聖処女真璃亜1 好色と覚醒のエチュード
 
第5章 魔王顕現
 
 明日茂は真璃亜の股間に顔をうずめ、処女の性器にかぶりついて、獣のようなクンニリングスを続けていた。クリトリ
スをしゃぶり、ラビアを口に含み、尖らせた舌先で尿道口や膣口をほじっていく。
「あ、あぁっ!はひぃ!」
 敏感な肉芽を明日茂の舌先でグリグリと転がされ、真璃亜があられもない声をあげたその時、ゴツンという鈍い音が
して、少女の体を押さえ込んでいた男の力が急に緩んだ。
 陰部に押しつけられていた男の唇の感触が消え、それまで快楽に翻弄されていた真璃亜が、ハッと我に返った。性
感が急速に衰え、彼女の身体が放っていたまばゆいばかりの光も幻のように消えていく。
 しらずしらずのうちに閉じていた目を開くと、開いた脚の間に座り込んでいる明日茂が、両手で頭を抱え、低い呻き声
をあげているのが、真璃亜の目に飛び込んできた。見ると、頭頂部の髪の毛がべったりと濡れ、床に赤黒いしずくがポ
タポタと流れ落ちている。その後ろには、ステンレス製の棒を持った聖羅がガタガタ震えながら立っていた。
「せ…、聖羅ちゃん…」
「に…、にげて…」
 血の気のない顔に今にも泣きだしそうな表情を浮かべた聖羅が、掠れる声でそう呟く。
 よく事態が飲み込めないながらも、真璃亜は反射的に立ち上がった。
(急いで逃げないと!)
 次に頭に浮かんだのはそれだった。彼女が慌てて立ち上がり、急いでその場を立ち去ろうとして、振り返ると、聖羅が
凍りついたように立ちすくんでいる。
「聖羅ちゃんも…」
 そう言って聖羅の腕を掴んだ真璃亜は、床にうずくまって呻く明日茂に一瞥をくれ、掴んだ華奢な腕をグイッと引い
て、教室を飛び出した。
 真璃亜は全力で廊下を走り、階段を駆け下りた。視点が定まらないまま、ボーッとした状態の聖羅が引きずられるよ
うにしてついてくる。
 やがて、靴箱などが並ぶエントランスホールに出た。目の前にあるガラスの扉を開くと校舎の外に出られる。さらに約
十メートル行けば、正門を抜けて学校の敷地外だ。
 そこで、はたと真璃亜の足が止まった。彼女は全裸にソックスと上靴だけを履いた格好なのだ。このまま屋外に出る
わけにはいかなかった。ましてや、裸で街中を走るわけにはいかない。
「どうしよう…」
 途方に暮れてそう呟く真璃亜は、思わず両手で剥き出しになった胸と股間を隠した。
 真璃亜の手が離れた、まさにそのタイミングを待っていたかのように、聖羅の身体がグイッと壁の方に引っ張られた。
「キャアッ!」
 聖羅の悲鳴がホールに響く。
 レンガに似せたタイルが貼ってある壁から、男の腕が突き出て、聖羅の片方の膝を掴んでいる。そしてグイグイと聖
羅をレンガの壁の中へ引っ張り込んでいく。
 この世の物とは思えない出来事を前に呆然とする真璃亜。彼女が見ている前で、もう一本の腕が壁から突き出てき
て、聖羅の首を掴むと、一気に頭を壁の中へ引き込んだ。
「ダメッ!」
 真璃亜はそう叫んで聖羅にとびついた。少女の片腕を掴んで思いきり引っ張ると、首と顔が少しずつこちらに戻って
きた。
「離しなさいっ!離せっ!」
 しかし、壁からニョキっと伸びた腕は聖羅を決して離そうとしない。それどころか、一方の手が今度はまっすぐ真璃亜
を狙ってくる。拳を握りしめた手が伸びてきて、身を引いた真璃亜の腹を殴った。
 真璃亜は気を失って倒れ、聖羅を掴んでいた彼女の手が離れた。
 またたく間に、二つの手が聖羅の腰に巻きついて、そのまま壁の中に引きずり込んだ。一度、聖羅の片腕が戻ってき
て、何かを掴もうとするかのように空を切ったが、すぐに壁の中に消えていく。
「奴隷の分際で、この私に逆らうなど、とんでもない娘だ。」
 一瞬のうちに天文部部室に引き戻された聖羅は、床にペタンと座り込んで震えていた。恐怖に見開かれた円らな瞳
に、明日茂の姿が映る。彼女を見下ろして立っている男は、だらだらと流れ落ちる血に顔を染めながら、禍々しい薄ら
笑いを浮かべていた。
「夢を見せてやろう。至上の快楽を…、地獄の快楽を!」
 地の底から響くような声でそう言うと、男の両肩がみるみる盛り上がっていき、醜悪な肉の塊ができた。
「あ、ああ、あ…」
 言葉にならない声を洩らす聖羅の顔に激しい恐怖の表情が浮かんだ。歯の根がかみ合わずカチカチなっている。失
禁してしまったらしく、スカートに濡れた染みができていた。気を失わずにいるのが奇跡のような状態だ。
 男の肩にできた肉塊は形を変え、右肩が牡牛の、左肩が子羊の顔となった。間に挟まれた顔も、明日茂の面影をわ
ずかに残しながら、尖った耳を持ち、炎のように赤い異形のそれに変わっていく。
「た、たすけて…」
 床にへたり込んだまま、聖羅はじりじりと後ずさりする。スカートの裾が捲れ上がり、ムッチリした太腿がモジモジと摺
り合わされ、オシッコで濡れたパンティがよじれる。
「ふふふ…、逃げることはなかろう。」
 そう言いながら、水掻きのついた水鳥のような足で一歩、一歩と近づいてきた怪物は、聖羅の服を鋭い爪で八つ裂き
にし、パンティをティッシュペーパーか何かのように引き裂いた。
「ひいぃぃっ!」
 頭を抱えて倒れ込んだ裸体の上に、怪物が乗りかかった。熱い息を吐く中央の顔が少女の唇を奪い、左右の獣の舌
が首筋や耳元をペロペロと舐める。
「む、むむぅ…」
 くぐもった呻き声をあげる聖羅の乳房に指を食い込ませて、怪物の大きな手が柔肉を揉みしだいた。鋭い爪に白い
肌が傷つけられ、あちこちに血が滲む。
 巨大なコウモリのような羽の生えた怪物の背後から、シューシューと音を立てて腕の太さほどもある蛇が鎌首をもた
げた。この蛇は怪物の尻尾である。蛇は身をくねらせて、聖羅の股間に潜り込んでいき、ピンクの割れ目をチロチロと
舐めていく。
「あんっ…あ、あん…、いい、いいっ…」
 怪物が唇を自由にすると、聖羅はどこで何物によって身体を愛撫されているのか、すっかり忘れてしまった様子で、
目を閉じ、官能に酔った喘ぎ声をあげていた。
「墜ちよ、娘…」
 そう呟く怪物の股間には、野球のバット程もある男根がそそり立っていた。狂ったように身をよじる聖羅の陰裂に、極
太の肉塊が突き刺さる。
「んぁああーっ!」
 肉孔を押し広げられる凄まじい苦痛に、聖羅は叫び声をあげてのけ反った。狭い入り口を、直径数センチはある肉棒
が容赦なく切り開き、ズブリ、ズブリと彼女の体内に入ってくる。
 奥まで入ると、怪物は腰を動かしてピストン運動を始めた。ズシンズシンと突き上げられ、ペニスの先端が子宮に触
れる。しかも、もともと巨大な男根が、ピストン運動の度に一回りずつ大きくなっていくのだ。すでに家の柱ほどの太さに
なった肉塊をねじ込まれた膣口はこれ以上広げることができないくらい広がり、血が滲んでいる。そして、下腹部は妊
娠したようにプクッと膨らんでいた。
「ああ、あぁ…、んあぁぁ、いい、いいっ…」
 しかし、聖羅は痛みを感じるどころか、むしろこれまで感じたことのない快感に身を震わせてよがっていた。いつの間
にか膣を裂かれる苦痛がなくなり、自らも腰を振って肉棒の律動がもたらす快楽を貪っているのだ。
 今や肉塊の太さは太腿ほどにも膨れ上がり、出し入れされる度に聖羅の膣孔が裂けていき、床の上に血だまりがで
きていく。
 津波のように押し寄せる快感に全身を包み込まれた聖羅は、絶叫に近い悲鳴とともに全身を震わせた。
「はあっ、あああっ、イクっ!イクっ!イクぅぅ…」
 その瞬間、聖羅の下腹部が裂け、噴水のように血が噴き出した。
「ワハハハハハ…」
 怪物は、少女の返り血を浴びながら不吉な哄笑を響かせ、その場からかき消すように姿を消した。
 シーンと静まり返った部屋に姿を現したのは、制服姿の美少女。統治百合だった。
「あら、あいつ、この子だけで満足して行っちゃったわ。残念ね…、もう少しだったのに。」
 ポツリとそう呟くと、百合は足下に転がる聖羅を見た。すでに事切れており、裂けた腹から流れ出す血のムッとした臭
いがする。
「でも、あなた、がんばったわね。きっと、救われるわよ。」
 目の前の陰惨な様子など全く意に介さない調子で、百合は聖羅の亡骸に穏やかな視線を投げかけ、優しくそう言う
と、ポケットから金の十字架を取り出し、呪文を唱えた。
 十字架が輝き、オレンジ色の光が聖羅の遺体を包む。
「主よ。罪深き者をお許しください。」
 良く通る百合の声とともに、十字架の光が消えた。
 すると、そこにあったはずの聖羅の亡骸も、床に溢れ出た血の痕も跡形もなく消えていた。
 
 日曜日午後の山手線、買い物に向かう人々で満員になった車両の天井に黒い影がさした。
「キャッ!」
「なんだ?」
「あ、カラスだっ!」
 どこから飛び込んで来たのか。バサバサと羽ばたく黒い鳥を見て、人々は口々に声をあげた。
 乗客の中には、カラスが何かをくわえているのに気が付いた者もいた。それは、赤く錆びた古い鍵のようだった。カラ
スは、車両のちょうどまん中あたりまで飛んでいくと、口にくわえていた鍵を落とした。しかし、鍵は下に落ちてくることは
なく、乗客達の視線の先で、車両の天井付近に浮かんでいた。
 不思議そうな顔で見ている乗客達は、突然、目を刺し貫かれるような光を感じて、反射的に目を閉じた。今の今まで
錆びていた鍵が、できたばかり銀色を取り戻し、まぶしい光を放っているのだ。その瞬間、その車両に乗り合わせた乗
客達は、いっせいに意識を失った。
 ショッピングに出かけた二十歳の女子大生、深田梨緒が駅のプラットホームに着いた時、まさにホームに止まってい
た電車が出発するところだった。梨緒は、駅員が鳴らす発車の合図を聞いて、慌てて電車に飛び乗る。
(えっ!?)
 電車のドアがしまるや否や、梨緒のお尻のあたりでもぞもぞと動くものがあった。人の手らしい。
(いやだ、痴漢…)
 その手はスカートの上からお尻を撫で回してくる。なんとか逃れようとお尻を振ると、
「感じてるのか?尻を振って…」
という囁き声が耳元でした。
 梨緒が後ろを振り返ると、頭の薄くなった中年男がニヤニヤ笑っている。この男が痴漢だということは火を見るより明
らかだ。梨緒の胸に怒りがこみあげてきて、男の顔をキッと睨みつけた。その時、
「キャアッ、やめてっ!」
 少女の悲鳴が聞こえた。叫んだのは、梨緒の斜め右の椅子に座っていた中高生らしい女の子だ。前に立った男が両
足を使って膝を閉じさせないようにしており、パンティが足首のあたりまでずり下ろされている。そして、両隣に座る男た
ちがスカートの中に手を突っ込んで、彼女の股間を弄んでいるのだ。
「おい、君、何をするんだ。」
 今度は、うろたえた男の声が左側で聞こえた。吊革を持って立っているサラリーマン風の男の前に座っているOL風
の女性が、男のズボンの前をあけて手を入れている。
 それをきっかけに、車内のあちこちで悲鳴や困惑する声、怒号などが響いた。あたりを見回して梨緒は目を疑った。
今、彼女と一緒の駅で乗ってきた乗客たちが、それまでに乗っていた乗客達に取り囲まれて、集団で猥褻ないたずらを
されているのだ。
 梨緒の後ろに立っている中年男の手がスルッと前に伸びてきて、スカートの中に潜り込み、ショーツの上から股間に
触れてきた。
「ちょっと、ホントに…、やめてよ!」
「格好つけるなよ。ここ、濡れてるぞ…」
 梨緒の怒りの声など全く意に介さない様子で、男は耳もとで息を吹きかけるようにして、そう言う。梨緒は耳まで真っ
赤になった。男の手は既に下着の中にもぐり込み、じかに彼女の性器に触っている。男に指摘されたとおり、弄られた
せいで、嫌悪感を感じながらも、体が反応してしまっているのだ。
「あっ、ああっ、あっあっあっ…」
 男の指先がクリトリスを集中的に刺激してくる。梨緒は自分でも驚くほどの色っぽい声をあげてしまった。
 慌てて周りを見ると、さっきの女の子はすでに全裸にされ、周りの男達によってたかって全身を愛撫されている。OL
風の女性は、ジュルジュルと音を立ててサラリーマンのペニスをしゃぶっていた。
(こ、この電車、狂ってるわ…)
 呆然とする梨緒のスカートを、目の前に座っている老紳士が捲りあげ、驚く彼女の顔を見て卑猥な笑い声をあげた。
後ろの男がすごい力でパンティをずり下そうとしてくる。左右からはそれぞれ別の手が、彼女の両方の乳房に伸びてき
た。
 痴漢行為をされている恥ずかしさよりも、底知れぬ恐怖を覚えて、梨緒は心の底から悲鳴をあげた。
 


 
 「好色と覚醒のエチュード」目次へ
 
 「Novels」へ
 
 「ぷろとこーる・ラボ」トップぺージへ 
動画 アダルト動画 ライブチャット