国防省附属「星園・癒しの館」・外伝
 
テニス少女・遠征 第3章

 公開練習が終わり、見物の隊員たちがあらかた去った後も、彼らは呆然としたまま動けなかった。
「………。」
 同期で入隊した仲間たちに、とにかく何か言おうとして失敗した堀江隆太は、そのまま黙って俯いた。手にはスポーツ
雑誌が握られている。表紙には美しいフォームでスマッシュを決めた瞬間の有岡美奈が写っていた。
『この試合、俺、見に行ってたんです。あのスーパーショットは今でも鮮明に覚えてます。』
 練習前、興奮気味に声を掛けた隆太に、サインをした雑誌を返しながら「ありがとうございます。」と答えた美奈の声、
笑顔、握手した手のぬくもり…。美奈が載っている雑誌は欠かさず買い、試合内容も全て覚えているほどの大ファンで
ある隆太にとって、それは夢のような瞬間だった。
 有岡美奈、井上千春、中西朋美…。彼女たちに会えると聞いて、ずっと楽しみにしていた彼は、仲間を誘って練習前
からコートの前で待ち構えていた。隆太にとって、彼女たちは心の恋人であり。女神であった。
 それだけに、目の前で繰り広げられた淫らな練習は、奈落の底に突き落とされる程の大きなショックだった。
「ウソだよな…」
 仲間の一人が言った。彼らは全員、高校を卒業してすぐの新米隊員たちで、この基地には、教育期間を終えて最近
赴任して来たばかりだった。全員、中学や高校でテニスをしていたことから、意気投合して、自由時間にはよく一緒に行
動している。基地内に松倉たちのテニスサークルがあるのは知っていたが、まだ来たばかりなので、サークルには入っ
ていない。
「逮捕されたって言うのは聞いてたけど…」
 別の一人が呟いた。美奈たちがテロリストと通謀して、当局に連行されたというニュースはもちろん知っていたが、そ
れは何かの間違いだと信じていた。だから、今回の慰問試合のことを聞いた時も、きっと無実をアピールするための活
動だと思った。ひょっとしたら、これを機に再び様々な試合に出て、また活躍してくれるのではないかと期待もしていた。
「きっと、何か理由があるんだ。あんなマネは彼女たちに似合わない!」
 隆太がそう言うと、仲間たちは何度も頷いた。

 練習を終えた星園テニス部の部員たちは、宿泊場所として割り当てられた柔道場に移動していた。
 美奈は、練習前に熱心に声をかけてきた若い隊員たちを思い出していた。テニスの心得があるらしい青年たちは、い
やらしい視線ではなく、尊敬と憧れの目で彼女を見ていた。二言三言、言葉を交わし、ポートレートや色紙にサインをす
るわずかな時間、彼女はテニス界のプリンセスに戻ることができた。
 それだけに、恥ずかしい練習の最中、彼らの驚いた表情が見えるたびに、羞恥で顔が赤くなり、切なさで胸が詰まっ
た。
(違うの!こんなこと、やりたくてやってるんじゃないの!)
 そう叫び出したくなるのを必死でこらえ、淫らな練習をこなした後、コートを後にする美奈と視線が合った青年たちは、
固い表情で、慌てて視線を逸らした。それを見た時、美奈は思わず泣きそうになった。それ以来、気持ちが沈んでしま
っている。
「これから練習後のミーティングを行う。」
 柔道場に松川の声が響いた。
「有岡っ!」
 物思いに沈んでいた美奈は、名前を呼ばれて、慌てて「ハイ!」と返事をし、松川の所に行った。横に来た美奈のスコ
ートを、松川がいきなり捲り上げる。
「これを見ろ。スコートの丈も、アンスコの食い込み具合もバッチリだ。練習中の胸タッチのアピールもすこぶる評判が
良かった。他の者も、キャプテンを見習え。特に長畑っ!」
「はい!」
 松川が、1年生の長畑明穂を睨みつけた。根っから真面目な彼女は、どんなに怒鳴りつけられても、自ら卑猥な行為
をすることができず、事あるごとに松川に目をつけられている。
「ラリーに夢中になるあまり、ギャラリーへのサービスを忘れていたぞ。それに、胸を触られて悲鳴をあげてただろう。自
分たちが何の目的で、何をしにここへ来たのか、改めて認識しろ!」
「はい…、申し訳ありませんっ!」
 明穂は悔しさを隠しきれない様子で、謝罪の言葉を口にした。
「いいか、お前たちのテニスの目的は、男たちの見世物になり、性欲処理の道具になることだ。プレーの評価は、テニ
スの腕前ではなく、性的欲求を満足させるかどうかがポイントだろう。わかっているのか。」
「わかってます…」
 明穂はそう言うと、唇を噛んで俯いた。その目には涙が滲んでいる。
「同じ1年生でも、青山はよくやっていたな。レシーブの時に、突き出したお尻を振っていたのはなかなか良かったし、点
を取った時にアンスコをずらして、観客にアソコを触らせていたのはポイントが高いぞ。」
「ありがとうございます…」
 青山千花が頭を下げた。館に来て早々に反省室に送られ、8時間耐久の刑で男たちに犯され続けた千花は、逆らう
意志を失い、松川たちの言いなりになっている。もとは勝気で活発な女の子だっただけに、痛々しくて美奈は彼女の顔
を正視できなかった。
(しょんぼりしていちゃだめだわ、この子たちを守るのが、私の役割だもの…)
 心の中でそう繰り返すと、美奈は沈んでいた心を奮い立たせた。
「明日の朝練では、今日の反省をしっかりふまえ、見ているだけでセンズリしたくなるような、エロいテニスを見せるん
だ。」
 松川が檄を飛ばし、少女たちは「ハイッ!」と大きな声で答えた。
「ところで、中西さんっ!」
 尖った声で朋美を呼んだのは、松川にかわって前に立った石堂だ。
「はい!」
 朋美が姿勢を正す。
「何、この写真?」
 石堂が示したのは、練習の終わりに隊員からツーショット写真を撮らせてくれと頼まれて撮った写真だ。若い隊員の
横に立った朋美が、仲の良い恋人のようにしなだれかかっている。
「ツーショットなら、もっと太腿を押し付け、腕を絡め取って胸に抱き寄せるのが基本だと教えたはずよ。」
 きつい目付きで朋美を睨みつけた石堂は、次の瞬間、媚を含んだ笑みを岩崎良宏に向けた。
「ねえ、良宏…」
「いや、この場合なら、むしろ相手に胸を直接触らせるか、股間に手を導くくらいするべきでしょう。」
 まるで女主人に接するようにうやうやしい態度で答える良宏に、美奈は思わず非難を込めた視線を向ける。
「申し訳ありません…」
 そう言って、深々と頭を下げる朋美を見て、美奈の心は激しく痛んだ。その朋美をさらに叱りつけようという姿勢を石
堂が見せた時、うやうやしい態度のまま、良宏が言葉を続けた。
「どうでしょう、明日の練習前までに、この隊員のところに行って謝罪し、写真を撮り直してくるということで…。」
「…そうね。良宏に任せるわ。」
 怒りのタイミングをずらされた石堂は、一瞬の沈黙の後、あっけないほど簡単に引き下がった。美奈は思わず目を見
張った。
「では、これからの今夜のスケジュールを発表します。」
 そう言うと、石堂は手にしたファイルを開いて、部員たちを班分けし、それぞれにスケジュールを割り振っていく。
「いい?今夜の慰安はこれからよ、気合いを入れてやりなさい!」
 この言葉で解散になり、石堂は美奈のそばに寄って来た。
「式典での受け答えに脱ぎ方、テニス部の基本説明。途中、動きが鈍った部分もあったけど、まあ上出来だったわ。」
 石堂が言った。普段嫌味連発の彼女からすれば、最高級のほめ言葉だ。美奈は思わず目を見張った。
(石堂がほめるなんて、珍しい…。でも、これで素直に従ってると思われれば、一安心だわ…。)
「ありがとうございます。」
 美奈は丁寧に感謝の言葉を述べると、同じ班になった千春たちと柔道場を後にした。

「有岡美奈はもちろんだけど、中西朋美だっけ、あの子のオッパイ、最高だったなぁ。」
 風呂場の脱衣場で制服を脱ぎながら、若い下士官がそう言った。
「それと、千花って娘、高1であの腰の振り方は、エロ過ぎて反則だぜ。」
 隣にいた同僚が、上半身裸になりながら答える。公開練習を見たばかりの男たちは、興奮も覚めやらぬ様子で、猥
談に花を咲かせていた。
「やりてえよなぁ。」
「あの尻、絶対締まりいいぜ、鷲掴みにして突っ込みたい…」
 脱衣場のあちこちで、そんな会話が大声で飛び交っている。
「おい…」
 一人が隣にいた隊員の肩をたたく、指さす方を見ると、少女たちが10人ほど、着替えを抱えて脱衣所に入ってくる。
言うまでもなく、星園テニス部の部員たちだ。既に裸になっていた男たちは慌てて、タオルで股間を隠す。
「私たちも、ご一緒させてくださいね。」
 隊員たちを見渡して、微笑みながらそう言ったのは中西朋美だ。
「気にしないでお話を続けて下さい。私のおっぱい、気に入っていただいたんですね。」
 猥談をしていた男に向かってそう言うと、朋美は着ていたウエアを脱いだ。グレープフルーツのような乳房が露わにな
る。裾野が描く豊満なカーブ、そのくせ先端がツンと上を向いた形状、頂点を彩る乳輪や乳首と、圧倒的な美しさだ。
「もしよかったら、触ってみて下さい。」
 そう言いながら、朋美は男の腕に胸を押し当てた。
「そんなにエロかったですか?」
 ニッコリしながらウエアを脱ぎ、セクシーポーズを取ったのは、青山千花だ。瑞々しい体のラインが男たちの視線を釘
付けにする。
 最初は戸惑っていた男たちも、やがて、たがが外れたように少女たちに卑猥な言葉を投げかけたり、体のあちこちに
触れてくる。
「君、オッパイでかいね。」
「いいのかい、触って?」
「アンスコが食い込んで、オ××コの形がくっきり浮き出てるね。」
 数人の男がスコートを脱いだ長畑明穂の股間を覗き込んだ。明穂は幼さの残る頬のラインをボウッと上気させ、唇を
きつく噛みしめていた。
「アンスコも脱いでみてよ。」
「…はい」
 顔を真っ赤にした明穂が、恥ずかしさに耐えながら、アンダースコートを引き下ろした。よく見ると、腰にかかる指先が
かすかに震えている。
 染み一つない丸い肉球がプリンと飛び出し、つるつるに剃り上げた股間が露わになった。丸まった布きれが爪先から
抜き取られると、男たちがにやけた表情を浮かべ、遠慮のない視線を投げかける。
(ああ…、恥ずかしいよぉ…)
 明穂は心臓の鼓動を抑えるためにフーッと大きなため息をついて、心の中で呟いた。

 全裸になった朋美たちは、手にしたタオルで前を隠しながら、身を寄せ合うようにして浴室に向かった。曇りガラスの
引き戸を開け、湯気でもうもうたる浴室に入る。
 床も浴槽も白いタイル張りで、古めかしく実用本位の大浴場は、ホテルなどのそれとは違って素っ気なく、いかにも軍
の施設らしい造りであった。
「…えっ?」
「おおっ…」
 あちこちで驚きの声が起こり、入浴していた20人程の隊員たちの視線が、タオル1枚だけの素っ裸で入ってきた少女
たちに一斉に注がれる。
「…こっちは、男風呂だよ。」
 体を洗っていた人の良さそうな中年の隊員が、そう声をかける。
「ええ、私たちも一緒に入らせていただこうと思って…」
 朋美がそう言うと、少女たちは、隊員が入っている湯船の周りに椅子を置き、思い思いに体を洗い始めた。
 湯船に浸かった隊員たちの顔がしだいに綻んでくる。花も恥じらう年頃の少女たちが、目の前で体を洗っているの
だ。乳房は丸見えになり、きれいに剃り上げられた股間もチラチラ見え隠れしている。なるべく体を見られないよう努力
している様子がかえって男たちの興奮を煽る。
 洗い場にいた男の一人が明穂に近づいてきた。
「俺が洗ってやるよ。」
 そう言うと、男はボディソープを手のひらにたっぷりとのせて、後ろから手を伸ばし、明穂の乳房に押し付けた。
「………。」
 黙ったまま恥ずかしそうに俯いている明穂の胸の膨らみを、ソープをつけた手のひらが滑っていく。
「あんっ…」
 明穂が鼻奥で悶えた。手のひらが乳首の上を通過したのだ。白く泡だったソープにまみれたピンクの乳首は、手のひ
らがその上を通過するたびに硬くなっていく。
「おっ、乳首が立ってきたぞ。」
 湯船から身を乗り出して見ていた隊員が言う。
「い…、いや…」
 体の変化を指摘され、明穂の顔がみるみる紅潮していく。思わず胸を隠そうとした手を、パシッと音を立てて男が撥
ね除ける。
「うっ…、くうっ…」
 明穂が声を殺して身を捩った。乳房を揉み洗いしていた男が、ソープでぬめった指先で乳首を摘んでは転がす。その
指の動きは、もはや体を洗うなどというものではなく、愛撫そのものだ。
「んんっ…、そんなにしたら感じちゃいます…」
 明穂が喘ぎながら、男に抗議する。
「そうか…、じゃあ、次はオ××コを洗ってやるよ。」
 そう言うと、男はニヤニヤ笑いながら、前に回ってきた。
「さあ、脚を開いて…」
 明穂がおずおずと太腿を開くと、男は膝頭を掴んで大きく割り開いた。
「おおっ!」
 湯船にいる隊員たちが思わず声をあげる。目の前に、つるつるの陰部が晒け出された。
 男が明穂の柔肉を指で押し広げた。濡れたピンクの肉襞が蠢いている。ソープのついた人差し指がクチュッ、クチュ
ッと音を立てて粘膜をなぞっていく。
「ここは綺麗にしとかないといけないよ…」
 そう言いながら男は泡に包まれた手で肉襞を擦り、その奥の肉洞に指を入れた。
「あ、そこ…、だめっ!」
 尖り始めた芽に指先が触れる。背中から脳天に向かって電流が駆け抜けるような感触に、明穂は身体をぴくんと震
わせ、切羽詰まった声をあげた。

 体を洗い終えた少女たちが湯船に入ってきた。間隔を詰めて間を開けようとする隊員に、少女たちはぴったりと肌を
密着させて寄り添った。
 そして、隊員たちとお互いに自己紹介をしたり、基地での生活や日頃の訓練の様子などを尋ね、にこやかに談笑す
る。まさか基地の浴場で、女子高生と混浴が楽しめるとは思っていなかった隊員たちは、うれしそうな表情を顔一杯に
浮かべて彼女たちとの会話を楽しんでいる。
 聞き上手になることが、慰安嬢には求められる。女の子に話を聞いてもらうことは、男にとって大きな癒しになるから
だ。しかし、慰安嬢の役割は、もちろんそれだけでは終わらない。
「はじめまして、私、青山千花。星園癒しの館の1年生です。」
「…ああ、俺は陸上防衛隊第3旅団12大隊の三田だ。階級は伍長だよ。」
「公開練習、見ていただきましたか?」
「…うん。」
「いかがでしたか?」
「えっ、ああ…、よ、よかったよ…」
 どう返事をしたものか、思いあぐねた三田は、とりあえず、そう答えた。
「ありがとうございます。」
 そう言いながら千花は、膝を立てた格好で座っている三田の足と足の間に体を滑り込ませる。柔らかな体が三田の
胸に押し当てられ、リンスの甘い香りが鼻をくすぐった。
 三田は股間がムクムクと大きくなっていくのを感じた。すると、千花がさらに体を三田の下に潜り込ませてきた。男の
腰がお湯の浮力で持ち上がり、肉棒が水面に顔を出す。
「…練習を見ていただいたお礼です…」
 そう言うと千花は、充血した亀頭につややかなピンクの唇を押しつけ、弓なりに沿ってゆるやかに舌を運ぶ。
「おうっ!な、何を…」
 三田が戸惑いの声を上げる。
「ああん…、おいしいです…」
 千花は自分を捨て、教え込まれたとおり、男を歓ばせる言葉を口にする。そして、怒張の笠の裏側に舌を這わせ、玉
袋を舌ですくい上げて口に含んだ。
「んむぅ…」
 男が押し殺した声を漏らした。千花が丸く口を開けて、そそり立つ肉塊を咥え込み、頭をゆっくりと動かしてスライドさ
せた。上気した頬がいやらしくへこみ、小鼻がひくひく動いている。
「ぅんっ…ぅんんっ…」
 口の中に唾液を溜め、それを啜りあげるように亀頭を吸い、しゃぶってくる。じゅる…、じゅるる…、という淫靡な音が
風呂場に反響する。

「お背中、流しましょうか?」
 朋美は洗い場に行き、椅子に腰掛けて体を洗っている男に声を掛けた。
「えっ、あ、ああ…」
 男は一瞬戸惑った様子を見せたが、鏡に映る朋美の肢体に魅せられ、丸めた背中を彼女に向けた。
 ボディソープを手にとった朋美が、タオルもスポンジも使わず、手のひらで直接背中を洗いはじめた。
 女らしい薄い手のひらと細い指が、ヌルヌルした感触とともに妖しい軌道を描き、背筋を撫でさすり、肩や首筋を擦り
たててくる。
「おっ、おおっ…」
 男がうれしそうな、戸惑ったような声をあげた。朋美がソープを付けた乳房を背中に押しつけてきたのだ。胸と背中を
擦り合わせるように動かすと、尖り始めた乳首の突起を背中に感じる。男の股間の肉茎が、水分を含んだタオルをもち
あげるほど力いっぱい屹立してくる。
「失礼します…」
 後ろから朋美の両手が伸びてきた。男のタオルをそっとどけると、シャボンまみれの両手が反り返る勃起を掴んだ。
「や…、やばい、やばすぎるよ…」
 男が慌てた様子で言ったが、朋美は少しはにかみながらも、落ち着いた優しい声で答える。
「こうして、直接手で洗ったほうがきれいに洗えるんですよ。」
 ぬるぬるした手筒で肉竿をしごかれ、男の背中が伸び上がった。指腹がカリ首の上を這い回る。硬く張り詰めた表面
を滑るソープの感触に、限界まで勃起した肉棒が脈動し、大量の先走り液を噴きこぼしている。
「気持ちいいですか?」
「ああ…、気持ち良くてイキそうだ…」
 男が答える。朋美はシャボンまみれになった男の腿、鼠蹊部、玉袋、そして肉棒全体を、愛しげに指先でなぞりまわ
す。男の鼻息がしだいに荒くなっていく。
「おうっ!」
 男があわてて椅子から腰を浮かせた。シャボンを纏った左手が玉袋をあやし、右手が竿をしごきたてる。背中に当た
る柔らかな肉と二つの突起の感触に、体の芯がぞくぞくする。
「出してくださって、いいんですよ…」
 耳元で朋美が囁く。腰骨までジーンと痺れ、海綿体ごと破裂しそうだ。もうもうとたちこめる蒸気が男の頭をぼんやりさ
せ、練達な指の動きに陶然としていく。
「あうっ…、ううっ…」
 小さな呻き声とともに、ついに我慢できなくなった男が、朋美の手に包まれて果てた。



「きゃあっ!」
 悲鳴が聞こえた。見ると、明穂がタイル張りの床に倒れ、複数の男が体の上にのしかかっている。
「ちょっ、ちょっと待ってください…、お願いです…」
 明穂が必死で逃れようとしている。セックスされることは仕方ないと思っていても、いきなり襲いかかられて本能的な
恐怖を感じている様子だ。それが、抵抗しているように見えるらしく、男たちは理不尽な怒りと嗜虐心の入り交じった気
持ちで、かえって明穂を強く押さえつけ、無理矢理に犯そうとしている。
 朋美が駆け寄り、間に割って入った。
「みなさん順番にお相手をします。申し訳ありませんが、お持ちいただけませんか。」
 そう言うと、朋美は全裸のままその場に土下座する。
「…そうか…」
「…わかったよ。」
 さすがに気まずそうな様子で、男たちが明穂を解放した。
「ありがとうございます。」
 朋美が立ち上がって、穏やかに頭を下げた。全裸でいてなお育ちの良さをうかがわせる身のこなしと、優しい口調に
男たちの気持ちが収まっていく。こうした役割は、朋美の真骨頂だ。
「こちらの方は私がお相手させていただきます。明穂ちゃん…、そっちの方のお相手をして…」
 そう言いながら、朋美は2人の男を洗い場の椅子に導いて座らせた。
 並んで座っている男の固く勃起した肉棒に、少女たちはコンドームをかぶせていく。万全の衛生管理がされている館
と違って、慰問試合では妊娠や性病罹患のリスクが飛躍的に高くなる。そこで、慰安試合の期間は、中出しはさせない
ことが決められたのだ。
 朋美と明穂はそれぞれ、男と向かい合う姿勢で脚を開いて立った。男たちの目の高さが、ちょうど股間の位置にくる。
つるつるの割れ目から、ピンクの肉襞がのぞいている。
「失礼します…」
 そう言うと少女たちは中腰になって怒張を股間にあてがった。男の亀頭がぬるりとした柔肉に包まれる。ゆっくりと腰
を下ろすにつれて、肉棒が二人の秘孔に入っていく。
「くうっ…」
「あぁ…」
 少女たちは男の太腿の上に跨り、対面座位の体位でつながった。膣の奧まですっぽり怒張を咥え込む。
「キスして…、キスしてください…」
 朋美が喘ぎながら言う。男は夢中でその唇を奪った。訪れた舌を優しく迎え入れると、朋美は男の首に回した手をし
っかりと彼の頭を固定して引き寄せた。
「んふっ!んふっ!んふっ…」
「うっ、あぁ…、あぁ…」
 朋美がお尻を前後に揺すり、呑み込んだ肉棒を柔肉で擦りたてた。明穂がそれに倣う。胸元ではずむ二人の乳房
は、豊かに実った果実を彷彿とさせた。男と合体した部分からは、クチュッ、クチュッと淫らな音が聞こえている。
 明穂を抱いている男が、目の前で激しく揺れる彼女の乳房を両手でタプタプと揉みしだいた。それを見たもう一人も、
朋美のマシュマロのような乳房を揉み始める。
「むうう…、むううっ…」
 男が顔を真っ赤にして唸った。朋美の膣が男の怒張を絞り上げる。たまらなくなった男が下から朋美を突き上げる。
「はぁあっ…!」
 その一撃に、朋美が上体をのけぞらせた。伸ばした背筋を弓なりにし、全身を小刻みに痙攣させる。
「あっ…、ああ…あ…」
「ああ…ん、あん…ああん…」
 いよいよ佳境に入ってきたらしく、少女たちの喘ぎが大きくなって風呂場に響く。男と女がお互いに腰を振り合い、上
下から性器をぶつけ合う。朋美は紅潮した顔を振りながら喘ぎ声を上げ続け、明穂は白い喉を見せて仰け反った。男
たちは夢中で腰を振り立てている。
「むううっ、いいぞ、気持ちいいっ!」
「出そうだっ…」
 男たちが思わず声を漏らす。
「い、いい…、イク、イクぅぅ…」
 エコーの効いた朋美の艶っぽい声が響いた瞬間、男たちは次々に射精した。



 
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