サッカー部マネージャー物語
 
36

 香川のシュートがゴールを脅かす。キーパーがかろうじてしのいだ。
 残念そうな様子をアピールする香川に、彼を応援する生徒達の声援が飛んだ。後半戦に入って、赤組、香川のチー
ムが圧倒的に優位に試合を進めている。
 ゴールキックのボールが瞬に渡った。誰もがチャンスを信じて疑わなかったのだが、次の瞬間、信じられないことが起
こった。瞬がつまらないミスであっさりと敵にボールを奪われてしまった。瞬達を応援する生徒達から、失望のため息が
漏れる。
 後半になって、あきらかに瞬の動きが前半のようなキレを失っている。
「どうしたんだっ!瞬!」
 バテるような状態ではないはずだ。目に見えて動きが悪くなった瞬に、黒坂が怒鳴る。
「すいません、ちょっとミスしてしまいました…」
 そう答えていてなお、心ここにあらずという感じがする。
「おい、しっかりしてくれよ!」
 そう言って、黒坂は瞬の肩をポンと叩いた。
「…ええ、わかってます、もちろん…」
 覇気のない瞬の返事に、黒坂は表情を曇らせたが、それ以上何を言うことができずに、自らのポジションに駆け戻っ
て行った。
 聡子の脅しに屈して、わざと負けようと決めたわけではない。むしろ、そんなことはできないとの思いの方が強い。し
かし、それでも、迷いがプレーに出てしまっているのだ。戦力が拮抗していれば、瞬一人がそういう精神状態でも、なん
とか試合になるだろう。しかし、もともと、レギュラー選手を中心に組まれた赤組に対して、白組は新入生や補欠、女子
マネージャーまで加えてやっと11人を確保しているのだ。他の選手が精一杯がんばったとしても、瞬には二人分、三人
分の役割が求められる。
 瞬の迷いは、試合の流れに直結するのであった。
 そして、グラウンドに歓声が響いた。赤組が同点のゴールを決めたのだ。

 理恵子は、ベッドの上にうつ伏せにされ、四つん這いに似た格好で、腰を高く突き上げさせられた。足は閉じられない
ように、両腿の部分を縛られ、それぞれベッドの脚に縛り付けられている。
「あ…、ああん…、ああぁ…」
 理恵子の喘ぎ声が途切れることなく続く中、聡子は、波打つように揺れるなめらかな白い背中を眺めていた。相変わ
らず理恵子の性器に埋め込まれたバイブレーターは淫靡な振動を繰り返しており、その振動に導かれて高まっていく
快感に、愛液がとめどなく溢れ出している。
「理恵子って、いやらしい子ね。こんなに溢れさせて…。恥ずかしくないの?」
 聡子は、自分の指にたっぷり理恵子の淫汁をこすり付けると、指の腹で菊座を撫で始めた。
「あっ、そこは…」
「ふふ、あなた、確か、ここはまだ経験してなかったわね。」
 聡子は、人差し指の第二関節までずぶりと埋め込んでそう言った。
「いやぁあ…やめて、お願い…」
 無理矢理犯されるような異物感があった。理恵子は身をよじって逃れようとするが、聡子の凌辱は容赦がない。理恵
子の菊蕾に入れた指を出し入れしたり、廻したり、挿入したまま指を曲げてみたりとあらゆる方法でいたぶった。
「あなたもすぐここを嬲られて感じるようになるわ。」
「ああ、お尻はいやっ。いやです。やめてぇ…」
 排泄器官を弄られるという行為に、理恵子の汚辱感は高まり、必死に叫んだ。
 聡子は、愛撫を中断すると、ベッド脇のキャビネットを開けて何かを取り出してきた。それは、白い濁った液体の入っ
た太い注射器のようなものだった。
「理恵子、これが何だか、わかる?浣腸器よ。そして、この中の液体は石鹸水よ。」
「いやあ!やめてえ…いやあ!」
 聡子の目論見を理解した理恵子は必死に浣腸器から逃れようと、ベッドの上でじたばたした。
「あらあら、逃げようとしたって、無駄よ。」
 聡子は、しばらく浣腸器の先で、理恵子の肛門をつつき、その悲鳴を楽しんでから、浣腸器を深々と突き立てた。
「きゃ…、い、いやぁぁぁ!」
 指とは違った冷たい硬質な感触に、理恵子は叫んだ。
「さあ、お腹がパンパンになるぐらい、たっぷりと入れてあげるわよ。」
 聡子は、ゆっくりと浣腸器の中の石鹸水を理恵子の中に押し込んでいく。
「あ、あ、あぁぁぁ…」
 アヌスから直腸へと、石鹸水の冷たい感触がほとばしる。自分の意志に反してアヌスから液体を注入される不快感
は、すさまじいものであった。聡子は、そんな理恵子の苦しげな表情を楽しむように、わざと少しずつ、石鹸水を注入し
ていく。
「ほらほら、まだ、半分も飲んでいないわよ。」
「ああ…、ひぃいいい…」
 半ばまでくると、聡子は一気にピストンを押し込んだ。いきなり、大量の液体を注入され、理恵子は喉を鳴らし、悲鳴
をあげた。
「あらあら、1リットルぐらいあったのに、すっかり飲んじゃったのね。信じられないわ。」
 聡子が小悪魔のような笑みを浮かべて、クスクス笑う。
「あ…、く…」
 しかし、理恵子は屈辱を感じる以上に、もっと切迫した感覚に翻弄されていた。すでに下腹が石鹸水の効果を示し始
めていたのだ。
「出したくなったら、遠慮なくおっしゃい。」
 聡子は優しげな口調を作ってそう言うと、小刻みに震えるアヌスを再び愛撫し始めた。理恵子は、行き場を求めて暴
れ始めた石鹸水と必死に戦っている。
「お、お願いです…、ト、トイレに…」
「あら、もう漏れそうなの?しかたないわね。じゃあ、これでお尻の穴を塞いであげる。」
 聡子が取り出したのは、レズ用の張り型だった。
「も、もう許して、ください…」
 理恵子は哀願するが、聡子はそれを無視するように、股間に張り型をセットしていく。革のベルトを腰にまわし、ホル
ダできっちり固定する。聡子の股間には仰々しい張り型が反り返った。
 聡子の両腕が理恵子の腰肉を抱えた。 男根の形をしたゴム製品の先端が、未知の穴への侵入してきた。
「ああっ、やめて…、やめて! 痛いっ、痛いっ!!」
 初めてアナルに異物を挿入され、そのあまりの痛さに理恵子は悲鳴をあげた。そこは、もともと排泄のための器官で
ある。太い棒を受け入れるにはあまりに未発達で、小さいように思われた。
「大丈夫よ。このぐらいお尻の穴がで裂けちゃうことはないわ。訓練すれば、野球のバットぐらいのものは軽く飲み込め
るようになるわよ。それに、アソコに負けないぐらい気持ちよくなるものよ。」
「い、痛い、もう、やめて!ああ、や、やめて、い、痛い!痛いのー!」
 菊座を引き裂かれる痛みに涙を流し、髪を振り乱しながら許しを請う少女を尻目に、棒はさらなる侵入を続けた。
「ほら、全部入ったわよ。前の方にもぶっといバイブを入れられているのに、後ろにも、こんな太くて大きいモノをくわえ
込むなんて、スゴイわねぇ。」
 聡子はわざと理恵子を辱めるように言うと、ぐいと腰を深く動かした。

 スコアは「1対1」だが、いつの間にか白組は防戦一方に立なっていた。フォワードの瞬がペナルティエリアの直前で
守り、センターラインから向こうにボールがいくことすら、稀になってしまっている。
「キャアッ!」
 麻美の悲鳴が聞こえた。見ると、相手選手にタックルされ、押し倒されているのだ。どさくさにまぎれて乳房を揉まれた
り、股間に手を突っ込まれたりしている。試合中にこんないたずらをするのも、相手チームでに余裕が出て来た証拠
だ。マネージャーの2人にボールが回ると、相手選手はここぞとばかりに襲いかかるのだ。
 赤組サポーターの歓声がひときわ高まった。ディフェンスをかわして白井がシュートを放つ。黒坂が足先に当てて、や
っとの思いでしのいだ。
 気がつけば、瞬達は、相手チームの厳しいシュートをしのぐだけで精一杯になっていた。

「う、う、痛い…、抜いて、抜いて… お願い…」
 貫かれた菊蕾ば、わずかな振動でさえも、激痛を伴った。 しかし、聡子は全く意に介さず、黙々と理恵子を責め立て
る。
「あ、あんっ…ああんっ!」
 聡子は激しく腰を動かす。苦痛に身悶える理恵子は、いつしかそんな苦しみの中に、何か別の感覚が生まれてくるの
を感じていた。
「い…いたい…、あ…あ…、う、うぅ…、や、やめ…、ん、んふぅ…、はぁ…」
 しばらくすると、少女の口から、苦痛とは異なる声が聞こえ始めた。ほんの少しだけ腰を動かされただけなのに、体中
が燃えるように熱い。
「はあ…、はぁっ…」
 荒い息を立てて聡子がピストン運動するのにあわせて、理恵子も腰をうねらせる。アヌスを貫かれた瞬間こそ、激しい
痛みとショックにみまわれたが、今はむしろ、下腹を襲う強い腹痛が遠く感じられるような快感が湧き起こっている。
「ああ…、ああん…、ああぁ…」
 理恵子の膣内では極太のバイブが唸りをあげ、時折り、張り型と薄い肉を隔ててぶつかり合うのを感じる。わずかず
つこみ上げてくる便意とそれを薄皮で包み込むような快美な疼きが官能をかき乱す。そうした刺激がまとまって襲って
来て、理恵子の身も心も打ち砕いていく。流されそうになる肉体をなんとかつなぎ止めようと、理恵子の細い指がシーツ
をギュッと力いっぱい掴んだ。
「どうしたの、理恵子。浣腸されて、アヌスを犯されて感じてるの。あなたって、ホントにいやらしい娘ね。」
 聡子は、理恵子の股間に手をやり、愛液でべっとりと濡らした指先を彼女に示し、あざ笑うように言った。
「さあ、ちょっと休憩…」
 そう言うと、聡子は理恵子のアヌスから張り型を抜きさった。
「い、いやあ…」
 燃え上がりかけた快感が急に冷水を浴びせられたように醒め、代わりに渦巻く腹痛がこみ上げてくる。
「はあはあ、お、お願いで…す。」
「どうしたのかしら、こんなに震えて…。寒いのかな?」
「ち…、ちがいます…、ト、トイレに行かせてくださ…い…」
「そう、ウ×チが漏れそうなのね。」
 聡子が意地悪く聞くと、理恵子はコクンと頷いて、ぶるぶると身体を震わせた。聡子はニヤニヤ笑うと、理恵子の脚の
間にビニールを敷き、プラスチック製のバケツを置いた。
「さあ、これで、お漏らししても大丈夫よ。」
「ああ、お願いです。トイレに、トイレに行かせてっ!」
 身悶えする理恵子の哀願が切羽詰まってきた。
「ああ、もうダメ…。うぅ…」
 とうとう限界点を超えた。理恵子の全身を脱力感が襲い、押さえを失ったアヌスはもはや堤防の役目を果たさなかっ
た。激しい破裂音とともに、理恵子のアヌスが崩壊した。ようやく出口を見つけた液体状の内容物が、噴水のように飛
び出てくる。
「はあ、あぁぁぁ…」
 理恵子はこのうえない恥辱と、痺れるような倒錯の中に全身を包まれながら、そのまま意識が遠ざかるのを感じた。

 ふと、理恵子の顔が瞬の脳裏によぎった。マネージャーになってから、彼女と知り合った瞬が実際に見ているのは、
困惑した顔や泣き顔ばかりのはずだが、不思議と浮かぶのは、二人で過ごしたごく短い時間に見た笑顔の理恵子ば
かりだ。そこに、聡子の意地悪い声がオーバーラップする。手段を選ばない聡子のやり方は、瞬自身、経験済みだ。
「川崎さんっ!」
 1年生の声が響き、瞬はハッとする。目の前に落ちたボールが転がって来た。反射的な動きでそれを奪うと、瞬は久
しぶりにドリブルで敵のゴールを攻める。たちまち、相手チームの選手が数人でマークしてくる。
 迷いを振り払うつもりで放ったロングシュートは、無念にもバーに阻まれた。

 突然、部屋に人が駆け込んでくる気配がして、理恵子はハッとした。無間地獄のような責めの中で、理恵子の正常な
思考など、とうに彼方へ消え去ってしまい、半ば気を失っていたらしい。
 部屋に駆け込んできた背の高い人影が、聡子の側に立った。
 ピシイッ!
 聡子の頬に平手打ちが飛んだ。
 理恵子は、目の前で起きていることの意味が理解できなかった。
「理恵子ちゃん、理恵子ちゃん、しっかりして!」
 理恵子の意識が徐々に戻ってきた。そこには、心配そうに見つめる笹森弥生の顔があった。その横に、大人の女、
理知的でスタイルの良いスーツ姿の美女が立っており、その足元に聡子がペタンと座り込んでいる。
「弥生ちゃん…、私を助けに来てくれたの…」
「違うわ。」
 それを聞いて怪訝な顔をした理恵子に向かって、弥生はにっこり微笑んだ。
「私は、私を助けにきたの。」
 一方、大人の女、3人のサッカー部マネージャーの先輩にあたる奥田奈々子は、床でうずくまっている聡子に優しく声
をかけた。
「さあ、聡子ちゃん、あなたもそろそろ呪縛から抜け出す時よ。」

 グラウンドに歓声が響いた。とうとう、赤組逆転のシュートがゴールネットを揺らした。
 逆転するにも、時間はあと5分しか残っていない。瞬のチームに重苦しい空気が流れた。
「畜生っ!」
 瞬の横で1年生が、悔しさを隠しきれない様子で声をあげた。瞬を慕って、参加してくれた選手だ。
 その向こうに、もはや一糸まとわぬ姿になっている麻美と京子が見えた。晒し者になる恥辱に耐えながら、二人とも全
裸のままグラウンドを駆け回り、必死でボールを追っている。
(理恵子は、試合が終わったら、必ず迎えに行くから…)
 瞬は、半ば祈る気持ちで心につぶやいた。他の者を誘った以上、自分はその責任は果たさなければならない。何が
あっても、聡子の言うとおりにするわけにはいかないのだ。瞬がそう覚悟を決めた、その時…。
「瞬、心配ないぞーっ!」
 観客の中から池辺の声がした。そこには、弥生に支えられながらも、笑顔で手を振る理恵子の姿があった。さっき脳
裏に浮かんだものより、ずっと鮮明で、愛らしい微笑み。それは今、紛れも無く自分に向けられていた。
「よしっ!」
 自らに気合いを入れるように、瞬が叫んだ。
 猛烈なタックルで香川からボールを奪い取ると、目の覚めるようなドリブルで、相手チームの選手を次々に抜いて行
く。
「がんばれ、川崎!」
 それまで、あまりに異様な試合に、ただ呆然成り行きを見守っていた生徒達の中から声が上がった。詳しいいきさつ
はわからなくても、今自分たちが声援を送るべき相手ははっきりとわかった。
「瞬!」
「瞬!」
 グラウンド一杯に広がった声援を背景に瞬が放ったシュートは、ゴールに立ち塞がる橋本の巨体を抜き去った。
「よし、同点だ!」
 黒坂が躍り上がって叫んだ。麻美と京子も抱き合ってよろこんでいる。
 ロスタイムに入った。勝利にむけて、ここからは時間との闘いだ。
 ボールをコントロールする黒坂は完璧な司令塔ぶりを見せた。補欠も1年生も、2人の女子マネージャーも活用し、途
切れることのないパスワークで相手チームを翻弄する。
 そして、瞬にボールが渡った。
「瞬!」
「瞬!」
「瞬!」
 再び声援がグラウンドを揺るがせる。今や全校生徒が瞬の味方だった。
 瞬の蹴ったボールは、美しい弾道を描いてゴールに飛び込んだ。一瞬だけ遅れて、試合終了のホイッスルが鳴り、大
歓声が沸き起こった。

 試合終了後に部室に集まったのは白組の選手たちだった。
 軽食と飲み物を買い込んで、楽しげな祝勝会になっている。
「私達が使いやすいように、掃除しなきゃね!」
 京子が部室を見渡してそう言った。
「おい、瞬、ちょっと来いや。」
 高校生達に混じって、楽しげに冗談を飛ばしていた池辺が、思い出したように瞬に声をかけた。
 部室をからでると、池辺は黒い革のカバンを瞬に渡した。  
「ほい、これ、俺からのお祝いや。」
「何です?これ?」
「俺が集めた聖賀高校サッカー部マネージャーの実態に関する資料が全部入ってる。警察に持っていくのがホンマやろ
うけど、前科モンの俺が持って行っても、値打ちがあれへん。お前が代わりに持って行ってくれてもええ。そうしたら、全
部、あるべきところに収まるやろう。」
「僕が?」
「そうや。ただし、これを全て闇に葬ったら、このサッカー部であったことは、何も証拠がない言うことで、誰も罪に問わ
れへんかもしれん。名門聖賀高校サッカー部は安泰や。」
 そう言うと、池辺はニヤリと笑って言葉を続けた。
「学校やサッカー部、香川産業にとっては都合の悪い資料が山盛りやし、マネージャーの女の子にとっては、死んでも
人様に見られとうないもんもあるからな。使い方によっては、お前が春日や香川の代わりになれるかもしれへんなぁ
…。」
 本気とも冗談ともつかない池辺の言葉に、瞬は息を呑んだ。その肩をポンポンと叩き、池辺は大声で笑った。
「瞬、どう使うかは、お前に任せることにするわ。」




 
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