サッカー部マネージャー物語

23

 昼休み、香川は第二部室のソファに腰を降ろし、一年生のマネージャーに陰茎を含ませていた。
 少女は細い指をぎごちなく絡めて、ドクンドクンと脈打つ根元あたりを揉みしごきながら、顔を前後に動かし、口にすっ
ぽり含んだ亀頭から砲身にかけてクチュクチュと刺激している。香川はショートボブの髪を掻き上げるようにしながら、
一年生の顔を上げさせた。肉棒をくわえたまま、上目づかいに香川を見る目元はポウッと桜色に染まっている。彼女も
なかなか可愛い娘なのだが、理恵子の抜群の美しさ、可憐さに比べると、他の一年生はどうしてもその存在がかすん
でしまうのだ。
 香川は目を閉じ、理恵子のことをあれこれ思い浮かべながら、少女の奉仕を受けることにした。しかし、日曜日に理
恵子に拒否をされたことが、大きなしこりとして心に残っており、なかなか気分が高ぶらなかった。
「キャプテン、お話があるんですが」
 ふいに声をかけられ、香川が目を開けると、そこには川崎瞬が立っていた。
「あん…?」
 香川は一年生に奉仕をさせたまま、うるさそうに視線を向けた。そこには、どちらかと言えば軽いタイプだと思ってい
た瞬の、思いもかけない真剣な眼差しがあった。
「何、深刻な顔してんだよ、瞬。らしくないじゃないか。」
 軽薄な笑いを浮かべようとした香川の顔が、次の一言で凍りついた。
「理恵子をやめさせてください。」
「なんだって。」
 香川は自分の耳を疑った。
「理恵子をマネージャーから外して欲しいんです。そのためなら、俺は何だってやります。お願いします。」
 瞬は深々と頭を下げた。香川はようやく、瞬のお願いの意味を理解できた。瞬のお願いはまだ続く。
「もし、無理なら、せめて俺の専属にしてください。」
「ふーん…、お前がねえ…。」
 そう言ったまま香川は黙り込んだ。日曜日の理恵子の返事の意味を理解したのだった。
「おい、気を抜かないでちゃんと舐めろ。」
 男根を握ったまま、二人のやりとりに聞き耳を立てているマネージャーに、厳しい口調でそう言うと、香川はまた目を
閉じて、ソファにもたれかかった。
 叱られた一年生は黒髪を振り乱し、顔を激しく前後させ、口腔の粘膜をいっぱいに使って怒張を頬張った。眉が切な
げに歪み、頬が紅潮する。
「まあ、考えとくよ。」
 香川は目を閉じたまま、しばらくして、思い出したように言った。
 瞬は次に続く言葉を待っていたが、沈黙が続くだけだった。クチュッ、クチュッと一年生の唇がペニスを挿出する、粘
膜が擦れる音だけが部屋の中に響いていた。
「それじゃあ、よろしくお願いします。」
 これ以上、いてもしかたないと思った瞬は部屋の外へ出ていった。厳しいやりとりを覚悟していた瞬は、少し拍子抜け
したような気がした。
 瞬がドアを閉める音とともに、香川は目を開いた。その目は怒りと嫉妬に燃えていた。

 その夜、香川から電話で呼び出されて瞬が行ったのは、繁華街のカラオケボックスだった。
「よお!」
 言われたとおり小部屋に入ると、既に香川は来ていた。
 聡子が一緒に来ており、瞬が入ってくるなり、リモコンを手に取って、アイドル歌手のヒットソングを選曲した。
「まあ、座れよ。」
 瞬がソファに腰をかけると、香川は聡子のブラウスの胸に手を掛け、乱暴に引きちぎった。ボタンが床にはじけ飛ぶ。
「お前、いつから理恵子とつきあってるんだ?」
 香川はブラウスの開いた胸もとから片手を入れ、ブラジャーから乳房を取り出すと、それをこね回しながら尋ねた。
「いゃあん、キャプテンったら…、優しく揉んでよぉ…」
 聡子が甘えた声を出す。
 カラオケのモニターには、女性のヌードが映っていた。聡子はわざとそういう曲を選んだのだろう。
「『つきあってる』ってところまでいってませんが、仲良くなったのは、先々週の日曜日からです。」
 香川が遊園地に連れていった日ではないか。あの時、やはり帰すのではなかったと、香川の胸に後悔の念が込み上
げてきた。
「お前のサッカーの実力は全日本のチームに入れるぐらいの力があると思っている。」
 香川は聡子のスカートに手を突っ込み、ベージュのパンティを膝までずり下ろした。普段、マネージャーは下着をつけ
ることを認められていない。これはチーフでも変わらない。しかし、なぜか今日の聡子は、きちんとブラジャーもパンティ
もしていた。
「お前がいる所には、なんとなく男も女も集まってくる。人を惹きつける力っていうやつかな。」
「ううっ…」
 香川が聡子の股間に手を差し込むと、聡子はくぐもった声をあげた。聡子は太股を開いて愛撫に応え、香川の指の
動きに合わせて、あえぎ声をあげる。
「俺もお前のことが好きだったよ。お前のことを弟のように思ってきたんだ。もちろん、俺の次はお前をキャプテンにする
つもりだった。」
 香川が聡子のスカートの腰のスナップを外した。
「しかし、これで終わりだ!」
 吐き捨てるようにそう言うと、香川はいきなり立って、部屋を出て行った。
「どういうことですか?! キャプテン! 香川さん!」
 香川を追いかけようとする瞬に、聡子が抱きついてきた。唇に唇を押しつけ、舌を差しのべて瞬の舌をとらえ、濃厚に
絡めてきた。
「む…、む…、むっ…」
 からみついてくる聡子を引き剥がそうと、瞬がもがく。
「…な、なんだ? 聡子!」
 聡子の唇から逃れた瞬が叫ぶ。誰も歌わないカラオケが耳障りだ。
「ふふふ…、川崎君、あたしのココ、触ってよ。」
 聡子が瞬の右手を掴み、自分の陰部にあてがった。複雑に入り組む淫唇の中は、ねっとりと湿っている。自然と瞬の
股間が膨らむ。
「やめろ! 何のつもりだ!」
 瞬の叫びがカラオケの音にかき消される。
 聡子は瞬のズボンのチャックを下ろし、勃起した部分を取り出した。ポッテリとした柔らかな唇が開き、真っ白な歯並
びの奥から唾液をヌラヌラ光らせた濃い桃色の舌が、肉棒を愛おしげになぞりあげる。細くしなやかな指先はズボンの
中に滑り込みながら、垂れ袋を優しく愛撫し、ゆるやかに根の部分を揉みしだく。
 絶品と言われるフェラチオに、瞬の男の部分は当然の反応を示し、下腹につきそうなくらい、勃起し反り返った。
 次の瞬間、聡子はそのままの格好で、一転して、転げるようにドアの外に出た。
「キャーッ! イヤッ! 誰か助けて!」
 聡子の声が店内に響く、瞬は思わずドアを出て、思わず聡子の肩を掴んだ。
 悲鳴を聞いてたちまち、店員が駆け寄ってきた。他のボックスにいた客たちも、何事だろうと顔を覗かせる。あっとい
う間に、しどけない格好で廊下に倒れている聡子と、勃起したペニスを剥き出して聡子の肩を掴んでいる瞬の周りに人
だかりができた。
「犯されそうになったんです! 早く、警察を呼んでください!」
 店員に向かって聡子が叫んだ。

 今日は珍しく予約されていなかった理恵子は、久しぶりに自分の部屋でゆっくりとテレビを見ていた。夜のニュース番
組が放送されている。
「さて、次のニュースです。」
 白いスーツの女性キャスターの下に、「高校生、同級生に対する婦女暴行で逮捕」とのテロップが表示される。
「今夜八時過ぎ、繁華街のカラオケ店で、男子高校生が同じ学校の女生徒に乱暴し、逮捕されました。警察では、被害
者の女生徒などの証言から、この男子高校生が他にも、別の女生徒に強制売春をさせたうえ、暴力団組織に引き渡し
たり、さらに別の女生徒に対して激しい暴行を加え、精神異常で入院させるなどの余罪があると見て取調べを進めてい
ます。あわせて、暴力団に連れ去られたと見られる女生徒の行方を追っています。」
 少年犯罪で被害者も高校生だということで、ニュースでは名前を伏せていたが、理恵子にはピンときた。精神異常で
入院したというのは弥生だ。すると、麻美は暴力団に連れて行かれたのか? 被害者の女生徒は誰だろう? 一緒に
いた男子は? そして、逮捕されたのは誰だ?
 理恵子は強い胸騒ぎがするのを感じた。


 
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