですっかり全身の性感帯を開発されてしまっていた。
「あぁん…、うふん…、はぁぁ…」
 茉莉の切羽詰まった声が響く。そろそろクライマックスが近づき、男もぐいぐいと連結を深めて快感をむさぼってい
る。
「あっ、あっ、あっ…、…ああぁぁ!」
 茉莉の絶頂を告げる声が響いた。
 トロンとした視線を宙にさまよわせている茉莉の口に男が噛み砕いたパンが流し込まれ、再び男の腰が動き始める。
「男子からもらった食べ物を女子が全部食べ終わるまで、給食は終わらないぞ。残してしまった女子には、罰として他
の女子と男子のモノを舐めて奇麗にしてもらう。もちろんコンドームの中の物も全部飲んでもらうぞ。」
 平沼は教室を歩き回りながらそう言うと、愉快そうな笑い声を立てた。
 


 
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