国防省附属「星園・癒しの館」・外伝
 
嘆きのテニス少女 第8章
 
 良宏に連れられて、美奈が来たのは、校舎の隅にある狭い倉庫だった。
「有岡さん!」
「美奈ちゃん!」
 駆け寄ってきたのは、千春と朋美だ。その後ろに冴子もいる。
「じゃあ、僕は外で作業をしながら、誰か来ないか見張っていよう。」
 そう言うと、良宏は箱をいっぱい積んだ台車を押して、ドアを出て行った。
「ここは?」
「庶務課の倉庫よ。良宏さんが管理を任されているの。」
 朋美が答えた。
「あの人は?」
 美奈が尋ねると、冴子が意味深な笑みを浮かべて答える。
「朋美の彼氏…。」
「ちがうわ、ただの幼馴染みよ!」
 朋美が真っ赤になって、訂正する。
「文教省に勤めてるんやけど、中西さんがここに連れて来られたと知って、志願して来はったんやて。」
「最初は疑ってたんだけど、今日みたいに、陰で私たちのことを庇ってくれているの。信用していいわ。」
 千春に続いてそう言った朋美は、どこか誇らしそうだ。
「石堂は感情が先行するタイプだから、真っ向から反抗したのは不味かったわね。でも、明日にでも謝って、心にもない
台詞を並べて、改心したと思われれば、機嫌も良くなるわ。」
 冴子がアドバイスする。落ち着いた冷静なしゃべり方は、テニスの試合を分析する時と全く変わらない。
「しかし、石堂が美奈を反省室送りにしてくれたおかげで、こうやって話し合えるチャンスが早く来たんだから、皮肉なも
のね。」
「でも、挑発に乗ってはダメ。」
 朋美が心配そうな表情で言い、冴子が言葉を続ける。
「計画を実行に移すチャンスを待たないとね。」
「計画?」
 怪訝な表情で美奈が尋ねる。
「もちろん、脱出するための。」
「脱出するだけじゃなくて、ここの存在を社会に知らせて、叩き潰すのよ。」
 朋美と冴子が立て続けに答えた。
「この学園のどこかに『イワタ・ファイル』と呼ばれるものがあるの。ここがまだ、今ほど厳しく管理されていなかった頃、
ここで行われていることを告発するために、心ある人たちが作ったらしいの。それを手に入れて脱走するのよ。そのた
めには、時期を待つこと。そして、テニス部員がしっかりと団結することが大切なの。」
 希望があれば、逆境の中でも強くいることができる。冴子の説明に、美奈は元気づけられた。同時に、理不尽な暴行
を受ける後輩たちや、反省室で見せられた惨めな両親の姿が脳裏に浮かび、あらためて怒りがふつふつと湧き上が
る。
「わかった。私も協力するわ。」
「いいえ。美奈。」
 冴子が横に首を振る。意外な反応に、美奈は訝しげな表情を浮かべた。
「協力するんやなくて、あなたがリーダーになるの。」
 千春の言葉に、冴子と朋美も深く頷いた。

「おいおい、お前らテニスの基礎ができてないな、何年テニスやってるんだ?テニスはまず観客の目を楽しませるのが
基本だろ。構えはもっと尻を突き出して、腰を左右に振る!」
 テニスウエアの男が怒鳴りつけた。背の高い白髪頭の男で、年齢は五十代だろうか。
「こらっ!返事はどうした!」
「ハ、ハイッ!」
 女子部員たちは、大きな声で返事をした。
 体育科の慰安の中心は、なんと言っても、午後の部活である。今日は、各部員にマンツーマンでコーチ役の男がつい
ている。コーチ役は約20人。それ以外に、見物スタンドには今日も数十名のギャラリーがいた。
 白髪の男は、素振りをしている千春の所に行くと、後ろから抱きすくめる。富士局長もそうだが、彼女の清楚さ、可憐
さは、この年代の男を強くひきつけるものがあるようだ。
「ちょっと、フォームが悪いなぁ。」
 そう言うなり、男はウエアを捲って、千春の乳房を揉みしだいた。張りのある乳房はなんとも心地よい弾力を掌に伝え
てくる。男は、千春の肉丘に指を食い込ませた。
「いっ…、痛い…」
 千春は、力任せに揉まれる痛さに呻き声をもらす。男が千春の乳頭を責め始めた。乳輪に沿って指を這わせ、指先
で乳首を転がしていく。
「いやっ…、もう…、やめて…」
「口ではイヤだといっても、乳首は正直だぞ。ほら、立ってきた。」
「あぁ…」
 男が乳首をコリコリと摘んだ。尖った乳頭を指先で押し潰しては引っ張る。薄く開いた千春の唇から声が漏れ出した。
 男は片手をアンスコの中に差し入れ、恥毛をきれいに剃られたつるつるの下腹部を撫で回し、ぬめりを帯び始めた
割れ目を指先で開いた。
「あっ…、いや、そこ…」
 千春が喘ぎ声を漏らす。男の指が彼女の体の奥に入り込んでいった。指は熱く淫らな樹液で滴れていく。
「どうした?みんなに見られ感じてるのか?オ××コ、疼いてるんだろ」
 男は、卑猥な言葉を投げ掛けながら千春の股間を弄り、大きな掌で胸の膨らみをギュッと揉んだ。
「あっ、あっ…、あぁ…」
「気持ち、いいんだろう?」
 男が差し込んだ指をかぎ型に曲げた。膣が収縮し、指を締め付ける。指を前後に動かすとヌチャヌチャと音がした。

「ありがとうございました…」
 美奈が、コーチ役の男に向かってお礼を言い、跪いた。指導が終わると、感謝のフェラチオをしなければならない。冴
子たちの話を聞き、決意を固めた美奈は、今は我慢の時と腹を決めたのだった。
 相手は眼鏡をかけた三十歳代半ばの男で、司令部付き将校らしい。そのペニスは、大きいが包茎だった。繊細な指
で皮を剥くと、イカの干物のような臭いが鼻をついた。
「うっ…!」
 美奈が思わず顔をしかめた。
「どうだ。いい匂いだろう。きれいにしてもらおうと思って、洗わずに恥垢を溜めてきたんだ。」
 男の陰茎が近づいてきた瞬間、美奈は思わず目を閉じてしまった。グロテスクなだけではない。漂ってきた強烈な臭
いが目に染みたのだ。
「さあ、早くしゃぶってくれよ。」
 そう言うと、男は美奈の後頭部を掴んで、その部分へ導いて行った。美奈が鼻先に異臭を感じたところで、その手は
離れた。
 美奈は覚悟を決めて肉棒に舌を伸ばし、ぺろぺろと舌を這わせる。カリ首の周りを舐めると、舌にざらつきを感じた。
おからのような物が舌にまとわりつき、口の中に生臭さが広がる。
「吐き出さずに飲み込めよ!」
 男が先回りして言った。以前から、こうして美少女に恥垢を舐めとらせることに嗜虐的な快感を感じているらしい。美
奈は吐き気を堪えて飲み込んだ。すると、男はグイッと腰を突き出した。勃起した肉棒が唇を割って侵入してくる。
「うぐっ…」
「歯を当てるんじゃないぞ。そらっ!」
 太い肉の塊が、美奈の口いっぱいに詰め込まれた。美奈は早く終わらせたくて、一気に怒張を吸った。
「そんなに一気に吸ってもダメだ。ちゃんと舌も使えよ。」
 美奈は舌を動かし、棹の裏を擦った。
「うへへ、気持ちいい口だ。」
 美奈は目を閉じ、首を少し傾けて一心にペニスをしゃぶっている。美しい横顔の愛らしい唇から、唾液に濡れた赤黒
いペニスが出入りしていた。男は嬉しそうに、さらに奥まで剛直を押し込んだ。男の陰毛が朋美の鼻をくすぐる。
「う、うぐぐ…」
 美奈は、喉の奥まで入ってくる異物に嘔吐するが、そんなことお構いなしに怒張が押し込まれる。男は美奈の頭を抑
え、夢中で腰を動かした。肉棒が喉の奥に当たり、美奈はゴホゴホと激しくむせた。
「うっ!」
 男が短い呻き声を漏らし、美奈の喉で射精したちょうどその時、平沼の声が響いた。
「それじゃあ練習試合だ。有岡と那珂!」

 平沼の合図で美奈と冴子がコートに立ち、女子部員たちも、コーチ役の男たちも「練習」の手を止めて、コートの周り
に集まった。見ていると、男たちは一人一人、何か小さなカードのような物を平沼に渡している。
「これから二人の練習試合だが、その前に、少し説明しておく。」
 平沼は女子部員たちに向かって言った。
「練習試合は3ゲームマッチだが、今、コーチのみなさんに、どちらが何対何で勝つか予測していただいた。」
 平沼は集めたカードを示す。
「負けた選手は、試合終了後、ずばり的中させたコーチの方々に厳しく指導していただく。」
 平沼は美奈の方を見てニヤリと笑った。美奈は、自分の表情が強ばるのを感じた。平沼の言葉が意味するところ
は、既に冴子たちから聞いていた。コートの中で男たちとセックスさせられるのだ。
「部員には、それぞれ選手の応援をしてもらうが、負けた選手の応援をした部員は、コーチの方々にフェラチオの奉仕
をすること。これまでの部員が那珂の応援をし、新しく来た部員は有岡の応援団だ。」
 美奈は表情をいっそう険しくした。もし負ければ、自分が男たちのセックスの相手をさせられるだけではなく、自分と一
緒に連れて来られた千春や恵聖学園の仲間が、淫らなサービスをさせられることになるのだ。しかし、勝てば勝った
で、冴子や朋美たちが同じ運命に見舞われる。
「よーし、じゃあ、始めるぞ!3ゲームマッチ、プレイ!」
 審判台に座った平沼が、大きな声でコールした。
 美奈がラケットを持って構えた。男根の形をしたグリップがスコートの裾を捲って、股間にあてられている。陰部に押し
当て、食い込むようにするのが、ここでの基本ポジションなのだ。



 勝つべきか、負けるべきか、美奈はまだ迷いながら、サーブを待っていた。
 向こう側のコートで冴子がトスをあげた。次の瞬間、強烈なサーブが唸りをあげて飛んできた。鋭角に打ち込まれた
ボールがコートで弾んだ。片手をいっぱいに伸ばして拾おうとする美奈。そのラケットの下をボールがすり抜けていっ
た。
「おおーっ!」
「やったーっ!」
 冴子の勝利を予想した男たちの拍手が聞こえる。
 那珂冴子のテニスの持ち味は、ショットの正確さにある。冷静な分析と、難しいコースギリギリにボールを打ち込んでく
る針の穴を通すコントロール。淫らな練習を続けていても「クール・ビューティ」の実力は変わらない。
 迷いがあっては冴子には勝てない、そう思った途端、美奈の闘争本能に火が点く。それに、今はとにかく千春や後輩
たちを守りたい。美奈の表情がグッと引き締まった。
 コーナーいっぱいに打ち込まれたサーブを、美奈は飛びつくようにリターンした。ネットすれすれに飛んだボールが冴
子のコートを襲う。冴子はなすすべもなく、ボールを見送った。
 試合を見ていた全員が、思わず拍手を送る。
 試合は見ごたえのあるシーソー・ゲームになってきた。二人の熱戦が続く。
 持ち前のフットワークを生かして、激しく動く美奈。ノーブラの乳房がプルンプルンと揺れ、スコートが翻って、ヒップの
双肉がプリプリと揺れる。強い日差しを浴び、汗が次から次ぎへと出てくる。
「おっ、乳首、透けてるんじゃないか?」
「見えてる、見えてる。乳輪も見えてるぞ!」
 ギャラリーの騒ぐ声が耳に入り、美奈は自分の胸に視線を落とした。汗を吸ったウエアが透けている。今日は支給さ
れたウエアを着ていたが、薄い生地のウエアが汗を吸って胸に張り付いているのだ。乳首の形はおろか乳輪の色まで
はっきりと分かった。
「キャアっ、いやぁ!」
 とっさに胸を手で覆う美奈。途端に、平沼のホイッスルが鳴った。
「ペナルティ・ポイント、フォー那珂!」
 何があったのかわからない様子の美奈に、平沼が意地の悪い笑い顔を向ける。
「試合中に体を隠すと、ペナルティだ。」
 ここは「癒しの館」、テニスも普通のルールではない。それをすっかり忘れてしまっていたことに美奈は気づかされた。
(とにかく試合に集中しよう!)
 そう決めた美奈は、鋭いスマッシュを冴子のコートに打ち込み、失ったポイントを取り返す。

 そして、最初のゲームを決めるパッシングが冴子の脇を抜けていった。
「ゲーム!ゲームウォンバイ、有岡!」
 1ゲームを終えてベンチに戻ると、2人にタオルが差し出された。
「さすがだな、美奈。今まで冴子にかなう相手はいなかったんだ。」
 そう言いながら、美奈にタオルを手渡したのは良宏だ。
「汗を拭いたら、スタンドにいるギャラリーに向かって投げるんだ。」
 美奈が言われたとおりにすると、見物人がワッとタオルに群がった。汗を拭いたタオルを他人に持ち帰られるのは、
恥ずかしいし、気味が悪い。そう思って眉をひそめる美奈に、良宏は新しいウエアを差し出した。
「これは?」
 怪訝な表情で美奈が尋ねる。
「1ゲームごとにユニフォームを着替えるんだ。」
 見ると、コートの反対側では、冴子がウエアを脱いで、ギャラリーに投げていた。
「わかってると思うが…、ここでは全部脱いでからでないと、服を着ることはできないぞ。」
 良宏のポーカーフェイスが、暗に美奈に求めていることは明らかだった。忍耐と自制だ。まるでコーチのようだと思い
ながら、美奈は小さく頷いた。
「わかったわ…」  
 美奈のテニスウエアがハラリと地面に落ちた。観客たちが目にしたのは、ブラジャーをしていない乳房だった。柔らか
な隆起は、きれいなお椀型を保ち、その頂点に、淡いピンク色をした乳頭が乗っている。
「おおっ!」
 男たちの間から感嘆の声があがる。思わず胸を隠そうとした手を、良宏が掴んだ。
「体を隠すな…、ペナルティをとられるぞ…」
 見ると、平沼がホイッスルを手にじっとこちらを見ている。どうやら、この着替えも練習試合の一部らしい。美奈は恥か
しさを堪え、ピンと背筋を伸ばした。垂れることを知らない17歳の膨らみが押し出される。美奈は、美しい乳房を男たち
の視線に晒しながらウエアを拾い、スタンドに向かって投げた。観客たちは、餌に群がるピラニアのようにのウエアに群
がる。
 スコートのホックを外し、脱いだスコートを投げた。続いて、腰をかがめるようにしてアンスコを足から抜き取った。
 男たちの視線が、いっせいに美奈に注がれる。張り詰めた白い双臀が露わになり、前から見ている者には、下腹部
の茂みまでも見えていた。美奈は自分のからだが熱くなるのを感じた。
 美奈の身体は、その場にいる全ての男を満足させる美しさだ。アスリートらしい引き締まった肉体は小麦色だが、陽
の当たっていない部分が白く、そのコントラストが健康的なエロチシズムを感じさせる。ほど良い大きさの、形の整った
隆起は、若々しく張り出していた。その中央で、ツンと天を向いた乳頭が、小さめの乳輪の上に乗っている。
 アンスコをスタンドに投げ入れた時のギャラリーの反応は凄まじかった。集まって来た男たちが揉みくちゃになって奪
い合い、とうとう平沼が割って入る騒ぎになった。
「ふぅ、いい匂いだ。」
 アンスコを勝ち取った男は、戦利品をかざして他の観客に見せると、肌の温もりが残る白い布地に顔を押しつけて鼻
を鳴らした。一斉に男たちの笑い声が起こる。美奈は恥ずかしさで顔が熱くなるのを感じた。

 2ゲーム目はかろうじて冴子が取った。1ゲーム終了後と同じ恥ずかしい着替えがあって、いよいよ3ゲーム目。これ
までにも増して、ゲームは息詰まる展開となった。
 ここにきて、美奈はもう一つ悩みを抱えることとなった。激しい動きでアンスコが股間に食い込んでくる。さっきの着替
えで、かなりきつ目のサイズの物を穿かされたのだ。しかし、直すことは許されていない。もし、試合中に食い込みを直
すと、ペナルティをとられるのだ。
 レシーブの姿勢をとって構えた時、後ろのスタンドでギャラリーが騒ぐ声が聞こえた。
「すげえ、見ろよ。お尻ピチピチ。半分はみ出してるぜ!」
「それに、見事に割れ目に食い込んでる。」
 男たちのいやらしい視線が気になって、美奈が思わずスコートの裾に手をやった時、平沼のホイッスルが鳴った。
「ペナルティ・ポイント15、フォー那珂!」
 ハッとした表情を浮かべて、唇を噛む美奈。冴子と互角の勝負をしながら、テニス以外のところでポイントを失っていく
のは、何とも言えず悔しかった。
 冴子のサーブでラリーが続く。
 サイズが小さいだけでなく、ハイレグになっているアンスコは、試合が進むにつれてクロッチの部分が紐のようになっ
て、ぐいぐいと股間に食い込んできた。股間の布は捩れ、肉の割れ目を押し開き、溝の中に忍び込もうとする。体を動
かすと、女の敏感な部分が擦られて、美奈を悩ませる。
「ううぅ…」
 ボレーの後、思わず呻き声を漏らし、上半身を曲げる美奈。アンスコの縫い目がクリトリスを擦ったのだ。体を動かす
度に股間に刺激が走り、すでに女陰は愛液でヌルヌルになっている。意識しないようにしようと思えば思うほど、その部
分に意識がいってしまい。テニスに集中するのが難しくなっていく。
 冴子も同じ状態らしく、身体の動きにキレがなくなっている。普段なら確実に返してくるボールを打ち損ない、ネットに
かけてしまった。
 美奈の足元にボールが転がってきた。
 美奈は一瞬、躊躇した。アンスコの生地が捩れ、尻が剥き出しになっているのが感触でわかる。前かがみになってボ
ールを拾えば、後ろから見えてしまうだろう。しかし、ここでもじもじしていても始まらない。美奈は、意を決してボールを
拾った。
「すげー!」
「お尻丸出し!」
 男たちが歓喜の声を上げる。
 男の声を無視するように努めて、美奈がサーブを打つ。冴子はラケットを伸ばしてボールを拾おうとした。その時、冴
子が「うっ!」と小さな呻き声を漏らし、バランスを崩した。そして、見事なまでに横転する。仰向けに転んだ彼女の足が
大きく開いた。激しい動きで彼女のアンスコもほとんど紐のような状態になって割れ目に食い込み、陰毛がはみ出てい
るのが露わになった。
「おおっ!スペシャル・ポイント30、フォー那珂!」
 審判台の平沼がひときわ大きな声で告げた。
 一瞬あっけにとたれた美奈だったが、さっき良宏に言われたことを思い出した。ここのルールでは、男の欲望をくすぐ
る行為があった時には、特にポイントがあたえられるのだ。これで、美奈は圧倒的に不利になった。
 そして、長いストローク戦の末、美奈のボールがネットにひっかかった。
「ああっ!」
 美奈が思わず叫び声をあげた。
「ゲーム、ゲームウォンバイ、那珂!2対1で、那珂の勝ち!」
「オーッ!」
 躍り上がって喜んでいるのは、予想が的中した男たちだ。人数はちょうど5人だった。

 


 
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