ヒミツの伝説

第4章
 
 夕食を終えた宮内がテレビの野球中継を見ていると、玄関のチャイムが鳴った。
「ハイハイ、どなた?」
 そう言いながらドアを開く。そこに立っていたのは、笹野奈月だった。さっきまで泣いていたらしく、目が真っ赤になって
いる。
「私、もう、弘志君に協力するの、やめます!」
 そう言った途端、彼女はまた泣き出した。
「どうしたんだ、いきなり」
 おろおろしながら、宮内は奈月を部屋の中に招いた。

「はい、弘志君はダイエット・コークよね」
 練習を追えた弘志に、美穂がニッコリと微笑んでドリンクを渡した。彼女は野球部のマネージャーだが、このところ、
他の選手が羨むほどに、甲斐甲斐しく弘志の世話をしている。弘志の方も満更ではなさそうな表情だ。
 別に美穂に乗り換えたつもりなどなく、奈月のことも気になるが、可愛い女の子に世話を焼かれて嫌なわけはない。
弘志はしまりのない顔でニヤニヤ笑っていた。
「おい、向阪」
 美穂が他の選手の所に行ったのを見計らって、宮内が弘志に声をかけた。
「笹野はどうしたんだ」
「いえ、あの…」
 弘志が口ごもった。例の一件以来、電話にも出てくれず、メールの返信もない。もちろん、顔を合わせても、プイと横
を向いて行ってしまう。
 積極的な美穂のアタックに流されたようになっているのも、半ば、そうした奈月に対する当てつけであった。
「喧嘩したんだろ」
「喧嘩ってわけじゃないんですけど…」
「それで、どうするんだ」
 宮内が表情を厳しくして問いかけた。
「は?」
「伝説だよ…」
「ええ…」
 弘志が目を伏せた。奈月との関係がギクシャクしている今、あの『伝説』の話など、何億光年も彼方にいってしまった
気がする。
「…やめちゃダメですか…」
 顔色を窺うように尋ねる弘志に、宮内が断固として答えた。
「駄目だ!」
 自らの経験を通して、宮内は『伝説』を堅く信じている。そんな彼が言おうとしていることもわかっていた。弘志は相変
わらずスランプを脱してはいないのだ。
「別に、笹野でなくても、構わんぞ…」
 そう言って、宮内は美穂をチラリと見た。

 そして、試合の前日がやってきた。
「よーし、練習はこれぐらいにして、みんな部室に集まってくれ!」
 宮内の声がグラウンドに響いた。
「いよいよ明日は地区大会の初戦だ」
 そう言うと、宮内は試合に向けた心構えを説いていく。
「最後に、聞いてもらいたいことがある」
 宮内が部員を見渡して言った。
「お前たちは、萬高野球部の伝説について、知っているか?」
 宮内はそう切り出して、「ヒミツの伝説」について語り始めた。
 「伝説」に縋った選手として、プロ野球や社会人リーグで活躍した先輩の名前が出るのを半信半疑で聞いていた部員
たちだったが、話が宮内自身の経験に及ぶと、驚きの表情を浮かべて話に聞き入った。
「…そこで、スランプに陥った弘志を救うために、佐々木が決意してくれた」
 そう言うと、宮内は美穂を呼び寄せた。緊張した面持ちで美穂がやってくる。
「さあ、下着をとって…」
 美穂は、一瞬困惑の色を浮かべたが、それでも黙って従った。スカートの中に手を入れ。パンティに手を掛ける。捲
れ上がるスカートから覗く太腿に、部員たちの視線が集中する。視線を感じたのか、美穂の頬が赤くなった。
「さあ、ここに座りなさい」
 宮内が部室に置いてある机を指さし、その上に美穂を三角座りで座らせた。美穂はノーパンの中が見えないよう、脚
をギュッと閉じ、スカートを手で押さえてカバーしている。
「脚を開いて」
「えっ…、でも…」
 今にも泣きそうな顔でもじもじしている美穂を見て、弘志の胸が痛む。
「どうした?」
「だって、そんな…」
 宮内と弘志の他に、十数人の野球部員が見つめている。さすがに、その前で恥ずかしい姿を晒す勇気はなかった。
「協力すると言ったんじゃないのか」
「…で、でも…」
 ここで脚を開いたら、陰部を人前に晒すことになる。そんなこと、とてもできそうになかった。
「やっぱり、ムリです!」
 激しく首を振る美穂をじっと見ていた宮内は、部室のドアの方を振り返って声をかけた。
「そうか…、じゃあ、笹野はできるかな?」
「はい…」
 思いがけない声が答えた。
「奈月…」
 弘志が驚いた視線を向ける。そこには、決意を秘めた表情で奈月が立っていた。
 奈月はスタスタと机に近づくと、その上に座って大きく脚を開いた。

「恋に落ちるのは簡単だ。だが、恋を続けるには努力が必要だ」
 温かい紅茶を飲んで落ち着いた奈月に、宮内はそう言った。彼女が泣きながら彼の部屋を訪ねて来た夜のことであ
る。
「男と女も人間同士だからな。一緒にいればぶつかり合う」
 穏やかな口調に耳を傾けながら、奈月は弘志とのことをあれこれ思い出していた。
「要は、ぶつかり合っても、なお一緒にいようと努力するかどうかだ…」
 そう言うと、宮内は照れ臭そうに苦笑いをした。
「なんか、年寄りみたいに、説教臭くなっちまったな…」
「コーチは、どうだったんですか?」
 しばらく黙っていた奈月が尋ねる。その表情はすっかり和らいでいる。宮内にも「伝説」に協力した相手がいたはず
だ。
「…努力が足りなかったんだろうな…、おかげでご覧のとおりの一人暮らしだ」
 ほろ苦い笑みを浮かべて、宮内はそう答えた。

「えっ!」
「おおっ…」
 部員たちがざわめいた。奈月のスカートの下から現れたのは、清純な女子高生には似つかわしくない黒いゴム製の
貞操帯である。
 黒いゴムベルトが、抜けるような白い柔肌の太股を、左右にV字に分けている。股間の中心部には穴が開いており、
ゴム製の太い筒のようなものがはまっていた。
「見てみろ、笹野は今日のために、この10日以上、こんな恥ずかしいものを我慢して穿いていたんだぞ」
 宮内がそう言った。それは、弘志に聞かせる言葉でもある。
「奈月、ゴメン、俺…」
「いいの…、弘志君のこと信じなかった私もいけなかったから…」
 見つめ合う二人に、宮内がニヤッと笑って貞操帯の鍵を渡した。
 男子たちが息を呑んで見つめる中、弘志がゴムベルトを外した。陰毛に縁取られた秘唇が露わになる。丸く広がった
膣口に、黒い疑似男根がはめられている様子が見えた。
「よく濡れているな。」
 宮内が、ぴったりと膣口にはまっている張り型に触れる。めくれた肉襞をなぞり、溢れる愛液を指で掬った。
「さあ、まず張り型を抜いて…」
 宮内が弘志に指示する。
「ああっ…」
 膣口から引き抜かれると、奈月が色っぽい声をあげて身悶えた。すっかり敏感になった粘膜を張り型が擦っているの
だ。
「すげえ、ホントに入ってたんだ…」
 今まではめられていた張り型が手首ほどの太さがあるのを見て、朱川が思わず呟いた。
 張り型が外れると、濡れたローズ色の秘孔がぽっかりと口をあけているのが見える。湯気が出そうな膣口から愛液が
あふれ、股間を濡らしていた。
「よし、バットは持ってきたか?」
 宮内が尋ねると、弘志が頷いて、バットをケースから取り出した。
 こんな物が本当に奈月の中へ収まるのだろうか。彼女の体内に入れると思うと、野球の道具として普段見ている時よ
りも、ずっと太く、大きく感じられ、弘志は不安になってきた。
 挿入すべきヘッドの部分は直径7センチ弱。さっきまで入っていた張り型よりも、さらに一まわりか二まわり太いような
気がする。
「さあ、これを塗って…」
 宮内がローションの瓶を差し出した。受け取った弘志はローションの蓋を開け、掌で掬い取ってバットに塗り込んだ。
アルミ製の銀色のバットがテカテカと輝く。弘志はそれを部員たちに見せた。
「かなり太いぜ…」
「あんなの、アソコに入るのか?」
 部員たちが一斉に押し殺した声をあげた。思わず奈月が視線を移し、弘志が手にしたバットが彼女の視野に入る。
奈月の目に、それはさらに太く見えた。その表情が見る見る硬くなっていく。
「大丈夫?」
 弘志が心配そうに尋ねる。
 女の子の大事な部分に野球のバットを挿入されるのだ。大丈夫なわけがない。奈月の額には、恥ずかしさと怖さで冷
や汗が滲んでいる。
「だ、だいじょうぶ…」
 しかし、奈月の口から出たのは、気持ちとは裏腹に強がりの言葉だ。青ざめた表情でこちらを見ている美穂への対抗
意識が、強く背中を押した。
 弘志は、指先で奈月の縦裂を割り、ピンクの秘肉を覗かせた。そして、そこにローションを垂らす。たっぷりとローショ
ンを塗ることで挿入が楽になると、例のマニュアルに書いてあったからだ。
「あんっ…!」
 弘志は、ローションを塗り込むために、肉の割れ目に入れた指を前後に動かした。奈月が、もじもじと身体をくねらせ
る。
「あっ、あうっ、あうっ、ううっ…」
 奈月の口から洩れる声に合わせ、膣がヒクヒクと痙攣する。10日以上に及ぶ特訓で、秘孔は女としての機能を十分
に開発されていた。
 ローションでテラテラとぬめる肉襞に、黒いキャップを被せたバットのヘッドが押し当てられた。
「あっ…」
 その冷たい感触に、奈月は思わず身震いする。
「いくよ…」
 そう言うと、弘志はバットを押し込んだ。金属バットが奈月のぽっちゃりした陰唇を広げ、内側の赤く充血した媚肉が
覗く。弘志はバットを持つ手に力を込めた。
「ああっ…」
 グシュッ!
 バットの先端部分が媚肉を割り、秘孔にのめり込む。蜜壷に溜まっていた愛液が音を立てて、バットに押し出される。
「はうッ!くうぅ…」
 顎を突き上げた奈月の喉から、悲痛な声が絞り出された。きれいなラインを描く眉を折り曲げ、息をするのも辛いと言
った様子だ。
「痛い?」
 ギュッと唇を噛みしめる奈月に向かって、心配そうに尋ねる。
「痛かったら言ってよ」
「うん…。でも、ちょっとだったら我慢する…」
 健気にそう言う奈月を見て、真剣な顔つきになった弘志は、バットのヘッドを1センチ刻みで、膣内に埋め込んでいく。
「うぅっ…あ、あぁ…」
 奈月が、白い喉を仰け反らせて呻いた。サーモンピンクの秘肉がゆるゆると押し広げられ、ローションにぬめ光る金
属の棒が、ヌルヌルした肉襞の中に埋まっていく。
「うわっ!入っちゃうよ」
「すげえ!」
「本当だ。飲み込んでいくぞ、あの太いのを…」
 部員たちが驚きの声を上げた。ぷっくりした肉丘の谷間に、ヘッドの先端が5センチほどめり込んでいる。
「ううっ、あんまり見ないで…」
 奈月は顔を両手で隠し、恥辱に耐えた。秘孔からは、バットに押し出された淫蜜が流れ出している。弘志は、ぐいぐい
とバットを押し込んでいった。
「ううっ、ううう…、きつい…」
 秘孔が裂けそうに広がる。奈月は眉を曲げ、太いバットが押し込まれる感覚に耐えていた。
 グジュ、ジュル、ジュルジュル…。
 バットが押し込まれるたび、秘孔に溜まっていた淫蜜が溢れ出し、机の上に水溜りを作っていく。
「うっ…、あっ、あぁ…」
 奈月の声が少し落ち着いた。バットが秘孔の底まで達したのだ。
「ちょっとちょっと、スゴイよ」
「ホント、入っちゃってるよ」
 部員たちは、バットをのみ込んだ奈月の陰部を驚愕の表情で眺めた。少女の秘部が、こんなに広がるのかと思うほ
どに、膣口の輪郭を丸く大きく広げている。
「こんなことして、アソコがガバガバにならないんですか?」
 キャプテンの朱川が、少し心配そうに宮内に尋ねた。
「もともと赤ちゃんが出てくるところだ。乱暴にせず、手順を追ってゆっくり広げていけば、かなりの拡張性がある」
 宮内はそう答えると、どこか遠くを見るような視線で奈月の股間を見つめていた。
 金属バットが奈月の胎内に食い込んでいる。美穂は「負けた」と思った。弘志のためだと言っても、自分にはここまで
のことはできなかっただろう。
 肩で息をしていた奈月が少し落ち着くと、弘志が、ゆっくりとバットを動かし始めた。奈月のたおやかな肢体が再び大
きく跳ねて、よじれる。
「うっ、動かさ、ないで…、ううっ…」
 しかし、バットは動きを止めない。とどまることなく溢れ出る愛液がグチャ、グチャとかき回され、白い泡を立てている。
「変になっちゃう…うっ、あぁ…」
 奈月が腰を回しだした。それは、これまで感じたことのない快感だった。
「あっ、ああ、そこ、い、いいっ、ううう…」
 奈月が喉を伸ばし、呻き声を上げた。背中がピンッと伸び、ピクピクッと痙攣する。顔を振るたび、汗が飛び散る。
(なっ、なに…、どうなってるの? わたし…)
「笹野、イッていいぞ」
 宮内の声が響く。弘志が手にいっそう力を込めて、バットを抜き挿しする。奈月の喘ぎ声が一段と甲高くなった。
「いっ、いっ、き…そぉう…」
 奈月の身体が跳ねた。喉を伸ばし、頭を仰け反らせながら、痙攣するように震えた。
「いっ、イ…ク…イクぅ…」
 叫び声とともに、奈月の意識が遠のいた。



 
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