サッカー部マネージャー物語
 
33
 
  練習も終わり、誰もいなくなった部室に女の喘ぎ声と、くぐもった男の声が響く。薄暗い部屋の長椅子の上で、全裸
の2人が抱き合っていた。女はチーフマネージャーの聡子、男は1年生の宮尾だ。まだレギュラーになっていない彼に
は、本来であればマネージャーにセックスの相手をさせる資格はない。
「あんっ、うふぅ!」
 乱暴に乳房を揉まれて、聡子の体が反り返る。甘い喘ぎ声とピンクに染まってうねる裸身に、宮尾の興奮はいやが上
にも高まっていく。そこに、男を誘う聡子の声が追い討ちをかけた。
「あぁ…、もうダメぇ…、お願い…、してぇ、宮尾クン、オ××コしてぇ…」
「い、いいんだね。入れるよ。」
 宮尾はぎごちない動作で聡子にのしかかり、淫裂に男根をゆっくり挿入していく。
「あ、あ…、あぁー!」
 よがる聡子の声を聞き、宮尾はいっそう肉棒を固くした。固くなり、大きく膨張すればそれだけ、聡子の中がきつく締
め付け、快感は増した。宮尾はさらに強い快感を得たくて、無我夢中でピストン運動を始める。
「いいっ…、いいわ!」
 宮尾に組み敷かれながら、聡子も器用に腰を動かし、快感を高めていく。
「あぁん…、あん、あんっ!」
 聡子は喘ぎ声をあげながら、宮尾の首に両手を絡ませた。そして、自ら男の唇に自分の唇を重ねる。
「んぅ…」
 宮尾が口を開けると聡子の舌が入ってきて、情熱的に舌をからませた。興奮した宮尾は、いっそう激しく腰を突き動
かす。
「んああっ!ダメぇ…ダメぇ…あはん、イクぅ…、あはぁん…」
 聡子は唇を離し、よがり狂う。
「聡子…、聡子っ…」
 宮尾も切羽詰まってきた。聡子がきゅっと秘孔を締め、宮尾を導こうとする。
「んぅ…、聡子…、イクぞ…」
「あぅ、聡子イッちゃう…、イッちゃうぅ!」
 長く尾をひいて聡子がかん高く叫ぶ。太腿の内側に、ツツーっと女の射出液が流れ、宮尾の男根からは濃度の濃い
白濁液が聡子の体内に噴射された。二人はガクガクッと痙攣し、崩れるようにソファの上で抱き合った。
 行為を終えた宮尾は聡子と抱き合ったまま、セックスの余韻に浸りながら、彼女の乳房をゆるゆると弄り、だらしない
表情を晒している。
「宮尾君のおチンチン、なめてキレイにしてあげる…」
 聡子は起きあがると、仰向けになった宮尾の勢いを失った一物を口に含んだ。丹念に舌を使って、肉棒に絡みつい
た男の精液と自ら分泌した愛液を舐めとっていく。宮尾の男根がまたムクムクと大きくなっていく。
「うふっ、また大きくなってきたわよ…」
 甘い声でそう囁くと、聡子は勃起したペニスを握り、いとおしむように上下に動かした。亀頭の先から湧き出た男の体
液が肉棒全体に流れて聡子の指を汚し、クチャクチャという音を立てる。そうしながら少女は、下に垂れる睾丸に片手
の指を這わせ、軽く揉みしだく。
「ううぅ、気持ちいいよ…」
 堪らずそう呟いた宮尾の男根を、聡子は再び口に含み、竿のまわりに舌を這わせた。
「うっ!」
 唸り声とともに宮尾が二度目の射精をした。口の中に溜まった精液を聡子はゴクンと飲み込む。
「よかったよ、聡子、最高だ…」
 すっかり満足した宮尾がそう言うと、聡子も小悪魔的な微笑みを浮かべて口を開く。
「宮尾君のおチンチンも素敵だったわよ。ところで、宮尾君。」
「なんだい。」
「今度の紅白試合では、まさか黒坂さんのチームに入らないわよね。」
 そう言うと、聡子は男の顔をじっと見た。まさに、男心をとろかせるような表情だった。

 同じ頃、池辺が宿泊しているビジネスホテルの一室に、瞬、黒坂、麻美が集まり、池辺とともに紅白戦の作戦を練っ
ていた。
「レギュラーのほとんどは香川のチームだろうが、俺と瞬、それにディフェンスの梶谷はこっちに来てくれるよ。」
 黒坂が言うと、瞬も自分が動いた結果を発表する。
「キーパーは、橋本は香川の側近だからダメですけど、1年生で次期レギュラー候補の宮尾が参加するって言ってくれ
てますよ。」
「それはありがたいな。フォワードが瞬、俺が中盤、それに宮尾と梶谷が入れば、あと何人か有望な1年生が来てくれ
たら、他のレギュラーが全員香川の方に行っても、十分勝負になるよ。」
「気ぃつけや。あいつらについている幸孝が素直に試合するとは思われへんからな。ましてや、審判もあいつなんやか
らな。」
 そう言いながら、麻美が淹れてきたコーヒーのカップを片手に、池辺が言った。瞬は、以前から気になっていることを
聞いてみようと思った。
「ところで、おっちゃん、あんた、春日とどういう関係なんだ?」
 瞬が尋ねると、池辺は口の端を歪めるような苦笑いを浮かべ、鞄の中から取り出したスクラップブックを放り投げた。
 栞をはさんであるページを瞬が開く。小さな新聞記事の古い切り抜きが貼ってある。

 ×日午後、サッカーの名門として知られる○○高校サッカー部員5名が婦女暴行の容疑で逮捕された。部員達は同
クラブのマネージャーをしていた女子生徒に集団で暴行を加えた疑いが持たれている。逮捕された中には、次期の全
日本チーム入りが期待されていた少年が複数含まれている。

「これは?」
 瞬は、まさかと言った顔で池辺を見つめた。ベッドに腰を下ろした池辺は、おどけたように肩をすくめて答える。
「さすがに天下の毎朝新聞、表現もおだやかやし、少年事件の報道やから名前も出してへん。ところが、週刊誌なんか
は、こうはいかへんかったな。平気で実名を出しよったし、中には顔写真や住所まで出しよったとこもあったな。」
「まさか…」
「そのとおりや。」
 池辺はポツリとそう言うと、古傷が痛むかのような表情を浮かべた。

「おい、女とやりたいよな。」
 練習を終え、とりとめもない話に花を咲かせていたサッカー部員たちの中から、ふとそうした声が上がった。もともと、
最もセックスに関心がある年頃の少年たちだ。一気にその手の話が盛り上がる。すると、少し前にナンパした女子大生
を相手に童貞を捨てたと自慢していた春日幸孝が、ニヤリと笑いながら言った。
「お前たち、美佳子とやりたくないか?」
「えっ、美佳子とか?」
 誰かが思わず声をあげ、全員が菅生美佳子の愛らしい顔を思い出した。絵に描いたような美少女ではないが、小柄
で、パッチリした目と八重歯が特徴の可愛い少女だ。性格も明るく、恋人にしたい女子は誰かと聞いたら、ほとんどの
部員が、彼女の名前をあげるだろう。
「そりゃあ、したいけど…」
「無理だろう。」
 二、三人が、即座にそう反応する。しかし、春日は引き下がらなかった。
「連れてきて、みんなで、無理矢理犯っちまわないか。集団レイプするんだ。」
 口調は冗談めかしているが、その目は本気だった。集団心理が働く中で、なんとなく異論を唱えにくい流れだった。し
かも、春日はサッカーの技量が抜群で、将来のJリーグ選手は間違いなし、次期ナショナル・チーム入りも噂され、部員
たちの中でリーダー的な存在なのだから、なおさらだ。
「池辺、お前、美佳子を連れてきてくれよ。」
「えっ?俺がか?」
 春日に言われて、池辺は困ったような表情を浮かべる。池辺は現在、キャプテンになっている。関西で育った彼は、
サッカーの才能を評価されてこの学校に入学することになった。プロ入り、全日本入りが噂されるのは春日と同じだっ
たが、もともとシャイな性格のためか、常にリーダーシップを取るのは親友の春日の方だ。
「そやけどなぁ…」
 池辺は口ごもる。美佳子が可哀想でもあったし、『それは、ちょっとヤバイな』と思うのだが、口に出して反対するのは
許されないような、そういう場のノリである。下手なことを言えば、『いい子ぶるなよ』とシラケた視線を集中的に投げつ
けられそうだ。
「そやけど、来えへんやろう…」
 そう言ってごまかそうとする池辺だったが、春日は逃がそうとしなかった。
「あいつ、お前に気があるみたいだから、きっと来るぜ。」
「そりゃあ、いいや。」
「連れて来いよ。」
「いけ、いけっ!」
 他の部員たちが口々にそそのかす。そういうやりとりの繰返しがあり、そして、とうとう池辺はその場のノリに押し切ら
れてしまった。
 美佳子は来ないだろうと思い、また彼女が断ってくれることに最後の望みをかけていた池辺だったが、美佳子は誘い
に応じて、下校途中、男子寮の彼の部屋までやってきた。良心の呵責で胸が痛むのを感じながら、池辺は美佳子を部
屋に入れる。
「えっ?春日君も…、みんなも来てたの?」
 美佳子が怪訝そうな表情を浮かべた途端、池辺は後ろ手にドアを閉めた。バタンという音がやけに大きく響く。
「何?ちょっと、冗談でしょ、やめてよ!」
 異様に興奮した様子で迫ってくる男たちの様子に、美佳子は可愛い顔をひきつらせる。その声は今にも泣き出しそう
に震えている。
 両手で体を抱くようにして、じりじりと後ずさりした美佳子は、そのまま体勢を崩して、どんと壁に寄りかかるような格好
になった。声を出すこともできなかった。
 以前、女性がレイプされたというニュースを見て、美佳子は、万が一そういう事態になったら、自分は力の限り抵抗し
ようと思っていた。男をキッと睨んでやろうと思っていた。しかし、実際にそういう場面になってみると、脅えて体を縮こま
せ、弱々しい視線を上目遣いで送ることしかできなかった。
 とうとう男たちは美佳子を捕まえ、ベッドに押し倒すと、彼女が着ているものを全て剥ぎ取った。美佳子は泣き叫び、
必死の抵抗したが、彼女の抵抗は5人がかりの男の手であっという間に封じられた。
「せめて処女は池辺に奪ってもらえよ。お前も期待してここに来たんだろ。」
 春日の声に、美佳子は激しく首を横に振る。もしそのつもりがあったとしても、こういう状況でロストヴァージンするの
は嫌だということだったのかもしれない。しかし、激しい嫌がりようは、筋違いにも、冷静な反応ができなくなっていた池
辺のプライドを傷つけた。
「そうだな…」
 池辺はそれだけ言うと、下半身裸になり、ベッドの上で押さえつけられている美佳子の脚の間に膝をついた。彼女の
ことを可哀想に思う気持ちもなくはなかったが、彼自身、初めての経験にすっかり興奮してしまい、深く考えることができ
なくなっていた。下腹につきそうなぐらい勃起したペニスに手を添え、美佳子の股間にあてて狙いを定めると、ぐいっと
前に体重をかける。
「いやっ!イヤーッ!」
 激しい悲鳴を上げた美佳子は、男の侵入を防ごうと体をひねったが、全身を押え込まれているため、池辺の肉棒を
避ける術がなかった。
「い、いたい、痛いっ!」
 十分潤っていない未通の性器にいきなり挿入された美佳子は、肉襞が引き裂かれるような苦痛に悲鳴を上げた。そ
れとは逆に、ヌルッとした粘膜でペニスを撫でられるような感触に、池辺は快感の声を吐き出した。こんなに気持ちがい
いのは、生まれて初めてだった。
「すぐにでもイキそうだ…」
 思わず声に出してしまった。その言葉を聞いて、美佳子は体をビクッとさせる。
「あぁ、いやぁ…、早く抜いてぇ…」
 体内に射精される恐怖で美佳子が哀しげな声を出した。その声を聞いた瞬間、池辺の中に罪意識と同時に、それを
上回る快感と征服感がわき上がった。池辺は、ぎごちない動きで、もっと美佳子の中へ押し込もうと力強く腰を動かし
た。あまりにも強引すぎて、美佳子は痛みで顔をしかめたが、かまわず下半身をもっと奥に預けた。その途端、童貞の
ペニスは、耐えきれなくなってビクンビクンと脈打ち、果ててしまった。
全裸になった春日が、池辺に替わって美佳子の体に馬乗りになると、双乳をゆっくりと揉みはじめた。
「あ、い、いやっ…」
 春日の指先が乳首を摘み、くりくりと弄っていく。
「アッ、だめ、アッ、あぁ…」
 美佳子が戸惑ったような声をあげた。春日の愛撫で胸の突起が尖ってくる。
「ほら、見てみろよ。こいつ、感じてるぜ。乳首が立ってるだろ…」
「ホントだ、すげぇ…」
 他の少年たちは好奇心に目を輝かせて、春日の愛撫に反応する美佳子を見つめている。
 春日は美佳子の乳首を舌先で舐め、片手を彼女の股間に這わせていった。池辺の漏らした精液と自らの愛液でドロド
ロになった性器が、春日の指の動きにあわせてクチュクチュと音を立てる。
「いやらしい音がしてるだろう。」
 春日がニヤニヤ笑いながら言った。経験済みだと自慢していただけあって、手慣れた様子で女体を弄り、美佳子にあ
えぎ声をあげさせる。それは、他の男たちの性欲をかき立てるのに十分だった。中には、見ているだけでトランクスの
中に射精してしまった者もいる。今、精液をはき出したばかりの池辺の男根も、またムクムクと固くなってきた。
「そろそろいいな…」
 春日はそう言うと、腹近くにまで直立した男根を手に持つと腰を近づけ、美佳子の膣口にあてがった。
「よし、入れてやるぞ。」
「あっ、嫌っ、やめて、やめてっ!」
 美佳子は、最初に池辺に貫かれた時以上の悲鳴をあげ、男の侵入を何とか逃れようともがく。白い体がくねり、喉が
のけぞる。喉の真下にある鎖骨の先端がクッキリ浮かび上がる様子は、かえって男たちの欲情を掻き立てた。
 春日はぐっと力を込め、腰を突き入れた。ペニスの半分ほどが没入する。池辺の時と違って、スルッと肉棒が膣の中
に埋まっていった。
「あああ、いやぁ…、助けて…」
 美佳子は哀しげな声を漏らし、すすり泣く。硬く勃起した怒張を根元まで挿入した春日は、美佳子の体を抱きしめて、
全身で女体の感触を楽しんでいた。
「あっ、あんっ…、はうっ…」
 男が腰を使い始めると、自分の意思とは関係なく、美佳子の体が刺激に反応し始めた。痛みしか感じなかった池辺と
の性交とは明らかに違った様子だ。喘ぎ声を漏らし、うっすらとピンク色に染まって汗ばんだ肌からは甘い香りが立ち
上る。美佳子の脚の指がいっぱいに開いて曲がっているのが、池辺の目に映った。
 池辺たちは一晩中かけて美佳子の体を思う存分弄び、交替で何度も彼女と交わった。
 少年たちは、いたずらの延長でやったつもりだったが、少女の身も心も踏み躙った行為は、それ相応の報いを受ける
ことになった。特に、美佳子を誘い出した池辺は主犯格とみなされ、長期間、中等少年院に送られた。もちろん、サッカ
ー選手になる夢はそこで断たれてしまった。
 少年院に入った池辺は、春日が少年院送りを免れたことを知った。香川建設重役の父が、腕のいい弁護士を雇った
成果だった。
 その後、少年院時代に暴力団関係者との縁ができた池辺は、危ない橋を何度か渡ることになり、とうとう服役も経験
した。足を洗ってからも、堅気の生活には戻りきれず、今は、三流雑誌で風俗業界のレポートを書いて生活している。
一方、春日はサッカー選手こそあきらめたものの、有名私大に入って学生生活をエンジョイした後、父親のコネで就職
を果たしたと聞いた。
「幸孝のことを恨んだこともあったけどな。まあ、結局、自分のしたことやから、しゃあないわな。」
 池辺がサバサバした口調で言う。瞬には返す言葉がなかった。

 机の上に無造作に写真が並べられた。デジカメで取ったのをプリントした物だ。若い男女がセックスしている写真。絨
毛に包まれた淫裂に肉棒が入っている写真。中には嫌がって泣きべそをかいている少女の乳房や性器を楽しそうに弄
っている様子も写されている。少女はサッカー部のマネージャーたち、そして、男はレギュラーで2年生の梶谷昌憲だ。
顔もハッキリ写っている。
 ここは男子寮の梶谷の部屋。池辺が瞬たちを相手に昔話をしている頃、三芳と白井を連れた香川が訪問していたの
だ。
「こ、これは?」
 引きつった顔の梶谷がかすれた声で尋ねる。
「おいおい、『これは?』はないだろう。」
「忘れちゃったんですか?みんなでやってきたことじゃありませんか。」
 白井と三芳の声は脅迫の色を帯びている。
「梶谷が黒坂さんと仲がいいのは知ってるけど…」
「よく考えないとなぁ。」
 二人に続いて、香川が押し殺した声で一言呟いた。
「わかるだろう、レギュラーは全員共犯なんだ。」
 梶谷が黙ったまま目を伏せる。香川はその様子を見てほくそ笑んだ。
(やったな。メンバーが揃わなければ、あいつらの不戦敗だ…)




 
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