聖処女真璃亜1 好色と覚醒のエチュード
 
第1章 二人の美少女
 
 1年C組の教室に教師が入ってきたのは、チャイムから10分あまり遅れていた。ちょうど、担任の明日茂大が受け持
つ数学の授業である。
 教壇を怠そうに登る明日茂のでっぷりと太ったジャージ姿の後ろから、それとは対照的にスラリとした、見慣れない女
生徒が教室に入ってきた。教室のあちこちでお喋りをしていた生徒たちは、女生徒を見たとたん、ぴたりと静かになっ
た。
 それは、誰もが目を見張るような美人だった。
 背中まである枝毛一つない黒髪、ハーフかと思うような彫りの深い顔立ち、クッキリした目元、スッと通った鼻筋、ガラ
ス細工のようなピンクの唇、形の良い顎。完璧なまでに整った顔立ちは、一流の彫刻家が端正こめて刻み込んだ作品
が、そのまま生を得たかのようだ。スタイルもギリシア彫刻のように均整がとれていて非の打ち所がなかった。
「うちのクラスに転校生を迎えることになった。それじゃあ、自己紹介してもらおう。」
「統智百合です。よろしくお願いします。」
 よく通る声でそう言って、転校生はちょっと頭を下げた。肩にかかった黒髪がサラサラと揺れる。教師の明日茂も思わ
ず見とれていたが、ハッと気がついた様子でコホンと一つ咳払いをすると、空いている席を指さした。
「席は、安倍の隣に座りなさい。」
「よろしく。」
 スタスタとやってきて隣の席に座った百合が、ニッコリ微笑んだ。安倍真璃亜は、思わずドキッとしてしまった。それは
絢爛と咲き誇る大輪の花のような笑顔であった。
「こ…、こちらこそ、よろしくね。」
 真璃亜はちょっとドギマギしながら答えた。
 とは言っても、彼女の方も学園一と噂される、とびっきりの美少女だ。程良くふっくらした丸顔をやや茶色がかったショ
ートボブの髪が縁取る。小さくまとまった鼻、可憐な唇、幼造りの顔立ちに、髪と同じやや茶色がかった二重瞼の目が
表情豊かに輝いている。小柄ながらプロポーションもイイ線いっている。百合が見る人を圧倒する大輪の花なら、こちら
は見る人を癒す日だまりの花である。実際、男子生徒にとっては恋人にしたい女の子ナンバーワンであったし、同性の
友達も数多い。
 クラスメートたちは、タイプの違う美少女二人が並ぶ姿に、しばし見入っていた。
「さあ、そろそろ授業を始めるぞ。」
 不機嫌そうな声を耳にして、生徒たちは教師の方を注目した。
 明日茂大、四十五歳、独身。薄くなった頭、体にはたっぷりと脂肪がつき、顔もおせじにも美男子とは言えない。身な
りにも一向に構おうとせず、いつも水色のジャージ姿だ。そんな容貌もさることながら、生徒に対してむやみに厳しく、気
分しだいで叱責するところがあるので、蛇蝎のごとく嫌われている。彼を担任に持つ1年C組の生徒たちは、全校の同
情を集めていると言ってよい。
「では、誰かにこの方程式を解いてもらおうか。」
 明日茂は黒板に問題を書いた。かなり難しい方程式で、クラスの中でも何人の生徒が解けるかというレベルだ。
「それじゃあ、立花、黒板の所に来て、解いて見ろ。」
 指された立花聖羅は、前髪を切りそろえ、白い肌と切れ長の目をした日本人形を思わせる美少女だ。性格も、お嬢
様タイプというか、おっとりしていて大人しい。
 黒板の前に立った聖羅は、数式をちょっと書いては消し、ちょっと書いては消しして、首をひねっている。彼女の成績
は良い方だが、この問題は難しすぎて手に負えないらしい。
「なんだ、こんな問題もわからないのか?お前、バカか?」
 明日茂は怒気を含んだ声でそう言った。授業中、質問に答えられない生徒がいると、その人格まで否定するように怒
鳴りつけ、時には体罰まで与えるのが、彼のやり方だった。
「すみません…、わかりません…」
 聖羅は今にもベソをかきそうな顔で、そう言った。
「では、解けるまで、そこを動くんじゃないぞ。」
 明日茂は、有無を言わさぬ口調でそう言うと、聖羅を教壇の隅に立たせたまま授業を続けた。
 しばらくして、聖羅の膝がガクガクと震え始めた。それに気がついたクラスメートの不審と好奇心の入り混じった視線
が、彼女に向けられる。
「先生…」
 思い詰めたような表情で、聖羅が言った。
「なんだ?まだ、問題は解けていないんだろ。」
「少しだけ、教室を出ていいですか…」
「何だって?君は、自分がどうして立たされているのかわかっていないのかね。」
「いえ、でも、あの、トイレに…」
 聖羅は消え入りそうな声で言った。
「何?トイレ?」
 明日茂は教室中に響き渡るような声で言った。聖羅はうつむいて唇を噛み、生徒たちは彼女に同情しながらも身動き
ができず、じっとなりゆきを見守っている。
「トイレだって、お前、本気か?」
 明日茂が嘲るような口調で言った。彼はとりわけ女生徒に対しては容赦がなく、セクハラまがいの体罰を加えることが
ある。以前、女生徒を下着姿にして廊下に立たせたり、パンティを脱がせてお尻を叩き、問題にされたことがあったとい
う噂だった。ところが、理事長の甥にあたる彼は、そのコネを利用してクビになるのを免れたと言われている。今、ギラ
ギラした異様な目で聖羅を睨みつける彼の姿は、噂が本当らしいとの確信を生徒たちに抱かせた。
「ダメだ。解けるまで動くなと言っただろう。小便か、ウンコか知らんが、行くのならきちんと問題を解いてから行きなさ
い。」
「そ、そんなぁ…」
 聖羅は目に涙を浮かべて、弱々しくつぶやいた。
 他のクラスメートたちと同じように息を飲んでその様子を見ていた真璃亜は、その時、ふと強い視線を感じた。見ると
隣に座った百合がじっとこちらを見ている。彼女がニッコリと微笑んだ瞬間、真璃亜は自分の中に力強いエネルギーが
流れ込んでくるように感じた。
「先生!」
 気がついたら真璃亜はそう声を上げ、スッと席を立ち上がっていた。
「何だ?安倍。」
 少し狼狽した表情を見せて明日茂が言う。真璃亜はツカツカと前に進み出て、教師に向き合った。
「ちょっと酷いんじゃないですか!」
 真璃亜は自分でもびっくりするぐらい凛とした声を出した。
「安倍。お前は教師に逆らうのか?」
 明日茂の顔が怒りに赤黒く染まる。
「聖羅ちゃん、早く行きなさいよ。」
 明日茂を無視して、真璃亜は聖羅に呼びかけた。しかし、聖羅は苦しげな表情を浮かべたまま、明日茂の顔色を伺う
ようにして見ている。
 睨み合う明日茂と真璃亜、両者の顔を見比べる聖羅。二、三分その状態続いただろうか。
「あ…、あうう…」
 聖羅が突然、黒板にもたれたまま、ズルズルと座り込んでしまった。
「聖羅ちゃん!大丈夫!」
 真璃亜が駆け寄った時、嗚咽する聖羅のスカートの裾から、液体が教室の床にゆるゆると流れ出した。
 
 屋上に続くスチール製の扉を開くと、まぶしいばかりの日差しが、聖羅の目に飛び込んできた。
 昼休み、この校舎の屋上には誰も来ないだろう。しかし、聖羅は後ろを向いて確認しながら、しっかりと扉を閉めた。
万に一つも誰かがやって来ないように…。
「何をしてるんだ。遅かったじゃないか。」
 給水塔の横に立っていた明日茂が言った。
「申し訳ありません、ご主人さま…」
 聖羅が目を伏せたまま、小さな声でそう謝罪する。
「授業中、事情がわからんクラスメートに庇ってもらって、自分の立場を忘れたんじゃないか。」
「い、いえ…」
「それじゃあ、奴隷の印を見せるんだ。」
 聖羅は制服のスカートを捲り上げた。その股間には、ところどころに結び目が作られた麻縄がくい込んでいる。
「ふふふ、いやらしい格好だな。」
 明日茂の視線が自分の股間に、股縄に注がれているのを感じ、聖羅は恥かしさに必死になって耐えていた。
「どうしんだ?オシッコは乾いたはずなのに、縄が濡れてるぞ。」
 ずっと麻縄の結び目に刺激をされ続けた聖羅の秘所は、太股に愛液が垂れるほど濡れていた。明日茂は股間に縄
を食い込ませ、柔肉に擦り付けて、さらにその部分をいたぶっていく。
「あぁっ…、うくうぅ…」
 聖羅は切なげな喘ぎ声をあげた。
 思えば、1学期が終わる頃だった。それまで成績の良かった聖羅は、期末テストの数学で初めて赤点を取った。落ち
込む彼女に近づいた明日茂は、点数の水増しをするかわりにセックスの相手をするよう持ちかけ、悩みに悩んだ末
に、聖羅はこれを了解した。自分に期待をかける両親のことを思い浮かべると、成績が下がったことはなんとしても隠
したかったのだ。
 聖羅にしてみれば、一度だけ我慢すればとの思いだったのだが、それは甘かった。明日茂は聖羅とのセックスの模
様を詳細にビデオで撮影しており、今度はそれをネタに、度々、関係を迫ってきたのだ。そして、今や聖羅は完全に明
日茂のセックス奴隷にされてしまっているのである。
「どうだ。縛られたまま学校生活を送るのは。」
 明日茂はそう言いながらセーラー服の裾を捲り、聖羅の乳房を弄ぶ。その乳房も幾重にも麻縄で締め上げられ、
初々しい膨らみを見せる乳房は見るかげもなくひしゃげている。
「ああ…、もう許してください…」
 聖羅が力無くつぶやく。昨夜も両親には天文クラブで星の観察をすると言って、明日茂の家に泊まり、一晩中おもち
ゃにされた。そのうえ、朝になると、明日茂は聖羅の体を緊縛し、全裸に麻縄の上から制服を着た姿で登校させたの
だ。しかも、朝、トイレに行くことを許されなかったので、聖羅は満員電車に乗っているうちから尿意を覚え、1時間目の
授業が始まった時にはもはや限界に近かったのである。クラスメートの前でのお漏らしは、明日茂の計画どおりの恥態
なのである。
「もうすぐ昼の授業が始まっちまうな。早くオ××コを出せよ。」
「は…、はい…」
 聖羅はお尻を明日茂の方に向け、おずおずとスカートを捲り上げる。
 明日茂は腰骨のあたりの結び目を外した。少女の淫蜜をたっぷり吸った麻縄がブランと垂れる。
「あっ…」
 明日茂は無骨な指を愛液で濡そぼる少女の局部にゆっくり挿入していく。
 明日茂の指は陰裂を突き上げ、愛液まみれの粘膜をゆっくりとなぞっていく。さらに残りの指が、包皮から顔を覗か
せた敏感な肉芽を弄び、羞恥の愛液をあふれさせていく。
「あうっ!あぁ…、ダメぇ!」
 聖羅は段々と頂点に高められていくのを感じて、押し寄せてくる快感の波に懸命に抗おうとしていた。心から嫌悪感を
感じているはずなのに、明日茂の愛撫はこのうえない快楽をもたらす。しかし、それは地獄に突き落とされる恐怖や罪
悪感とないまぜになった快楽なのだ。
「いや、やめて…」
 聖羅は絶望の悲鳴をあげた。しかし、それが最後の抵抗だった。明日茂はさらに指の動きを激しくし、追い込みにか
かった。とたんに、聖羅の頭が真っ白になる。
「しかし、安倍のやつ、俺に逆らいやがった。ああいう生意気な生徒は、そのうちお仕置きしてやらなきゃあいけない
な。」
「聖羅。安倍にお仕置きするのを手伝ってくれるな。」
「えっ…、でも…」
 聖羅がためらいを見せると、明日茂の動きが止まった。
「あ…、どうして…」
「もっとして欲しいんだろ?」
「し…、して…ください…」
「なら、安倍のお仕置きを手伝うんだな。」
「は…、はい…、手伝います…」
「よし。じゃあ、おねだりするがいい。」
「どうぞ…、わ、私のイヤらしいオ××コに…、ご主人さまのオ×ン×ンを…、入れてください…」
 喘ぎ喘ぎ、そう言いながら、聖羅は両手でむっちりした尻たぶの広げ、秘所を男の方に突き出した。広げられた肉裂
から覗いた赤桃色の肉襞、その中でぱっくり口を開けた秘孔、小さく隆起した肉芽、どれもが淫らに濡れ光っている。
「ホントにイヤらしいオ××コしてやがるぜ。」
「い、言わないで…」
 羞恥に身をよじる聖羅を、明日茂は固くなった男根で背後から貫いた。
「ああッ…、ああーんッ…」
 聖羅が歓喜の声を上げる。
 明日茂が淫らな下半身の運動を開始した。パンパンと肉のぶつかり合う音が響き、大きなストロークで腰を打ち振る
度に、麻縄で縛られた乳房がプルンプルンと前後に弾む。
「あ、ああっ!いいっ…、イクっ…、イクーッ!」
 聖羅が絶頂を迎えた後、明日茂はさらにひとしきり腰を突き上げて、聖羅の中におびただしい量の白液を放出した。
 


 
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