「失礼いたします」
典子は男と唇を重ね合った。男の舌が深々と彼女の口に侵入し、ディープキスを
してくる。
キスをして男の乳首などを舐め、自分も身体を触らせたり、舐めさせたりする。そ
して、フェラでフィニッシュというのが、この店のサービス内容だ。挿入は禁止なの
で、典子にはかろうじて耐えられる。
「うっ、うう…」
男は歯茎を味わうように舌を這わせ、舌を絡めながら典子の唾液を吸った。典子
は戸惑いを覚えた。
(…気持ち…いい…)
これまで何人もの相手をしたが、好きでもない男とのキスなど不快なだけだった。
舌を絡めたりするとぬるぬるして気持ち悪く、終わった後でこっそり何度もうがいを
していた。ところが、今感じているのは、それとは全く異なった感覚だった。気が遠く
なり、力も一緒に吸い取られてしまうように感じる。キスが上手だというのはこういう
ことか…、そう思いながら、典子も舌を絡ませた。
男はキスをしながら、典子の胸をメイド服の上から揉んだ。張りのある乳房を確か
めるかのように、指を押し返す弾力を味わい、その合間に胸のボタンを外していく。
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