テニス少女・果てなき闘い 第5章

「両手で胸を掴んで、持ち上げます!」
 関西弁のやわらかなイントネーションで、千春の掛け声がコートに響いた。彼女の前には10人ほどの少女
が横一列に並んで、準備体操をしている。緊張に顔を強張らせている彼女たちは、最近、この館に送られてき
た編入生たちだ。
 編入生は大きく分けて2種類いた。経済的理由などでそれまで通っていた高校に通えなくなった生徒たちを
ボランティアとして受け入れるものと、美奈たちのように非行を理由に「青少年更生支援法」にもとづき更生
のために強制的に送られてくる者である。体育科の場合は、前者の変形として、スポンサーの理由などで活動
の基盤をなくした有力選手に「トレーニングの場を与える」と言って連れてくる場合がある。かつての冴子な
どは、このパターンだ。
「イチ、ニー、サン、シー!」
 掛け声に合わせて、少女たちは両手を胸に当て、膨らみを持ち上げるように上下させて揺らす。
「谷間ができるように肩を寄せてオッパイを強調させ、号令に合わせて揉みます!」
 千春が両手で乳房を揉みしだいている姿を見て、編入生たちは戸惑いの表情を浮かべると、お互いに顔を見
合わせていた。
 明らかに準備体操とは関係がない動作である。屋外のコートで、しかも周りには見物の男性客が詰め掛けて
いる。そこでやるのは、あまりに恥ずかし過ぎる動きだった。
「さあ、何してるん?早よ、やらんとあかんよ…」
 千春が気遣うような表情で言った。そっと視線で示す先にはマッチョ体型のコーチ、玉田が濃い顔でこちら
を睨んでいる。途端に、編入生の顔に恐怖の色が浮かんだ。
 館に来てから一週間も経つと、すでに全員が処女を奪われ、複数の男による凌辱を経験し、中にはきつい折
檻を受けた娘もいる。コーチに睨まれることの恐ろしさは十分にわかっているのだ。
「はい…」
 慌ててそう返事をすると、編入生たちは顔を真っ赤にしながらテニスウエアの胸を揉み始めた。
「イチ、ニー、サン、シー!」
 千春の掛け声に、編入生たちが声を合わせる。せめて元気良く号令をかけることで、これは体操なのだと自
分に言い聞かせ、やっていることの恥ずかしさを紛らわせようとしているのだ。
「ゴー、ロク、シチ、ハチ!」
「ほぐれてきたら、次は上半身を使ってオッパイを揺らします!」
 見物客たちの視線が少女たちの胸に注がれる。
「ゆっくり大きく上下に、そして、激しく左右に振って!」
 身体の動きに合わせてノーブラの胸が大きく波を打った。柔らかな膨らみの存在を感じさせ、見物客の目を
楽しませる。
「次はオッパイのマッサージ!」
 少女たちの手が自らの胸を撫で回す。しばらくそうしていると、尖り出した乳頭の感触が掌をくすぐる。
「硬くなってきたら、指先で乳首を優しく転がすように!」
 千春の声が響き、客たちが卑猥な笑いを浮かべる。もはや耳まで真っ赤になりながら、少女たちは布地越し
に胸の突起を愛撫する。
「ウエアの中に手を入れて、集中して!乳首を擦ります!」
 トレーニングと称しているが、それはテニスの練習とは全く関係のない。むしろ、単なる自慰行為だった。
「力を入れすぎないで円を描くように!気持ち良くなってきたら、声を出してもええのよ」
「あ…、あぁ…」
「うふん…」
 編入生たちが目を閉じ、可愛い声を漏らし始めた。声を出して感じないと、後でコーチのきつい指導が入る
のだ。恥ずかしさに耐えながら、少女たちは観客の前で喘ぎ、悶えた。
 別のコートでは、朋美が1年生と一緒に練習をしていた。ネットを張るためのポールには、腰より少し高め
位置にロープが一本張られている。
「まず、ロープを跨ぎます…」
 お手本を示すために、朋美はスコートを脱いでロープを跨いだ。アンスコに包まれた丸いお尻が突き出さ
れ、見物客たちの位置からロープが食い込んだ割れ目が丸見えになり、遠目からでも、柔らかな肉の感触が伝
わってくる。
「ロープには、10センチ間隔で結び目の瘤が作ってあるので、それがちょうどクリトリスに当たる、うぅ
…、…位置を探します…」
 腰を動かしながら朋美が言葉を詰らせたのは、ロープがアンスコ越しの包皮をめくり、敏感な芽を擦ったか
らだ。
「こらっ、中西っ!」
 すかさず、近くにいたコーチの曽根が怒鳴り声をあげた。
「お手本を示しながら、マ×コを擦ってよがるやつがあるか!気合が入っていない証拠だぞ!」
 玉田とともにやってきたこの男は、痩せ型で一見知的に見える風貌とは裏腹に、口にすることは精神論ばか
りだった。そのうえ短気で、些細なことですぐにテニス部員を怒鳴ったり、手をあげたりする。
「はい、すみませんでした!」
 謝罪しながら、朋美の表情には隠しきれない悔しさが様子で滲んでいる。実家の潤沢な資金のもとで最新の
スポーツ理論にもとづいて練習を積んできた彼女は、もともと根性精神論者を軽蔑しているところがあった。
曽根のようなタイプとは基本的に相容れない。それでも、すぐに気分を切り替えられるのが、朋美の強みであ
った。
「しっかりクリトリスに瘤を押し付けたら、ラケットを構えます」
 何事もなかったかのようにお手本を示す朋美は、陰核がちょうど結び目の瘤に当たるように位置を調整し
た。包皮が完全に剥けて、突起が薄い布地越しにロープで擦られる。
「初めの掛け声で、瘤にクリトリスを擦り付けて次でフォアハンドの素振り、これを3回繰り返します」
 説明の後、朋美が実演してみせる。
「イチ…、ニ…、イチ…、ニ…」
 ヘコヘコと不自然にお尻を突き出し、ロープを股間に食い込ませてラケットを振る。身体をスイングするた
びに敏感な部分を瘤がかき回し、小さな喘ぎが掛け声に混じる。スタイルが良く、セクシーな朋美だけに、そ
の姿は無様で痛々しい。
「そして、次の瘤に移動してクリトリスに擦り付け、今度はバックハンドを3回です」
 言いながら、朋美がロープを渡っていく。一歩進むごとに食い込んだロープが陰裂を擦る。瘤でクリトリス
を刺激したために、性器がいっそう感じやすくなっており、ゆっくりでないと進めない。
「イチ…うっ…、ニ…あぁ…、イチ…くっ…、ニ…いぃ…」
 さっきよりも辛そうな表情で素振りをすると、朋美が後輩たちに向かって説明した。
「これは…、重心移動と下半身の安定を鍛える練習です。体全体を使ってクリトリスを正確に、そして素早く
瘤に擦り付け、安定した構えを取ることを意識して練習してください…」
 しかし、明らかにその顔は固く、悔しそうな表情が浮かんでいる。説明はすべて嘘である。本当は何の役に
も立たない、見世物でしかない練習だ。
「はい!」
 大きな声で返事をしたものの、1年生たちは一様に哀しげな表情だった。詰め掛けた男たちに恥ずかしい姿
を見せることだけが目的だということは、百も承知なのだ。
 それでも、拒否することはできない。少女たちは一列に並び、順番にロープを跨いでいく。
「スイングの間、瘤からクリトリスを離してはダメよ」
 卑猥な内容の言葉とは裏腹に、清涼感のある風が吹き込むような凛々しい声がコートに響いた。1年生たち
は声の主を仰ぎ見る。キャプテンの美奈がやって来たのだ。
「女子の場合クリトリスを体のセンターにするのが基本、クリトリスを軸にしてスイングすることを常に意識
して」
 美奈が後輩たちを「指導」する。最近、彼女は自分の練習よりも、こうして各コートを回って指導をするこ
との方が多い。コートごとに観客席があるので、スター選手である彼女が時間内にすべてのコートに顔を出す
ことが、訪問客に対するサービスなのである。
「『体幹の軸を意識してスイングする』…、がんばってね…」
 優しい表情で美奈が言う。部員たちの顔にハッとした表情が浮かぶ。今の一言だけは、コーチに言わされた
台詞ではなく、紛れもなく本物の有岡美奈のアドバイスだ。
「はい!!」
 部員たちの表情が輝き、お互いに励まし合うように目配せをする。
「インパクトの瞬間に膣をキュっと締めると、なおいいわよ。素振りの時に、男性にオ×ン×ンを挿入しても
らって、オ××コの締まり具合を確認しながら、ショットするのもいいわね。明日の練習では、そうしてみま
しょう」
 混ぜ返すように口を挟んできたのは、コーチの原田晴亜だった。1年生たちに不安げな表情が戻り、美奈の
顔に思わずムッとした表情が浮かぶ。
 他のコーチの練習も酷かったが、晴亜が一番酷かった。まったくテニスの練習とは関係ないカリキュラムを
延々こなすことが求められ、無意味なフォームの改造など、テニス選手としては、むしろ有害なことすら平気
で行う。
「あら、何か言いたいことでもあるのかしら?」
「いいえ…」
 感情を抑えた声で答えた美奈の、悔しそうな顔を覗き込むように見て、晴亜は心の中で快哉を叫んだ。
(あなたたちは男の玩具、慰安嬢、もうテニス選手じゃないわ。プリンセス有岡美奈は、ここで朽ち果てるの
よ!)
 一方的に美奈をライバル視し、勝手に挫折を感じておきながら、晴亜の恨みはなお執念深いものがあった。

 テニス連盟常任理事の新宮は、上機嫌だった。ソファにふんぞり返る彼の前に、ゆで卵のようにつるつるの
お尻が2つ突き出されている。
「よーし、尻を開いて見せろ!」
 四つん這いで並んだ少女たちが上半身をさらに低くして床につき、両手を後ろに回すと、自らの手で割れ目
を押し開く。テニスウエアを着てはいるものの、スコートの中には何も穿いておらず、肛門から性器まで新宮
の前に女のすべてが剥き出しになった。
「いい眺めだぞ」
 すっかりご満悦の新宮が、卑猥な笑い声を漏らした。
(オ××コにも、個性があるものだな…)
 妙な感心をしながら、新宮はフカフカした大陰唇を指先で突き、手にした高級ワインのグラスを傾ける。
「鳥居の大陰唇は福マンだな。大きくて柔らかいが、少し着色しているのはセックスのやりすぎかな?小倉の
オ××コは小さ目でピンク色だが、小陰唇のビラビラがいやらしくはみ出してるぞ…」
 性器の色や形を新宮に詳細に品評され、顔を真っ赤にして、悔しそうな表情を浮かべているのは仁美と恭子
だ。
「あっ…」
 恭子が声を漏らし、仁美は無言のまま腰をくねらせた。新宮が二人の膣に両手の指を挿入したのだ。
「指を入れてみた感触は同じかな?あとで、チ×ポを入れた感触も比べてみよう…」
 指を何度も挿出しては、体温や濡れた触り心地を確かめるように、新宮が独りごちた。それぞれのたたずま
いを見せる肉孔に順番に挿入して、思う存分入れ心地を比較するのを想像しただけで、その頬が思わずほころ
んでしまう。なにしろ、ここにいる2人は、次世代のテニス界のホープと噂された少女たちだ。美奈たちスタ
ー選手を抱くのも悪くないが、青田買いが好きな新宮にとっては、実のところ恭子たちの方が性欲をそそられ
る、
 常任理事会の推薦を得た松川は、ただちに選挙対策本部を立ち上げた。そして、連盟内の実力者で全国に顔
が効く新宮が、本部長に就任したのだ。
 あくまで連名内の選挙なので、金銭的な実入りはさほど多くないが、館に設置された選対本部に好きな慰安
嬢を呼び出して、いつでも慰安を受けることができる。これは、何にも勝る特典であった。それ以来、新宮は
館に入り浸りになっている。
「さあ、こっちを向いて、おしゃぶりしろ!」
 仁美と恭子がくるりとこちらを向いて、新宮の太股の間に跪く。
「失礼します…」
 そう言いながら仁美がズボンのチャックを開け、恭子が肉棒を取り出す。すっかり勃起して屹立する男根に
美少女たちの顔が接近し、二人は新宮の怒張を左右から挟むようにしてペロペロと舌を這わせた。肉棒を舐め
あげ、根元から先端へたっぷり唾液をまぶして舐めさすっていくと、勃起がいちだんと膨らみを増す。
「これはいい…」
 競い合うようにペニスに奉仕する少女たちに、新宮の表情も蕩けていく。仁美が陰茎をくわえ、亀頭から胴
にかけて唇で扱いている。時折、根元のあたりに指を絡めてキュッ、キュッと擦るのを忘れない。恭子はそれ
にあわせて垂れ袋や肛門を愛しげに撫で回し、玉袋を口に含んでしゃぶる。それは、絶妙のコンビネーション
だった。
「いいぞ…、最強のダブルスだな…」
 新宮がうれしそうな声を漏らした。

「手を頭に組んで下半身がよく見えるように、次は下半身の運動!」
 千春たちの柔軟体操も後半に入っていた。少女たちは脚を開いて腰を落とし、思わせぶりな動作で腰を振
る。たっぷり時間をかけているが、ほとんどの動きが卑猥な見世物であり、テニスには全く役立たない。編入
生たちは次第に泣きそうな顔になっていき、指示する千春の表情も沈んでいく。
「腰を前後左右に動かして、オ×コに逞しいオ×ン×ンが入ってるのを想像して!」
「イチ、ニ…、イチ、ニ…」
「次は、上下に…」
「イチ、ニ…、イチ、ニ…」
「…大丈夫よ、この動きは、しっかりやれば足腰の強化になるから…」
 その声に、転入生たちの視線が一斉に集まる。彼女たちの横に並んで、美奈が体操に加わった。不思議なも
ので、ただそれだけで本当のトレーニングをやっているような気がして、後輩たちの恥ずかしさが和らぐ。
「根元から亀頭の先まで出し入れするイメージで腰を振る!」
 こちらを睨んでいる晴亜に向けて、美奈は卑猥な指示を口にする。
「イチ、ニ…、イチ、ニ…」
「今度は円運動よ!オ××コの中で逞しいのがピクピク動いているのを思い浮かべて!」
「はい!」
「イチ、ニ、サン、シー」
 元気を取り戻してきた少女たちをつまらなそうな顔で見ていた晴亜が、玉田に手招きをして呼び寄せた。
「ちょうどいい感じになってきたな、じゃあ、次はオ××コのマッサージだ!」
 ニヤニヤ笑う晴亜の横で、真面目くさった玉田が甲高い声で指示をした。
 少女たちはアンスコを脱いでM字開脚の姿勢をとり、観客に陰部を晒した。きれいに剃毛された陰部が一列
に並ぶ。その壮観さに、観客席から歓声があがった。
「ふふふ、男の前でアソコを丸出しにして、いやらしい格好ね…」
 晴亜が、わざと部員たちに聞こえるように言う。
「オ×コのマッサージ、始めます」
 千春が号令をかけると、少女たちが一斉に大陰唇を撫で回し、肉の合わせ目をなぞっていった。
「うっ、あ…ああ…」
「あ…んっ、あうん…」
 少女たちの喘ぎ声が漏れ始めた。
「あら?」
 晴亜が格好の獲物を見つけた。M字開脚で観客に股間を晒しながら、必死で性器を弄っている女生徒たちの
中で、一人だけ恥ずかしそうに膝を閉じ、もじもじと身体をくねらせている少女がいる。1年生に編入してき
た岡崎里穂だ。肩までの黒髪ストレートに、幼い顔立ち。胸も小さく、体つきも小柄でまだ子供っぽい。真っ
赤になって股間に手をやり、屋外で陰部を弄る恥ずかしさに耐えられない様子で、全身を固くしている。
「岡崎さん、何をしているの!」
 晴亜の叱責が飛んだ。玉田も近寄って来て、陰険な目で里穂を見つめていた。里穂は今にも泣きそうな顔で
二人を見上げる。もともと育ちが良いうえに、館に来てからまだ日も浅いのだ。
「…でも、こんなの…恥ずかしい…です」
「ダメじゃないか、ちゃんと脚を開いて、オ××コをマッサージしなさい!」
「あなた、お仕置きされたいの?」
 玉田と晴亜に強い口調で詰め寄られて、里穂はとうとう泣き出した。
「さあ、力を抜いて…」
 耳元で優しい声が聞こえた。顔をあげた里穂の瞳が見開かれ、涙で濡れた顔に驚きの表情が浮かぶ。そこに
は、降臨した女神の姿があった。テニスを志す少女で有岡美奈のことを知らない者は誰一人としていない。
「コーチ、岡崎さんは、ここに来たばかりなので、今日は私にマッサージをさせてください」
「よし…」
 美奈の申し出に反射的に頷いてしまった玉田を、晴亜が軽く睨む。彼女が持つオーラのせいなのか、男性ス
タッフは時折、なんとなく美奈の言うことを聞いてしまうところがある。晴亜にすればそれが悔しく、なお一
層、美奈への敵愾心を高めることになっていた。
「恥ずかしくても、我慢してね」
「はい…」
 女神のお告げに従うかのように、里穂は固く閉じていた膝頭を開いた。美奈は里穂の手をとり、股間に導い
た。
「自分でも触ってみてね」
 そう言いながら、美奈は自らも手を滑らせて、里穂の下腹部をさぐる。大陰唇の膨らみを撫で摩り、膨らん
できた肉芽に包皮越しにかるい振動を与える。さらには、指を割れ目に潜り込ませて、肉びらの縁をなぞる。
「あうっ、あん、うぅぅ…」
 クチュッ、クチュッと音を立て、美奈の人さし指が亀裂をなぞる。噛みしめた里穂の唇がほつれ、くぐもっ
た喘ぎが漏れてしまう。愛撫を拒む気持ちが溶けてしまい、自ら快感を求めるかのように両腿がしどけなく開
いていく。
「さあ、あなたもやって…」
 美奈に促されて、ためらっていた里穂の指が、愛液が溜まった陰裂をぎごちなく撫でさすりはじめた。自分
でもびっくりするぐらい花蜜が溢れ出る。里穂の呼吸が、だんだんと荒くなっていく。
「あっ…、だめぇ…、そこ…」
 美奈の指が陰核の包皮を剥き、露出したクリトリスをクリクリと転がした。里穂の頭が、白い喉を伸ばして
仰け反る。
「あっ…あっ、あううっ…」
 里穂は身体をガクガクと揺すって絶頂を迎えた。
「あら、可哀想。見てごらんなさい、この子、有岡さんにアソコをいたずらされて、いっちゃったわよ。あな
た、こっちの指導も上手なのね」
 晴亜がケラケラ笑いながら、囃すように言った。
「ゴメンね…」
「い…、いいえ…。憧れの有岡さんに…してもらって、うれしかったです…」
 美奈の謝罪の言葉に、里穂がとろんとした表情を見せ、うわ言のように答える。
(せめて、きちんとしたテニスの練習をさせてあげたい…)
 美奈は切実にそう思った。
 小さい頃から、美奈はテニスに全てを捧げてきた。テニスがあれば、どんな過酷な状況も乗り越えられる気
がする。そして、後輩たちに希望を伝えるためにも、美奈にはやっぱりテニスが必要だった。

 全裸になった新宮は、ソファベッドに横たわった。仁美と恭子も着ているものを全て脱いで、柔らかな肌で
左右から絡みつく。最初は二人で新宮の乳首を舐めていたが、男の身体に舌を這わせながら、恭子は上に、仁
美は下に身体をずらしていく。
 仁美の唇が新宮の唇と重なり、舌と舌を絡め合う。恭子は勃起した肉棒を口に含んで、唾液をまぶした。
 恭子が下半身に跨り、怒張を手にとって割れ目に導いた。新宮の手が仁美の下腹部に伸び、濡れた性器を激
しくまさぐる。
「あう…ん…」
 恭子がゆっくりと腰を沈めていく。濡れた粘膜が新宮の肉棒を包み込む。新宮に抱き付くようにして、仁美
が唾液と唾液を混ぜ合わせるような濃厚なキスを交わす。
「はぁぁ…、あぁん…」
 喘ぎ声をあげながら、恭子がゆっくりと下肢を動かし始めた。
「わたしのオ××コ、舐めてください…」
 そう言いながら、仁美が新宮の顔を跨いだ。新宮は彼女の股間にむしゃぶりつくようにして、目の前に突き
出された性器を舐め回す。チュッチュッと音を立てて敏感な芽を包皮ごと吸いあげ、吸ったクリトリスの先を
舌でざらっと舐めあげた。
「いいっ、あはぁ…、だめぇ…変になっちゃう…」
 仁美が甘えるような声で言う。その間も、恭子は自ら腰を振って、新宮の下半身に快楽を与えていく。
 自ら動いて、二人の少女を犯したいと考えた新宮は体位を変えることにした。二人を床に並ばせて四つん這
いにする。
 さっきまでの続きとばかりに、バックから恭子の中に怒張をヌチャヌチャと埋め込んだ。「ツルツルの肌だ
な」
 根元まで挿入すると、新宮はきれいな曲線を描く恭子のお尻に上機嫌で掌を這わせる。
「ううん…、あン、あハン…」
 恭子はピストン運動を始めた新宮の腰の動きに合わせて、自らも腰を振る。館に来てからの調教で、男に挿
入されると自然と腰が動く身体になっていた。
「淫らに腰を動かして…、淫乱だな小倉は…」
 恭子と交わりながら、新宮の両手は仁美の身体を愛撫する。
「うっ…あ、ううう」
 胸を揉まれ、秘孔を弄られて仁美が頭を仰け反らした。新宮は仁美のクリトリスを転がしながら言う。
「鳥居も、そろそろ、チ×ポを入れてほしいか?」
 新宮はニヤニヤ笑いながら恭子から抜いた怒張を仁美に秘孔にあてがい、一気に腰を突き出した。グチュッ
と音を立て、蜜壷に溜まっていた愛液が肉棒に押し出される。同時に、釣鐘型になった恭子の双乳を鷲掴みに
し、尖りだした乳頭を指で弾いた。柔肉が新宮の手の中で形を変える。
 新宮はピッチを速めて腰を前後させた。仁美の身体が弓なりにのけ反った。
「あ、あう…ううっ…」
「ああん、ああ…んっ」
 少女たちの鼻先からこぼれる悩ましい音色は次第に強まり、たまらない感じで腰をくねくねと動かす。結合
部分から、グチュッ、グチュッと淫らな音が聞こえている。
「気持ちいいぞ、さすが慰安嬢だ、二人ともセックスが上手いな。松川の当選のために、これから、バンバン
働いてもらうぞ!」
 新宮が楽しげに声をかけた。全国の票読みをする中で彼は、各エリアで影響力のある幹部を館に招いて、接
待攻勢をかけるとともに、独自性の強い北海道、近畿、九州については、テニス部員たちを出向かせることを
計画し、松川に提案していた。後は、松川自身にやらせればいいのだ。これほど気楽な仕事はない。
「…あうっ、あぁっ…」
 仁美に替わって再び怒張を挿入された恭子が声を上げる。膣が収縮し、新宮の肉棒を絞り上げた。男の動き
に合わせて、キュッ、キュッと強く弱く締め上げる。新宮は、尿道のあたりにジンジンする快感がこみあげて
くるのを感じた。そろそろ限界を告げている。
(さて、どちらの中で射精するかな…?)
 二人の美少女の身体を交互に楽しみながら、新宮はふとそんなことを考えた。




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