産隆商事のニューフェイス 3 究極の接遇研修
 
第3章

 「ようこそいらっしゃいました」
 そう挨拶をした絵里の表情が、客の顔を見て強張った。
「えっ、新井さん?」
 客の方も驚いた顔で絵里を見る。今年、絵里たちと同期で産流商事に採用された湯元孝一だった。
「今日、研修の打ち上げがあって、その後、全員がここに連れて来られたんだ。接客に関わる社員は、フーゾクぐらい
知っておいた方がいいって…、断るとかそんな感じじゃなくて…」
 孝一は気まずさをごまかすように、必死でそう説明した。男子の研修は5日間で終わるが、今日がその最終日なの
だ。
「でも…、新井さんは?どうして、ここに?」
 孝一が怪訝な顔で聞いてきた。
「…これが、女子の研修なの…」
 俯いたままそう言うと、絵里は事情を説明し始めた。研修の4日目、彼女たちは、このソープランドに連れてこられ
た。残る7日間をソープ嬢として働き、身も心もお客様に尽くす接客を学ぶというのが理由である。昨日の朝にソープ嬢
としての研修を受けさせられた彼女たちは、夜からさっそく客をとらされた。
「昨日は3人の相手をして、今夜はこれまでに2人。あなたで6人目よ…」
「そうか、女子は大変だな…」
 二人はお互いの目を見ることなく、会話を交わした。
「…でも、どうしよう…」
 孝一がぽつりと言った。
「課長から『女を前にして、逃げて帰ってくるんじゃないぞ』って念を押されちゃったしなぁ…」
 孝一がチラリと絵里を見た。絵里が決意を込めた視線で彼を見ている。
「仕方ないよな、研修だから…」
「そうね、研修だもん…」
 そう言い合うと、絵里は孝一をソファに座らせ、その前に正座した。
「改めて、いらっしゃいませ…」

「枡田さん…」
 泣き出した優奈を前にして、堀内遼平はどうしたらいいかわからず、オロオロしていた。
 昨日からの異常な研修について説明していた優奈は、無理やり客をとらされたことを語り始めるや、とうとう耐えられ
なくなったらしい。
(ホントに可愛い子だよな…)
 泣きじゃくる優奈を見て、遼平は心からそう思った。彼女のことは、採用面接の頃から、同期の中で噂になっており、
多くの男子が彼女と同じ会社に就職したいと思っていた。遼平もその中の一人だ。
(…で、どうするかだ…)
 少し落ち着いてくると、遼平は考え始めた。どこの個室に入るかはくじ引きで決まった。彼がこの部屋を引き当てた時
に、人事課の連中がうらやましそうな顔を見せていたのは、こういうことだったのだ。モテないという自覚がある遼平は、
すぐに決断した。優奈と裸で抱き合い、ペニスをしゃぶってもらうチャンスなど、普通に考えれば一生あるはずがない。
これは、天恵というものだ。
 遼平は、下を向いたまま涙ぐんでいる優奈の肩に手をかけた。
「…つらいかもしれないけど、これも研修だ。ガンバロウ…」
 しばらく躊躇った後、優奈は小さくコクリと頭を縦に振るしかなかった。

 浴室に入ってからも、優奈は準備を整えながら、遼平の視線が気になって仕方なかった。粘りつくようにじっと見られ
ているのを感じて、思わず手を胸にあてたり、お尻を隠したり、下腹部を庇ったりしてしまう。
 チラッと目をやると、スケベ椅子に腰掛け、期待に目を輝かせてこちらを見ている遼平と視線が合った。
(ああ、どうしよう…、やっぱり、恥ずかしい…)
 優奈は掌を硬く握り締め、瞼をぎゅっと閉じた。
 見ず知らずの男を相手にするのとはまた違った抵抗感があった。なにしろ、職場の同期を相手に、肌と肌を重ねあ
い、全身を隅々まで舐め合うのだ。相手を知っているだけに、その恥ずかしさは並大抵のものではなく、この後すること
を考えると、気が遠くなりそうだった。
「さあ早く、研修の成果を見せてよ」
 少し焦れたような声で遼平が言う。もはや覚悟を決めるしかない。
「それでは、お体をきれいにしていきます…」
 優奈は、遼平の腕をとって、石鹸のついた胸を擦り付けた。柔らかな膨らみが押し当てられる感触に、思わず遼平の
表情が緩む。
 優奈に導かれて、遼平の手が彼女の胸の柔らかさを確かめるように、ゆっくりと揉みしだいた。人差し指と中指で軽く
乳首を挟み込む。
「うっ…、くぅ…」
 遼平の指が乳首の上で円を描くように動くと、優奈が思わず声を漏らし、頬を染めてうつむく。いつしか、遼平は夢中
で優奈の双乳を撫で回していた。優奈は軽く唇を噛んで、乳房を弄られる嫌悪感を隠している。
「失礼します」
 続いて、優奈は遼平の腕を股間に挟み込んで、内腿と陰部を擦り付ける。遼平の顔に歓喜の表情が浮かんだ。
 優奈は自らの身体を使って、遼平の身体を丁寧に洗っていく。なめらかな肌が遼平の身体を滑っていく。相手が遼平
だということを意識しないように、ひたすら店の研修で教えられたとおりにふるまおうと心がける。そうしないと、また泣き
出してしまいそうだ。
 揺れる乳房、理想的な丸みを帯びたお尻、繊毛に覆われた下腹部…、遼平は優奈の悲壮な決意など想像すらしない
様子で、呆けたような顔で彼女を見つめ、柔らかな肌の感触を楽しんでいた。泡まみれの身体を密着させているうち
に、遼平の肉棒が硬く大きくなっていく。
「ここも洗いますね…」
 スケベ椅子に座る遼平の前に跪き、優奈の手が限界まで膨らんだ男根をそっと包み込んだ。

 孝一と向かい合って浴槽に入った絵里は、彼の腿の間に身体を入れた。孝一の尻がぐっと持ち上がり、半ば勃起し
た肉棒が水面から出る。それを掌ですっぽりと包むと、絵里は、ぽっちゃりとした唇を開き、舌を出す。
 絵里が舌を伸ばし、孝一の怒張に絡めていく。鈴口を舌先で突つき、カリの裏側へと舌腹を這わせる。「潜望鏡フェ
ラ」だ。絵里の甘美な舌を味わった孝一のペニスは、みるみる大きくなっていく。
 肉棒が絵里の唇を割り、口の中に消えていく。同僚の美人女子社員が自分の股間に顔を埋めている姿を見て、孝一
の興奮は極限まで高まっていった。
 絵里は、白魚のような指を怒張に絡め、指先と唇で肉棒をしごき始めた。
「ううっ…」
 あまりの気持ち良さに、孝一の腰がブルッと震える。思わず暴発しそうになる直前、絵里は肉棒から口を離した。そし
て、湯船から孝一の足を取り出す。
「おおっ…」
 孝一が軽い驚きの声を漏らした。絵里が足の指を口に含んで、チュバチュバと音を立ててしゃぶり始めたのだ。舌を
出して、足の指に、足の又に這わせていく。
「凄いよ…、新井さん…」
 感動したような声をあげる孝一に、絵里が妖艶に微笑んだ。
「湯元クン、気持ちいい?」
「もちろんだよ、最高だ!」
「じゃあ、次は、立ってみて…」
 立ち上がった孝一が、片足を浴槽の縁にかけて股を開いた。絵里は孝一の太腿の間に潜り込むようにし、上を向い
て玉袋を口に含むと、片手で肉棒をしごき始めた。
「おうっ、気持ちいいっ!」
 孝一が思わず声をあげる。玉袋から竿の裏に舌を這わせながら、絵里は身体を移動させて、孝一の前に出た。今度
は正面から肉棒をくわえ、頬をすぼめて、ゆっくりと顔を前後させる。その動きに合わせ、その怒張が絵里の口を出入
りするのが見えた。
 再び孝一が湯船に漬かった。絵里は勃起した肉棒を双乳に挟み、膨らみを両手で寄せるようにして、しごいていく。さ
らに口にくわえ、乳房で激しく扱きながら、フェラチオする。
 絵里の動きが次第に早くなってきた。お湯が浴槽にぶつかり、チャプチャプと音を立てるのが心地よい。
「うっ、出るっ…」
 孝一が呻き声を漏らす、絵里は舌を出して孝一の精液を受け止めた。

 床に座った優奈は洗面器にローションを入れると、手で掬ってマットに塗り、続いて自分の胸に塗っていく。形の良い
双乳にヌルヌルした液体が塗られ、白い柔肌がテカテカと光っている様子を、遼平はじっと見つめていた。
 時折、恥ずかしがったり、泣きべそをかいたりするものの、優奈のサービスはけっして悪くはなかった。店の研修で教
えられたとおりにしているのだろう。もともと頭が良く、真面目な性格なので、何事せよ、教えられたことをきっちり覚えら
れるタイプなのだ。
「準備ができましたので、こちらへどうぞ…」
 遼平に対して敬語を使っているところからも、マニュアルどおりだということがよくわかる。本来なら興ざめするところ
だが、相手が想いを寄せていた美女だとなれば、そんなことは、たいした問題ではない。
「優奈ちゃん、よろしくね…」
 すっかり馴れ馴れしくなった口調で言うと、遼平はマットのうつぶせになった。
「失礼します…」
 小さな声でそう言って、優奈は遼平の背中にうつぶせになった。両脚は大きく開いて遼平の腰を挟み、彼の臀部に下
腹部を押し当てる。
(気持ちいいっ!)
 柔らかな乳房が背中でつぶれ、陰毛が腰にあたる感触だけで、既に遼平は有頂天になった。
「優奈のオッパイやアソコ、気持ちいいよっ!」
 遼平が歓喜の声を漏らした。その言葉に、あらためて自分がしている行為を自覚すると、優奈の胸に激しい羞恥心
が湧き上がってくる。
(私、何してるんだろ、恥ずかしい…)
 同じ職場の男子社員と全裸で抱き合い、自ら身体を揺らせてローションに塗れたヌルヌルの肌を擦り付けているの
だ。そう考えると、顔から火が出そうだ。
「どうしたの?」
 優奈の動きが止まったのを感じて、遼平が尋ねる。そこに不満そうな響きを感じ取った優奈は慌てて、乳房を彼の背
中を滑らせていった。
 優奈が舌を出し、遼平の背中に這わせた。チュッ、チュッと音を立ててキスをしながら、体を移動させていく。顔のとこ
ろに遼平の尻がきた。尻たぶに舌を這わせ、そして、尻の割れ目を開いた。褐色の窄まりが目の前に現れる。
(ああ、堀内君のお尻の穴…、舐めないといけないんだわ…)
 同僚の肛門を舐めることには、さすがに強い嫌悪感を感じたが、もはや逃げ場はない。これも研修なのだと自分に言
い聞かせて、優奈はおずおずと男の穴に舌を当てた。
「おおっ!」
 優奈の舌が肛門に触れるのを感じて、遼平が声をあげた。
 優奈は、できるだけ何も考えないようにして、遼平の尻に顔を埋め、皺の一本一本まで舐めるように舌を這わせてい
く。
「すごく、気持ちいいよ…、優奈」
 遼平が馴れ馴れしく名前を呼び、歓喜の声をあげた。

「それじゃあ、そろそろ入れますか…?」
 そう言うと、絵里は仰向けになった孝一の腰にまたがり、肉棒を陰部にあてがう。
「うっ…」
 絵里がゆっくりと腰を沈めていき、ついには肉棒を根元まで呑み込んだ。孝一が視線を落とすと、絵里の膣に自分の
肉棒が埋まっている様子がはっきり見える。それは、男の征服欲を満足させる光景であった。
 孝一を中に入れたまま、絵里は腰をゆっくり上下させた。黒髪が波打ち、濡れた裸体が浴室の照明を反射して輝い
ている。孝一は目の前で揺れる双乳に両手を伸ばし、思うままに揉みしだいた。絵里の乳房が淫らに形を変え、飛び
出した乳頭が天を向く。
「あぁん…」
 絵里の口から悩ましい吐息が漏れ始め、孝一の興奮をさらに刺激していく。孝一は我慢できずに、腰を突き上げた。
「あはっ、ああ、あはぁ…」
 絵里の息が荒くなってきた。顔を左右に振ると、頬に髪の毛が貼りつき、さらに色っぽさを増していく。数本の髪の毛
が唇の端に貼りついている。
「あ…ああん…う、うふふン」
 絵里が身体を前に倒し、孝一に抱きついた。二人は唇を重ね、舌と舌を絡めあう。その間も絵里の腰はゆっくりとグ
ラインドし、濡れた粘膜で怒張を擦りたてて、孝一の性感を高めていく。
 自ら動きたくなった孝一は絵里を下にし、正上位になった。
「あっ、あっ、あっ、あっ…」
 孝一の腰がピストン運動を始めた。グチャグチャと肉棒が愛液をかき回す音がする。
「あはっ、きっ、きて…もっと強く…」
 絵里の膣がキュッ、キュッと収縮し孝一の怒張を締め上げてくる。ついに我慢できなくなり、孝一は絵里の中で果て
た。
「ねぇ、新井さん…」
 交合の余韻を楽しむように絵里を抱きしめながら、孝一は思わず呟いた。
「君、こっちの仕事、向いてるかもしれないよ…」

 遼平の下半身で反り返っている怒張の裏側が、優奈のお腹で擦られる。それは、すでに、熱く硬くなっていた。
「ねぇ、そろそろ入れさせてよ」
 我慢できなくなった遼平がそう言うと、マニュアルどおりの妖艶な人形だった優奈に困惑したような表情が戻った。
「それは…、ちょっとダメなの…」
「えっ、本番なしなの?」
 遼平がそう言って口を尖らせた。ここで「店の方針」だと言えば、何の問題もなかったところだが、そういう事情に疎い
優奈は、本気で弁解を始める。
「わ…私、これまでに…、せ…セックスとか…、経験がないから、許してもらってるの。ごめんなさい…」
 泣きそうになって謝る優奈のことを可愛いと思う反面、同期の中で自分だけ本番ができないことがわかった遼平は、
少し意地悪な気分になってきた。
「えーっ、ひどいなぁ、それじゃあ、詐欺みたいなもんだよ。他の同期は、ちゃんと女子にセックスさせてもらってるの
に!」
「ごめんなさい、ホントにごめんなさい…」
「そんなことじゃあ、会社に戻っても本気で接客なんて無理だろうね」
 遼平は、容赦なく優奈を追い詰めていく。
「ごめんなさい…、でも、私…」
 優奈が必死で謝る。少し可哀想になってきた遼平は、やや言葉をやわらげた。
「じゃあ、かわりに、うんと気持ち良くしてよ」
 その言葉に救われたかのように、優奈の表情が輝いた。
「はいっ、私、堀内君にいっぱい気持ち良くなってもらえるよう、がんばります」
「じゃあ、ちゃんと、サービスしてよ」
「はい…」
 マットの上で、遼平の身体を隅々まで丁寧に舐め上げた優奈は、勃起した遼平の肉棒を、股間の割れ目に挟んで擦
り始めた。「素股」である。
 真っ白い双乳が遼平の前で揺れる。柔らかな優奈の陰部が遼平の肉棒に擦りつけられる。挿入してはいないが、そ
れはそれで気持ち良い。
「ああん…、感じてください…。感じて…」
 そう言いながら、優奈が腰を揺する。彼女にしては、精一杯がんばってサービスをしているのだ。温かく濡れた粘膜で
ペニスを擦られる感触にゾクゾクし、遼平の腰も自然に動いていく。
 しかし、その時、ふと遼平の脳裏に、他の同期のことが浮かんだ。他の部屋では、女子社員とセックスしていると思う
と、もやもやとした気分が再び頭をもたげてくる。
「ダメだ…、やっぱり、我慢できないや、優奈、入れさせてよ!」
 そう言うと遼平は、優奈の中に侵入しようと腰の角度を変えた。先端部がヌルッと滑って、膣口に埋まった瞬間、優奈
が悲鳴を上げて飛び退いた。
「痛いっ…、だ、だめっ、い、入れないで…」
「何、何だよ、びっくりするだろ!」
 遼平が立ち上がって、憤慨した表情を浮かべた。優奈は下を向いたまま、焦点が定まらない目を泳がせている。
「なんだよ、ここはソープだろ、俺をバカにするのか!」
 無理に挿入しようとした後ろめたさを誤魔化すように、遼平が優奈を怒鳴りつけた。優奈の白い肩がビクッと震える。
「ごめんなさい、ごめんなさい…」
 そう言いながら、優奈は遼平の前に跪いた。上目遣いに見上げた優奈の眼には、涙が浮かんでいる。
「かわりに、口でしますから、許して…」
 優奈はカウパー腺液と愛液でヌルヌルになった怒張を握り締めて、しゃぶった。教え込まれたテクニックを必死で思い
出すように、唇で亀頭を挟み、強く舌を押し付けて怒張の笠の裏側を舐め上げ、玉袋の優しくマッサージする。
 しかし、嗜虐的な気分になっていた遼平は、ペニスを口に咥えている優奈の頭をいきなり両手で掴むと、思い切り腰
を突き入れた。
「うぐぅ…、ぐぅぅ…」
 喉の奥を突かれて、優奈が苦しげな声を漏らした。激しく頭を揺さぶられて、何度も嘔吐しそうになり、溢れた唾液が
床に滴る。
「うっ…うぐぐぐっ」
 涙で顔をぐしゃぐしゃにし、強引なイマラチオから逃れようと両手で遼平の腿を叩く優奈にかまうことなく、遼平は優奈
の頭を押さえ込んだ。
「出すぞ、全部呑むんだ…」
 そう言うと遼平は、優奈の頭を前後に揺さぶりながら、怒張を繰り出す。遼平の怒張が、優奈の口の中を塞でビクン
ビクンと波打つ。遼平が放った体液が喉の奥に流し込まれ、優奈は激しく噎せ返った。
 肉棒を抜くと、優奈が咳き込み、口に溜まった精液が床に滴り落ちる。
「ザーメンも飲めないのかよ、ダメだなぁ…、人事課に報告しておくよ」
 やっと解放され、放心状態で床に座り込む優奈に、遼平は意地悪な捨て台詞を残して浴室から出て行った。



 
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