国防省附属「星園・癒しの館」
 
第5章 荒ぶる来訪者 3
 
 全裸になり、プレゼンテーションを終えた少女たちが、パーテーションで作られたブースの中に入った。ブースの中に
は簡易な折畳み式ベッドが据え付けられている。いよいよ、果てしない淫獄が始まるのだ。
 由香がブースに入るとすぐに、大柄な黒人兵が入ってきた。強烈な汗とタバコの臭いで気分が悪くなりそうだ。
 男は由香に向かってスラングだらけの英語で何かをまくしたてると、卑猥な笑い声をあげた。そして、いきなり彼女を
簡易ベッドに押し倒し、胸の膨らみにむしゃぶりついた。硬くしこった敏感な乳頭を代わるがわるしゃぶりながら、両手
で荒々しく蹂躙する。真っ白な隆起がたちまち指の跡で朱くなり、桜色をした乳暈のあたりは唾液でベトベトに汚されて
いく。
「いやっ!ちょっと…、待って!」
 心の準備ができていないうちに、突然始まった凌辱に、由香はパニック状態になって、なんとか逃れようともがくが、
屈強な黒い肉体はびくともしない。。
「あっ、イヤッ!」
 太腿が割られた。あわてて由香は両腿をよじり、手を添えて中心部を隠そうとした。しかし、その手を軽くはねのけら
れた。男は指先をクレヴァスにあてがう。由香の腰がブルッと震えた。折り重なった肉門がこじ開けられ、艶めかしいピ
ンクの果肉がまさぐられる。先ほどのオナニーショーの名残で、その部分は既にヌルヌルになっていた。
 少女の性器が男を迎え入れる準備ができていると見てとった黒人兵は、卑猥な声で笑いながら、着ている物を全て
脱いだ。天を衝いて反り返る肉塊が姿を現す。それはまさに「馬並み」であった。鰓が大きく左右に張り出し、黒光りす
る幹は太く長く、由香の腕ぐらいありそうだ。
(あんなの入れられたら、壊れちゃう…)
 巨大な男根に恐怖を覚えた由香は、のしかかってくる男を押し返そうと腕を突っ張るが、厚い胸板はびくともしない。
極太の肉棒が熱い部分に触れるのを感じる。そして、その圧力が次第に増し、由香の体内に侵入しようとしている。
「あっ、あっ…」
 進入から逃れようと上へ上へと身体をよじる由香。男は、その太腿を抱え込み、ぐいぐいと引き寄せた。肉棒が狭洞
を押し開いていく。男のモノは一気には侵入せず、まるで肉の細胞一つ一つを楽しんでいるかのようにゆっくりと進んで
いく。
"…おう"
「あ…んっ!」
 黒人兵がズーンと腰を突き上げ、怒張が少女の肉体に収まり切った瞬間、言葉も思いも通い合うことのない二人が、
同時に声を漏らした。
 巨根は子宮まで達するほどの深さで突き入れられている。窒息するようなひっ迫感の中で、由香は全身をわななかせ
ていた。そんな彼女にお構いなしに、急に激しく男の腰が動き出す。
「ひぁ…、やんっ…、あぁん、も、もっと…ゆ、ゆっくりぃ…」
 いくら濡れていたとは言っても、人並み外れた剛棒でいきなり突き上げられたのだからたまったものではない。処女を
喪失した時のような激しい痛みこそなかったが、とにかく刺激が強すぎる。由香は苦しげに哀願するが、男は日本語を
全く理解していない様子だった。しかたなく、由香は瞳をしっかりと閉じ、なんとか耐える姿勢をとった。 
「うっ…、ううっ…」
 眉を反らせて耐える由香の中へ男はズシン、ズシンと容赦なく怒張を埋め込んでいく。あまりに激しい動きに由香は
対応できない。ぎゅっと目を閉じ男の肩に爪をたて必死に耐え、なんとか動きを押さえようとするが全く効果がない。
"おい!どうだ、俺のイチモツの味は!"
 由香の聞き取れない言葉で男が叫んだ。黒人の引き締まった筋肉質の身体は汗に濡れて光っている。
「あっ…、あっ!ひいっ!」
 厚い胸板に抱きすくめられ由香が悲鳴をあげた。
"おおぅ、おおぅ、おおっ!"
 男は独りよがりな満足の中で絶頂を迎えた。そして、由香の体に脱力した黒人兵が覆いかぶさってきた。二人の荒い
息が交錯する。由香の目尻から一筋の涙が溢れ出た。コンドームの着用が徹底されているので、男の精液を流し込ま
れることがないのが、せめてもの救いだった。
 黒人兵が出ていったかと思うと、入れ替わりで次の男が入ってきた。目鼻立ちのハッキリしたヒスパニック系の小男
だ。鼻をつく酒の臭いをさせている。男は、由香の絹のような手触りの白く細い肩を抱き、桜色の唇に貪るような接吻を
してきた。
 男の唇が、由香の口を開かせようとしている。最初は抵抗して口を噤んでいた由香だったが、唇を強く押しつけ、執拗
に口を開かせようとする男の動きに屈して、少しだけ唇を開いた。あまりに男を拒み過ぎることは、慰安嬢にとって懲罰
の対象となる。
 途端に男の唾液がどっと流れ込んだ。吐き出すわけにもいかず、こくん、と唾液を飲み下すと、今度は由香の唾液を
吸い取ろうと、男が強く唇を吸ってきた。溜まっていた唾液が男の方へ流れていく。見ず知らずの他人の唾液を吸い、
飲み下すのは気持ち悪く、自分の唾が吸われるのも汚い気がした。
 唾液の交換が終わると、ふいに男の舌が滑り込んできた。
「ん!…んんー!…んっ…んっ…」
 逃れようともがく由香の体を、男がギュッと抱き締めた。差し込まれた舌は口内を嘗めながら動き回る。口を塞がれて
いる由香は小鼻をひくつかせ、喘ぎながらフンフンと荒い鼻息をついた。
 男は由香の舌をつんつんと舌先でつついてから、彼女の舌の回りで舌を回転させた。くちゅくちゅと淫猥な音が響く。
ナメクジが絡みついたように感覚に、由香は全身に鳥肌が立つのを感じた。その行為は不潔で淫らなものであり、ロマ
ンチックなキスとは程遠いものに由香には感じられた。

 須崎の秘書の岸上は、今日のアルメイア軍慰安の責任者になっていた。
 須崎は現在、憲法「改正」の責任者として、与野党の根回しに忙殺されている。今回の「改正」の中心は、「防衛隊」を
「防衛軍」に格上げし、以前の改憲で書き込まれた「国防の義務」を「兵役の義務」と明記することにある。すでに、小柳
首相時代に行った「改正」によって、国民投票は不要となり、与野党の協議が整えば国会で自由に憲法を変えられるよ
うになっているだけに、須崎の動きは決定的に重要であった。
 徴兵制の導入は、政治家須崎晋次がその政治生命を賭けて取り組んでいる課題だが、星園にとっても大きな影響を
もたらす政策だ。現在、慰安嬢は、以前に「改正」された教育基本法の「愛国心教育」の具体化として、有事体制のもと
で公立高校の通常授業を停止し、国防省関係施設で奉仕活動を行うという、聞くだけでややこしい理屈のもとに淫らな
サービスをさせられている。いわば「こじつけ」なので、そう大っぴらに慰安嬢を増やすわけにはいかない。しかし、徴兵
制を導入してしまえば、もっと簡単に全国の少女たちを徴用することが可能になるのだ。
 ともあれ、星園に来ることができない須崎の名代として、アルメイア軍を完全に満足させることが、岸上に与えられた
至上の任務だったのである。
 その岸上が貴賓室にやって来た。彼の後ろには諸藤と南原、それになまめかしい姿の女たちが付き従う。彼女たち
は、元ソープ嬢のエリカをはじめ、風俗業界から「教師」としてやってきた玄人たちだ。「魔王」グローバーに対して、女
生徒をあてがうかわりにプロを配して、あらゆる欲望を処理できる態勢がとられたのである。
「それでは閣下、お部屋を用意いたしております。この者たちが、心ゆくまでお相手をいたしますので…」
 岸上はグローバーの前で直立して、うやうやしく言った。グローバーは部屋に入って来た一団を鋭い目付きでジロリと
見渡し、人差し指を立てて通訳を呼び付ける。
「『ここは、ハイスクールをそのまま慰安施設にしたと聞いていたが、この者たちは、スクールガールなのか?』とお尋ね
です。」
 グローバーは爬虫類のような目で、じろりと岸上を睨みつける。
「いえ、この者たちは一流の風俗嬢で、当館の教師をしている者でございます。礼儀もわきまえぬ小娘に閣下のお相手
をさせ、万が一失礼なことがございましては、と思いまして…」
 どうやら魔王の不興をかったらしいことに気が付き、岸上はしどろもどろになって弁明するが、言い終わらないうちに
ドスのきいたグローバーの声がそれを遮った。
「『スクールガールを連れて来い』とおっしゃっています。」
 末席にいた諸藤が「しかたない、適当な娘を二、三人連れて来い」と南原に命じようとした。しかし、その時に既に、岸
上が「慰安嬢カタログファイル」をグローバーに渡してしまっていた。諸藤は心の中で舌打ちする。
 グローバーはニヤリと笑って、カタログファイルを開いた。この国の人間と交渉する時は、高圧的に出るに限る。アル
メイアが金を出せと言えば金を出し、軍を出せと言えば軍を出す。基地が欲しいと言えば喜んで差し出し、牛肉を買え
と言えば国内基準を緩めてでも買う。植民地以上に植民地的なこの国からは、絞れるだけ絞ればいい、というのが彼
の考えだった。
 グローバーはカタログを隅々まで丹念に見ていたが、しばらくして、岸上を手招きして、数人の慰安嬢の写真を指さし
た。
 それは、茉莉、由香、琴美、亜弓の4人であった。
(こいつ、アル公のくせに、趣味がいいじゃないか。)
 諸藤は歯噛みをしながら、そう思うのだった。

 スキンヘッドのいかつい顔が近づいてきた。今度の相手は、背の高い白人である。男の怒張の先端が由香の繊毛を
掻き分ける。掻き分けた先には、びっしょりと濡れた肉襞の感触があった。
 男は押したり引いたりを繰り返し、ゆっくりと由香の秘所に身体を進める。由香は男の背中にしがみついた。
「ひ…、く…、あうんっ!」
 喘ぎ声を必死で押し殺す一方で、由香の腰が男の突きに応えて淫らに揺らめいた。それは、女としての本能なのか、
それとも慰安嬢としての訓練の成果なのだろうか。由香の心とは別のところで、男に快楽をもたらし、自らも快楽を得よ
うとして、体が自然に動き始めているのだ。
「ふ…くううっ!あん、あん、ああん…っ!」
 自分の淫らな動きに未だ気づかぬまま、由香は高い声を洩らし、首を切なげに振っている。そんな少女の痴態を眺
めながら、男は満足そうな笑みを浮かべると、さらに激しく腰を動かした。
「あ…うんっ!は、ああ…っ!」
 断続的に続く男の躍動に、由香の体はしだいに高められていくる。さっきまで簡易ベッドのシーツを握っていた掌は、
限りなく声を上げてしまいそうな唇にあてがい、歯でその指を噛んでいる。
「ひ、あ…っ!」
 由香の声のトーンが変わった。男の指先が密着した接合部に忍んできたのだ。目的は敏感な突起だ。
「あんっ、あんんっ!はあ…あっ!」
 二人の絡みあう陰毛を掻き分けて侵入して来た男のゴツゴツした指。その指先が腰の躍動と同調して膨らみきったク
リトリスを刺激してくる。由香の体中に稲妻が走る。愛液が、その行為によって一段と溢れ出したのを感じた。
「ああん…っ、もうっ…、ダメ…」
 声が、止まらない。二人の腰が動き続ける。 男の額から由香の白い裸体に汗が滴り落ちる。由香の肌も透明な汗の
粒を浮き上がらせていた。
"おうっ、おうっ!"
 声を上げて、まず男が昇り詰めた。そして、その痙攣を膣奥に感じた瞬間、由香のヴァギナは男のモノを最大限に締
め付ける。
「うっ…、あぁっ…、あぁん!」
 由香は足の指先までツッパリ、背筋を仰け反らせ、遂に絶頂のうめき声を上げた。

 茉莉はジェフと並んで、食堂の窓から星を見ていた。その肩にかけられたジャケットは、ジェフが優しく着せかけててく
れたものだ。
「Excuse me,sir.」
 声を掛けられてジェフが振り返る。茉莉も一緒にそちらを見ると、平沼と亜弓が立っていた。
 ジェフと亜弓の会話の内容は、茉莉にはよくわからなかったが、亜弓の言葉を聞くたび、ジェフは憤慨した様子で何
事か反論している様子だ。聞いているうちに、どうやら自分をどこかに連れていくという話らしいことが理解できた。
"僕は今夜、茉莉と一緒に過ごす。茉莉も同意してくれている。そもそも、ここにいる娘の中から気に入った者を選べば
いい、という話だったではないか。"
"申し訳ございません。アルメイア軍のさる高官が、ぜひ茉莉をと望んでおられますので…"
"それを言うなら、この私も、参謀本部所属の少佐だ。お嬢さん、名前を言ってください。誰ですか、そんなごり押しを通
そうという不届き者は!"
 これ以上名前を伏せておくことは無理だと判断した亜弓は、その「不届き者」の名を告げた。
 心配そうに二人の会話を見守っていた茉莉は、ジェフの表情が見る見るかわっていくのに気が付いた。そして、いっ
そう強い調子でジェフが交渉している様子が見て取れた。
「おい、森脇、司令官命令だと言え。あんたも軍人なら、上官の命令に逆らう気はないだろう、と。」
 亜弓が平沼の言葉を通訳すると。ジェフは急に勢いを失った。黙って左右に首を振り、茉莉の肩に両手を置くと、「マ
リ、タノシカッタ、アリガト…」と片言の日本語でつぶやくように言って、彼女の額にキスをした。
「そうだ。優しさとか、人間らしい心なんてもっていたら、軍人なんて、やってられないんだよ。」
 茉莉の手を握った亜弓は、わざと聞こえないふりをして、平沼のその言葉を通訳しようとはしなかった。

 アジア系の血が混じっている、その太った男は、挿入よりもむしろ、ねっとりした愛撫を求めて来た。男は先にベッドに
横になり、身振り手振りで示しながら、シックスナインの姿勢でフェラチオをするよう由香に要求するのだ。
 次から次へとやってくる見知らぬ男と素肌を合わせ、その性器を受け入れることは、肉体的な疲労もあるが、精神的
にこのうえなくきつかった。それも、トイレで用をたすように、すぐに挿入して、あっさり満足を覚えて出て行く男の方がま
だましで、目の前の男のように、体の隅々まで味わいつくす濃厚なセックスを求める男ほど、相手をするのが辛かっ
た。
 しかし、彼女に選択の余地はない。由香は男の上に乗り、両手でペニスを捧げ持った。清潔に保たれていない兵士
のそれは、残尿臭と恥垢の生臭い臭いを漂わせていた。由香は息をとめて、ゆっくりと肉棒を口に含んでいく。
 由香の奉仕を受けながら、男は目の前で咲いている花弁を押し広げた。花弁からつぅーっと愛液が垂れて糸をひく。
男は顔をあげ、その部分に舌を這わせてくる。
「んん…んんっ!んぐぅ…」
 ペニスを含んだままくぐもった呻き声をあげる由香。男は縁辺部の襞から舐め始め、次第次第に中心に向かって責
めていく。由香はお尻をくねくねと動かしながら、与えられた快感に応じるように、必死にペニスをしゃぶり続けた。

 ウッド隊の面々は揃って体育館から出て来ると、校庭の一角で思い思いにタバコを吸ったり、酒を飲んだりしながら、
ダベっていた。
"あてがわれた女とやるなんて、もう一つ燃えないな。"
 いつものように軽薄な口調でそう言うウッド隊長だったが、実際のところは、体育館で真っ先に、一番人気の明日菜と
セックスしたのは彼である。
"そうそう、みんなで襲い掛かって、無理矢理やるのがイイんだよな。"
 並んで待つのが性に合わず、早々に体育館を後にしたならず者のシモンズが言う。
"あちこちに女がいるんじゃないか。どうだ、ひとつ、いつもみたいに狩りに行かないか?"
 隊長のウッドがそう提案した。釧路での女子高校生集団レイプ事件は、彼らのやってきた限りない悪行のささやかな
一例にすぎないのだ。それに答えて、皮肉屋ゲーリーが渡り廊下を指さした。隊員たちが一斉に視線を向けると、2人
の女生徒が歩いているのが見えた。
"見ろよ!"
"おおっ、可愛い娘がいるじゃないか。"
"あれを狩るとしようか。"
 副隊長のマイズナーが、隊員たちの思いをとりまとめて、そう口にした。そこには、貴賓室に向かう茉莉と亜弓の姿が
あった。

 10人までは数えていたのだが、もはや何人の男を受け入れたのかわからなくなっていた。股間は痛みを超えて痺れ
たようになり、頭の芯がボーッとしている。
 それでも、すぐに別の男がブースに入って来て、由香の上に乗って来た。
 男は、凶器の先端を、ぐったりとしている由香の濡れた花弁にこすり付けて、柔らかな感触を楽しむと、今にも暴発し
そうなほど猛り狂った肉棒の先を、由香の淫裂に割り込ませた。
「ああっ!」
 男の肉棒が少女の肉襞をえぐった。
「うっ…、うぐっ…」
"ソラッ、ソラッ…"
 腰を右に左にと振って逃れようとする由香に、お構い無しに男は怒張を送り込んでいく。
「いやっ、ああ、死んじゃうー…」
 由香の悲痛な声の内容を理解することはなかったが、その可憐な響きは、むしろ男の快感を増幅する。男はだんだ
んと射精感が高まってくるのを感じた。
「いやっ、うう…、ぅああ!」
 男が達した瞬間、由香は暗黒の奈落に落ちるように意識を失っていった。
 


 
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