受賣神社の巫女
 
第2日目 神楽

 
 二日目、那美は境内の神楽殿に連れて来られた。神楽は神に奉納するために舞われるので、本殿に真向かう位置
に建てられている。
 橋掛りを渡って、正方形の本舞台に進む。
「おはようございます。」
 笛や太鼓を奏でる神楽囃子の囃子方がすでに舞台の袖に並んでおり、一斉に挨拶をする。
「おはよう。」
 美沙子が挨拶を返すが、囃子方の面々が見つめているのは、あくまで那美だ。那美は胸と下腹部を隠したまま、体を
硬くして、ぎごちない会釈を送る。十人程いる囃子方は全員が男で、那美は相変わらず素っ裸のままなのだ。
 彼らが見守る中、那美は美沙子とともに舞台に上がった。美沙子はトレーニングウエアを着ている。全裸の那美は恥
ずかしそうにうつむき、手に胸をあてたり、お尻を隠したり、下腹部に置いたりしている。境内には他に人影がないの
が、せめてもの救いだ。
「今日中に、踊りの基本的な動きは、覚えてしまわないといけません。最初に、私が踊ってみますので、よくご覧になっ
てください。」
 そう言うと、美沙子は本舞台の真ん中、「正中」の位置に立つ。
 ピーピー、ピーヒャララ
 ドンドコドン、ドンドコドンドン
 ドンドコドン、ドンドコドンドン
 境内にひびく笛と太鼓。激しい太鼓の音に合わせて、美沙子が踊った。それは、激しく体を揺り動かす踊りで、舞とい
う優雅なイメージからは程遠い。もっと荒々しく、古代から伝わるエネルギーを感じさせるもので、むしろビートの効いた
ロックかソウルで踊っている感じに近かった。
 ドンドコドン、ドンドコドンドン
 ドンドコドン、ドンドコドンドン
 那美は美沙子の踊りに見入っていた。躍動感に溢れ、セクシーな見事な踊りであった。
「これが、この神社に伝わる踊りの中で最も重要な『岩戸踊り』の基本になる動きです。」
 合図をして囃子方を止めた美沙子が、那美に向かって言う。
「美沙子さん、上手…。どうして、美沙子さんが巫女にならないの?」
 那美は感じた疑問を素直に口にした。
「私は稗田家の者、猿女の巫女家をお助けするのが役割です。巫女にはなれませんわ。」
「サルメ…?」
「宇受賣神社の巫女の家柄、あなたのお母様の家、そしてあなたがお継ぎになるのが、猿女家ですわ。アメノウズメノミ
コトの直系の巫女なのです。」
 美沙子はそう言うと、踊りの由来を話した。
「現在、あちこちの神社の神楽になっている『天の岩戸』では、アメノウズメノミコトは能の序之舞のような静かな舞を舞
います。しかし、古事記をお読みになればわかりますが、アメノウズメノミコトは身の恥ずかしさも、衣もかなぐり捨てて、
踊りに踊り狂い、八百万の神々から爆笑が起こったとあります。実際にアメノウズメノミコトが踊ったのは『舞』ではなく、
今踊ったとおり、もっと激しく情熱的な『踊り』だったのです。」
 そう説明して、美沙子は那美を促した。
「さあ、踊っみてください。」
「でも、どうやって踊るのかわかりません。」
「構いませんよ。とにかく、太鼓に合わせて、体を動かしてみてください。」
 ドンドコドン、ドンドコドンドン
 ドンドコドン、ドンドコドンドン
 美沙子の合図で囃子が鳴る。那美はさっきの美沙子の動きを思い出しながら、ステップを踏んでみた。
「そう、いいですわ。太鼓に合わせて…」
 太鼓のリズムに合わせて、那美は小さく体を揺らすようにして踊り続ける。
 美沙子は感心した。リズム感が良いのだろう。この踊りを知らないのはもとより、裸体を隠し、見られるのを気にしな
がら体を揺らしているだけなのに、その動きが様になっている。
「ダンスか何か、やっていらしたのですか?」
「少しだけ…。お祖父さんが習っておけって。」
「そうですか…。信一郎さんも、最低限の義務は忘れていなかったようですね。」
 そう言って頷く美沙子。しかし、それ以上に天性のものが大きいようだ。小さな動きでもばねを感じさせ、わずかな動
きで他人を魅了する存在感がある。
「さすが、猿女の巫女の直系ですわ。」
 美沙子が満足したように言う。
「さあ、じゃあ、振り付けをお教えしますわ。まず、 両腕を頭の後ろで組んで…」
「こ…、こう…ですか?」
 少し躊躇いを見せた後、那美はおずおずと両手を上げる。乳房も下腹に生える陰毛の翳りも露わになった。囃子方
の視線が気になり、恥ずかしさで頬が火照る。
「体をくねらせてください。腰で円を描くように。」
 肩幅に開いた腰がくねり、白日のもとに晒された乳房がプリンのように揺れる。それは、たまらなくエロチックな振り付
けだった。
「さあ、そのまま踊りましょう!」
 ピーピー、ピーヒャララ
 ドンドコドン、ドンドコドンドン
 ドンドコドン、ドンドコドンドン
 横で踊る美沙子の真似をしながら、見よう見まねで踊る那美。朝の光がしなやかなカーブを描く裸体に、ピチピチした
素肌に降り注ぐ。
「脚を開いて、お尻を突き出して!」
 最初に美沙子がお手本を示したのは、この舞の基本に過ぎないことがわかった。間に挟む振り付けこそが、この巫
女舞を独特の物にしているのだ。
「そのままお尻を振って…、お尻をくねらせる!」
 それは、時に性交を、時に自慰行為を暗示させる、淫らで官能的な、雄を誘う雌の踊りであった。

 日中は踊りの練習に費やし、夕食を終えると、美沙子がやって来た。手には、時代劇に出てきそうな貝殻に入れた薬
を持っている。
「今宵は夜神楽です。ご神体にお参りにいく準備をいたしましょう。」
 そう言うと、美沙子は那美を畳の上に座らせ、貝殻の薬を指に取った。うす桃色の軟膏だ。
 美沙子は、軟膏を手のひらで伸ばすと、那美の乳房に手を延ばして、撫で回した。
「あっ、いやっ!」
「じっとしていてください!」
 美沙子は那美を叱り付け、美しい隆起をたっぷりこね回すと、今度は指先に薬をとって、乳首をこねくり回した。
「あ、あぁ…、何これ…」
 尋ねる那美の声は、すでに喘ぎ声に変わっていた。どうやら軟膏には性感を高める効果があるようだ。胸が燃えるよ
うに熱くなり、硬くなった乳首にむず痒さが走る。
「あぁん…、な…、何を塗ったの?」
 その質問には答えず、美沙子は、那美の下腹部に、薬をたっぷりと塗った指を持っていった
「次は、ここに塗りましょう。」
「あっ、ダメっ!」
 陰部を弄られて、那美が悲鳴をあげた。
「いっ、いや…へんなもの…、塗らないで…」
「たっぷり塗っておかないと、夜神楽の儀式が辛いですよ。」
 そう言いながら美沙子は、性器の隅々に媚薬を塗っていった。小陰唇の襞に丁寧に塗り込み、膣の入り口にたっぷり
とつけ、薬のついた指先で肉芽を摘まんで、クリクリと揉み込む。
「…あ、あぁ、やめて…」
 次第に局部が熱くなっていく感覚に戸惑いを感じて、那美が叫んだ。
(いやっ…、アソコが熱い…、なんなのっ、これ…)
 那美の眉が歪む。秘孔の奥が熱くなっていく。そして、むずむずした感覚に耐え切れず、無意識のうちに腰を振り始
めた。
「かっ、痒い…」
 今や那美は、膣内に無数の虫が這い回ってるような感覚の痒さに襲われていた。
「…あ、あぁ、やめて…」
「ふふふ…、濡れてきましたよ。ほら…」
 美沙子が指を秘孔に差し込んだ。愛液をたっぷりと含んだ襞肉が彼女の指に纏わりついた。
「やン…、いやぁ…、ああン…」
 陰部を弄られて、那美が身悶えする。割れ目からはクチュクチュと淫靡な音が漏れ始めた。
「準備はできたようですね。さあ、それじゃあ、本殿に参りましょう。」

 本殿の入り口には、禊の時にいた狩衣姿の5人が待っていた。村長ほか、村の主だった家系を代表する顔役の面々
である。その脇には囃子方の面々もいる。
 5人に周りを取り囲まれるようにして、那美は本殿の中に入って行った。その後から囃子方が続く。
 体に塗られた媚薬のせいで、歩く度に股間に疼きが走り、その都度、溢れ出た愛液が太腿を伝っていくのがわかる。
足元がフラフラと定まらず、美沙子や男たちに支えられてやっと歩いている状態だ。
 一行は本殿の中を進んでいく。いつもは閉じられている扉が一つずつ明けられ、奥へ奥へと入って行く。
 そして、本殿の奥深く、剥き出しの地面になった部屋に進む。扉を開けると、パチパチという木が燃えて爆ぜる音が聞
こえ、暗闇の中でゆらめく炎が目に入った。護摩が焚かれているのだ。神域を示す注連縄が張られ、祭壇が作られて
供え物がされている。その奥にそれはあった。
「これがご神体、猿田彦尊であらせられます。」
 美沙子がおごそかに告げた。
 土の中から高さ1メートル程の石柱が突き立っていた。直径5センチほどの黒いそれは、磨き込まれたように輝きを
放ち、見事に男根そっくりだった。
「さあ、ご神体に処女を捧げるのですよ。」
「えっ?」
 那美は美沙子の言う意味が理解できなかった。
「あなたの大事な部分に、ご神体を入れるのです。それによって、あなたは宇受賣神社の巫女になるのです。」
「そっ、そんなっ!だめですっ、できません。」
 イヤイヤするように頭を横に振って、逃げ腰になる那美を結界の中心に導きながら、美沙子は落ち着いた声で言う。
「大丈夫ですよ。そのために、アソコにお薬を塗ったのですから。」
 男たちが那美の腰を押さえて、石柱の先端を秘孔にあてがった。
「だめ、やっ、やめて…そんなの、入らない…」
 男たちが那美の腰を押さえ付けると、石柱のカリの部分は難なく那美の濡れた割れ目に入っていく。
「うぐっ!」
 那美の身体に激痛が走る。あまりの痛みに、呼吸をすることすらできない。
「痛いっ!」
 引き裂かれるような痛みを感じた。
「もうダメです。もう、これ以上は…」
 那美が訴えた。肉層の一枚一枚が激痛に泣き声をあげている感じなのだ。
「さあ、もうひとがんばりですよ。いきますよ。」
「ちょ…、ちょっと待ってっ!」
 涙声で訴える那美。しかし、男たちは容赦なく那美の腰を掴んだ手に体重をかけた。ここまでくれば一気にやってしま
った方が、苦痛が続かなくてよい。
「それっ!」
「ヒッ…、ヒイイッ!」
 太い石柱が那美の中に深く埋め込まれ、子宮の底に先端が届いた。クシュッという音をたて、中に溜まっていた淫蜜
が溢れ出て太腿をつたう。薄赤く水っぽい破瓜の血が混じっていた。
「あはっ、ああ、あはぁ…」
 破瓜の痛みと衝撃が薄らぐにつれて、那美に変化が現れた。息が荒くなり、額に汗の玉が浮いている。見ると、石柱
を挟み込むように太腿をすり合わせている。媚薬が効果を発揮しているようだ。
「どうしました?」
「かっ、痒いんです。むっ、虫が…、這ってるみたい…」
 那美はそう言うと、顎を仰けに反らし、呻き声をあげた。
「じゃあ、腰を動かしてごらんなさい。」
 顔を真っ赤にしながら歯を食いしばっている那美に、美沙子が言った。
「で…、できないわ…」
「仕方がありませんね…」
 そう言うと美沙子は男たちに合図を送った。男たちは再び那美の腰を掴む。
「ああん、だめえ…いやあ…」
 身悶える那美の腰を、男たちはゆっくりと持ち上げた。石柱がじわじわ引き抜きかれる。そして、膣口付近で止める
と、今度は、再び奥深く挿入していく。
「はあぁ…、いっ、いいっ…」
 悲鳴に似た声をあげて、那美の身体が電気を浴びたようにガクン、ガクンと揺れる。固い石柱が肉壁をこすり上げる
と、痒みがおさまる。いや、それだけではない、ゾクゾクする快感が身体の奥から湧き上がってくるのだ。
「ほら、気持ちいいでしょう?さあ、自分で腰を振って。」
「うっ、い…や…、あっ…」
 じっとしていると、激しい痒みが襲ってくる。とうとう、那美は自ら腰を上下させて、石柱を抜き刺しし始めた。グチャ、
グチャと那美の愛蜜が白い泡を立てている。
「…み、見ないでください…おねが…いっ…」
 美沙子と男たちが凝視しているのを感じた那美が、喘ぎながら言う。快楽をむさぼる淫らな姿を見られるのは、このう
えなく恥ずかしい。
「い、いい…うっ、はうぅ…」
 しかし、一度動き出したら、止めることなどできなかった、那美は体が求めるままに激しく腰を上下させる。
 ピーピー、ピーヒャララ
 ドンドコドン、ドンドコドンドン
 ドンドコドン、ドンドコドンドン
 囃子方が「岩戸踊り」の楽を奏で始めた。
 美沙子と男たちが祝詞をあげ始めた。那美の激しい息遣いがそれと混ざる。護摩の火に照らされて、激しく揺れる女
体の影が壁に大きく映し出されている。
「いいっ、あはぁ…、だめぇ…変になっちゃう…」
 那美の腰が円を描いてうねり、体が弾かれるようにのけぞる。それこそ、昼間に美沙子と練習をした踊りの振り付け
そのままだった。
「あっ、あっ、ああぁ…」
 那美は天井を見つめたまま気をやり、膝をガクガク震わせた。
 荒い息を吐きながら、しばらく放心していた那美だったが、やがてまた、腰を上下させ始めた。じっとしていると痒みが
襲ってくるのだ。そうして、石柱で膣内を擦り始めると、すぐに性感に火が着いた。
 ドンドコドン、ドンドコドンドン
 ドンドコドン、ドンドコドンドン
 那美の本能に働きかけ、理性を奪去るかのように、太鼓が同じリズムを繰り返し、繰り返し叩いている。
「あっ…、ひっ…、あぁっ…あぁん…、いいっ!」
 愛液が際限なく溢れ出し、石柱にまとわりつき、雫になって滴る。那美は官能の業火に灼かれ、巫女として生まれ変
わるのだ。



 
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