国防省附属「星園・癒しの館」・外伝
 
囚われのテニス少女 第3章
 
 午後になって、美奈たちは制服のままテニスコートに連れて行かれた。
 コートの中では、十数名の男達がテニスウエアに身を包んで待っていた。「男子」と呼ばれる彼らだが、年齢は20歳
代から、60歳を超えているとしか思えない白髪の男までバラバラである。午前中、「担任」を名乗る平沼や亜弓から聞
いたとんでもない話で、美奈は彼らの正体を理解していた。
「おおっ、あの制服。本当に恵聖学園のテニス部じゃないか!」
 20歳過ぎの男がうれしそうな声をあげ、周りの男達と一緒にはしゃいでいる。人数の多い彼ら2、30歳代の男たち
は、防衛隊の隊員だろう。聞いた時は耳を疑い、未だに信じられないことだが、ここは防衛隊員のための慰安施設で
あり、戦地に赴く彼らの性欲を処理することが、美奈らに与えられた任務なのだと言う。
「あれが、テニス界のプリンセス、有岡美奈だね。将来はオリンピックやウインブルドンでの活躍が期待されていた天才
プレイヤーだそうじゃないか。」
 禿頭の老人が好色そうな視線で美奈のことを見つめながら、連れの男に声をかけている。
「そうですな。それに、ほら、あそこには京美人の井上千春もおりますぞ。」
 相手の、白髪の痩せた男はそう言いながら千春を指さしている。彼らは、政官財いずれかの大物だろう。亜弓から
は、この「癒しの館」が国防省を中心とした接待の場としても使われていると聞いた。国民の血税を資金源とした莫大な
金が、少女達の肉体を潤滑剤として、癒着の構造の中で受け渡されていくのだ。
 彼らの他に、テニスコートの周りには腰をかけて見学できるスタンドがあり、カメラやビデオを手にした100人以上の
ギャラリーがいた。いずれも「男子」つまり、癒しの館のお客たちである。
「全員、整列っ!」
 竹刀を手に持った平沼の号令がかかる。最初にショッキングなお仕置きを見せられた少女達は、担任の号令にキビ
キビと従い、「男子部員」の前に一列に並んだ。
「さて、キャプテンは誰かな?」
 平沼が男子部員の方を向いて尋ねると、「ハイッ!」と手を挙げて、30歳代初めぐらいのガッシリした体格の男が前
に進み出る。女生徒がやってくる前の打ち合わせで、参加者の中からキャプテン役を募り、防衛隊の下士官である彼
が選ばれたのだが、すっかり男子高校生になり切っている様子に、周囲の男達から笑い声があがった。実際には、彼
はテニスなど一度もしたことはなく、いやらしい妄想に満ちた目でしかテニスを見たことはなかった。
「じゃあ、ここからは、キャプテンに練習の指導を任せることにしよう。」
 そう言うと、平沼はギャラリーの中に入って、腰を下ろした。女生徒たちが逃げ出したり、逆らったりすることがないよ
う、睨みをきかせようという意図は明らかだった。
「みんな、これまでの学校やクラブで使っていたウエアを持ってきたな。」
 少女達は、キャプテンの質問にどう対応していいのかわからず、不安げに隣どうし顔を見合わせた。たちまち、「パシ
ッ!」という竹刀の音がギャラリーの中から響く。
「はいっ!」
 慌てたように、スポーツ少女にふさわしいキビキビした返事が返ってきた。
「それじゃあ、着替えろ!」
 指示に応えて、部員たちが更衣室に行こうと歩き始めた途端、キャプテンが手に持ったホイッスルを鋭くで吹いた。何
事かと思ってふり返った部員たちに、彼はわざと作ったような怒鳴り声をあげる。
「おい、お前ら、どこに行くんだっ!」
「えっ?どこって、更衣室ですけど。」
 怪訝な顔をして美奈が答えた。
「ここで着替えるんだよ。」
 キャプテンはそう言うと、コートの隅を指さした、女子部員達が唖然とした表情を浮かべる。対照的に、男子もギャラリ
ーもニヤニヤ笑ったり、期待をこめた卑猥な目で彼女たちを見つめている。すでに筋書きができていることは明らかだ
った。
「できませんっ!そんなこと!」
 美奈が憤慨した口調で言い返した。美しい顔立ちに怒りの表情が浮かび、ほんのり赤く染まっている。柳眉を逆立てる
とはまさにこのことだ。それに勢いを得て、他の部員たちも口々に抗議の声をあげる。
「つべこべ言わずに、さっさと脱ぐんだ!」
 平沼の怒鳴り声が響き、手にした竹刀が一人に部員の尻を打ち据えた。美奈がハッとした表情を浮かべる。平沼
が、意味ありげにこちらを見て笑っていた。
 自分の身に起きたことを順を追って考えるうちに、美奈は、自分たちがここに連れて来られたのは、行方不明の女子
高生達を捜すことをインタビューで訴えようとしていたことに関係があるのではないかと気がついた。そして、それを言
い出したのは、他でもない美奈だ。激しい後悔の念と、一緒に連れて来られた部員たちに対する申し訳なさで、胸が苦
しくなる。
「どうした?教師に逆らうとどういう罰が待っているか、お前達もさっき見ただろう。」
 美奈の心の内を見透かしたように、平沼は彼女をじっと見据えながら、一年生部員のブラウスの胸ぐらを鷲掴みにし
て、そう言った。反省室で彼の恐ろしさは十分に見せつけられている。どんな理不尽なことでも言われるままにして、耐
えるしかないのだ。
 キュッと唇を噛んで、美奈は胸に恵聖学園のエンブレムがついたネイビーブルーのブレザーをさっと脱いだ。
「よし、号令に合わせて脱げよ。まず、制服とブラウス、京都女学院の井上はセーラー服だな。」
 ニヤニヤ笑いながらキャプテンが言った。一旦は美奈の剣幕に気押された彼だったが、彼女が屈服したことで自分
たちの優位を確認すると、むしろ少女たちの抵抗を楽しむ気分になっていた。
「ほら、さっさとするんだ!」
「クラブの規則にはちゃんと従うんだぞ!」
 他の男達も、口々に目の前にいる女子部員に命令する。彼女達はしかたなく、コートの片隅で服を脱ぎ始めた。ギャ
ラリー席で一斉にフラッシュが光り、少女達は反射的に身を固くする。
 美奈は、すばやくブラウスを脱ぐと、テニスウエアを手に取った。大会参加のために持ってきたそれは、普段の練習で
着ている物ではなく、肩紐のついた白いタンクトップ型のウエアだ。
「痛っ!」
 いつの間にか横に立っていた平沼の竹刀が手にあたり、美奈はウエアを地面に落としてしまう。その様子をニヤニヤ
笑いながら見ていたキャプテンが言った。
「ダメダメ、まず着ている物を全部脱いでからユニフォームを着るんだ。それに、みんなで号令に合わせて脱ぐんだか
ら、ブラウスを脱いだら、気をつけの姿勢で立ってろよ。」
 美奈が両腕を下ろし、ブラだけになった上半身が目の前に晒されると、男たちから一斉に歓声があがった。予想以上
に豊かに発育したバストが、ブラに包まれて自然な膨らみを見せている。美奈は、キッと男達を睨んでやろうと思った
が、あまりにも多くの嫌らしい視線を感じて、すぐにうつむくしかなかった。
「よーし、全員スカートを脱げ!」
 美奈はスカートに手をかけた。両手がふるえている。さすがにパンティーを人前に晒すことには抵抗があった。しか
し、ここで一旦躊躇したら、もう絶対に脱げなくなるだろう。美奈が思い切ってフックを外すと、ハラリとスカートが地面に
落ちた。
「ひょーっ!」
 男達の声が上がった。
 白い下着だけを身につけて立つ美奈のスタイルは絶品だった。運動選手らしくよく鍛えられた体に、ウエストのくびれ
や、下着越しに伝わってくるお尻のふくよかさなど、柔らかな女らしさがちょうどよいバランスで共存している。
「ホント、予想以上にいい体してるよ…」
「そりゃあそうさ。オフの時にはティーン雑誌のモデルもやってるんだからな。」
 男達の興奮した声が美奈の耳に伝わってくる。ここにいる多くの男達にとって最大のお目当てが、プリンセス・有岡美
奈であることは、誰の目にも明らかだった。
 下着姿になった部員達は、急いでユニフォームに手を伸ばす。しかし、まだそれを着るのは許されなかった。
「さあ、ブラを取れ、そしたら最後にパンティだ。テニスウエアは、ノーブラ、ノーパンで着るもんだ。」
 キャプテンの信じられない号令が飛ぶ。
「ちょ、ちょっと待ってください…、そんなこと…!」
 美奈が一歩前に出て抗議するが、その声は、最初の頃の勢いがなく、少しかすれてしまっている。
「キャアーッ!いやっ、やめてっ!」
 その途端に、女子の中から悲鳴が響いた。さっきの1年生部員が2、3人の男に囲まれて、下着を全て剥ぎ取られて
いるのだ。
「言われたことがわからないやつは、人間とは言えないからな、言葉を覚えるまで体育館前の檻に入れておくとするか
な?どうだ、有岡。」
 犬がするような首輪を手にした平沼が、大声で美奈に尋ねる。その意図は明らかだ。美奈は唇を噛んで背中に手を
まわし、ブラに手をかけた。
 プッ…と軽く弾ける音がして、あっけなくブラは地面に落ちた。「おおっ!」という男達の声が上がった。
 露わになった豊かな胸の膨らみには、小さ目の乳首が乗っていた。スタイルの良い体とはアンバランスな淡いピンク
色の蕾は、幼く、少女らしい印象を与える。それは、男たちの欲望を激しくそそる乳房だった。興奮した面もちの男達
は、あるいは目に焼き付けようとじっくり見つめ、あるいは必死でカメラやビデオに納めていく。
「いよいよパンティだな…」
 キャプテンが美奈の前に立って言った。気丈に相手の顔を見上げると、男の視線は美奈の後ろを見つめている。振
り返ると、さっき全裸にされた1年生の肌に平沼が軽く竹刀を当てている。
 キャプテンの号令に合わせて、少女たちはとうとう、屋外の100人以上の男達が見つめる前で一糸まとわぬ姿になっ
た。美奈は涙が出そうになるの堪えて口元をぎゅっと閉じ、腰に手をかけると、思い切ってパンティを脱ぎ去った。
「全部脱いだら、そのまま待っていろ。気をつけだぞ、気をつけ!」
 キャプテンが満足そうに言った。男達は、咳一つせずに少女たちの全裸に見入っている。何十個というフラッシュがひ
っきりなしに瞬く。もちろん、最高の被写体は美奈の裸体だ。スポーツ少女らしい健康的な肌の色をしている分、秘めら
れた肌の白さがまぶしく、艶めかしい。その白い下腹部に生える逆三角形の茂みはそれほど濃くはなかった。剥き出し
になったお尻は上向きでキュッと引き締まっていて格好良く、思わず触りたくなる程だ。
 美奈たちがしばらくの間、男達の前で晒し者にされた後、キャプテンがおもむろに言った。
「ユニフォームは持ってきた物を着ればいいが、アンスコだけは、これから渡すのを穿くんだぞ。じゃあ、男子はアンス
コを渡してやれ。」
 男子がそれぞれポケットから白い布を取り出し、いやらしい手つきでアンダースコートのツルツルした生地の感触を楽
しむようにしながら、1人ずつ女子に渡していく。
「よし、穿いていいぞ。」
 美奈は、そう叫ぶキャプテンからアンスコを渡された。それを見て、美奈は思わず顔をしかめた。
 お尻のところに派手なフリルがいっぱいついている。いつもはシンプルなアンスコを着けている美奈には、それだけで
身につけるのが恥ずかしく感じられた。しかも、その生地が非常に薄い。パンティなしでこれを穿いたら、大切な部分に
茂るものが黒く映ってしまうだろうし、汗をかいたら透けて、すべて見えてしまうかもしれない。
 一瞬穿くのを躊躇したが、しかし、いつまでも裸でいるわけにはいかない。今は選択の余地はないのだ。
 慌ててアンダースコートを穿く少女たちに、キャプテンが追い打ちをかける。
「アンスコはちゃんとアソコとお尻に食い込ませたか?よく確認しろ!」
 白いプリーツスコートを穿き、ウエアを着ることを許された美奈は、いつものように赤いリボンで背中まである髪をポニ
ーテールにした。その時、少し離れた所で男の怒鳴り声が聞こえた。
「おい、そんなの穿くなよ!」
 千春にアンスコを渡した初老の男が、すごい剣幕で彼女を叱りつけているのだ。
「そ…、そやけど、うちの学校のユニフォームはこれやから…」
 震える声でそういう彼女の手にはショートパンツが握られていた。
「テニスと言えばスコートに決まっているだろう。最近はショートパンツを穿くやつらが増えているが、そんなのは邪道
だ。バレーもブルマをやめてショートパンツ、学校の体操服もショートパンツ、そんなことだから教育が荒廃するんだ!」
 無茶苦茶なことを言ってプリプリ怒っている男に、連れらしい太った男が言った。
「まあまあ局長、そう興奮なさらずに。スコートを持って来ていない娘は、アンスコだけで練習させればいいじゃないです
か。」
「そうだな、それはいい考えだ。」
 局長と呼ばれた男は、そのアイデアが大いに気に入ったらしく、上機嫌で応えた。
「いやです、そんなん…、いやや…」
 千春は今にも泣きそうになっているが、とうてい許してもらえるわけがなかった。男達にショートパンツを取り上げられ
た千春は、下半身アンスコ一丁という姿で恥ずかしそうに太股をよじり合わせている。
 キャプテンの号令で再び整列させられた女子部員たちは、恥ずかしそうに胸を庇ったり、スコートを押さえたりしてい
る。ノーブラのせいで、乳暈の形がうっすらとウエアに映って見えるのが気になったし、スコートの下は薄生地のアンス
コ一枚というのは、彼女たちを不安な気持ちにさせる。
「さあ、準備体操だ。今日の練習は転入生しかいないからな。お手本を示すために、先輩の女子に着てもらっている。
おーい、こっちへ来い!」
 キャプテンに声をかけられ、コートにやってきたのは、北学園の那珂冴子だった。
「な、那珂さんっ!」
 美奈が声をかけると、冴子はチラッと彼女の方を見たが、すぐにぷいっと視線を逸らしてしまった。
 美奈のことをプリンセスと呼んだマスコミが、彼女につけたあだ名は「クール・ビューティー」。ショートカットにキリッとし
た顔立ちの美少女だ。ゲームの進め方も、ともすれば熱くなってしまいがちな美奈に対して、冷静沈着なテニスをする。
(那珂さん、変わったわ…)
 美奈がそう思ったのは、単に無視されたからではない、冴子の表情やしぐさや体つきが、どことなく以前とは違うの
だ。喩えて言えば、女らしさというか、艶めかしさを感じさせる。
 準備体操が始まった。号令に合わせて体を動かす度に、少女達のスコートがまくれてフリルのついたアンスコがチラチ
ラ見える。
「おおっ!」
 男達の間からどよめきが起きた。冴子のスカートがまくれると、下腹部に黒い茂みが見え、キュッとしまったお尻が丸
見えになる。驚いたことに、冴子はスコートの下に何も穿いていないのだった。
「こりゃあ、刺激的だ!」
 思わずそう叫んだ男に対して、別の男が異議をとなえた。
「でも、俺はアンスコがチラチラ見える方が、そそられるよ。」
「しかも、有岡美奈と、下半身アンスコ一丁の井上千春がいるんだからな。」
  その声に周りの男達が同調する。彼女たちがこのイベントの目玉商品なのは誰の目にも明らかで、他の少女たち
は、2人の引き立て役でしかないのだ。
「おっ、アンスコがお尻の谷間に食い込んでるぞっ!」
「ホント、後ろからだと丸見えだ!」
 足を開いて手を地面につき、屈伸している女子を後ろから眺めていた男達が、興奮した声をあげた。体操は、普通の
ラジオ体操とは違って、ジャンプしたり、お尻を突き出したり、胸を反らしたりするものが多い。さっきは手を頭の上に置
いて腰だけ前後左右に振ったかと思うと、今度は仰向けに寝てM字開脚のポーズをとり、足を上げて左右に大股開き
の姿勢になっている。
「胸をほぐす体操です。」
 そう言うと、冴子は脚を肩幅に開いて立ったまま、両手を胸にあて、乳房を揉み始めた。女子部員達に戸惑いのざわ
めきが広がる。
「なにしてるんだ、さっさとやれ!」
 男達が口々に叫んだ。もはや平沼の威を借りなくても、興奮した男達の様子は、少女達に恐怖を覚えさせるのに十
分だった。彼女達は、しぶしぶ胸の膨らみを手で覆い、ぎごちない手つきで揉んでいく。その様子を見ながら、男たちが
囃し立てる。
「気持ちよくなるまで揉むんだぞ!」
「ウエアに手を入れて、乳首を弄るんだ。」
 美奈も数人の男に怒鳴られながら乳房を揉みしだき、指先で乳首を弄った。そうして胸に触っていると、どうしても乳
首が刺激に反応して硬くなってくる。男達はめざとく、彼女の体の変化を見つけて、卑猥な言葉を投げつけてきた。
「次はオ××コをほぐします。」
 冴子は地面に座ると、Mの字型に大きく脚を開いた。濃い目の陰毛に覆われた秘部が剥き出しになる。
「まずアンスコの上から、ゆっくりと、お…、オ××コの膨らみを撫で回したり、ワレメに指を這わせます。」
 平気そうな様子でお手本を示す冴子だが、さすがにオ××コと言う時には、表情にとまどいが走り、少し口ごもる。
「さあ、オ××コが濡れて、アンスコにおツユが滲むまで続けるんだ。乳を揉みながらやってもいいぞ!」
 キャプテンの声が飛ぶ。美奈は地面に座ると、勇気を振り絞って、手をアンスコに伸ばす。
「ああ…、いや…、やっぱり出来ない…」
 美奈は恥ずかしさから股を閉じて、首を振った。
 これは、まさしくオナニー以外の何物でもない。美奈も全く自慰の経験がないわけではなかったが、それは、夜、寝つ
かれないときなどに、ベッドの中でこっそりパンティの上から指でさする程度のものだった。白昼の屋外で、大勢の男達
が見つめる中でオナニーするなどと言うのは、正気でできることではない。
「いややっ、やめてっ、それだけはいや…」
 ふいに千春の涙声が聞こえた。見ると、平沼が地面に座っている彼女のアンスコを脱がそうとしており、それに必死
で抵抗しているのだ。
「真面目にやらないやつは、那珂みたいにアンスコなしで体操させてやる。」
 そう言いながら、平沼は千春ではなく、美奈を見ていた。
(千春に恥ずかしい思いをさせてもいいのか?この娘は、お前のせいでここに連れてこられたんじゃないのか?)
 明らかに平沼の視線はそう言っている、と美奈は思った。
 京都女学院の生徒で連れてこられたのは千春だけだ。もし、自分が千春に相談を持ちかけなかったら…、そう思う
と、他の部員達に対するもの以上に強い責任と、申し訳なさを感じる美奈であった。
「千春ちゃん、やろう…」
 平沼に聞こえるように言うと、美奈はアンスコの上から肉付きのよい丘の奥にある恥ずかしい部分を指でなぞり上げ
た。案の定、平沼は満足げな笑みを浮かべ、千春から離れていった。千春は複雑な表情を浮かべて美奈を見ると、お
ずおずと股間に手を当てる。
「男子は、女子のアンスコがちゃんと濡れてるかどうか、チェックして回るように!」
 キャプテンが言うと、待ってましたとばかりに男達が部員達の周りに集まって来た。ギャラリーまでもがコートに入って
いき、美奈と千春の周りには黒山の人だかりができる。
 恥辱に震えながら、美奈は男達が命令するままに、右手で胸を揉み、もう一方の手を股間に当てて薄い生地に覆わ
れた秘部を撫でさする。
「なかなか濡れてこないな。おい、アンスコの中に手を突っ込んで、直接マンずりしてみろよ。」
 しゃがみ込んで美奈の股間を覗き込んでいた男が言うと、「そうだ、そうだ」と一斉に声があがる。興奮した男達に取
り囲まれた美奈は目を閉じ、半ば強制される格好で、アンスコに手を入れて股間に指を這わせた。
 指先に暖かくヌルッとした感触がある。気持ちとは関係なく、愛撫すると若い体は反応してしまうらしい。触っていると、
下腹部が熱くなり、愛液が溢れ出してくるのが自分でもわかる。
「おおっ、いいぞ!」
 美奈の手の動きは、見物している男達にもアンスコ越しに見て取れた。ほっそりした指先が盛り上がった肉丘の間を
上下し、時折、膨らみを手で包み込むようにして、クリトリスを中心にゆっくり円を描くように撫で回している。
「ん…、んんっ…」
 やがて、美奈の口から快感を必死で押し殺すような声が洩れるようになった。乙女の秘部から留まることなく溢れ出
す愛液は、アンスコのクロッチ部分を濡らしていく。楚々とした若草の煙るヴィーナスの丘のぷっくりと丸みを帯びた形
が透けて見えてきた。
「へへっ、アソコが透けてるぜ、いやらしいなぁ。」
「なにしろ、テニス大会にバイブレーターとコンドーム持参で参加する娘だからな。」
 男達の声に、美奈は顔が熱くなってくるのを感じた。これまで堪えていた涙が目尻にじわりと滲んでくる。
「よくほぐれたか、よし、じゃあ、ラケットを渡すぞ。」
 キャプテンの言葉で、やっと強制オナニーをやめることができた部員達の所に、男子部員達がラケットを持ってくる。
その表情はさっきにもまして卑猥な笑みが浮かんでいた。
「えっ…」
「うそっ!」
「何、これ!」
 少女達の驚愕の声が次々に響いた。
 渡されたのは確かに、今朝、亜弓が来た時に回収された愛用のラケットだ。しかし、そのグリップは改造され、異様な
形になっている。それが、大きくそそり立つペニスを模していることは、少女たちにも一目でわかった。
「ひ、ひどい…」
 美奈は怒りで体が震え、目が熱くなってくるのを感じた。汗と涙の滲んだ練習を一緒にしてきたラケット、数々の試合
の思い出が刻み込まれたラケットは彼女の分身と言ってもいい。それが、みるも無惨に卑猥な玩具に変えられている
のだ。今朝、ラケットを回収した時に亜弓が何度も謝っていた理由がやっとわかった。
 呆然とする女子部員達にはお構いなしに、キャプテンは興奮を抑えきれない様子で、さらなる卑猥な指示を飛ばし
た。
「いいか、全員、アンスコを膝までずらして、ラケットのグリップを根元までしっかりオ××コに入れるんだ!」

 


 
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