サッカー部マネージャー物語

14

 談話室という十五畳ぐらいの部屋に、十人ぐらいの寮生が円になってすわっている。香川、白井、橋本、黒坂の四人
の他にサッカー部員が二人、そして、寮の玄関で理恵子が出会った二人を含めて、サッカー部員ではない寮生が四人
混じっていた。
 その中央には、全裸の麻美と理恵子が立っている。
 麻美は生まれたままの姿を隠しもせず、堂々と立っていた。形良く膨らんだ乳房が呼吸にあわせて静かに上下してい
る。引き締まったウエストから、張り出したヒップにかけての流れるような曲線が、このうえなく美しい。下腹部の濃い翳
りがすっかり露わになっているが、まったく下品さを感じさせなかった。
 一方、理恵子は恥ずかしそうにうつむき、男たちに見られないように必死に胸と股間を隠して立っている。膝頭がガク
ガク震えているのが誰の目にもわかり、男たちの嗜虐心をそそった。いくら覚悟を決めたといっても、羞恥心はどうしよ
うもないのだ。
 男たちは対照的な二人の美少女の全身をなめるようにして見つめながら、これから始まろうとしているショーへの期
待に興奮を高めていた。
「いいか、二人ともイクまでやるんだぞ。」
 香川が二人に命令する。
「よし、始めろ。」
 それを合図に、麻美は理恵子の肩を抱き寄せ、彼女の顎を指先で持ち上げると、その唇に唇を重ねた。リップの匂
いのする柔らかい唇が理恵子の口をふさぎ、甘い匂いのする息がふきかかる。
 同時に、麻美の手が、理恵子の胸の隆起をまさぐり始めた。
 理恵子は反射的に両腕を伸ばして突っぱねた。
「や…、やっぱり、ダメです…」
 理恵子は両腕で胸を抱きしめ、激しく首を振る。
「もう、後戻りはできないわよ。」
 そう言うと、麻美は理恵子の顔を両側から押さえ、本格的なキスを始めた。歯列の隙間から下をしのばせ、逃げよう
とする舌をとらえて、ねっとりと舌をからませてくる。
「うう…」
「理恵子、可愛いわよ。」
 麻美は、理恵子の首筋から胸もとにかけて撫でおろし、さらに、ふくらみを持ち上げるようにして、乳房の弾力を味わ
った。そして、円を描くように乳房を撫でながら、先端の淡いピンクの蕾を口に含み、舌先でころがす。
「あッ!…」
「フフッ、感じやすいのね。もう、乳首が立ってきたわ…」
 麻美の細い指がするりと理恵子の下腹部に滑り込み、恥毛に覆われた部分をまさぐった。
「あっ、やめて…、あ…」
 理恵子が懸命に両腿をよじりあわせたが、一足先に指先は淡い翳りに隠された肉の合わせ目をなぞっていった。
「ウフフ、ここもほら、こんなに濡れてるわよ。」
 麻美が指摘すると、それまで息を詰めて二人を見ていた男たちが、一斉に声をあげた。
「いいぞ、麻美。」
「もっと感じさせてやれ!」
 その声に答えるように、麻美の人差し指が、敏感な粒に軽い振動を与え、秘肉を押し広げるように、肉びらの縁をな
ぞる。
「あッ、ううゥ…」
 必死で噛みしめた唇がほつれ、くぐもった喘ぎがもれてしまう。同性ならではの、感じるところを知り尽くした指の動き
に、太股が自分のものでないように開いていく。
 モデルのように美しい美少女が、恥辱に震える可憐な美少女の身体を目覚めさせていく。それは、男たちにとって、こ
のうえない見せ物だった。
「さあ、あなたも私のアソコを触るのよ…」
 麻美が理恵子の腕をとり、自分の股間に導いた。
 ためらっていた理恵子の指が、やがて、愛液であふれかえる麻美の淫裂を、ぎごちなく撫でさすりはじめた。
「ああ…、そうよ、もっと触って。」
 麻美は、胸と胸をぴったりと重ね合わせ、乳房を擦り付けてきた。乳首と乳首が触れあい、擦れあう。
「そこよ、そこ…、ああっ…」
「うッ、うッ、うッ…」
 麻美の甘い喘ぎと、なんとか喘ぎ声が漏れるのをこらえようとする理恵子の声が響き合う。
 二人の美少女は、男たちに見られながら、抱き合って裸身をくねらせ、お互いの濡れた股間をいじりあっていた。
「よし、シックスナインだ。」
 香川の命令で、麻美は理恵子を畳に横たえると、その顔のほうに性器を向けて、よつん這いになった。
「いやっ…」
 理恵子は思わず目をそむけた。女性器を見るのははじめてだった。縮れた毛に縁取られた楕円形の膨らみから、サ
ーモンピンクの肉襞がのぞくのが、ちらっと目に入った。
「あんっ」
 いきなり麻美にクリトリスを吸い上げられ、下半身が浮き上がるような気がした。
「やめ…て、麻美…さん…」
 麻美はチュッチュッと音をたててクリトリスを包皮ごと吸い上げていた。そして、吸ったクリトリスの先を舌でざらっとな
めあげる。女の感じる部分を知り抜いた責めは、さっき橋本になめられた時とは比べものにならない快感を身体の芯
から呼び起こしていく。
「ハッ、ハッ…」
 理恵子は麻美の舌の動きに耐えきれず、苦しそうなあえぎ声をもらした。ミルク色の肌が桜色に染まり、盛り上がった
胸の膨らみが上下する。
「すげえ、色っぽい!」
 一人が思わず声をあげた。
 麻美は、ピンク色の小陰唇の裏側まで丹念に舌を這わせ、愛液をなめとって口に運んだ。
 なめらかな長い脚が、不規則にブルブルとふるえて麻美の顔をはさみつけるような痙攣を見せた。
「くっ、くうっ…ん…」
 それでも、男たちの前で声をあげないよう、理恵子は必死でこみあげてくる快感をこらえているのだ。
「おい、理恵子、気持ちいいんだろ?」
 それに気がついて、香川が言う。
「気持ちよかったら、よがり声をあげて、みんなに聞かせてやれよ。」
 香川の声に応えるように、麻美が両手で割れ目を左右に大きく割り裂いた。
「ああっ…」
 ビクン、と腰が浮いた。麻美が舌を長く突き出し、上から下へ、下から上へと、クリトリスから蟻の戸渡り部分にわたる
まで、理恵子の秘部を力強くなめまわした。
「あうっ、あん、あんっ、くふうっ」
 とうとう耐えきれなくなって、理恵子が声をあげ始めた。ややオクターブの高い、細く可憐な声が厚生室に響く。それに
ピチャピチャという猫がミルクを舐めるような音が重なった。
 もちろん、目の前の麻美の性器をなめる余裕などあるはずもない。
「理恵子、お前ばっかりよがっててどうするんだ」
 卑猥な笑いを含んだ香川の声が響く。
「麻美のオ××コもなめてやれよ!」
 橋本が大声で言う。
「そうよ。二人でイカないと終わらないのよ。」
 理恵子の股間に顔を埋めていた麻美までが、口をそろえた。
「ほら、目を開いて、麻美のオ××コをよく見ろ!」
 香川の声で目を開くと、そこには愛液でテラテラ光る女性器がパックリとピンクの口を開けていた。
「いやっ…」
 男たちにフェラチオさせられた時は不潔さでおう吐しそうになったが、同性愛の性癖がない理恵子にとって、同性の性
器をなめるのは、それとはまた違った抵抗があった。
「いやじゃない。お前だって、麻美にさんざんオ××コをなめてもらってたくせに。」
 理恵子の羞恥心をあおるように、香川が言う。
「あなた、やるって言ったでしょ。」
 そう言うと、麻美がいきなり理恵子の顔にパックリ開いた肉を押しつけてきた。ほのかな残尿臭が漂ってくる。
「ンムッウッ」
 ヌトヌトした粘液が顔一面を汚した。鼻が膣にちょっとめりこみ、口がクリトリスのあたりにあたる。
「理恵子、なめて。舌を動かしてペロペロして…」
 麻美は人が変わったように甘ったるい声をあげ、ねだるように腰をグラインドさせながら、ふたたび理恵子の割れ目
に舌を差し入れた。
「あふっ」
 ペチョペチョという音がきこえはじめ、またしても麻美は陰部をグリグリと押しつけてきた。
 しかたなく理恵子は舌を動かし始めた。下半身が気持ちいいのと、女性器をなめさせられるという羞恥とで、頭がボー
ッとする。ときどきあまりに感じさせられると、「ヒッ」という声をあげて、しばらく舌も満足に動かせなくなってしまうのだっ
た。
「もっと、もっと、吸って、花びらを!」
 麻美はそういうと、自分がお手本を示すように、ジュルッと音をたてて理恵子の柔肉を吸いあげてみせた。
「んああっ…」
 腰ごと吸い上げられるような心地よさだった。理恵子は思わず麻美の尻に爪を立てた。
「吸って、今みたいに!」
 理恵子は思いきって口をつけ、吸ってみた。
「あっ、そう。いいっ」
 チュパッ、チュパッとついばむようなぎごちない吸い方だったが、それが麻美にはたまらない刺激だった。
 そのとき、一年生の男子生徒が何かの用事で談話室に入って来た。そして、あまりのことに自分の目を疑いながら、
部屋に入ったものかどうか決めかねて、立ちすくんでいる。
 香川はそれを見て、愉快そうな声をあげた。
「おい、お前、1年C組だったな」
「はい。」
(同じクラスの男子に見られた)
 理恵子は、全身の血の気がひき、身体が凍りつくのを感じた。
「ということは、高橋理恵子とは同じクラスだよな。」
「そ…、そうですけど…」
 男子生徒は、全裸でからみあっている二人の少女を見て、もしかしたらと思ったが、信じられなかった。
 高橋理恵子といえば、クラスのアイドルで、何の汚れもしらない天使のように純情可憐な美少女のはずだ。
 そう、彼も理恵子に憧れていた一人なのである。
「理恵子、お前のクラスメートだぜ。ほら。」
 香川は麻美を少しどかせて、理恵子の髪の毛を掴むと、無理矢理、嫌がる理恵子の顔をドアの方へ向けさせた。理
恵子の目と男子生徒の目が合った。
「ま…、松原君…」
「あっ!」
 松原は、驚いた表情で、目を大きく見開いた。
「イヤァーッ!見ないでっ、お願いっ!」
 理恵子が悲鳴にも似た声で哀願した。
「おい、松原といったな。そこでよく見ていろ。」
 そう言うと、香川は麻美に愛撫を再開させた。
 両手で小陰唇を押し開き、ざくろのような部分をペロリペロリと丹念になめまわす。尿道もツンツンと舌先でつついて
はなめ、ときどき膣口からあふれる愛液を音をたてて吸う。そして、内側の膣壁まで外に吸い出すように強く吸いあげ
る。
「んああっ、ハアッ!」
 理恵子はビクンッと柔らかい足を突っ張らせ、両脚で麻美の顔をはさみつけた。麻美の鼻筋の通った細い鼻が、理
恵子の柔らかい秘所にムギュッと埋め込まれる。
「んんんっ」
 麻美は唾液と愛液でベトベトになった性器を口で含み、ジュルジュルと音をたてながら吸い始めた。
 もう耐えられない、と理恵子は思った。全身が火照っているのが自分でもわかる。
 ビッとときどき背中に電流が走り、自分の意志とは関係なく声がもれ、身体がのけぞる。しかも、その感覚がほとんど
間をおかずに理恵子のからだを襲うようになってきた。性器全体が充血して、丘がこんもりとふくらんでいた。
「さあ、そろそろだぜ。」
「おっ、いくぞ、いくぞ…」
 男たちは口々に声を上げた。学園のアイドルといってもいい可憐な美少女が十人以上の男に見られながら、絶頂を
迎えようとしているのだ。
 理恵子は切なげなあえぎ声をもらし、麻美の股の間でいやいやするように首を左右に激しく振った。
(いやっ、イクのを見られるのは絶対いや…)
 そう思った瞬間、気が遠くなり、オルガスムスの波が理恵子を襲った。肩の力が抜け、目の前が真っ白になった。
「あああぁぁぁーっ!」
 理恵子の上気した脚が股間に埋められた麻美の頭を締めつけた。
 よく切りそろえられた短い爪が、麻美の尻にくいこんでいった。
 理恵子の表情は、快感というより、苦痛に耐えているという感じだった。
 呆然とその様子を見ていた松原は、それが合図だったかのように、慌ててその場を逃げて行った。
「ハハハハハ。あいつ、慌てて逃げていきやがった。」
 香川は愉快そうに大声で笑った。
「理恵子、イクとき、ああいう顔をするんだな。」
 黒坂が妙に感心したような声を出した。
「すげえ、眉間にしわなんかつくってよ。痛い、って感じだったな。」
 橋本がそれに応じる。
「しかも、恥ずかしげもなく、大きな声をあげてな。」
 香川がまた、意地悪く言う。そして、絶頂を迎えた余韻でボーッとしている理恵子の太股をひっぱたき、
「まだ、やめちゃあダメだぜ。麻美がイッてないからな。」
と声をかけた。

 厚生室には香川、橋本、黒坂、白井の四人が残って、全裸のまま畳の上に横たわっている二人の美少女を取り囲ん
でいた。他の寮生はすでに部屋にもどっている。
 麻美がイクまで、理恵子は彼女の巧みな愛撫で、二度、三度と絶頂を迎えさせられ、畳の上でぐったりとしていた。
「白井、笹森を解放してやれ。SMプレイはしばらくお預けだ。」
 香川が白井に命令すると、白井は不満そうな表情を浮かべ、
「でも、キャプテン…」
と、言いかけた。しかし、香川が厳しい口調でさえぎった。
「女子マネージャーとした約束でも、約束は約束だ。それは守らねえとな。いいな。」
 白井は弥生の拘束を解くために、しぶしぶ部屋に帰っていった。
「じゃあ、俺たちも行こうか。」
と、黒坂が理恵子の手を掴んで立ち上がらせようとすると、香川がその黒坂の手を掴んだ。
「お前の時間は終わったよ。」
 黒坂が香川を振り返って、口をとがらせた。
「なんだって、俺はまだやってないぜ。」
「お前の時間を使って、レズビアンショーを楽しんだだろ。理恵子はこれから朝まで俺の部屋でセックスするんだ。」
 香川は平然とした顔で言い放ち、怒りで顔を真っ赤にして口をパクパクさせている黒坂など全く意に介さず、理恵子を
立ち上がらせた。
 そして、横座りになった麻美に近づき、その頬を両手で挟んだ。
「ところで、麻美。お前、チーフマネージャーの役割を誤解してるんじゃないか?」
「え?」
 麻美が怪訝そうな表情を浮かべた。
「チーフマネージャーは、他のマネージャーを守るためにいるんじゃない。俺たちの性欲が満たされるよう、マネージャ
ーをあてがうためにいるんだ。」
 麻美はうつむいて下唇を噛んでいる。
「今日限りで、チーフマネージャーを解任する。」
 理恵子がオロオロした様子で、香川と麻美を見比べている。
「それともう一つ。チーフマネージャーの役割を果たさなかった罰に、夏の合宿に向けて、部費を稼いできてもらう。これ
から毎晩、街に立って、スケベなオヤジに抱かれて金を稼いでくるんだ。三〇〇万円貯まるまでやめることは許さな
い。」
 麻美は目の前が真っ暗になるのを感じた。



 
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