国防省附属「星園・癒しの館」・外伝
 
嘆きのテニス少女 第2章
 
「星園ーっ、ファイト、ファイト、ファイト!」
 よく晴れた日の爽やかな早朝。号令をかけて、テニスウエアを着た少女たちが、二列になって駆けてゆく。行き交う通
行人は、若さ溢れるはつらつとした肢体に魅せられたように、少女たちを見ていた。
 寮からランニングをして「登校」し、朝の練習が行われる。直行すれば、寮から「館」までわずか100メートル程の距離
しかないのだが、周りの住宅地を縫うようにして走り、ぐるっと遠回りするので、だいたい2キロぐらいの道程になる。
「美奈、あのタイミングでギブアップしてくれなかったら、私もお漏らししていたわ。」
 隣で走っている冴子が、そう声を掛けてきた。出発前に、女子キャプテンに指名された美奈は、副キャプテンの冴子と
並んで列の先頭を走っている。
「体育科テニス部は、あなたが中心。今朝も、あなたがトイレに行きたいと言ったから、裏庭のドアが開けられたの。他
の誰が言ってもダメだったってわけ。だから、朋美はお漏らしするしかなかったのよ。」
 2人の後ろを走っている朋美と千春はブルマをはいている。「館」の規則は地域住民にも知らされているので、体育科
の規則を知っている者が見れば、その日の朝は誰がお漏らししたのか、通りがかりの者でも、はっきりわかるようにな
っているのだと冴子は説明した。
「これからも、いつもあなたの行動がカギになっていくわ。できるだけ、みんなが辛い目に遭わないよう、私がアドバイス
するから、それに従ってね。」
 自転車で伴走している平沼がジロリとこっちを見たが、特に咎め立てする様子はない。そうすると、冴子が美奈にこう
したアドバイスをすることは、彼らも認めているのだろう。それなら、朝のトイレでの話はどういう意味を持つのだろう。
 いずれにしても、美奈が自分たちの置かれた状況を把握するには、まだ圧倒的に情報不足だった。
「ファイト!ファイト!ファイト!」
「オラ!声が小さい!もっと腹から声を出せ!」
 平沼が脅しつけるように、大声で怒鳴った。その手には、今も竹刀が握られている。
「はいっ!」
 元からいる部員たちが大きな声で返事をし、美奈たちも合わせて返事をした。
「キャッ!」
 後ろを走っていた千春が急に悲鳴をあげた。家の門扉の前で新聞を片手に立っていた中年の男が、駆けて行く彼女
のお尻をポンと叩いたのだ。
 美奈の方は、寮を出た時からあちこちでじっと見つめる視線を感じていた。最初のうちは、気のせいかと思ったが、そ
うではないようだ。家の窓から、庭の垣根越しに、そして通行人が…。街のあちこちで、男が美奈たちを見ているのだ。
男たちは、目が合っても視線を逸らすことはなく、中にはニヤリと意味ありげな笑いを浮かべる者もいる。その表情は
あきらかに淫らな欲望を映し出しており、美奈は、背筋がゾッとするのを感じた。それと同時に、ノーブラの胸やアンス
コ一枚しか下につけていないスコートの裾が気になって仕方なかった。
 視線を気にした美奈が思わずスコートの裾に手をやった時、平沼の竹刀が尻にとんできた。
「キャッ!」
「有岡っ、ケツを隠すな。それに、なんだその走り方は、もっとこのケツを左右に大きく振るんだ!」
 平沼の竹刀でつつかれながら、美奈は走るフォームを矯正された。合理的でスポーティなランニングフォームは崩さ
れてしまい、プリンプリンと尻を振って走る格好になった。盛上った双臀がキュッキュッと左右に揺れる様子はエロチッ
クで、いっそう男の視線を引きつける。
「あんっ!」
 いきなり竹刀で乳房をつつかれ、千春が声をあげた。



「井上っ、チチの揺れが足らんぞ!胸を突き出せ!ほらこうやって揺するんだ!」
 竹刀は一歩ごとに千春の胸の膨らみをつついて揺らす。
 その時、前方から数人の男がやってきた。体格の良い男たちは全員スーツ姿だったが、襟に光る防衛隊のバッチを
確認すると、平沼は部員たちに指示をした。
「ほら、前から人が来るぞ、端によって道を空けろ!そのまま足踏み!元気に挨拶するのも忘れるな!」
「おはようございます。」
 少女たちは、努めて明るい表情を作って、あいさつをした。
「おはよう。」
 父親ぐらいの年齢の男が美奈の前に立ち、いきなり彼女の肩を抱いてキスしてきた。
「や、やめてくださいっ!」
 そう言いながら、必死で逃れようとする美奈に、男は憤慨した様子で言った。
「何を言ってるんだ、この娘は。せっかく、朝のあいさつをしてやっているのに!」
「いやや、何すんのよ…」
 後ろから千春を抱きすくめた男が、腕の中で暴れる千春を持て余した様子で、平沼に視線を向けた。
「おい、おまえたち、きちんとあいさつもできないのか?そんなことだから、国のやることに逆らおうなどという、反愛国的
な根性を持つんだ!」
 平沼は、男たちの痴漢行為を非難するのではなく、美奈たちを叱りつけた。見ると、冴子や朋美たちは、抵抗すること
なく、通行人のキスや愛撫を受けている。愕然とした様子でそれを見る美奈に、男が言った。
「さあ、やりなおしだ。おはよう。」
「…お、おはよう…、ございます…」
 屈辱に震える声で美奈があいさつすると、男は彼女の顎に指を当て、やや上向き加減に顔を上げさせた。男の顔を
まじまじと見るわけにもいかず、美奈が目を閉じると、男は再び唇を重ねてきた。
 しばらくそのまま唇を合わせていると、二人の唇の間で唾液が滲む。息苦しさもあって、美奈の唇が少し開く。それを
見逃さずに、男はすぐさま舌をこじ入れ、ニチャニチャと舌を絡めながら、口腔を犯していった。
「キャッ、嫌っ!」
 千春を抱きすくめた男は、ウエアの中に手を入れきた。両手で乳房を包み込み、掌にすっぽり納まる小振りな乳房を
撫でていく。
「若い娘のオッパイは、張りが違うねぇ。」
 そう言いながら、男は千春の胸を両手で鷲掴みにし、思う存分揉みしだく。強く指に力を込めても、それを柔らかく弾
き返す肉の感触が男を夢中にさせた。
「おまえたちは、更生のためにここに送られたんだ。こうして、地域住民とのスキンシップを育むことも、更生のための
重要なプログラムだからな。」
 美奈と千春が、男たちと「朝の挨拶」を交わしている様子を見ながら、平沼がそう言った。
「さあ、挨拶が終わったら、笑顔でお礼を言うんだ。」
「あ…、ありがとう、ございます…」
 濃厚なキスからやっと解放された美奈は、目に涙を滲ませながら、あえぐように言った。

 やがて、部員たちは、再び「館」の前を通る大通りに出る。数十人の男たちが通りに並んで、こちらを見ていた。
「おっ、来た来た。」
「おっ、本当に有岡美奈だぜっ!」
 男たちの声が聞こえる。続いてフラッシュの嵐。見ると、カメラやビデオを構えている者も少なくなかった。「見たいけ
れど、見てはいけない」という葛藤から解放されて、男たちは少女の揺れる胸や輝くばかりの太腿を、思う存分見つめ
ている。
 なめ回すような視線にさらされながら、「館」に架かる橋へと続く道に差しかかった時、信号が赤になった。
 テニス部の一団が横断歩道の手前で止まると、男たちが周りに集まってくる。美奈は、昨日の「登校」の時のことを、
思い出した。昨日、道行く男たちにスカートの中を覗かれ、思わず平手打ちを食らわせたが、その行動の報いがどうな
るのか、この「異境」での1日を経た美奈には、おぼろげながらわかるようになっていた。昨日は、亜弓が自分たちを庇
ってくれたが、今日は自分で乗り切らなければならないのだ。
「おはよう、美奈ちゃん!」
「やあ、おはよう…」
 男たちは馴れ馴れしい態度で声をかけてくる。どうやら、ほとんどの男たちのお目当ては美奈のようだった。
「お、おはようございます。」
 美奈が身を固くして、早口で言うと、平沼の叱責が飛ぶ。
「もっと大きな声で、明るく、笑顔であいさつするんだっ!」
「おはようございますっ!」
 半ば自棄になって、大きな声であいさつした美奈だったが、どうしても笑顔を作ることはできなかった。
「この反愛国者が、少しは素直になってきたようだな。」
 そう言ったのは、昨日、美奈が平手打ちをくらわせたあの男だ。
「きのうは、よくもビンタを食らわせてくれたな。」
「おや、そんな失礼があったのですか。」
 平沼が聞きとがめて、男に話しかける。
「昨日は、生徒会長が一緒だったから、彼女に免じて許してやったんだがな。」
「それは、とんだ失礼をいたしました。しかし、有岡は、星園癒しの館体育科テニス部のキャプテンになりましたからな。
これからは、自覚を持って行動してくれることでしょう。」
「ほう、キャプテンか…。と言うことは、もし、キャプテンが規則違反をすれば、連帯責任で部員全員がお仕置きを受け
るわけだ。」
「そう言う場合もあるでしょうな。」
「地域住民は、館の女生徒を指導することが認められているが、もし、それに素直に従わないと、規則違反になるよ
な。」
「そのとおりです。」
「よし、ひとつ地域住民として、新キャプテンを指導してやるとしよう。」
 そう言うと、男は周りの男たちに声をかけた。
「みなさんも、いかがですか?」
「そうですな。」
「仕事があるんだが、仕方ない。少しだけならいいでしょう。」
 口々に言いながら、男たちは美奈を取り囲んだ。
「では、朝の練習がありますので、信号が変わって、3回目の青になるまで、指導してやってください。」
 平沼が言った。美奈がチラッと冴子を見ると、彼女はコクリとうなづいた。素直に男たちの言いなりになれ、ということ
らしい。その後ろで、恵聖学園の後輩たちが不安そうな表情を浮かべてこちらを見ている。
(信号3回なら、数分間ガマンすれば…)
 この場は、自分が代表で辱めを受ければ、他の部員たちは許されるようだ。昨日、亜弓がやってくれた役割を、今日
は自分がしなければならない。美奈はそう覚悟を決めた。
「美奈ちゃんって、ウエアの下はノーブラなんだ。」
「おおっ、ウエアにオッパイの先っぽが浮き出てるぜ。」
 ノーブラの胸に乳首がポツンと浮き出ている。一人の男が人差し指でウエアの上から軽く触れた。
「あっ!」
 微妙なタッチに背筋がゾクゾクして、美奈は思わず声をあげる。
「おや、どうしたの、乳首が立ってきたよ。」
 男は布ごしに、乳首の周りを指先でなぞりながら言った。胸の頂上で、乳首が固くなるのが伝わってくる。男は、親指
と中指で軽く乳首を摘んだ。
「でも、まだ柔らかいな。一流のプレイヤーになるには、乳首を勃起させて、ウエアにくっきり映るようにしないとな…。」
「よし、俺が手伝ってやるよ。」
 別の男が、背後から美奈の胸に手をあて、円を描くように動かすと、掌の真ん中で乳首をこりこりと転がした。
(ああ…、信号は、まだ変わらないの…)
 美奈はすがるような思いで信号を見た。今、やっと最初の青になっていた。やたらと信号が変わるのが遅い。見知ら
ぬ男によってたかって体を弄られるのを黙って許さなければならないことは、無理やりセックスさせられるのとは違った
意味で、強い敗北感や屈辱を感じさせるものだった。
「ウエアを捲り上げて、オッパイを出してみろ。」
「ええっ…?」
 覚悟はしたものの、現実にそう命令されると、とても平気でできることではなかった。なんと言っても、ここは車も人も
頻繁に行き来する往来なのだ。美奈はためらいを見せる。
「なんだ?キャプテンは、他の部員も巻き込んでお仕置きを受けたいのか?」
 美奈がビンタをくわせた男が、意地悪く言う。ビンタ男は、昨日の仕返しで、徹底的に美奈を苛めるつもりのようだ。
部員たちの不安げな視線が自分に集中するのを、美奈は痛いほど感じた。
 フーッと大きく息を吐くと、美奈は両手でウエアの裾を持って捲りあげた。形の良い双乳が男たちの前で披露される。
「よし、そのまま胸を出しておくんだぞ。」
 そう言って、男たちは美奈の乳房を鑑賞する。100円玉程度のピンク色の乳輪の上で、つんとそそり立った乳首が
少し固くなっていた。
「綺麗なピンク色してるなぁ…」
「もうちょっと、勃起しないかな。」
「これを、使ってみようか。」
 ビンタ男が、ポケットから小さなチューブを取り出した。
「催淫クリームだよ。これを塗ったら、たまらなくなるぞ。」
 そう言うと、ビンタ男は催淫クリームを指にたっぷりと取って、ゆっくり揉みしだくように美奈の乳房全体に塗っていく。
くにくにとした突起が、男の掌の中心を刺激する。
「あ…、ああっ、や…、やめて…」
 美奈が訴えるが、男は聞く耳を持たない。乳房を大きく揉みしだいていた両手は、動きを小さくしながら乳首を集中的
に刺激しはじめていた。
「んんっ…!」
 美奈はきつく目と口を閉じ、鼻で喘いだ。男の掌には、既に乳房がぱんぱんに張りつめ、乳首がぴぃんと尖っている
ことが伝わってくる。
「んんっ…、ああぁ…、ん…、ああん…」
 男は乳首を摘んで、そっとひっぱった。甘美な感覚が美奈の全身を電流のように駆け巡る。クリームがついた男の指
は、乳首を柔らかくしごくように撫で上げたかと思うと、一転して強くひねり上げる。美奈の漏らす声が官能の色を帯び
ていくのが、はっきりわかった。ただでさえ感じやすい乳首に、妖しげなクリームを塗り込まれては、必死に耐えようとし
ても、耐え切れるものではなかった。
「んんー…、あ、ああ…、あはぁん…」
 美奈の声はもはや、あえぎ声以外の何物でもなかった。双乳の頂きでは充血した乳首がビンビンに勃起している。見
ると、太股を擦り合わせて、必死で官能に耐えている。
 恵聖学園の下級生たちは、尊敬する先輩に加えられる理不尽な行為を前にして、あるいは目を逸らし、あるいは辛
そうに見つめている。
(し…、信号は…、まだ変わらないの…)
 美奈の願いもむなしく、信号はいつまでも赤のままだ。遅すぎると感じて、よく見ると、平沼が信号機の柱についた機
械を操作している。美奈は絶望的な気持ちになった。
「この分だと、下の方もグッショリ濡れてるんじゃないか?」
 それまで黙って見ていた男が、スコートをゆっくり捲り上げた。周りの男たちが一斉にのぞき込む。股間から愛液がこ
ぼれ始めており、アンスコの中心部がシミになって、陰毛が透けていた。
「おっ、アンスコ一枚とはエロいねぇ。しかも、おケケが透けているじゃないか?」
 男はアンスコの上からワレメをさすりながら言った。
「濡れてるよ…。気持ちいいのか…?」
「はぁ…、はぁ…あぁ…、そ…、そんなこと…」
「そうだ。ここにも、クリームを塗っておいてあげよう。」
「い、嫌っ!」
 性器にそんなものを塗られてはたまらない。美奈はとうとう我慢できなくなって、逃げ出そうとしたが、すかさず周りに
いた二、三人の男が彼女を捕まえる。
「キャアッ!」
 男の一人がチューブを受け取ると、指にクリームをつけてアンスコの中に手を入れた。生え揃った繁みの感触を楽し
むようにしてから、クリームを美奈の割れ目に添ってヌルヌルと塗っていく。
「ほうら、熱くて湿ってるぞ。」
「あぁっ!いやぁー!!」
 美奈は力一杯声を振り絞って抵抗したが、腕や肩を掴んだ男たちは手を放そうとしない。
「クリトリスにも塗っておこう。きっと、これからの朝練が楽しいことになるからな。」
 ビンタ男が指にクリームをたっぷり乗せて迫ってくる。
「やめて、やめてぇ!」
 美奈が悲鳴をあげる。アンスコに手をいれたビンタ男は、クリトリスを包む包皮を完全に剥いて、敏感な芽に容赦なく
催淫クリームを塗り込み、こねくり回すように弄ぶ。
「んっ!あぁ…、あんっ!」
 男の指がクリトリスをなぞる度に、美奈はビクンっと体をのけぞらせて反応した。溢れてくる蜜をからめながら、指は敏
感な突起から肉門へと催淫クリームを塗りたくっていく。クリトリスをヌルヌルッと転がしていたかと思うと、今度は2本の
指で膣の上壁を柔らかく擦った。
「ほらほら、気持ちいいだろう? どんどん濡れてくるぞ…」
 クリームはジリジリと美奈を苦しめ始めていた。最初は熱く、そして薬が染み込むほどに、強烈な痒みが女の敏感な
部分を疼かせるのだ。
「ううぅ…、ああぁ…」
「いい気持ちだろ?ふふふ。身体が火照ってどうしようもないだろ。」
 男は、チューブを絞りきるようにたっぷりとクリームを指に乗せ、美奈の女性自身の中心に押し込んだ。
「いやあーっ!」
 美奈が叫び声をあげたその時、やっと信号が3度目の青に変わった。
「よーし、行くぞ!」
 平沼の合図とともに、テニス部員たちは駆け足で横断歩道を渡っていく。先頭を走る美奈の様子に、誰の目にもわか
る異変が起きていた。
 走るテンポに合わせて、ノーブラの胸が揺れ弾む。催淫クリームのせいでわずかな刺激にも敏感になった乳首が、ウ
エアの布地で擦れる感覚が、美奈を悩ませた。一歩走る度にジンジンと痺れる股奥の感覚。脚がもつれて、路面のわ
ずかな段差にもつまづき、よろめいてしまう。朝練が終わるまでに、気が狂ってしまうのではないか、そんな恐怖を覚え
る美奈だった。

 


 
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