選抜メンバーの発表があった日の朝練のことを、明穂はなぜか折り触れて思い
出す。それは、そこから先の運命を変えたいという、哀しい思いが彼女の中にある
からかもしれない。
「よーし、オ××コをほぐす準備運動だ!」
明穂の思いを打ち破るように、コーチの松川の声が響いた。テニス部員たちは、
アンスコを膝まで下ろし、がに股になった。
「おおっ!」
男たちの興奮した声が一斉に上がる。今日もコートの周囲に作られた観客席は、
館を訪れた「訪問客」で埋め尽くされていた。そんな男たちの卑猥な視線を気にしな
がら、少女たちは躊躇いがちにラケットのグリップを、自らの陰部に挿入していく。
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