美鈴の強化合宿

第3章
 
 夕食の時間、避暑地のトレーニング・センターで合宿をしていたサッカー・チーム「ヤッタル東京」の選手たちは、時
折、少し離れたテーブルをチラチラ見ては、顔を見合わせて苦笑に似た表情を浮かべていた。
 彼らの視線の先のテーブルでは、体格の良い男たちが4人全裸で席について、数名のスタッフとともに食事をしてい
たのだ。知名度の高い顔ぶれを見て、すぐにレスリングの強化選手たちだとわかる。アスリート同士だということもあっ
て、中には顔見知りの選手もいた。
「おい、日向、何をジロジロ見てるんだよ!」
 明らかに不機嫌な表情で、八つ当たりするかのようにステーキを突いていた石原が怒気を孕んで、知り合いのヤッタ
ル選手を睨みつけた。怒鳴られた日向選手の方は肩をすくめる仕草を見せて、それでもニヤニヤと笑いを浮かべる。
 他の三人のレスリング選手たちも憮然とした表情で食事をしていた。トレーニング・センターは彼らの貸切りではなく、
他にも結構利用者がいるのだ。多数の人目のある中で、廊下をフリチンで歩き、一糸まとわぬ姿で飯を食うなど正気
の沙汰とは思えなかったが、実績あるコーチの島田から、メンタル面の強化には最適な方法だと大真面目に説教をさ
れてしまうと、正面切って反論することもできず、結局、半ば自棄気味に承諾するしかなかった。
 面白半分にレスリング選手たちを見て、卑猥な冗談を言い合っていたヤッタルの選手たちだったが、次の瞬間、一斉
に驚きの表情を浮かべた。
「えっ…」
「お、おい…」
「ああ…」
 ヤッタルのメンバーは思わず顔を見合わせた。
 食堂に全裸の少女が入ってきたのだ。一緒に入ってきたのは、食事面のサポートをしているスタッフだろう。手にした
メモを見ながら、カウンター越しに厨房と何かを話し合っている。
 少女は周りの視線を気にする様子で、恥ずかしそうに背中を丸め、胸と乳房を手で隠していた。周りの視線を気にし
ているのだろう、必死で隠そうとする腕がふくよかな胸に押しつけられて、くっきりと谷間を作り、かえって膨らみを強調
してしまっている。後ろまで隠すことができないため、プリンとした可愛いお尻が剥き出しになっていた。
「女子もいるのか…ウソだろ」
「あれ…、溝口選手だよな」
「うん…、美鈴ちゃんだ…」
 美少女アスリートとして有名な美鈴の全裸姿に、ヤッタルのメンバーたちのテーブルが騒然となる。その声は美鈴の
耳にも届いているらしく、可愛い顔を真っ赤にし、手に取ったトレイを使って胸元を隠した。
 スタッフが美鈴に声をかける。美鈴はしばらくためらっていたが、胸を隠していたトレイを水平に持ち直す。張りのある
きれいな形をした乳房が露わになる。
 スタッフがトレイの上にお箸と水を入れたコップを乗せた。胸を隠すことができなくなった美鈴は、恥ずかしそうに俯
き、突き刺さる視線に耐えて胸の膨らみを晒すしかなかった。もう片方の手は下腹部に当て、必死で太腿をよじり合わ
せている。
 健康的に少し小麦色がかった肌と比較すると、いつも衣類で守られている双乳は眩しいぐらいにまっ白だ。柔らかそ
うな双丘の頂点には、大豆ほどのきれいなピンク色をした乳首がちょこんと乗っており、薄い乳輪が丸く広がっていた。
いかにも少女らしい清楚な乳房を、ヤッタル東京の選手たちは息を飲んで見つめている。
 その時、ガヤガヤと賑やかな話声とともに、少年たちの一団が入って来た。揃いの坊主頭は、どこかの高校の野球
部だろう。
 ちょうど厨房のカウンターまで進んでいた美鈴は、慌ててカウンターにトレイを置き、再び手で胸と股間を隠す。
(こっちに来ないで…!)
 心の中でそう叫んだ美鈴は、ギュッと固く目を閉じた。心臓がドキンドキンと激しく脈打っている。
 少年たちの話し声がピタッと止まった。目の前にいる全裸の少女に度肝を抜かれた様子だ。
「どうぞ」
 美鈴に付いているスタッフが、球児たちに声をかけた。
 一瞬顔を見合わせた後、少年たちもトレイを手にして、カウンターに並ぶ。やはり気になるらしく、みんなチラチラと美
鈴の方を見ている。目を伏せたままの美鈴が、身体を固くし、もじもじと裸身をくねらせるのが、誰の目にもわかった。
 美鈴の食事がトレイに並べられた。
「さあ、溝口、食事を持ってテーブルに行くぞ」
 栄養士の資格を持つスタッフに声をかけられたが、美鈴は唇を噛んで、泣きそうな表情を浮かべた。
 ちょうど同じ年頃の少年たちが十数人、彼女の周りを取り囲むように並んでいる。一方、料理が乗ったトレイを持つた
めには、両手を使わなければならない。乳房も下腹部も露わにして、少年たちの列をくぐらなければならないのだ。しか
も、彼女が裸体を晒しながら、歩いていく方向には、サッカー・チームのメンバーが団体でいて、こっちを見ている。
「さあ、いくぞ。男子はもう食事を始めてるんだ」
 スタッフが厳しい口調で言う。
「はい…」
 フーッと大きなため息をついた美鈴は眉を寄せ、口元をギュッと閉じると、両手でトレイを持った。
 美しい乳房が再び露わになり、下腹部の逆三角形をした草むらが丸見えになる。
 食堂のあちこちでざわめきが聞こえる。その中を、美鈴がゆっくり歩き始めた。本当は一気に駆け抜けたいところだ
ったが、トレイに乗せられたカップにはスープがいっぱい入っており、それをこぼさないように気をつけなければならな
い。心は急いでいても、ゆっくり一歩ずつ歩くしかなかった。大勢の男たちが注目する中、足を運ぶたびに、柔らかな乳
房が揺れ、引き締まったウエストから丸みを帯びたヒップのラインがキュッ、キュッと際立つ。
 野球部員たちは、横をすり抜け、遠ざかっていく美鈴のお尻をじっと眺めていた。格好良く引き締まった双臀がクリク
リと動いている。正面にいるヤッタル東京の選手たちも、もはや食事どころではなかった。
 美鈴は男たちの視線がまとわりつくのを感じたが、料理の乗ったトレイを手にしていては、身体を隠すことができな
い。今はただ、一刻も早く席に着くしかなかった。
(ああ、あんまりだわ、人前でこんな格好をさせるなんて…)
 美鈴は泣きたくなった。野球部の少年たちも、ヤッタル東京の選手たちも、食堂にいるみんなが見ないふりを装いな
がら、彼女の身体を注視している。
(だ、だめ…。見ないで…)
 頬から火が出るような羞恥に襲われ、心の中で叫びながら、美鈴は男子たちのいるテーブルに向かう。今は自分だ
けではなく、彼らも裸でいることが、わずかな救いだ。
「気にするな…」
 やっとのことで席についた美鈴に声をかけたのは、石原だった。
「…はい…」
 憧れのレスリング界のエースに言葉をかけられたことで、美鈴の気持ちが少し落ち着く。がっしりと筋肉がついた石原
の肩や胸を見て、さっきとは別の意味でお互いに裸であることが意識された。古河も優しい表情で頷き、諭すように言
った。
「そう、これも特訓だよ」
「…と、コーチが言ってはいたがね…」
 混ぜ返すようにそう言う相葉は、美鈴の正面に座っていた。皿の上の野菜を突きながら、好色な表情で彼女の身体
をジロジロ見るのを、美鈴はギュッと睨み返す。それだけの余裕が生まれてきたのだ。慌てて目を逸らし、きまり悪そう
な顔をする相葉を見て、池下が忍び笑いを漏らす。
 何はともあれ、選手たちの中に連帯感が生まれてきたのは確かだった。

 夕食後、選手とスタッフは会議室に集まった。夕食後もストレッチとミーティングが待っている。
 最初はストレッチだ。男子選手たちはムスッとした表情で、さっさとストレッチを始めたが、美鈴は胸と下腹部を押さえ
たまま固まっている。どうしても周りの視線が気になるのだ。ストレッチをするためには、当然のことながら会議室に集
まっているみんなに裸体を全て晒すことになる。そして、周りはスタッフも含めて男性ばかりだ。
「さあ、溝口選手も始めて」
 トレーナーの男性が美鈴に声を掛ける。
「…はい」
 覚悟を決めた表情で美鈴が頷いた。いつまでもこうして恥ずかしがっていても仕方ない。これもトレーニングだと言う
コーチの言葉を信じて、合宿の間は我慢しようと決意したのだ。美鈴は身体を隠していた両手を上にあげた。張りのあ
る双乳も下腹部も露わになる。形の整った隆起は、若々しく張り出している。
 トレーナーがじっとこちらを見ている。美鈴の全身を上から下まで、じろじろ嘗め回すような視線だ。指導のためと言
われればそうなのかもしれないが、彼の下がった目じりを見ていると、素直には割り切れない。それ以外のスタッフも全
員、自分のことをチラチラと見ているようだ。
(ダメ、意識しちゃ、意識すると…恥ずかしすぎる…)
 美鈴は恥かしさを堪え、ピンと背中を伸ばした。17歳の瑞々しい膨らみが押し出される。トレーナーの目が大きく見
開かれ、表情がさらに緩む。
 美鈴は両腕を上に伸ばして組み、身体を左右に捻った。乳房がプルンプルンと揺れ、白い素肌が薄桃色に染まって
いる。
(これは、目の保養だな)
 トレーナーは心の中でそう呟いた。年頃の女の子の全裸を思うままに鑑賞できるチャンスなど、滅多にあるものでは
ない。しかも、相手は「可愛い過ぎるレスリング選手」としてマスコミにも取り上げられた溝口美鈴だ。滑らかな肌、柔ら
かそうな身体は、見るだけで心が躍る。身体を曲げ伸ばししながら周囲の視線を気にして耳まで真っ赤になり、目を潤
ませて恥ずかしそうにしている様子も、たまらなく可愛かった。
 各自で全身の筋肉を伸ばした後、古河と相葉がペアになり、美鈴は池下とペアになった。エースの石原は専属トレー
ナーがついて、別メニューをこなしている。
「次は、背中の筋肉を伸ばそう」
 トレーナーの指示で美鈴は池下と背中合わせになった。池下が彼女の両手を取り、背中に乗せる。背中と背中が触
れ合う感触に、池下がうれしそうな、それでいて照れくさそうな表情を浮かべた。
 スタッフたちの視線が美鈴の下腹部に集中した。腰を突き出した格好になっているため、恥丘の盛り上がり強調され
ている。ふんわりとした陰毛も触り心地がよさそうだ。
(おおっ…)
 古河の背中に乗った相葉の視線が美鈴の下腹部の高さになり、その目が釘付けになる。背中に乗せられ、脚をだら
りと垂らしたことで、膝が自然に開いて、陰部が見えそうになっている。それに気づいた美鈴が、慌てて膝を折って股間
を隠そうとする。その足首をトレーナーが握り、膝を伸ばした。
「きちんと膝を伸ばさなくちゃダメだよ」
 そう言いながら、トレーナーは伸ばした美鈴の足をわざと少し開かせる。男たちの視線の先で、繊毛に飾られた割れ
目が剥き出しになった。
(いやっ、見ないで…)
 男たちの視線を股間に感じた美鈴は心の中でそう叫んだ。
 背筋の次は内腿を伸ばすストレッチだ。美鈴と池下は向き合って座り、左右の足の裏を合わせて開き、手をつなぐ。
 池下の怒張が、下腹につきそうなくらいに反り返っているのが見えて、美鈴は思わず視線を逸らした。高校生の池下
のペニスはやや包茎気味で、充血していてもピンクがかった肌色であったが、初心な彼女にはとても大きく、グロテスク
な物に見えた。そんな美鈴の方も、股間も大きく開いているため陰部が見えている。それを見た池下の肉棒が、ピクン
と跳ね上がった。
 美鈴が後ろに倒れ、池下が前屈する。上目づかいに見た池下の視線の先に、大陰唇の膨らみが見えた。恥丘から
肉土手の周囲を守るように生えた陰毛は、艶があってキラキラ光っている。大きく脚を開いているせいで割れ目が少し
開き、中からピンク色をした小さな花びらが顔を覗かせていた。
「やべぇ…」
 池下が思わず呟いた。肉棒がさらに固く反り返り、先端から腺液も滲み出てきた。
 次は美鈴が前屈する。池下の肉棒が徐々に接近してくる。美鈴は思わず固く目を閉じた。
「最後に、前屈でストレッチしよう!」
 まず、池下が前屈をし、その背中を美鈴が押す。
「よし、押している者は、前屈している者の背中に胸をつけて、グーッと押していこう」
 トレーナーが指示をする。
 一瞬ためらいを見せたものの、美鈴は地面に座った池下の背中に胸を押し当てた。
「あっ…」
 池下が思わず声をあげる。肌と肌が重なりあう感触に続いて、柔らかな膨らみを背中に感じる。乳首の先端が肩甲
骨のあたりをくすぐる。
「相手の膝をもって、そのまま体重をかけて…、よーし、しばらく押さえておこう」
 美鈴の乳房がさらに背中に密着してくる。ぷにゅっと背中で押しつぶされる感触に、池下の肉棒は痛いぐらいに勃起
してきた。前屈する池下の臍のあたりを肉棒が突く。
「よーし、交替」
 今度は前屈する美鈴の背中に池下の胸が押し当てられる。全裸を後ろから抱きすくめられるような感覚に、美鈴の
頬が火照ってきた。
(どうしよう…、困ったなぁ…)
 池下が当惑した表情を浮かべて、もじもじする。極限まで勃起した肉棒が美鈴の背中に当たりそうになるのだ。最初
は腰を浮かしたりして気を付けていたが、トレーナーの指示に従って、しばらく押さえているとそういうわけにもいかなく
なってきた。
(えっ、なに?)
 美鈴の表情に緊張が走る、固い棒のような物が腰のあたりに当たるのを感じた。
「キャッ!」
 身体をひねって背後を確認した美鈴が、思わず悲鳴をあげて立ち上がった。反り返った池下のペニスが腰に当たっ
ているのだ。反射的に逃れるように身を躍らせた。
「何をしている、池下に押さえてもらって、1分は筋肉を伸ばさないといけないぞ」
 トレーナーに促されて、美鈴はしぶしぶ床に座り、池下が背中に乗る。トレーナーがその位置を調整すると、勃起しき
った亀頭の部分がちょうど美鈴の背骨の位置にきた。肉棒を押し付けられる感触に美鈴の顔が歪む。さっき見た池尻
の男根が、彼女の脳裏で気味の悪いイメージを増幅して素肌に触れている。
「よし、あと30秒…」
 トレーナーの声が響く。
(や、やべぇ…)
 背骨で敏感な部分を擦られる感触に、先端からとめどなく腺液が滲み出てしまう。なにしろ、性的なポテンシャルの高
い10代後半の少年だ。しかも、童貞である。池下は射精してしまわないように必死に堪えた。
「10、9、8…」
 トレーナーがカウントダウンする中、なんとか刺激から逃れようとして、腰を動かしたのが失敗だった。
「うっ…」
 池下が小さな呻き声を漏らした。怪訝な顔をする美鈴の背中に、生暖かい感触がじわりと広がった。
「よし、終了!」
 気まずそうに頭を掻きながら、池下が立ち上がる。
 何が起きたのか理解できない様子の美鈴は、冷たい感触を覚えて、おそるおそる背中に手を回した。指で触れると、
背中が一面ヌルヌルした液体で濡れている。男性器から噴出した池下の体液が付着していることに思い至った途端、
全身に鳥肌が立ち、美鈴は今にも泣き出しそうな顔になった。
「ごめん、ごめん…」
 必死で謝りながら、池下がティッシュを持ってきて美鈴の背中を拭こうとする。美鈴は悲鳴をあげて立ち上がり、池下
のティッシュをひったくるようにして背中を拭いた。何度も何度も背中を拭きながら、とうとうシクシクと泣き出した。
「何を泣いている、しっかりしないとダメじゃないか!」
 コーチの島田が叱る声も聞こえているのかどうか、美鈴は泣きながら左右に激しく首を振る。身体に精液をかけられ
たショックで、軽いパニックになっているようだ。
「まあいい、合宿の期間は3週間ある。こういうアクシデントもいろいろ経験して、メンタル面を鍛えていくんだ!」
 島田は当たり前のことのように、そう言い放った。



 
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