産隆商事のニューフェイス 1 新入社員歓迎会
 
第3章
 
 三次会のカラオケボックスにやって来たのは、営業二課の男子社員12人に対して、女子は美緒一人だった。もう一
人罰ゲームをさせられていた秋吉静香は、営業一課の面々とともに別の店に行くことになったからだ。
「俺、今日から二課に配置換えしてもらえませんかぁ?」
 別れ際、営業一課の谷口が千鳥足の柴田二課長に、冗談交じりにそう言った。もちろん美緒がお目当てである。一
課の他の社員の中にも、同じように言いたげな表情を浮かべている男たちが少なくない。
「ねえ、早く行こうよぉ、静香たっぷりサービスしちゃうから!」
 高い酒をぐいぐい飲み、すっかり上機嫌の静香が拗ねたような口調で言った。相変わらず、全裸なのだが、もはやま
ったく気にしている様子はない。泣きべそをかきながら、できるだけ男たちの視線に触れないよう体を丸めている美緒
とは対照的だ。そんな静香と盛り上がるのも楽しそうだと思ったらしく、一課のメンバーは彼女を連れて、夜の街に繰り
出して行った。
「さあ、俺たちは予定どおりカラオケだ。」
 自他ともに認める二課のまとめ役、大河内主任がすっかり酩酊状態の柴田課長の手を引いて歩きだすと、他の社員
たちが美緒を引きずるようにしてついて行く。
 こうして美緒は、相変わらず一糸まとわぬ姿のまま夜の街を連れ回され、オールナイトでやっているカラオケボックス
に連れて来られたのだった。
「えーっと…、朝の5時…、までで、よかったです…ねぇ…」
 受付の学生アルバイトらしい青年は、美緒が気になって仕方ない様子で、何度も同じことを聞き返している。突然の
全裸美女の登場に、店員や他の客が驚いたような表情を浮かべ、好奇心を隠そうともせず、美緒のことを見て通る。
(ああ、早くして…)
 美緒は心の中でそう叫んだ。今はせめて部屋に入り、通りがかりの人達の視線に晒されるのを免れたかった。
 やっとのことで案内されたのは、店で一番広いパーティ・ルーム。13人全員が入っても、ゆったりしている。全員が席
に落ち着くと、大河内が立ち上がって言った。
「これで、倉崎は根性がついて、明日から立派な営業レディになれるだろう。」
 男たちが拍手で大河内に答えた。
「3次会は、本当の歓迎会だ。これから、一緒に仕事をする仲間のことを、君自身の体で深く知ってもらいたい。」
 大河内が美緒に向かって言う。周りの男性社員は、ニヤニヤといやらしい笑いを浮かべている。
「そ…、それはいったい…、どういう意味ですか?」
 美緒が今にも泣き出しそうな声でたずねた。
「文字どおりの意味さ。これから朝まで3時間ある。その時間で、君はここにいる12人全員と順番にセックスするん
だ。」
「俺たち全員のオチ×チ×を、順番に君のオ××コに入れるのさ。まあ、握手みたいなもんだと思えばいいだろう。」
 卑猥な笑い声をあげながら、わざと露骨な表現をするのは安西だ。自分になびかない美緒を、「可愛さ余って、憎さ百
倍」とばかりに、この際いたぶってやろうとの魂胆が見え見えである。
「俺達は毎年こうやって、新入社員のオ××コで義兄弟の契りを結ぶ。」
「これが、我が社の営業部のチームワークの秘密なのさ。」
 先輩の営業部員たちが口々に言った。どうやら、冗談ではなく、本当に12人とセックスさせるつもりらしい。美緒は目
に涙を浮べて訴えた。
「許してください、私…、これまで…、経験がないんです。」
「おーっ!処女か!」
「ホントか、そりゃあ凄いや!」
「記念すべき処女喪失をみんなで祝ってもらえるなんて、倉崎、お前は幸せ者だぞ。」
 男たちは大喜びで、盛り上がる。もはや何を言っても無駄であった。
「さあ、まず、俺たちが倉崎のことを、よく知らないといけないな。」
「ああ、オッパイはもちろん、オ××コも、尻の穴も、身体の隅々まで、どんな具合か調べさせてもらおうぜ。」
 そう言って、安西と、中瀬という先輩格の男が、美緒にじりじりと詰め寄って来た。
「いやっ…、やめて…、いやあーッ!」
 美緒は悲鳴をあげて抵抗したが、あっという間に男たちの手で押さえ込まれ、椅子の上で身動きができなくされてしま
った。
「柔らかいオッパイだ…」
 安西が背後に回り、豊かな乳房を両手で包み込むようにして揉みしだく。男の手が動くたびに、美緒の乳房は形を変
えて揺れ動いた。
「じゃあ、俺はこっちを…」
 そう言うと、中瀬が椅子の前にあぐらをかき、美緒の膝頭を掴んで左右に開いていく。
「やめて、やめて…、いやぁぁ…」
 必死で脚を閉じようとする美緒だったが、他の男も手伝って、とうとう大きく股を開いた格好にされてしまう。
「へヘッ、オ××コ、まる見えだぜ…」
 美緒の羞恥心を煽るように中瀬が言い、その指は遠慮のない動きで割れ目をまさぐり始めた。
「おい、お前たちばっかり、ずるいぞっ!」
 誰かがそう叫んだのきっかけに、残りの男たちも一斉に美緒に飛びかかっていく。胸を揉む者、首筋を舐める者、太
腿を撫でる者…、美緒の身体の隅々まで触り、思い思いに弄ぶ。
 ひとしきり美緒の胸を弄んだ安西が、あっけにとられた様子で見ている2人の新入社員に声をかけた。
「間宮、田野倉、お前たちも揉んでみろ。気持ちいいぞ。」
 2人は一瞬ためらって、お互いの顔を見合わせた。彼らにとって美緒は同期になるが、同期の間でも彼女のことは、
入社試験の時から「むちゃくちゃ可愛い娘」がいると評判になっていたのだ。その美緒が目の前で全裸になり、男たち
の玩具になっている。
「間宮君、田野倉君、助けて…」
 同期の2人に気づいて、美緒が哀願する。涙に濡れた視線を向けられて、「彼女を助けようか」との思いが打算も含
めて、彼らの頭によぎった。
「こんなおっぱい、初めて見た…」
「見ろよ。乳首立ってるぜ。」
 安西ともう一人の男が、2人に見せびらかすように、美緒の乳房を弄ぶ。間宮と田野倉がゴクリとつばを飲み込む音
が聞こえた。
「お前たち、ホントに揉まないのか?」
 安西があきれたように言う。最初に動いたのは間宮だった。
「ほんとだ、すっげえ柔らかいオッパイだ!」
 間宮は、嬉々として美緒の胸に手を伸ばしてきたのだ。
「おい、俺にも触らせてくれ!」
 田野倉がそう言い、2人の同期は仲良く左右の乳房を分け合って、弄び始めた。
「あぁ…、こんなの…、いや…」
 美緒が絶望の声を漏らした。同期で会社に入った男達に体を弄られるのは、格別に恥ずかしく、屈辱的だった。
「ほら、倉崎。ここ濡れてるぞ、次から次へと愛液が溢れてくる…」
 陰部を弄っていた男が、うれしそうな声をあげた。さっきのスナックで何度か軽いアクメを経験させられた美緒の体
は、すぐに愛撫に反応するようになっている。一度達すると、火が消えてしまう男の性感とは違って、女のそれは燠火
のように身体を火照らせ続けるのだ。
「ほら、みんな、倉崎君のアソコを見ろよ。」
「どれどれ…」
「ほんとだ、倉崎、感度いいな…」
 男たちの視線が一斉に、美緒の性器に集中した。よってたかって全身の性感帯を責め立てられたせいで、彼女の秘
部はグチョグチョに濡れてしまい、今や指を膣に抜き差しするたびにピチャピチャといやらしい音を立ててしまってい
た。次から次へと溢れ出てくる愛液は滴となって、床の上に垂れている。
「よおし…、そろそろ…、しようかぁ…」
 それまで鼾をかいて、部屋の隅の椅子に沈み込んでいた柴田が、いきなり起き出してくると、ズボンを下ろして、美緒
にのしかかってきた。酒臭い息が、彼女の鼻先にかかる。
「いや、いやっ!」
 美緒は足をバタバタさせて抵抗する。
「だれか、倉崎の足を押さえろ!」
 大河内が命令すると、美緒の両側にいた安西と間宮が、それぞれ美緒の片足を両手でつかんで、大きく開かせた。
「最初は…、やはり、課長…、ですよね…」
 安西が探るように大河内に確認した。美緒の処女を奪うチャンスをあきらめ切れない様子は、他の者も変わらない。
しかし、課内の序列を重んじる大河内は、迷わず大きくうなづいた。せめて、酔った柴田の物が、役に立たなくなってい
ないかと期待したが、酩酊の中にあっても、剥き出しにされた一物は、隆々と天を突く勢いを見せている。
「いくろぅ…」
 柴田はそう言って、美緒に覆いかぶさると、勃起した肉棒を彼女の陰裂にあてがい、ぐっと腰を突き出した。美緒の
美しい顔がギュッと歪む。
「いっ…、痛いっ!」
 しなやかな黒髪をぐしゃぐしゃに乱して、美緒は逃れるように床の上でずりあがった。無理矢理挿入されたことが、実
際以上に痛みを感じさせるのだ。柴田はしゃっくりをしながら、その腰をグイッと引き戻す。
「ヒイッ…、痛いッ!」
 美緒が悲鳴をあげる。戻された拍子に陰茎が少し深く膣の中にめり込んだのだ。一瞬、ぷりっとした軽い抵抗感があ
った後、するっと入った感触に、柴田は処女を奪ったことを確信した。
「よおし…、い、いま…、処女膜をやぶったぞぉ…」
「うっ、ううっ…」
 美緒は嗚咽をこらえていた。固く閉じた目から涙がポロポロと流れ落ちる。そんな美緒の様子に関係なく、ピストン運
動に入ろうとする柴田だったが、二、三度腰を動かしたところで、ぶるっと全身を震わせた。
「お、う、うぅ…」
 そのうめき声で、周りの男達は柴田がいきなり達してしまったことを悟った。やはり、相当酔っていたので、我慢が全く
きかなかったのだろう。
(ちぇっ、つまらない、セックスしやがって…)
 安西が心の中で毒づいた。せっかく、まれにみる美人の処女喪失なのに、立ち小便でもするように用をたしてしまうと
は、もったいないにも程がある。
 しかし、最も惨めな思いをしているのは、当の美緒である。「愛する人と、素敵なリゾートホテルで…」といった、漠然と
持っていたロストヴァージンのイメージは、これ以上ない無残な形で叩き壊されたのだ。
 ショックで声を上げることもできないでいる美緒の中に、今度は大河内が押し入って来た。
「気持ちいいぞ、倉崎の中は…。よく締まる」
 美緒は、あまりのショックに声もない。真っ白い歯をきつく噛みしめ、ただ頭をグラグラと動かすばかりだった。激痛
と、口惜しさと、哀しみで、顔面はこれ以上は赤くならないほどに火照っている。大河内のゆっくりした往復運動につれ、
その顔が床の上を行ったり来たりする。
 数人の後、いよいよ安西が思いを遂げる時が来た。
 美緒の首に左手をまわして抱え込み、右手でペニスを持って狙いを定めると、グッと腰を突き入れた。
「いや、いや…、あぁぁ…」
 美緒が悲しげな声をあげる。一人侵入するごとに、絶望の度合いが深くなっていく。
 対象的に、安西の方は有頂天だった。夢にまで見た女の体に、少しずつ、だが確実に自分の身体の一部が入り込ん
でいく感覚は、言うに言われぬ素晴らしさだ。
 柔肌の感触を楽しむように、安西は美緒の体を抱き締め、乳房を揉みこむ。
 顔をよく見たくて、右手で美緒のほつれた髪を梳いてみた。少女のように可愛い顔立ちが嗚咽を堪えるように震えて
いる。閉じた睫に、涙が滴になってついていた。
 その可憐な様子は、安西を激しくかきたてた。こらえきれずに深突きをし、夢中で美緒を貫きはじめた。
「あっ、あっ、あっ、ああ…」
 美緒の喘ぎ声に合わせるように、安西の腰の動きが早くなった。獣のごとく荒い息を吐いては、激しく腰を前後させ
る。
「うっ…」
 短く呻いて、安西の下半身がブルッと震えた。次の瞬間、美緒の中に彼の精液がドクドクと注ぎ込まれる。

 男たちに何度も犯された美緒は、全裸で床にぐったりしていた。左右には大河内と安西が、これも着ている物をすべ
て脱いで、鼾をかいて眠っている。他の男たちも、あちこちで眠り込んだり、疲れた顔でぼんやり座り込んでいる。
 やがて、美緒がすすり泣きが聞こえて来た。すると、いつ起きたのか、安西が上半身を起こし、美緒の髪を優しく撫で
た。
「泣くなよ。これで、俺たちみんな、君の恋人になったんだ。」
 安西が美緒の体を抱き起こす。
「そうだ。一度に12人も恋人ができたんだぞ。」
 目をこすりながら、大河内が言うと、他の男たちも次々に美緒の周りに集まってきた。
「会社、やめようなんて思っちゃ駄目だよ。君は今日からうちの課のマスコットなんだから。」
「これからずっと、みんなで君のこと、可愛がってあげるよ。」
 身勝手な言い草ではあるが、男たちの表情は皆、意外なくらい優しい。本当に恋人に接するような態度だ。
「もし、結婚しなきゃならなくなったら、誰かが責任持って君を嫁さんにする。」
「なぁ、間宮、田野倉!」
 そう言われて、二人の新人は一瞬顔を見合わせた。ややあって、「はい!」と先に返事をしたのは、今度は田野倉だ
った。間宮も大きくうなづく。
「お…、俺も立候補するよ…」
 ボソリとそう言ったのは、安西だ。
「そう、うちの奥さんも、元はうちのマスコットだったんだ。うちは社内結婚のカップルが多い。」
 大河内が感慨深げにそう言った。
「さあ、みんなで出勤だ!」
 柴田課長がすっくと立ち上がり、妙に元気な声でそう言った。
 そろそろ始発電車が動き始める時間だ。

 


 
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