「どう、女になった感想は?」
ふと会話が途切れた時、咲希がいきなり尋ねてきた。
「一昨日、信二さんが夜這いしてきたんでしょ?」
「えっ…?」
奈津美の顔に狼狽の色が走る。
「あなた、バージンだったのよね」
(やっぱり、みんなに知られてるんだ…)
頬から火が出るような恥ずかしさに、奈津美の全身がカァッと熱くなる。
「男ってがさつな生き物だから、優しくしてもらえなかったんでしょ。心の準備もできてなかったみたいだし…、それがちょっと可哀想だったけど。でも、もう子供じゃないんだし、いいじゃない。セックスぐらいしたって…」
そう言って笑みを浮かべた咲希の唇が、ゆっくりと近づいてきた。
「ああッ、いや…ううン」
柔らかい唇が奈津美の口をふさぐ。
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