国防省附属「星園・癒しの館」・外伝
 
嘆きのテニス少女 第10章
 
 午後の授業が終わった後、わずかな時間をみつけて、美奈と冴子、そして、恵聖学園の生徒が数人、庶務課の倉庫
に集まった。
「私が受けた罰の原因も些細なことです。とんでもない質問をしてきて、戸惑っていると、罰を言い渡されたんです。質
問の内容ですか?…すごくいやらしい内容でした…。」
 美奈に促されて、1年生の長畑明穂が、罰を受けた時の様子を話し始めた。廊下に立たされ、そこを通りかかった訪
問客とつぎつぎにセックスさせられたのである。
「結局10人に犯されるまで許してもらえませんでした。3人から後は、もう何人目なのかわかりませんでした。終わった
ときには気を失っていたようです。起きたら…、下半身は汚れて…、後から後から溢れて…、床も白い水溜りが出来る
くらい…、その掃除もさせられました…。…あそこは、今も真っ赤に腫れてます…。」
 最後は涙をこらえるように、声を詰まらせ、詰まらせしながら訴える。
「館に連れて来られた子には、遅かれ早かれ経験する通過儀礼みたいなものね。」
 同情を交えつつも、冴子はクールな口調を崩さない。
「私…、好きだった彼に告白さえしてないのに…、キスもまだだったのに…、もう何人もの男に犯されて…、中にも…い
っぱい出されて…」
 明穂はとうとう泣きじゃくり始めた。
「明穂…、ごめん、許して…」
 美奈が悲痛な顔で謝った。
「え?せ、先輩のせいじゃないです!」
 明穂が慌てて、そう言った。
「あなたは、どうだった?」
 美奈が2年生の小倉恭子に尋ねる。
「はじめは、普通の体育の授業だと思ってました。」
 恭子が「水泳の授業」について話し始める。
「でも…、男の人にいっぱい恥ずかしいことされるんです。渡された水着はすごく薄くて、サポーターとかもつけさせても
らえないし…。しかも、着替えるとこを見られて…、着替えが終わったら、チェックもされるんです。」
「チェック?どんな?」
 美奈の質問に、恭子が答えに詰まる。その様子を見た冴子が代わって答えた。
「チェックされる項目はいくつかあるけど。胸のポッチが浮き出ているか、アソコに食い込んで形が浮き出ているか、お
尻は3分の1から半分はみだしているかとか…、そんな感じね。体操着も同じ。体育の時には下着の着用は認められ
ていないの。」
 美奈の表情にみるみる怒りの色が浮かぶ。
「準備体操の後、15分ぐらい泳いで、休憩が15分入るんですけど、本当に休憩するわけじゃありません。女の子を二
つに班分けして、半分は仰向けで足を開いた格好、もう片方は四つん這いでお尻を突き出した格好にさせるんです。そ
して、男の人が寄ってきて、水着をずらして…」
 気丈に説明していた恭子だったが、そこで絶句した。
「セックスされたのね。」
 冴子が静かに尋ねると、恭子が頷き、言葉を継いだ。
「仰向けと四つん這いで2回…。」
 恭子も涙ぐんでいる。
「でも、千花が一番ひどい目に遭ってるよね…」
 1年生部員の一人がポツリと呟いた。懲罰室で100人連続中出しの刑を受けた青山千花は、ショック状態になって失
神し、医務室に運び込まれていた。
「みんな、つらいけどがんばろう!今は耐えるしかないけど、チャンスは必ず来るわ。今は、無駄に反抗して体力使うよ
り、その時のために体力は温存。みんなで協力し合って、必ずここから脱出しよう!」
 美奈は辛さをこらえて元気を振り絞り、試合に負けた時のように、後輩たちを励ました。
「美奈、今夜、たしか館長に呼ばれているわね。」
 冴子が声をひそめて言った。
「よく様子を見てきて。イワタ・ファイルは館長室にあるはずなの…。」

 その夜、美奈は館長室のドアをノックした。事前の指示どおり、テニスウエアに着替え、その下には下着もアンダース
コートも着けていない。
「入りたまえ。」
 中から男の声が聞こえた。
「失礼します。」
 マホガニー製の立派なドアを開いて、美奈が部屋に入った。少し広めの部屋の中央に防衛隊の制服を着た男が机に
ついて座り、部屋の左右に合計十人程の男女が座っていた。平沼に石堂、良宏の姿も見える。
(ここにファイルがある…)
 あまりキョロキョロしている様子に気づかれないように注意しけながら、美奈はさりげなく部屋を見回した。部屋の作り
は立派だが、置かれている書棚やロッカー、調度類は数も少なく、機能的で、どちらかと言えばシンプルだ。もし、ゆっく
り捜索する機会さえあれば、ファイルを探し出せるかもしれない。そう思いながら、部屋の様子を脳裏に刻んでいく。
「有岡美奈だね。」
 中央に座った男が声をかけた。
「はい。」
「私が、この癒しの館の館長、諸藤宗光。ここにいるのは、すでに知っている顔もあるだろうが、体育科の教職員だ。」
「はい…」
 どう挨拶して良いのかわからず。美奈はそう答えた。
「館での生活は、どうだね?」
「………」
 感想など聞かれても、答えられるはずがない。美奈は無言のまま、諸藤の顔をじっと見た。睨みつけるような強い視
線を、諸藤も真っ正面から受け止める。
「ふふふ…、いい表情だ。そうでなくてはいかん。」
 諸藤はぞっとするような笑みを浮かべて、言葉を続けた。
「この館の規則について説明を受け、規則を守ることを誓ったな。」
「…はい…。」
 美奈は一瞬、言い淀んだ後、返事をした。館の規則はこの上なく破廉恥なもので、それを守るということは、セックス
奴隷になることを宣言するのに等しい。しかし、ここに連れて来られた者は否応なくその宣言をさせられるのだ。
「それじゃあ、昨日と今日の学習の成果を見せてもらおう。まず、オナニーして見せたまえ。」
 諸藤の言葉に、美奈は表情を固くした。しかし、表面上は従順に従い、チャンスをうかがうということを決めたばかりで
ある。ここは、覚悟を決めるしかなかった。
 美奈はテニスウエアの裾から手を差し込み、自ら乳房を愛撫し始めた。
「胸を捲って…、それを使ってやりなさい。」
 諸藤は、美奈にピンク色のプラスチック製の円筒を投げてよこした。パールローターである。美奈がスイッチを入れる
とローターが振動し、指を震わせた。
 美奈はウエアを捲って乳房を露わにし、振動するローターを自分の乳首に押し付けた。
「はあぁ…、うぅん…」
 館に来てから明らかに敏感になった乳首に、瞬く間に快感が広がってくる。
「オ××コも、ちゃんと弄るんだ。」
 諸藤の指示が飛ぶ。美奈は立った体勢のまま、両足をわずかに広げ、左手をゆっくりと股間に持っていった。その状
態でしばらくためらった後、意を決してスコートの中に手を入れた。
「石堂君、よく見えるように、スコートを捲ってやりなさい。」
 石堂が美奈の背後に回り、両手でスコートを捲り上げる。繊毛が生い茂った白い下腹部が露わになった。
 諸藤らが見ている前で、美奈は自らの中指で秘裂にそって撫で摩る。しっとりと濡れた柔らかな花弁が指に絡みつ
き、指を蜜で濡していった。
「あぁん…」
 ローターで左右の乳首をかわるがわる刺激しながら、指先で秘部をこねるようにすると、次第にクチュクチュと淫靡な
音が混じり出した。
「さあ、ローターをアソコに当てて、気持ちよくなるのよ…」
 石堂が耳元で囁いた。美奈は胸に当てていたローターを移動させる。お腹のあたりからゆっくりと下へ下ろしていき、
陰裂の上部、ちょうど敏感な所で停止した。
「オ××コを広げて、クリトリスにローターを触れさせるのよ。」
 有無を言わせない石堂の声が命じた。美奈は左手で大陰唇を広げ、右手に持ったローターを敏感な肉芽に当てた。
「あぁ…ん…、あっ…、あっ…」
 左手で乳首を捻り上げるようにしながら、淫具でクリトリスを震わせる。甘い声を漏らしながら淫らな行為に耽る美奈
を、諸藤たちは満足げな笑みを浮かべて眺めていた。
「次はフェラチオだ。相手は、平沼に務めてもらおう。」
 美奈が床に跪くと、平沼はズボンのチャックを開けて彼女の前に立ち、勃起を剥き出しにして突き出した。その先端
から体液が滲んでいるのを見た美奈は、一瞬固まってしまう。ムッとした臭いが鼻についた。
「さあ、しゃぶってみろ。」
 嫌悪感に耐えながら美奈は舌を伸ばし、先走り汁をペロリと舐めた。屹立した赤黒い陰茎にピンクの舌が這う。カリ
首から怒張の裏筋へと濡れた舌がチロチロと滑り、たっぷり唾液をまぶしていく。
「よしくわえてみろ。」
 平沼に命じられて、美奈は目の前の肉棒を口に含んだ。細い指をぎごちなく絡めて、ドクンドクンと脈打つ根元あたり
を揉みしごきながら、規則正しいピッチで顔を前後に動かした。亀頭から砲身にかけてを温かな口腔でクチュクチュと
刺激する。
「なかなか巧いじゃないか…」
 柔らかな唇で肉茎をしごかれ、平沼は上機嫌で呟いた。じんじんと波状的に快感が押し寄せてくる。
「出るぞ、しっかり飲めよ。」
 言うや否や、平沼の怒張がビクンビクンと跳ね、美奈の口に勢いよく精液を吐き出した。ネバネバした液体が喉の奥
に張り付く。流れ込む男の体液のおぞましさに咽返りながらも、美奈は、それを飲み込んでいくしかなかった。
「ゴホッ、ゴホッ…」
 怒張から開放された美奈が激しく咳き込んだ。目には涙が滲み、唇から飲み込みきれなかった精液が流れ落ちる。
美奈の唾液と混ざった精液は、白濁して泡立ち、顎を伝って床に滴った。
「最後に、セックスするところを見せてもらおう。相手は、そうだな…」
 諸藤は部屋にいる男たちを見渡した。
「岩崎君にお願いしよう。」
「えっ?私ですか?」
 良宏が驚いた様子で目を見張り、諸藤を見た。
「文教省からの出向と言っても、館の職員だ。これも慰安嬢の指導の一環だからね。」
 諸藤が事も無げに言う。
「わかりました…」
 そう言うと、良宏は表情を消して美奈に近寄った。
 美奈は、諸藤が座っている机に手をついて、後ろに臀を突き出す姿勢をとらされた。良宏はその腰を抱え、肉棒を美
奈の体内に挿入していく。
「あっ…、あっ、はあぁ…」
 美奈が喘ぎ声を漏らす。ウエアの胸を捲り上げ、乳房をつかんで揉みながら、良宏は背後からズブリズブリと突きあ
げた。
「あっ…、あっ…、あんっ…」
 卑猥に腰をグラインドさせては、ズーンという直線的な突きを繰り出し、巧みに美奈の官能を追いつめる。バックから
激しく貫かれる快感に、美奈は声をあげて身悶えた。その瞬間、朋美が良宏のことを話している時の、少し恥ずかしげ
な表情が脳裏に浮かんだ。
(朋美の恋人…)
 そう思った途端、自分のしている行為がひどく背徳的なことのように感じられた。その思いは、なぜか官能を強く刺激
し、快感が羞恥心を完全に覆い隠してしまった。
「う、あううっ…いや、感じちゃう…」
 美奈は激しく喘ぎ、喉を伸ばし官能に酔いしれる。机にもたれて良宏とつながっているため、彼女の顔は諸藤の目の
前にあった。愛らしい目元がポウッと上気し、うっすらと汗を浮かべて、可憐な唇を喘がせている。その表情はしどけな
く、艶めかしい。
「ふむ、いい表情だな…」
 蕩けたような美奈の表情をじっと見ていた諸藤が言う。その声で美奈はゆっくりと目を開いた。すぐ目の前でニヤリと
笑う男と視線がぶつかり、美奈は「キャッ!」と悲鳴をあげて目を逸らす。ふいに、良宏が繋がったままで腰の動きを止
めた。
「さあ、自分で動いてごらん。」
「えっ!そんな…」
「さあ…」
 良宏に促されて、美奈はもじもじと腰を動かした。
「はぁっ、あぁっ…」
 最初はおずおずとした動きを見せていた美奈だったが、一旦動き始めると、快感を求めて、腰の動きを止めることが
できなくなった。
「もっと激しく。」
「あぁんっ…、はっ…、はぁぁんっ…」
 美奈は喘ぎながら少しずつピッチをあげていく。膣の粘膜が収縮して、良宏の男根を締め付ける。いつしか美奈は、
我を忘れて腰を振っていた。
「あぁっ!」
 良宏がピストン運動を再開し、美奈はたちまち快感の渦に飲み込まれ、自らも腰を振り立てる。
「いっ、いっ、いい…」
 美奈がよがり泣いて昇りつめていく。羞恥に真っ赤になりながらも、良宏のピストン運動に合わせて腰を振ってしまう
のだ。
「いきそうなんだねっ?」
 ピッチを上げても腰を合わせてくる美奈を確かめると、良宏は本格的に責めに入った。
「あっ、ひっ…、はぁんっ…、ああっ…」 
 美奈の肉襞が強く良宏を締め付け、伸ばした足ががくがくと震えている。膣から抜いた途端、良宏の肉棒はおびただ
しい量の白濁液を噴出した。精液は美奈の背中に飛び散り、テニスウエアを汚す。
「よし。入館して2日目にしては上出来だ。もともと淫乱の気があるのかもしれんな。」
 表情を変えずに諸藤がそう言うと、周りにいる教職員たちがニヤニヤ笑う。美奈はカッと顔が熱くなるのを感じた。
「我が国とアルメイアとの同盟は世界的規模に広がり、防衛隊の活動も飛躍的に拡大し、隊員も大幅に増員された。」
 諸藤はいきなり口調を改めて、話し始めた。
「それに伴って、隊員たちの士気と規律の維持が重要な問題になった。その中心課題が兵士たちの性欲の処理、つま
り慰安業務をどうするのかということである。」
 美奈の表情が険しくなった。大の大人たちが、そんなことをさも重大事のように議論しているなど、信じられないと同
時に、許せないことである。
「さきの戦争で外国人を強制的に慰安婦とし、各地に慰安所を作ったことを反省した政府は、この『癒しの館』を作り、
慰安業務を集中させることにしたのだ。」
 それも身勝手な理屈である。女性を性処理の道具とすること自体が問題なのではないか、美奈はそう叫びたくなるの
を必死でこらえた。
「そこで、今後は、他の基地や海外に慰安嬢を派遣することも検討していかなければならない。その最初の試みとし
て、テニスの巡回慰問試合を行うことになったのだ。」
「それで、私たちを…」
 美奈が呟いた。自分たちが連れて来られた背景がようやく見えてきた。
「そうだ。同じことならスター・プレイヤーを揃えたいと思ったのだよ。」
 そう言うと、諸藤は机の中から一冊の雑誌を取り出して、美奈に示した。それは、美奈が「テニス界のプリンセス」とし
て紹介され、千春、冴子、朋美も含めて『美少女テニス・プレイヤーの時代が来た』という記事が掲載された雑誌だっ
た。
「ここに載っている諸君に、ぜひ、この館に来てもらいたいと思ってね。やっと、それが実現したわけだ。」
 諸藤はニンマリと笑って美奈を見た。
「君たちテニス部には、館での練習に加えて、他の基地など国防省の施設を訪問してもらうことになる。テニス部キャプ
テンとして、積極的にこれに協力してもらえるなら、一年後には無事卒業だ。君も、恵聖学園から一緒に来た部員たち
も全員だ。どうだね?」
「もし、断ったら…」
「それでも、巡回慰安試合は決行するが、ちょっと趣向が変わってしまうのでね。そして、君たちは無期限で館に留まり
続ける…。」
「…わかりました…。」
 そう答えながら、美奈は心の中では別のことを考えていた。一年を従順にやり過ごして、自分たちだけが解放される
つもりはなかった。この一年の間に、この破廉恥な施設を廃止に追い込む、そう固く決意を固めていた。
「よし、これで契約成立だ。」
 諸藤が満足げに頷いた。
「そうだ。慰問試合に備えて、新しいコーチを選任したので、この機会に紹介しておこう。」
 そう言うと、諸藤は机の上のインターフォンを鳴らした。
 やがて一人の男が部屋に入ってくる。
「あっ、あなたは…」
「やあ、有岡、久しぶりだな。」
 男がニヤリと笑って、握手の手を差し出した。
「君もよく知っているだろう。元プロのテニスプレイヤーの松川邦夫氏だ。」
 以前、恵聖学園テニス部でコーチをしていたこともある松川は、テニスの実力も、選手の指導という面でも、それ相応
の実力がある。しかし、彼には大きな欠点があった。
 美奈は握手に応えようとはせず。固い表情で松川を睨みつけた。彼、松川邦夫はセクハラの常習犯であり、美奈とは
浅からぬ縁があったのだ。



 
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