国防省附属「星園・癒しの館」
 
外伝・生徒会の夏 7

「イチ!ニ!サン!シ!、イチ!ニ!サン!シ…」
 二列に隊列を組んだ隊員たちが掛け声とともに、島で唯一の道路を走っていく。重い装備を抱えて懸命に走る彼ら
は、午後から行われる訓練の実施場所に向かう先発隊だ。いずれも朝の清掃作業を終えた二等隊士である。
 二等隊士は各分隊に二、三名おり、現在、この基地に20名が配置されていた。うち3名が、今年隊員になって配置さ
れた新人である。基地に配置された部隊の中で、最も下っ端の彼らが行軍訓練も兼ねて先に現場に行き、訓練の準
備を行うことになったのだ。
 隊員たちの間には、体操服とブルマ姿の星園の女生徒たちが混じっていた。彼女たちも先発隊とともに準備に加わ
ることになった。
「はあ、はあ、はあ…」
 基地を出発して1時間ほど経ち、ほとんどの女生徒は、すっかり息があがってしまっている。もし、基地に来たのが体
育科の生徒たちなら、隊員たちに同行しての行軍訓練にも耐えられたかもしれないが、生徒会は圧倒的に普通科の生
徒が多く、本格的にスポーツをやった者もあまりいない。
 そのうえ、南国の夏は過酷なまでの暑さだった。出発した時はそれほどでもなかったが、時間を追うごとに日差しが強
くなって、肌をじりじり焼いていく。頭から水をかぶったかのように汗が噴き出し、容赦なく体力を奪っていく。ブラジャー
をつけていない体操服は汗でぴったりと肌に貼りつき、乳房の形はおろか、乳暈までもくっきりと浮かび上がっている
が、もはやそれを気にする余裕すらない。
 隊員たちのように重い資材を担いでいるわけではなく、スクール水着と身の回りの物だけを入れたナップサックしか
持っていないのだが、女生徒たちの多くは既に体力の限界に近かった。足がもつれて、まっすぐ走ることさえ難しい。
「もう…、ダメ…」
 喘ぐようにそう言うと、樫村舞がへなへなとその場にしゃがみ込んだ。近寄って励ます副会長の沖本風香も肩で息を
している。それが引き金になったように、次々と女生徒たちが脱落し始めた。ほとんどの女生徒たちは、既に体力の限
界を迎えているのだ。
「ほら、俺の背中に乗りなよ」
 舞の傍に近づいた三浦二等隊士が、そう声をかける。他の隊員たちも走れなくなった女生徒たちをおぶって走り出し
た。
「ごめんなさい…」
「全然大丈夫、女の子の身体は軽いからね」
 そう言って、三浦が背中の舞に笑いかけた。昨夜の夕食当番で一緒になって以来、おっとりして、優しい雰囲気を持
った彼女のことが気になっていた。舞の方も、真面目そうな三浦に対して、どことなく親しみやすさを感じている。
 実際、普段から重い武器や資材を担いでいる彼らにすれば、女生徒の身体など軽いものだ。柔らかな胸やお尻、剥
き出しの太腿、女体の感触を背中や腕に感じられるのはむしろ役得だ。時折、女生徒の汗が肩や背中に落ちるのも、
ちょっと興奮する。
「おい、三浦、そろそろ交替しろよ!」
 第四分隊の泉澤が隣を走りながら、声を掛けて来た。銃を手に持ち、背中には大きなリュックサックを背負っている。
一緒にこの基地に配属になった同期だが、傲慢で人を小馬鹿にしたようなところがあるので、三浦は親しみすら覚えな
かった。
「お前一人で、楽しんでんじゃねぇよ!」
 毒のある言い方には腹が立ったが、彼が重い資材を担ぎ、自分が女生徒をおぶっているのは間違いない。やむなく
舞を下ろすと、泉澤が持っていた荷物を受け取った。舞が不安そうな表情を浮かべてこっちを見ているのに気が付き、
胸が苦しくなった。
 泉澤がニヤニヤ笑いながら舞を背負って走り出す。
「きゃっ…」
 舞が小さな悲鳴をあげる。見ると、泉澤の両手はブルマの中に突っ込まれており、直接、舞のお尻を掴んで支えてい
るのだ。時折、指先がもぞもぞと蠢いているところを見ると、どうやら舞のお尻や女陰にいたずらしながら走っているら
しい。
(こんな時に、何ていう奴だ!)
 三浦は、はらわたが煮えくり返りそうになるのを抑えるために、「仲間の!ために!心を!一つに!」と思い切り掛け
声をかけた。
 時折、交替しながら、走れなくなった女生徒たちをおぶって隊員たちは行軍を続けた。 
「どうする?このままだと、訓練時間になっても到着しないぞ」
 第二分隊の高島が第五分隊の橋迫に言った。この同期二人が二等隊士の中では古株にあたり、この行軍の班長は
橋迫が務めていた。
 女生徒たちのペースに合わせて来たため、通常の訓練では考えられないぐらい時間がかかっている。
「まずいな、どうする?」
 高島が重ねて質問した。道路は島を一周して通っている、隊員たちだけならペースを上げて遅れを取り戻せるが、女
生徒たちを連れては無理だろう。
「近道をするしかないな…」
 橋迫がそう言うと、高島も頷いた。
「山越えだな…」
 山越えと言っても、ここまでくれば本格的な登山をする必要はない。先日行った山越えの訓練で切り拓いた所を通っ
ていけば、女生徒たちが一緒でもなんとか越えることができるだろう。
「えっ、ここを登るの?」
 先頭付近にいた中江愛果が彼女のチャームポイントでもあるアヒル口を見せて、思わず絶句した。隊員たちが道から
外れて、雑草で覆われた斜面を登り始めたのだ。
「ちょっと登れば、俺たちが訓練の時に通った獣道に出られるんだ」
「さすがにおぶって登るのは難しいから、頑張って登って」
 隊員たちは口々にそう言うが、女生徒たちは斜面の下で尻込みしている。
「隊員のみなさんの言う通り、見た目ほど急ではないわ。ゆっくり気をつけて登れば大丈夫よ」
 そう言ったのは工藤真澄だ。古くからある合気道の道場の娘で、本人も有段者とあって、ここまでの行軍でも隊員に
背負われることなくついて来た。こうした山登りも、合気道の修行の中で経験している。
「私が先に行くから、私が通ったその後をついてきて」
 そう言って登り始めた真澄の後を追って、女生徒たちが登っていく。隊員たちに励まされながら、ところどころ顔を出し
ている石に足をかけ、蔓や灌木の枝を掴みながら、這うようにして斜面を登っていった。屈強な隊員たちは難なく上って
いくが、女生徒たちにとっては容易なことではない。
 泉澤の背中から降ろされた舞は、滑る足元に力を込めて踏ん張り、腕の筋肉が攣りそうになるのを必死でこらえて登
っていく。ふとした拍子に下を見ると、すでに2メートルぐらい登ってきている。予想以上の高さを見て、恐怖で足がすく
み、思わず地面にしがみついた。
「キャアッ!」
 それが良くなかったらしい。体勢を崩した舞は足場をなくし、身体が斜面を滑っていく。「落ちる」と思った瞬間、強い力
で身体を抱き留められた。ギュッと閉じていた目を開くと、三浦が頷くのが見えた。彼は舞を見守るように、すぐ下を登
っていたのだ。すぐに他の隊員が二人を支える。
「気をつけろ!」
 怒鳴り声とともに、斜面の上から手が差し伸べられる。その手にすがるようにして、舞は再び登り始めた。
「大丈夫、落ち着いて…」
 後ろから三浦の声が聞こえる。その声に合わせて、やっとの思いで斜面を登りきると、平らになった地面が見えた。
 ここは訓練の際に部隊の待機場所として切り拓いた場所らしい、そこで数人の隊員が待っていて、女生徒が来るたび
に数人のグループになって、その先へと進んでいく。
 獣道になっていると言っていたが、女生徒たちの目には雑草で覆われているようにしか見えない。顔の周りをやぶ蚊
のようなものが飛び回り、剥き出しの脚に草が触れた部分が痒い。時折、悲鳴が聞こえ、泣きながら歩いている者もい
た。
「がんばって!」
「ほら、しっかり!」
 隊員が女生徒たちを励ます。こういう状況になると、さすがに卑猥なことを考えるより、彼女たちは保護すべき対象だ
という思いの方が強くなってくる。
 待機場所と獣道が交互に何度か繰り返された後、最大の難関に差し掛かる。ごつごつとした岩場を登っていくのだ。
女生徒たちは再び這うようにして岩場を登り、隊員たちがそれをサポートする。
「痛いっ!」
 ポニーテールの元気少女、アヒル口の愛果が岩で足を擦りむいた。血が滲む脛を、近くにいた隊員が手当をする。
「大丈夫?」
「はい、どうもありがとうございます…」
 お礼の言葉とともに、相手を見ると、昨夜、愛果が慰安で配置された第八分隊の二等隊士だった。今年入隊した新
人のうちの一人である。
「あっ…」
 隊員の方も愛果に気づいたようだ。昨夜は恋人同士のように寄り添い、お互いの性器を舐め合い、裸になって抱き
合った二人である。
「昨日は…、どうも…」
 もじもじしながらそう言うと、隊員は耳まで真っ赤になった。とたんに愛果も恥ずかしくなり、俯いたまま、小さな声で
「はい…」と答えた。
 女生徒たちが息も絶え絶えになりながら岩場を登っていくと、急に視界が広がった。峠に着いたのだ。
「スゴイ、きれい!」
 女生徒たちの先頭に立って歩いていた真澄が思わず声をあげた。一面コバルトブルーの海に白い砂浜が広がってい
る。
「ホント!」
 女生徒たちが疲れを忘れて、はしゃいだ声をあげた。何も遮ることもののない峠を心地よい海風が渡っていく。少女
たちの様子を見て、隊員たちの表情も柔らかなものに変わっていく。
「なんか…、いいよな…」
「そうだな…」
 先遣隊を指揮してきた橋迫と高島は、しみじみした様子で言葉を交わした。
「三浦さん、いろいろ、ありがとう…」
 舞が三浦に近づいてきて、声をかけた。
「いや、俺たちいつも訓練してるから…」
 照れくさそうに答える三浦の顔に、うれしそうな表情が浮かぶ。
「さあ、急ごう、あの砂浜が午後からの訓練の場所だ」
 班長の橋迫がそう言うと、隊員たちに号令をかけた。

 訓練地の海岸に到着した隊員たちは、慣れた手つきで砂浜の端にテントを立てていく。その周りで、女生徒たちが備
品の整理を始めた。
 小野が運んできた段ボールを小西沙由紀が開けると、そこには大量のコンドームが入っていた。
「これ…、もしかして1日分…」
 小野が思わずそう呟いた。箱には今日の日付が書かれている。明日の日付が書かれた箱も別にあって、やはり同様
にコンドームがびっしりと詰まっていた。
「たぶん…」
 沙由紀が哀しそうな顔で答えた。その意味することは明らかだ。他の箱を開けると、ローションやバイブなどの多種多
様な大人の玩具が入っている。さっき全体で確認した設営図面によると、キャンプの中心には「仮設慰安所」と書かれ
たテントがいくつも設置されることになっていた。
「なんか…、たいへんだね…」
 小野はそう言いながら、昨夜、沙由紀とセックスした時のことを生々しく思い出した。女性と交際した経験が全くなく、
童貞だった彼にとっては、初めての女の子の身体に触れ、官能的な柔肌を抱いた。しかも、それだけではない、沙由紀
は明け方近くまで、彼が所属する第二部隊の5人の男たちにかわるがわる輪姦されたのだ。中学生ぐらいにしか見え
ない愛らしい沙由紀の横顔を盗み見ると、罪悪感とそれを上回る興奮で股間が硬くなってくるのを感じた。
「いつものことよ…」
 俯いた少女の唇が、哀し気にそう呟いた。
 そこに、一台の軍用トラックがやって来た。砂浜でも難なく走れるよう、四輪駆動になっている。
「予定より遅れているようですね。早く準備しないと間に合わないですよ」
 そう言いながら、助手席から降りて来たのは町田だった。
「テントの次は、これを組み立ててください」
 町田が軍用トラックの荷台を指さした。それを見た亜弓の表情が険しくなる。
「それは…!」
 亜弓に睨まれた町田は、軽く肩をそびやかす。
「何ですか、これ?」
 見慣れない資材に、班長の橋迫が怪訝な顔で質問した。
「簡易慰安ブースですよ」
 町田がニヤニヤ笑いながら言った。
「全部で3つ作るんですが、試しに一つ作ってみましょう」
 説明書を見ながら隊員たちが組み立てると、あっという間にイベント会場や工事現場にある簡易トイレのような物がで
きあがった。
「試してみましょう、樫村さん、こっちに来て」
 指名を受けた舞が強張った表情で、簡易慰安ブースの横に立つ町田の所に行った。
「入って…」
 何が起こるのかと固唾を飲んで見守っている隊員たちの前で、舞は体操服を脱いだ。露わになった素肌に汗がキラ
キラと輝いて見える。
 続いてブルマーも脱ぐ。パンティを履いていないため、それだけで彼女は全裸になった。
 舞がブースのドアを開けた。奥から3分の1ぐらいの位置に、腰の高さほどの壁が前後に二つ並んでいる。ユニットバ
スのようにも見える。
 隊員たちにはよくわからない代物だったが、それが何か、舞はよく理解しているらしい。手前の腰壁の所で上半身を
倒し、奥の壁に3か所ある窪みに自ら首と両手を乗せた。その奥には鏡があり、ギュッと唇を噛んだ舞の顔と、丸みを
帯びた円錐形に垂れ下がる双乳が映っている。
 町田がブースに入って、奥の腰壁についていたベルトで舞の首と両手首を固定した。両脚を開かせて固定すると、外
で見守っている隊員たちの前に剥き出しのお尻が突き出され。大陰唇の膨らみがちょうど目の高さにくる。
「どうです。抜きたくなったら、この中に入って、女子のオ××コにチ×ポを入れて気軽に抜くことができる優れもので
す」
「こりゃあ、スゲー、肉便器そのものじゃん!」
 泉澤が声をあげるのを聞いて、三浦は思わず殴りかかりそうになった。
「どなたか試してみませんか?」
 隊員たちはお互いの顔を見合わせた。昨夜は女生徒たちを慰安の道具だと見ていた彼らも、行軍を一緒に乗り越え
たことで、まともな感覚が戻って来た。そうしてみると、今は慰安嬢と呼ばれていても、みんな清楚で可愛い普通の女の
子たちである。そんな彼女たちを便器のように扱うのには、強い抵抗感が生まれていた。
「仕方ないですね、じゃあ、三浦二等隊士、代表してお願いします」
「いや、俺は…」
 固辞しようとする三浦に、町田が意地の悪い表情を向けた。
「あなたが所属する第一分隊長の命令ですよ。こういう時のために、誰かを指名してもらうよう各隊長にお願いしたんで
す…」
「命令…」
 そう言われると、絶対服従の防衛隊ではそれ以上の固辞は許されない。
「わかった…」
「三浦さん…」
 舞の悲しそうな顔が鏡に映った。三浦は思わず視線を逸らした。行軍の途中、気持ちが通い合った二人だったが、結
局、舞は星園の慰安嬢だ。身体を玩具にされ、男の欲情を処理するために狭いボックスの中で性器を突き出す肉便器
に過ぎない。
「森脇さん、サポートをよろしく」
 町田に指示されて、亜弓が三浦の前に進み出た。その表情には怒りの色が滲んでいる。もちろん、自分が指名され
たことに対する怒りではない。あくまで女生徒たちの人格を否定し、彼女たちが「男の玩具」だということを、隊員たちに
見せつけようという町田の底意地の悪さに対して、抑えようのない怒りを覚えているのだ。
「失礼します…」
 亜弓はその場で跪き、三浦のズボンのベルトを緩め、パンツの中からペニスを取り出した。
「あ…、えっ…」
 戸惑いを見せる三浦の陰茎を優しく手で扱きながら、亜弓は亀頭に口づけをした。次第に硬くなってくる肉棒を横に
咥え、舌を這わせていく。カリの裏側を舌でなぞり、竿を力強く舐めあげると、肉棒がみるみる勃起していく。
「気持ちいいですか…?」
 上目遣いで三浦を見ながら尋ねると、下腹につきそうな角度で反り返っている怒張がビクンと痙攣する。すでに肉棒
は亜弓の唾液でヌラヌラになっていた。
「え、あ…はい…」
 反射的に答える三浦の肉棒を撫でながらコンドームを被せ、亜弓が言葉を続けた。
「じゃあ、舞ちゃんのオ××コに入れてあげてください」
 その言葉に促されるように、三浦がボックスに足を踏み入れる。彼の前に、舞の双尻があった。くびれた腰から豊か
な丸みを帯びて張り出した、女らしい臀部だ。張りのある肌は雪のように白く染み一つない。
「舞のオ××コにオ×ン×ンを入れてください…」
 そう言う舞の声は小さく震え、掠れていた。鏡に映る愛らしい顔は、今にも泣き出しそうだ。
「え…、でも…」
「いいの…、しないと…いけないから…」
 躊躇を見せる三浦に対して、舞は決意を込めた声で促した。なおも迷いを見せる三浦に、大丈夫と言うように、コクリ
と頷いて見せる。
「うん…」
 小さく頷き返すと、三浦は美しい双尻を手で開いた。菊門の下で、柔らかな大陰唇に包まれた媚肉がピンクに輝いて
色づいている。舞の性器はすでに十分潤っていた。慰安嬢はいつでもどこでも、男を受け入れることができるよう身体
を調教されているという噂は嘘ではないようだ。
 三浦は舞の割れ目に怒張をあてがい、根元まで挿入した。
「う…、ううっ…」
 舞が小さな呻き声を漏らす。三浦がゆっくりと怒張を抜き差しする。舞の愛液でぬめった怒張が、柔らかな粘膜の中
を出入りする。
「ああ…、い、いいの…」
 舞が喉を伸ばし、喘ぎ声を漏らす。三浦は舞の胸に手を廻し、双乳を揉みしだいた。乳首を指で強く摘まみ、怒張を
舞の奥深くに突き込む。舞は腰をくねらせながら、絶頂の前の高ぶりを感じている。
「あはぁ、も、もっと…、いいの、ああ、もっと…」
 正面に取りつけられた鏡によって、三浦の手で揉まれて形を変える双乳も、喘ぎ声を上げる舞の表情も、手に取るよ
うに見える。小さくて丸い童顔のふっくらした頬が紅潮し、汗で光る頬に張り付いた髪が、背徳的な色気を増していた。
 興奮が高まってくるのを感じた三浦は、さらに激しく怒張を突き刺した。三浦の下腹部が舞のお尻に強く当たり、バコ
ン、バコンと音を立てる。
「あっ、あ…、ああぁ…」
 ボックスの中は熱気が籠っている。舞が顔を振るたびに汗が飛び散り、胸に浮いていた汗が流れて鏡越しに反射す
る。三浦は、舞の胸を強く揉みながら怒張の抜き差しを速めた。舞の膣の収縮が強くなり、襞肉が三浦の怒張に絡み
付いてくる。
「気持ちいいよ…」
 三浦が激しく腰を動かす。それに合わせて舞の腰がうねる。バコン、バコンっとお尻を打つ音がボックスを満たしてい
く。
「ああ…、い、いいの、いっ…イクっ…」
 三浦は最後の一打ちを打ち込み、射精した。それと同時に舞が絶頂を迎える。男が射精するタイミングにオルガスム
スを合わせることができるのだ。
「三浦、さっそくやってるな!」
 余韻に浸る間もなく、後ろから笑いを含んだ声がした。振り返ると、同じ部隊の塚本一等隊士が立っている。本隊が
到着したのだ。
「感謝しろよ、俺が隊長に口添えしてやったんだ」
 ボックスから出て来た三浦に、塚本が恩着せがましく言う。振り返ると、舞がボックスの中で固定されたままぐったりし
ていた。到着した隊員たちが数人、その様子を指さして卑猥な冗談を飛ばしている。
「ありがとうございます…」
 先輩にお礼の言葉を述べる三浦の顔は、誰の目にも明らかなぐらい強張っていた。
「なんだ、まだ終わっていなかったのか?!」
 キャンプ設置の状況を見渡して、副司令官の今野少尉が険しい声をあげた。
「間もなく完了します!」
 慌てて答える橋迫を睨みつけ、今野が叱りつけた。
「時間内に終わらないと意味がない!全員、ペナルティだ!」
 もの凄い剣幕で二等隊士たちを怒鳴りつける今野を見て、亜弓が思わず口を挟さんだ。
「待ってください、私たちが足を引っ張ったからです」
 今野は亜弓を振り返り、一瞬驚いたような表情を見せた。そして、次の瞬間、その顔に好色そうな笑いが広がってい
く。
「そうか、じゃあ、お前たちも連帯責任だ。隊員も慰安嬢も全員、素っ裸になって一列に並べ!」
 思わぬ展開に愕然とする亜弓を見て、町田が声に出して大笑いしていた。
 やがて、全裸になった二等隊士たちと女生徒が横一列に並ぶ。照りつける夏の日差しが、剥き出しになった素肌に
降り注ぐ。隊員はだらんと垂れ下がったペニスを晒し、女生徒たちは乳房も下腹部も露わにして立っていた。その様子
を、本隊としてやってきた分隊長や一等隊士たちがニヤニヤ笑いながら眺めている。
「歯を食いしばれ!」
 今野の掛け声とともに、本隊の隊員たちが一人ずつ順番に、気をつけの姿勢で並んでいる二等隊士全員の頬にビン
タをくらわせていく。
 今野が亜弓の前に立ち、右手を振り上げる。衝撃に耐えようと亜弓が歯を食いしばった。
 パシーン!
「あうっ!」
 肉を強く打つ音とともに、亜弓の胸に激痛が走った。彼女へのビンタは頬ではなく、乳房にくらわされたのだ。
「慰安嬢のきれいな顔は大事な国有財産だからな、殴るわけにないかないだろう」
 今野がニヤニヤ笑いながら、そう言った。それが合図だった。隊員たちが一斉に女生徒の前に立ち、胸に平手を叩
きつける。
「あっ!」
「キャアッ!」
「痛いっ!」
 かわるがわる男たちの激しいビンタを乳房に浴び、慰安嬢たちが泣き叫ぶ。白い胸には男たちの手形がつき、やが
て真っ赤に腫れ上がった。
「よし、次は向かい合って、砲身磨き!」
 号令とともに、二等隊士たちが自らのペニスを扱き始めた。娯楽の無い島では、新しく着任した下っ端の二等隊士
は、先輩や上官の暇つぶしでいじめられることが日常茶飯事になっていた。「砲身磨き」や「発射訓練」と称したいじめ
によって、衆人環視の中で全裸にされ、性器が真っ赤に腫れるまで自分で扱かされ、何回も射精させられることは、ほ
ぼ全員が経験している。
「ほら、お前たちもマンズリするんだ」
 今野の叱咤が飛ぶ。慰安嬢たちは、二等隊士たちと向かい合って、オナニーを始めた。
「あ…、あっ…」
 愛果は右手で乳房を揉みしだき、左手を股間に這わせながら、躊躇いがちに声を漏らした。彼女がペアになった相
手は、偶然にも岩場で気持ちを通わせた隊員、昨夜の慰安の相手でもあった、あの男性だ。彼の方も当然意識して、
オナニーする愛果を姿を見ながら、自ら陰茎を扱いている。
「うっ、あうん…」
 愛果の右手は指先で乳首を転がし、左手の指は膣口からせわしなく出入りし始めた。肩の動きに合わて、愛らしいポ
ニーテールが揺れている。その様子を見ながら、男は一気に興奮が高まっていくのを感じた。もう射精が近い。
「射ち方、用意!」
 しばらくして、今野が号令をかけた。命令が出るまで発射することが許されていない二等隊士たちは、顔を真っ赤にし
て射精を耐えている。
「目標、オッパイ!」
「オッパイ用意!」
 今野が声をあげると、横にいた町田が女子たちに命令する。
「オッパイ、ようし!」
 女生徒たちは一斉に声をあげると、二等隊士の前に跪き、両手で胸を寄せるようにして突き出した。これは、もともと
町田が基地慰安に向けた余興として考えたもので、女子たちには既に指示をしてあったのだ。
「発射!」
 今野が号令すると、二等隊士たちは一斉に、限界まで我慢した精液を勢いよく発射する。
「オッパイに命中!」
 亜弓が顔を真っ赤にしながら、声をあげた。女生徒たちは恥ずかしさを堪えて、大声で「戦果」を報告して、盛り上げ
なければならない。
「乳首に命中。オッパイ撃沈!」
 そう声をあげたのは、愛果だ。彼女は、ペアになった隊員の精液を胸で受け止めた。
「高射砲、敵機撃墜!」
 そう声をあげた沙由紀は、相手の隊員がオッパイを狙ったのに勢いがあり過ぎて顔に命中したようだ。隣で真澄の身
体に精液をかけながら、小野がチラチラと彼女の方を見ている。
「目標、オ××コ!」
「オ××コ、ようし!」
 女生徒たちの声が響き、M字開脚の姿勢になって股間を突き出す。続く射精を堪えていた隊員たちが、下腹部の張
りを解放する。
「命中、オ××コの穴に入りました!」
 慰安ブースから解放された舞が、泉澤の精液を股間に受けて声をあげる。少し離れた所で、それを聞いた三浦の表
情が硬くなる。
「なんだか楽しそうだな」
「俺たちも参加するか」
 ノリの良い横川一等隊士が言うと、周りの隊員から声が上がった。
「しかし、俺、砲身磨きはもう卒業したぜ」
「慰安嬢たちに磨いてもらえば良いんですよ」
 隊員たちの会話を聞いて、町田がそう言った。
「おおっ、そりゃあ、いい!」
 そう言うと、性欲が強い堀越が列に近づき、ひとしきり射精を終えて再び肉棒を擦り始めた小野を押しのけると、真澄
の前に立った。
「発射準備だ。ほら、しゃぶれ!」
 ズボンのチャックを下げて、肉棒を取り出しながらそう言うと、堀越は有無を言わさず真澄の鼻先に陰茎を突き付け
た。
「…はい…」
 屈辱の思いに必死で耐えながら、真澄は堀越の肉棒を握り、その先端を唇で挟んだ。
「よし、俺も参加するか」
「俺も!」
 一等隊士たちはそう言うと、次々に二等隊士を押しのけて女生徒たちの前に立った。その横で、二等隊士たちはなお
も肉棒を擦っている。ペナルティとして砲身磨きをさせられている彼らは、命令があるまでやめることができないのだ。
「ううん、うンン、ううん…うううん…」
 真澄は、頬を艶やかに紅潮させ、唾液を塗した堀越の怒張を口に含んでいった。肉棒に舌を絡ませながら顔を前後
に揺する。剥き出しの双乳が頭の動きに合わせて揺れている。堀越の怒張は、さらに大きくなり彼女の唇を押し広げて
いった。
「ううん、うンン…う、ふん…」
 真昼の砂浜で一糸まとわぬ姿になって、好きでもない男のペニスを舐めしゃぶる。あまりに卑猥で恥辱的な行為であ
るだけに、真澄は余計なことを考えず、一心不乱に怒張に口唇奉仕をした。そうすれば、何とか耐えられることを、彼
女は館での経験で身につけていた。むしろ、自分の行為を意識した途端、汚らわしさのあまり、気が変になってしまうか
もしれない。
「射ち方、用意!」
 号令とともに、堀越がペニスを引き抜いた。
「目標、顔面!」
「顔面、ようし!」
 真澄は、他の女生徒たちと一緒に大きく声を出し、堀越が右手で陰茎を摘まんで構えている所に顔を突き出した。
「発射!」
 堀越の怒張から真澄の顔めがけて白濁液が噴出した。固く目を閉じた顔に、生暖かい体液がべっとりと付着し、草を
すり潰したような臭いが鼻をつく。そして、次の瞬間、いきむような声を漏らした堀越のペニスから精液ではない液体が
迸りでた。
「キャアッ!」
 思わず逃げようとする真澄の頭をグイッと掴み、堀越は彼女の顔めがけて放尿を続けた。
「うぐっ…、うぐっ!」
 激しくいやいやする真澄の顔に最後の一滴まで尿を浴びせかけると、堀越は楽しそうな笑い声をあげる。その足元
で、真澄は砂につっぷしてむせび泣いた。
 やがて、様子を見ていた幹部も列に加わった。中には2発目3発目を発射した隊員もいて、終わった時には女生徒た
ちは、全身はべっとりと精液まみれになっていた。
「ようし、そのまま、次の訓練だ!」
 しゃがれ声でドスが効いているのに、なぜかよく通る今野の声が砂浜に響き渡った。
 



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