明日香は着ているものを全て脱ぎ、シートに正座して、洗面期の中で石鹸を泡立てた。
「それじゃあ、泡を塗っていきますね。失礼します…」
相変わらず無反応の老人に、やさしく声をかけながら、明日香は両手で、肋骨の浮き出た胸に丁寧に泡を塗っていく。
「左手から…」
自らも石鹸を胸につけると、老人の皺だらけの手を取って、胸の膨らみに押し当てた。枯れ枝のような手が無意識のまま乳房を包むと、誘うようにして胸を撫でさせ、自ら膨らみを擦りつける。
老人の焦点が定まらない眼差しは、じっと明日香に向けられている。
「私のオッパイ、どうですか?」
そう言うと、明日香は中腰になり、双乳で腕を擦っていく。白い石鹸の泡は、すぐに真っ黒な汁になって、明日香の体を汚す。明日香は石鹸を股間に塗って老人の腕を挟み、内腿と陰部で擦るようにして洗っていった。
両腕につづいて、柔らかな胸を押しつけるようにして、肉のそげた老人の背中を洗い、胸と腹を洗った。
「ああ…」
老人が掠れた声を出した。相変わらず意識は霧の彼方にあるようだが、その顔には気持ちよさそうな表情が浮かんでいる。 |