サッカー部マネージャー物語
 
34

 紅白戦は週末の放課後、聖賀高校全校生徒が見守る中で行われる。学園の花形、サッカー部のキャプテンを決める
試合など、そうそうあるわけではない。開催が生徒たちに知らされてから一週間、学内はちょっとしたお祭り騒ぎになっ
ていた。黒坂と瞬が香川に挑戦したことが公表され、生徒も教師も寄ると触ると、どちらのチームが勝つかという話題で
もちきりだった。もちろん、この試合の本当の原因となった女子マネージャーをめぐる破廉恥な実態を知る者はほとん
どいない。
 そんなうきうきしたムードの学園の中にあって、一方の当事者である瞬は、一人校舎の屋上にいた。焦りとも苛立ちと
も見える表情を浮かべて、錆があちこちについた給水タンクの周りを行ったり来たりしている。抜けるような空の青ささ
え、目に入らない様子だ。 
 そこへ、黒坂と麻美が駆けてきた。
「駄目だ。部室も男子寮の中もくまなく捜したけど、いないようだ。」
「奈々子さんに頼んで香川邸も調べてもらったけど、いないようだわ。香川も帰ってきていないって…」
「そうですか…」
 瞬の表情がいっそう険しくなった。紅白戦を申し入れたあの日、香川に連れて行かれた理恵子が、あれ以来姿を消し
ているのだ。彼女の家には、しばらくクラブの合宿なので心配しないようにという連絡が入ったという。もちろん、そんな
合宿などはなく、香川チームは毎日放課後、紅白戦に備えてグラウンドで練習をしている。しかし、そこには香川の姿
は見えなかった。チーフマネージャーの聡子もいない。
「理恵子を捜すのは池辺さんたちに任せて、俺達は練習しないと…」
 黒坂の言葉に、瞬は厳しい表情のままうなずいた。

 香川は聡子と理恵子を連れて、香川産業の関連会社の研修施設に泊まり込んでいたのだった。
 紅白試合を明日に控えた夜、ベッドの上で、全裸の聡子が、金属製の貞操帯だけを身につけた理恵子を抱きしめて
いる。聡子は、理恵子に舌を絡めあう淫らなキスを強要しながら、その双乳を愛撫していた。絡み合う2人の姿を、香
川が卑猥な笑みを浮かべて鑑賞している。
「ぅん…、ぁあん…」
 理恵子が舌を絡ませたままあえぎ始める。ここ数日、昼間は貞操帯に取り付けられたバイブに刺激され、夜になると
香川と聡子に淫らな調教されているせいで、すっかり身体が敏感になっているのだ。
 聡子がしきりに唾液を送り込む。茉莉はそれを燕下してしまう。唇を振り離そうとしても無駄だった。異常なくらい執拗
に、聡子は接吻しつづけた。燕下しきれない唾液があふれて口の端から頬を伝っている。
 ふいに、小さなボタンぐらいの大きさの物が喉の奥に送り込まれた。反射的に飲み込んでしまって、理恵子は慌てて
聡子を突き放す。
「な、何…?聡子さん、何を飲ませたんですっ?!」
「ふふふ、クスリよ。体が敏感になって、とてもエッチな気分になるクスリ…」
「そ、そんなっ!」
とんでもない物を飲まされたと、何とか吐き出そうとした理恵子だったが、すでに手後れだった。
「んあっ!イヤん…」
 再び抱きついてきた聡子が、理恵子の乳房を揉みしだく。身体が敏感になっているせいか、それとも徐々に薬が効い
てきたのか、自由になった理恵子の口からひっきりなしに喘ぎ声が漏れ出す。卑わいな愛撫を受け、悶え狂っていてさ
え、理恵子は可憐で清純だった。その様子を香川は愛しそうに眺め、聡子は激しく嫉妬する。
「あなた、変態だから、貞操帯をはめられて感じてるんでしょ。調べてあげるわ。」
 聡子はそう言いながら、香川から鍵を受け取って理恵子の貞操帯を外す。
「あひっ!」
 貞操帯につけられた突起物が身体から抜かれる時、理恵子はゾクッと背中を駆け抜けるものを感じて、大きな声をあ
げてしまった。聡子は彼女の下腹部に手を持っていき、秘苑に指を這わせる。聡子が指摘したとおり、その秘められた
場所はぐっしょりと濡れていた。
「あらぁ、あなたのオ××コ、こんなになっちゃっているわよぉ。」
 聡子が理恵子の陰部を触った指先を、彼女の鼻先につきつけた。親指と人差し指に愛液がべっとりと付着し、OKサ
インをするように丸く輪にした指先の間で、粘り気を帯びた体液が糸を引いている。
「はぁん…、言わないでぇ…、あはぁ…」
「どう?理恵子はすぐに感じちゃう変態でしょ?」
 意地悪く尋ねながら、聡子は理恵子の肉壷に埋めた二本の指をがグジュグジュと激しくかき回す。
「あぁん…、そ、そんな…、虐めないでぇ…、んっ…、お願い…聡子さん」
 理恵子は聡子に哀願するが、聡子は嬉々として理恵子を責め続ける。
「ダメよ!ホラホラ…、理恵子はすぐ感じる変態になっちゃったのよね?」
 聡子がしつこく問うが、理恵子はイヤイヤをして返事をしない。
「言いなさい!理恵子は変態ですって!」
 聡子が厳しくそう言って、理恵子のクリトリスをきつく摘み上げた。まるで陰核が破裂したかのような感覚に襲われた。
「ひぐぅっ!ヤ、ヤメ…、あぁん…、ダメぇっ…」
「言わないともっとキツくするわよ!」
 聡子の執拗な責めにとうとう理恵子が屈服する。
「り、理恵子は…、…へ、変態、ですぅ…ああぁ、恥ずかしい…」
 理恵子は恥辱にわななく。
「ははは、やっと認めたのね。じゃあ、ご褒美にもっと気持ち良くしてあげるわ。」
 聡子は理恵子をベッドの端に腰掛けさせ、その股に顔を埋める格好と、舌でクリトリスを転がし始めた。
「あんっ!…あっ…、あぁ…」
「そうよ、理恵子…、もっと感じていいわよ、ホラッ」
 聡子がそう言って、理恵子の肉芽をぐいと摘み上げた。そこへ、おもむろに立ち上がった香川が近づいてくる。
 あらためて見つめる乳房は、少女ならではの瑞々しい膨らみを示し、その頂点にはピンク色の乳首が刺激で硬くなっ
た状態で可憐に息づいている。それとは対照的に、股間を覗き込むと、充血した赤桃色の肉襞が自らの愛液と聡子の
唾液で妖しいばかりに濡れ光って、女の匂いが立ち上っていた。
「このオッパイも,アソコも、もう全部俺のものだ…」
 そうつぶやくと、香川は理恵子の背後に回って羽交い締めにしながら、乳房を揉み、乳首を弄る。その間も、聡子が
理恵子の濡れた股間をピチャピチャと音をたてて舐め続けた。理恵子は全身を震わせるようにして仰け反り、あられも
ない声を上げていく。
「聡子、理恵子をイカせるぞ。」
「ふふふ。わかりました、キャプテン」
 手で、指で、口で、2人は理恵子の全身の性感帯を絶え間なく刺激していく。聡子に飲まされた薬の効き目で感覚が
研ぎ澄まされているせいか、理恵子は狂ったように声をあげ、汗びっしょりになった身体をくねらせる。喘ぎ声とともにヒ
クヒクと震えるその秘肉からは、愛液がほとばしった。
「うぁ…、はぁっ…、ああっ…、…ああぁ!」
 理恵子の喘ぎ声がせっぱ詰まった響きを帯びてきた。聡子と香川は顔を合わせて目配せすると、いっそう激しく理恵
子の身体を責め上げる。
「ああっ…うぅん、イクぅ!イッちゃうぅ…ああぁあ!」
 太腿をビクンビクンと痙攣させて、とうとう理恵子が昇天する。香川は満足げにそれを見つめていた。
「さあ、今度は2人で俺のを舐めてもらおうか。」
 そう言うと、香川はズボンのチャックを開けた。聡子があきれたような声をあげる。
「早く休まなくても大丈夫なんですか、キャプテン。明日は紅白試合でしょう?」
「ふふふ、明日は試合なんか無いよ。」
  香川はそう言って、ニヤリと笑った。

 そして、試合の日がやってきた。
 グラウンドの中央に作られたフィールドの周りに、全校生徒が集まっていた。教師たちもそのほとんどが生徒に混じっ
て、試合開始を今か今かと待っている。
先にグラウンドに登場したのは、黒坂のチームだ。観客の中から声援がかかるが、黒坂も瞬もそれどころではなかっ
た。
「どうしたんだ。宮尾も梶谷もどうして来ないんだ。」
 黒坂がイライラした様子で声をあげた。黒坂のチームに入ることを約束したはずの宮尾と梶谷が、集合時間になって
もやってこないのだ。一足先にグラウンドに出てきたのかと思って出てきたものの、そこにも彼らの姿はなかった。
 そこに、香川のチームがグラウンドに姿を現した。
「おい、あれ梶谷じゃないか?!」
 黒坂のチームに入った選手の1人が思わず声をあげた。
 香川のチームに梶谷の姿が見える。瞬と黒坂、それに数人の選手が血相を変えて、彼のところに駆け寄った。
「おい、梶谷!」
「うちのチームに入ってくれるんじゃなかったのか?!」
 黒坂と瞬が詰寄るのに対して、梶谷は決まりが悪そうに視線を逸らした。
「見苦しいぞ、お前たち。」
 余裕の表情を浮かべた香川が、間に割って入った。
「梶谷は、黒坂じゃあキャプテンはつとまらないと判断したんだよ。」
 橋本がそう言ってニヤニヤ笑う。彼らが何らかの策を巡らせたのは明らかだった。この様子では、キーパーとしてあ
てにしていた宮尾もやって来ないだろう。
「汚いぞっ!」
「何だと、言いがかりをつけるのかよ!」
 叫んだ黒坂に橋本が言い返し、一触即発の睨み合いとなった。そこに、春日の冷ややかな声が割って入る。
「試合開始時間までに、メンバーが揃わなければ、不戦敗だな。あと5分だ。」
「やっぱり、そういう手できよったか…」
 生徒たちの後ろで見ていた池辺が呟く。その隣では、制服姿の麻美が思案顔で立っていた。
「3分!」
 春日の声に、グラウンド中がざわめいた。黒坂チームの選手たちは一様に、悔しくてたまらないという表情を浮かべ
ている。
「あと1分だ!」
 空気が凍りついたようになった、ちょうどその時のことだった。
「ちょっと待って!」
 観戦する生徒の中から声がした。その場にいた全員の目が一点に集中する。
「メンバーなら、ここにいるわ。」
 そう言いながら、フィールドに出てきたのは麻美だった。
「私が黒坂君のチームで出場するわ。マネージャーだってサッカー部員よ。メンバーになれるはずだわ。」
「私も出場するわ。これで11人よ。」
 黒坂チームの選手の中にいた京子が、そう言って手を挙げた。
 香川たちが文句を言おうとした時、観戦していた生徒たちの中から口々に声があがる。
「面白くなってきたな。」
「いいぞ、試合をやれよ!」
 グラウンド中に声が広がる中、香川は春日に助けを求めるような視線を投げる。春日が何か言おうとした時、「それで
いいじゃないか、試合を始めなさい。」と声がかかった。みんなの視線が集中したそこには、校長が立っていた。
「サッカー部の規則集を読む限り、問題はないようだが…」
 香川たちはさらに校長に何か言おうとしたが、春日がそれを遮って答えた。
「いいでしょう。やりましょう。」
 観客たちの間から歓声が上がる中、黒坂が小声で麻美に尋ねた。
「麻美、お前、サッカーやったことがあったのか?」
「ないわ。単なる数合わせよ。ボールを追いかけて、当たればもうけものね。」
 黒坂があきれたような顔をするのに対して、麻美はいたずっぽく微笑み、さらりとそう言ってのけた。
「さあ、着替えてきましょう。」
 麻美が京子に声をかける。しかし、春日が相変わらず冷たい声で言った。
「いや、もう開始時間だ。着替える時間はない。」
「わかったわ、制服のままやればいいんでしょう。」
 2人はキッとした顔で春日を睨んだ。どうやらとことん嫌がらせをするつもりらしい。
 コートのセンターに2列で向かい合う選手たちに、春日がルールを説明する。
「30分ハーフ、前後半合わせて60分の試合とする。普通の試合と違って、選手交代もタイムもなしだから、そのつもり
で…。」
 春日の説明に、香川と黒坂がうなずく。
「それじゃあ、試合開始だ!」
 春日の声に続いて、グラウンドにホイッスルが鳴り響いた。




 
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