M.Oの物語
 
第1章 「城館」の恋人たち 2
 
「さあ、ごあいさつに行きましょう。」
 戻ってきた女たちは、そう言いながら、まどかの両方の腕輪にロープを通して背後でくくり、真紅の長いケープを首輪
のリングに結びつけて肩の上に羽織らせた。
 女たちに案内されるまま、まどかは小部屋を出て、いくつかの部屋を通り抜けて歩いて行く。ケープは全身を包む長さ
があったが、両手を後ろ手に縛られ、ケープを押さえることができないので、歩くと前が開き、乳房も下腹部も剥き出し
になってしまう。素肌に冷たい空気が触れる感触がまどかの不安をかき立てていった。
 ひとりの女がまどかの前を歩いていくつかのドアを開き、もうひとりの女は彼女のうしろについてきてそのドアをしめ
た。三つか、四つの部屋を横切って、たどりついた所は壁面いっぱいに古い本が並べられた広い図書室であった。
 そこでは、くつろいだ様子で四人の男がコーヒーを飲んでいた。男たちが一斉にこちらを見る。まどかはケープで覆わ
れた裸身を硬くした。男たちはさっきの男と同じようなたっぷりしたガウンを着ていたが、マスクはつけておらず、手にも
手袋ははめていなかった。
「おお、来たな。」
 最初にそう声をかけたのは、眼鏡をかけた初老と言っていい年齢で痩せぎすの紳士だった。理知的な風貌と上品な
物腰で、学者のように見える。
「さあ、もう少し近くに来なさい。」
 女二人はまどかの背中を押すようにして、男たちの方へ進んだ。一歩進むたびにケープの前が開いて、胸の膨らみ
や股間の翳りがチラチラと覗く、そこに男たちの視線が注がれるのを感じて、まどかは耳まで真っ赤になった。
 男たちの正面までくると、二人の女はまどかの両脇にひかえ、男たちは彼女を品定めするように見つめた。
「ほほう。これは、今までこの城館に来た女の中でも、とびきり美女だな。」
 30歳台ぐらいの背の高い男が言う。なかなか端正な顔立ちをしているが、するどい目つきのせいで、ハンサムという
よりは、むしろ冷酷そうに見える。
「いやいや、美女というよりは、まだ美少女といった感じですな。」
 そう言ったのは、よく太った禿頭の中年男だ。満面に好色そうな表情を浮かべてまどかを凝視している。
「これは、素晴らしい娘を連れてきてくれた。」
「ありがとうございます。館長。」
 その声を聞いて、まどかはうつむいていた顔をハッと上げた。館長と呼ばれる初老の男に答えて、うやうやしく頭を下
げている若い男は、車で帰って行ってしまったはずの亮だった。
「お前たちはもう下がっていいぞ。」
 館長の言葉で女たちが出て行くと、亮がまどかの側にやってきた。
「さあ、皆様にごあいさつだ。」
 亮が耳元でそう囁き、彼女の肩を抱くようにして他の3人が座っている椅子のところまで連れて行く。まどかは下唇を
噛んで少し涙目になりながら、亮を睨んだが、彼の方は全く意に介さない様子だった。
「キャッ!」
 まどかが悲鳴をあげる。亮が男たちの目の前で彼女のケープを持ち上げたのだ。透き通るような白い裸身が露わに
なった。しゃがみ込んで身体を隠そうとする彼女を亮が捲り上げたケープごと、後ろからしっかりと抱きかかえる。
 すると、太った中年男がニヤニヤ笑いながら椅子から立ち上がった。そして、まどかの腕輪の留金がしっかり締まっ
ていることを確かめてから、彼女の腰のラインをゆっくりと両手で撫で下ろしていった。
「やっ、やめて…」
 見知らぬ男に肌を撫で回される嫌悪感に、まどかは必死で逃れようともがく。
「キャアッ!いやあっ!」
 まどかが思わず叫び声をあげた。尻のあたりを撫でていた男の片方の手が、股間に潜り込み、二つの孔に乱暴に指
をねじ込もうとしたのだ。
「ハハハハハ!」
 その様子を見ていた背の高い男が、まどかの屈辱感をかき立てる笑い声をあげる。それを遮るように館長がこう言っ
た。
「娘にこっちを向かせなさい。乳房や腹がもっとよく見えるように。」
 二人の男がまどかの背後に回って、彼女の身体の向きを変えると、館長に向かって瑞々しい裸身を晒した。
 さらに男達は、胸を突き出すような姿勢でまどかの上半身を前に倒した。プルンとした乳房が館長の目の前で揺れ
る。童顔で幼さの残る顔立ちからは想像できないぐらいの、十分な量感を持った膨らみである。
「これは、いい乳房だ。」
 館長はそう言って満足そうな笑みを浮かべると、一方の乳房をつかんで揉みしだき、口でもう片方の先をとらえた。
「キャアッ!いやぁ!」
 館長の愛撫から逃れようとして、背中を反らせたまどかは体の平衡を失い、亮の腕の中にあお向けに倒れ込んだ。
館長は倒れた彼女は両足を大きく開き、男たちが脚を押さえつけた。
「いやっ、見ちゃ…見ないで…」
 今にも泣き出しそうな声でそう言いながら、なんとか脚を閉じようとまどかがむなしくもがく。黒い繊毛に飾られた陰部
が露わになっている。大陰唇の膨らみの、柔らかそうな閉じた間から、ピンク色の内部がわずかに覗いていた。
「きれいな性器じゃないか。」
「実のところ、まだセックスもしていないんです。」
 そう告白する亮に、太った中年男が尋ねる。
「ほう。そうすると処女かもしれないんだな。」
「たぶん、処女だと思います。」
 亮はその男に対してもへりくだった姿勢で答えた。
「それはいい!」
 太った男が上機嫌で言った。なおも何か言おうとする男を目顔で制して、館長が、その中心部に息づく唇を押し分け
た。
 男達の視線がその部分に集中する。指先でピンクの肉ビラをかき分けると、少し潤った粘膜が露出し、その上部には
クリトリスが顔を覗かせた。
「お願い…、見ないでぇ…」
 まどかの必死の哀願をむしろ楽しむかのように、館長がゆっくり顔を近づけて彼女の秘部を覗き込む。恥辱のあまり
目を閉じたまどかは、太腿の内側に男の髪の毛が触れ、荒い息が股間にかかるのを感じた。
「痛っ!」
 館長の指先に柔肉の内部まで押し開かれ、まどかが顔を歪めて小さな悲鳴をあげた。丸く開かれた膣口に環状のピ
ンクの膜が確認できる。
「うん。間違いなく処女だ!」
 太った男がうれしそうな声をあげた。
 男たちがじっくりと時間をかけてまどかの性器を鑑賞した後、館長が亮に命じた。
「娘を跪かせなさい。」
 亮がまどかの体を起こし、床に跪かさせた。
「膝を閉じるなよ。」
 そう言って、背の高い男がスリッパを履いたつま先で膝を軽く蹴った。膝を閉るのを禁じられると、両手をうしろ手に縛
られているため、どうしても体が前にかがんでしまい。膝がとても痛かった。
「踵の上に尻をついて中腰になり、体をちょっと反らせるといい。」
 亮の言うとおり彼女が上体を上げると、館長が亮に尋ねた。
「きみはこの娘を今まで一度も縛ったことはないのかね?」
「ありません。」
「鞭で打ったことも?」
「それも一度もありません。」
 まどかは男達の会話にショックを受けていた。彼女でもSMのことを聞いたことはあったし、身体を縛ったり、鞭で打っ
たりすることで快感を覚える者がいることも知識としては知っている。しかし、それは自分とは全く別世界のことだと思っ
ていたし、ましてや自分が縛られて鞭打たれたら、快感どころか、到底、その痛みや屈辱に耐えられないだろうと思うの
だ。
 しかし、現に今、まどかは裸にされて縛られている。
「もし君がこの娘をときおり縛りつけたとしても、少しばかり鞭で打ったとしても、娘が鞭で打たれて喜ぶようになったとし
ても、まだまだダメだな。必要なのは鞭で打たれて喜ぶ段階を通りこして、涙を流すくらいにならなければな。」
 館長は亮に向かってそう言うと、視線を床に跪くまどかに向けて命令した。
「立ちなさい。」
 恐ろしい会話を耳にして呆然としているまどかを、亮が引っ張り上げるようにして起こし、肩を抱くようにして、部屋の
中程に立っている二本の柱の前に連れて行った。そして、後ろ手にリングを結んだロープをほどこうとする。
「ちょっと、待ってくれ。」
 そのとき太った男が声を上げた。
「まず、その娘の身体をみんなで試してみようじゃないか。ここで貫通式を済ませてしまおう。」
(今だわ!)
 太った男が声をかけたことで、他の男たちの注意が一瞬自分からそれたのを感じたまどかは、亮の腕を振り切って
逃げようとした。
「こら、待て!」
 しかし、すぐに背の高い男が行く手を阻み、追いついた亮が両手でタックルするように、まどかの腰に抱きついた。
「いやっ!放して…」
 抵抗するまどかを、男たちは再び跪かせた。そして、両手を背中で縛ったまま、クッションの上に上体を押さえつける
と、胴よりも尻のほうが高くなるような姿勢をとらせた。
「キャアッ!イヤっ!」
 館長が白い尻の両丘をキュッと掴んだ。尻を突き出すような格好になっていたので、大切な秘部も、尻の穴も丸見え
だった。館長はさらに両ヒップを左右に引っ張って、じっくりとその部分を観察した。
 太った男が前に回って中腰になり、片手でまどかの顎を持ち上げて、卑猥な笑みを浮かべた。
「全部丸見えだよ。オ××コも、お尻の穴も…」
「…いやぁ…」
 羞恥に歪むまどかの表情を見て、男は楽しそうに笑った。
「逃げ出そうとしたお仕置きに、ロストヴァージンは、ちょっときつい思いをしてもらわないといけないな。」
 そう言いながら館長はガウンから陰茎を出し、いきり立ったそれをまどかの秘部にあてがった。
「い…、いやぁ!」
 ペニスの先が秘部に当たるのを感じたまどかが、あわてて腰をずらした。
「大人しくしていなさい!」
 そう一喝すると、館長は両手でまどかの腰を支えながら、肉棒の先を彼女の下腹部付近にあてがい、ねらいを定め
て腰を突き出す。
「あうっ!」
 前技も何もない挿入であった。呻き声をあげてまどかがビクリとのけぞり、そのまま口をパクパクさせて身体を硬直さ
せた。館長の陰茎のカリ首の部分をくわえた陰裂が押しひろげられている。
「く…、ううぅ…」
 館長が肉棒をゆっくりと埋め込んでゆくと、まどかは苦しげに眉をひそめて、喉の奥から絞り出すように呻いた。不安
と緊張のため、ほとんど濡れていない膣に陰茎を突き立てられて、股間に杭を打ち込まれるような痛みを感じているの
だ。
「い…、痛いっ!」
 ペニスに軽い圧迫を感じた館長が力を込めてぐいと押し込むと、まどかの口から悲痛な叫びがあがった。太い肉塊が
彼女の処女膜を突き破ったのだ。まどかの破瓜の瞬間だった。
「あうっ…、いや…、いたっ!」
 生まれて初めて男の身体を迎え入れるのに、受け入れる準備も整っていない性器に挿入されたのだ。破瓜の痛みも
人一倍だった。乱暴に花壺を突き上げられて、まどかは、あまりの痛みの泣き叫んだ。
「逃げたりしなければ、ゆっくり濡らしてから、入れてもらえたものを。」
 まどかの苦悶の表情を観察しながら、太った男が言った。同情しているような表情を見せてはいたが、どこか面白が
っているようでもある。
「なーに、早かれ遅かれ、痛みに泣くことにかわりはない。ここでは痛みは日常的なものだからな。」
 長身の男が、皮肉な笑いを浮かべた答えた。
「どうだ、痛いか?」
 館長が尋ねた。今や肉棒は完全に根元まで潜り込み、館長とまどかの恥毛がからみあっている。まどかはその言葉
さえ耳に入らない様子で、ただ苦しげに眉をたわめて必死に激痛に耐えている。
「その痛みの中で、男に服従する義務を覚えていくのだ。」
 館長はゆっくりと腰を前後させ始めた。
「ああぁ…、痛いぃ…」
 ズキズキする痛みに、まどかが泣き声をあげて身悶えした。肉棒が奥まで押し込まれる時には陰唇が痛々しくめくれ
こみ、引き戻す時にはそれをくわえ込むように吸いついてくる。
 館長はピストン運動をゆるやかにくり返しながら、まどかの胸の膨らみを掴んで揉みしだいた。そのうち、彼女の中
が、少し湿ってくるのを感じた。それは、快感からというよりは、乱暴な攻撃に対して、身体が自然と示した防衛反応の
ようなものなのだろう。
「う…、うっ…」
 まどかの閉じた睫毛の間からは涙が一筋こぼれ、苦痛に歯を食いしばっている。もしかするとそれは、肉体的な痛み
だけではなく、見ず知らずの男に処女を奪われた悲しみからくる心の痛みが拍車をかけているのかもしれなかった。
 館長の息づかいがせわしくなり、激しく腰を動かして容赦ないピストン運動を開始する。
「あっ!あっ!ああっ!」
 それはこれまでの痛みがほんの序の口にしかすぎないと思わせるくらい激しい痛みだった。まどかは激痛にのた打ち
回りながら、絶望的な悲鳴を繰り返す。
「イクぞっ!」
 館長の掛け声とともに肉棒がビクンビクンと脈打ち、熱い体液がまどかの体内に噴射された。
 館長がペニスをまどかから引き抜くと、太った男が交替でまどかの身体に押し入って来た。
「ああっ!」
 たて続けに男に犯される嫌悪感から、身震いしたまどかだったが、館長の放った精液のために肉棒はスルッと膣の
中に入ってきて、処女地を蹂躙された時のような痛みは感じなかった。
「どうだ、入ったぞ、気持ちいいか!?」
 初々しい肉襞がぴったりと陰茎に吸いつき、心地よく締め付けてくる。男は自分の剛棒が白桃のようなヒップの間を貫
いている様子を眺めながら、恍惚とした表情でそう言った。
 男はまどかの滑らかな背中にピッタリと覆い被さるようにして両手を双乳に持っていき、激しく揉みしだきながら、欲望
のまま、しゃにむに肉棒を突き立てる。
「ああっ!」
 まどかの悲鳴とともに、膣がキュっとしまって、男の肉棒に粘膜が甘く絡みつく。
「いや…、あぁぁ…」
「いいぞ…、スケベなオ××コだ…」
 身悶えするまどかを思い切り抱きしめ、男が耳元でつぶやく。
「いくぞ!オ××コに中にドバっと出してやるぞ!」
 まもなくクライマックスを迎えようとしていた男は、そう言うと、ピストン運動のピッチをあげた。
「出るぞッ、出るぞッ、出るぞっ!」
 最後の快感を得るために、男はより深くまどかの中に陰茎を押し込んだ。突き立てられた硬い肉棒が波打つように痙
攣し、熱い液体が彼女の肉体に注入されていく。
「ああぁ……」
 まどかは哀しげな声をもらす。男は未だ噴射をしている肉棒を彼女の中でクニクニとうごめかせていた。身体の中に
ぶちまけられた熱い迸りの感触が、まどかの心の痛みを倍増させた。
 一息つく暇もなく、今度は背の高い男の肉棒がまどかの腹の中に一気に押し込まれた。
「ああ…、もう許して…、お願い…」
 まどかは悲鳴をあげる気力もなくなってきたのか、弱々しい声で哀願した。男は彼女の訴えなどおかまいなしで、パン
パンと音がするほど勢いよく腰を動かして、自分の欲望をぶつけている。一人よがりの男の行為は、少女に快感とはほ
ど遠い汚辱感のみをもたらした。
 やがて3人目の男が体液を放出し、彼女の体を放すと、まどかはクッションから床にすべり落ちてしまった。
「イヤっ…、こんなのイヤぁ…」
 顔を床に押しつけられるようにして泣きじゃくりながら、そう繰り返すまどかの目の前に、血管を浮き上がらせた館長
のグロテスクな肉棒が突き出される。鼻をつく青臭い臭いに顔をしかめた次の瞬間、彼女は、性器ばかりでなく口も男
たちの攻撃から逃れられないのを思い知らされたのだった。



 
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